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子どもたちの発表会の撮影機材について書いた前エントリーに対し、某SNSで「なぜ静止画カメラ（DMC-GM5）で動画を撮るのか分からない。まあ、定点的なんだろうけど、自分はズームを多用したいから、考えられない」とのコメントをいただいた。
これについては明快な答えを有しているので、SNSで返答しようと思ったが、とんでもなく長くなったのでこっちに書く (^_^;。
今回の発表会は終始元気いっぱいだった次女
(PentaxK-3, PentaxDA60-250mmF4(250.0mm), 1/180sec, F4.0, ISO1000)
おっしゃる通り私の場合、発表会撮影においては、スチル（静止画）撮影をメインに考えているので、動画はあくまで定点の記録撮影です。なので、レンズも手動ズームの安望遠レンズで済ませました。
しかしながら実は昨今、世の映像作成者たちがこぞっていわゆる一眼系の静止画カメラで動画を撮っています。それはなぜかというと、一眼系のカメラの撮像素子が圧倒的にでかいからです。一般的な業務用のビデオカメラと比較しても大きいんです。
撮像素子がでかいと何が嬉しいかというと、階調が豊富になるし、被写界深度が浅くなるので立体感のある「映画的」な画を撮ることができます。これは、動画に限った話でなく、コンパクトカメラと一眼系カメラの差でもあります。
また、一眼系ではレンズを変えられるので、明るいレンズによってますます被写界深度を浅くしたり、魚眼にしたり超望遠にすることもできます。
私のGM5はマイクロフォーサーズ規格のカメラですが、この規格は、そもそも当初から動画撮影も大いに意識して策定されています。家庭用ビデオカメラの必須装備である高倍率電動ズームレンズも複数存在します。これらのレンズを使えば、ビデオカメラと遜色ない、滑らかなズーミングを伴う撮影をすることができます。
撮像素子が大きいことによる被写界深度の浅さは、ピントが合う範囲が狭い＝フォーカス速度が遅いという問題点と隣り合わせですが、メーカーによっては撮像素子に位相差検出素子を組み込んでいて、かなり改善が進んでいます。私のGM5はコントラスト検出式のみですが、動画においてもなかなか実用的なフォーカス速度です。
もし一眼系カメラと同じ撮像素子サイズの業務用ビデオカメラを買おうとすると、首都圏で家を買うレベルの予算が必要になりますが、一眼系カメラで組む動画システムはそれより2桁程度安く済みます。「これまで撮りたくても撮れなかった表現が安価に実現できる」ということで、クリエーター達が飛びついたわけですね。
そうしたユーザー達があげた声に応えて、絞りとシャッタースピードを任意にできるマニュアル動画撮影機能も各社のカメラで一般的になりました。音声入力レベルの調整も当たり前です。
テレビを見てて「あれ？立体感がすごいな」とか「ピントあってる範囲が狭いな」と感じたら、かなり高い確率で一眼系カメラで撮った動画だと思われます。フジテレビで夜やってる、キヤノン提供の5分番組「世界の街道をいく」の動画は、同社の一眼レフで撮ったものだそうです。
まとめ。
個人的な意見として、単純に「品質の高い動画を撮りたい」のであれば、家庭用ビデオカメラよりも一眼システムの方が絶対に有利だと思います。まあ、家庭用ビデオカメラのように片手で握って撮ることを前提とした操作体系になってないので、いろいろ不便はありますが。
あ、あと、一眼動画が進化したのはついここ2〜3年なので、最近のモデルでないと家庭用ビデオには太刀打ちできない（マニュアルフォーカスだったり、そもそもフォーマットが貧弱だったり）可能性が高いです。
これについては明快な答えを有しているので、SNSで返答しようと思ったが、とんでもなく長くなったのでこっちに書く (^_^;。
今回の発表会は終始元気いっぱいだった次女
(PentaxK-3, PentaxDA60-250mmF4(250.0mm), 1/180sec, F4.0, ISO1000)
おっしゃる通り私の場合、発表会撮影においては、スチル（静止画）撮影をメインに考えているので、動画はあくまで定点の記録撮影です。なので、レンズも手動ズームの安望遠レンズで済ませました。
しかしながら実は昨今、世の映像作成者たちがこぞっていわゆる一眼系の静止画カメラで動画を撮っています。それはなぜかというと、一眼系のカメラの撮像素子が圧倒的にでかいからです。一般的な業務用のビデオカメラと比較しても大きいんです。
撮像素子がでかいと何が嬉しいかというと、階調が豊富になるし、被写界深度が浅くなるので立体感のある「映画的」な画を撮ることができます。これは、動画に限った話でなく、コンパクトカメラと一眼系カメラの差でもあります。
また、一眼系ではレンズを変えられるので、明るいレンズによってますます被写界深度を浅くしたり、魚眼にしたり超望遠にすることもできます。
私のGM5はマイクロフォーサーズ規格のカメラですが、この規格は、そもそも当初から動画撮影も大いに意識して策定されています。家庭用ビデオカメラの必須装備である高倍率電動ズームレンズも複数存在します。これらのレンズを使えば、ビデオカメラと遜色ない、滑らかなズーミングを伴う撮影をすることができます。
撮像素子が大きいことによる被写界深度の浅さは、ピントが合う範囲が狭い＝フォーカス速度が遅いという問題点と隣り合わせですが、メーカーによっては撮像素子に位相差検出素子を組み込んでいて、かなり改善が進んでいます。私のGM5はコントラスト検出式のみですが、動画においてもなかなか実用的なフォーカス速度です。
もし一眼系カメラと同じ撮像素子サイズの業務用ビデオカメラを買おうとすると、首都圏で家を買うレベルの予算が必要になりますが、一眼系カメラで組む動画システムはそれより2桁程度安く済みます。「これまで撮りたくても撮れなかった表現が安価に実現できる」ということで、クリエーター達が飛びついたわけですね。
そうしたユーザー達があげた声に応えて、絞りとシャッタースピードを任意にできるマニュアル動画撮影機能も各社のカメラで一般的になりました。音声入力レベルの調整も当たり前です。
テレビを見てて「あれ？立体感がすごいな」とか「ピントあってる範囲が狭いな」と感じたら、かなり高い確率で一眼系カメラで撮った動画だと思われます。フジテレビで夜やってる、キヤノン提供の5分番組「世界の街道をいく」の動画は、同社の一眼レフで撮ったものだそうです。
まとめ。
個人的な意見として、単純に「品質の高い動画を撮りたい」のであれば、家庭用ビデオカメラよりも一眼システムの方が絶対に有利だと思います。まあ、家庭用ビデオカメラのように片手で握って撮ることを前提とした操作体系になってないので、いろいろ不便はありますが。
あ、あと、一眼動画が進化したのはついここ2〜3年なので、最近のモデルでないと家庭用ビデオには太刀打ちできない（マニュアルフォーカスだったり、そもそもフォーマットが貧弱だったり）可能性が高いです。
nobilesの投稿(23:43:16-2015-02-18) -
カテゴリ: Photo
コメント
た〜むら wrote:
2015-02-19 07:21:39
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ただ撮像素子が高画素数、っていいことばかりではないのでは？
単位面積当たりの素子数もそうだし、動画の場合は静止画と違って連続的にデータを吸いださなくてはいけないから、必要以上の高画素数だとコストアップ要因だよね？
それとやっぱり動き回る動画は片手完結のビデオカメラの方が自分は好み。