NOBILES Days
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えー、前エントリーで、某SNSでのコメントに返信する形で一眼系のカメラで動画を撮るメリットについて書いた。
で、そのエントリーに対してまたコメントがあったので、またここで答えてみたい。っていうかブログでやることだっけ (^_^;？
梅の季節だねぇ
(PentaxK-3, PentaxFA77mmLimitedF1.8, 1/2500sec, F2.5, ISO200)
「撮像素子が高画素数、っていいことばかりではないのでは？単位面積当たりの素子数もそうだし、動画の場合は静止画と違って連続的にデータを吸いださなくてはいけないから、必要以上の高画素数だとコストアップ要因だよね？
それとやっぱり動き回る動画は片手完結のビデオカメラの方が自分は好み。」
うーん、まず最初にお伝えしたいのは、一眼系のメリットは、撮像素子の画素数の多さではない、ということです。
確かに一眼系カメラはあくまでスチル中心だから画素は多くなっていて、フルHDはおろか、4Kさえはるかに凌駕する画素数を持っています。
でも、一眼動画が優位であることの本質は、単純に、撮像素子の「物理的面積が大きい」ことです。これはつまり、対応するレンズが結ぶ像も大きいことになります。像が大きくなれば、前回述べた被写界深度が浅くなり、ピントの合う範囲が狭くなります。そうすると、注目したいものだけがくっきり浮かび上がる、人間の目が捉えるのに近い、立体感がある画が撮れます。
以前「ボケ具合がいいね」とお褒めいただいた、私が撮った紅葉の写真を覚えていますでしょうか？あれこそまさに被写界深度の浅さを活かした写真です。そして、一眼系カメラなら、あの品質の動画が撮れるわけです。
この写真ですね
(PentaxK-3, PentaxFA77mmLimitedF1.8, 1/4000sec, F1.8, ISO200)
つまり、一眼系動画のメリットは、電子的な性能ではなく、光学的な性能である、ということですね。
一方画素数が多いことは、おっしゃるように実はデメリットしかないと言ってもいいです。昨今の一眼系カメラは、フルHDはおろか、4Kよりはるかに高画素であるゆえ、読み出した信号を動画フォーマットに落とすには間引くか、合算するか、何らかのカラクリが必要になります。その結果、輪郭が不自然になりやすかったりします。でもまあ、動画に力を入れてるS社、P社、C社あたりは、信号処理が進んでいるのであまり心配しなくて良いと思います。
それから、撮像素子の読み出しの話ですが、いわゆるミラーレスカメラの多くが採用するコントラスト検出式のオートフォーカスはまさに、撮像素子からの高速読み出しを必要とします。最近は120fpsが主流になっています。現在動画フォーマットとしてはハイスペックと言えるプログレッシブ60fpsを読みだすくらいはオマケでこなせるわけです。動画云々でなく、静止画で必要で搭載したもので、それでもなおかつ値段は数万程度で買えるものになっています。ミラーレスの普及で、読み出しが早い大サイズの撮像素子は急激に安くなりました。
まあ、一眼系カメラにおける動画は、あくまでスチルのオマケであることは確かです。
でも、ディジタル時代になって動画とスチルでカメラの構造がほとんど同じになってしまったんですね。加えて、歴史的にスチルの方が撮像素子が圧倒的に大きかった＝光学性能が高かったために、電子技術の進歩の結果、大撮像素子から常時データを読み出す際の問題（熱やら読み出し速度やら）が解決され、気がつけば元来のビデオカメラよりもはるかに性能の高い化け物ビデオカメラになっていたわけですね。
で、そのエントリーに対してまたコメントがあったので、またここで答えてみたい。っていうかブログでやることだっけ (^_^;？
梅の季節だねぇ
(PentaxK-3, PentaxFA77mmLimitedF1.8, 1/2500sec, F2.5, ISO200)
「撮像素子が高画素数、っていいことばかりではないのでは？単位面積当たりの素子数もそうだし、動画の場合は静止画と違って連続的にデータを吸いださなくてはいけないから、必要以上の高画素数だとコストアップ要因だよね？
それとやっぱり動き回る動画は片手完結のビデオカメラの方が自分は好み。」
うーん、まず最初にお伝えしたいのは、一眼系のメリットは、撮像素子の画素数の多さではない、ということです。
確かに一眼系カメラはあくまでスチル中心だから画素は多くなっていて、フルHDはおろか、4Kさえはるかに凌駕する画素数を持っています。
でも、一眼動画が優位であることの本質は、単純に、撮像素子の「物理的面積が大きい」ことです。これはつまり、対応するレンズが結ぶ像も大きいことになります。像が大きくなれば、前回述べた被写界深度が浅くなり、ピントの合う範囲が狭くなります。そうすると、注目したいものだけがくっきり浮かび上がる、人間の目が捉えるのに近い、立体感がある画が撮れます。
以前「ボケ具合がいいね」とお褒めいただいた、私が撮った紅葉の写真を覚えていますでしょうか？あれこそまさに被写界深度の浅さを活かした写真です。そして、一眼系カメラなら、あの品質の動画が撮れるわけです。
この写真ですね
(PentaxK-3, PentaxFA77mmLimitedF1.8, 1/4000sec, F1.8, ISO200)
つまり、一眼系動画のメリットは、電子的な性能ではなく、光学的な性能である、ということですね。
一方画素数が多いことは、おっしゃるように実はデメリットしかないと言ってもいいです。昨今の一眼系カメラは、フルHDはおろか、4Kよりはるかに高画素であるゆえ、読み出した信号を動画フォーマットに落とすには間引くか、合算するか、何らかのカラクリが必要になります。その結果、輪郭が不自然になりやすかったりします。でもまあ、動画に力を入れてるS社、P社、C社あたりは、信号処理が進んでいるのであまり心配しなくて良いと思います。
それから、撮像素子の読み出しの話ですが、いわゆるミラーレスカメラの多くが採用するコントラスト検出式のオートフォーカスはまさに、撮像素子からの高速読み出しを必要とします。最近は120fpsが主流になっています。現在動画フォーマットとしてはハイスペックと言えるプログレッシブ60fpsを読みだすくらいはオマケでこなせるわけです。動画云々でなく、静止画で必要で搭載したもので、それでもなおかつ値段は数万程度で買えるものになっています。ミラーレスの普及で、読み出しが早い大サイズの撮像素子は急激に安くなりました。
まあ、一眼系カメラにおける動画は、あくまでスチルのオマケであることは確かです。
でも、ディジタル時代になって動画とスチルでカメラの構造がほとんど同じになってしまったんですね。加えて、歴史的にスチルの方が撮像素子が圧倒的に大きかった＝光学性能が高かったために、電子技術の進歩の結果、大撮像素子から常時データを読み出す際の問題（熱やら読み出し速度やら）が解決され、気がつけば元来のビデオカメラよりもはるかに性能の高い化け物ビデオカメラになっていたわけですね。
nobilesの投稿(23:45:44-2015-02-19) -
カテゴリ: Photo
コメント
wrote:
2015-02-20 08:05:47
nobiles_mobile wrote:
おや、どなただろ？ (^_^;
MXはフルマニュアルですね！カッコいいと思います。
Xacti登場は衝撃でした。保育園とかでも割と見かけますね。
MXはフルマニュアルですね！カッコいいと思います。
Xacti登場は衝撃でした。保育園とかでも割と見かけますね。
2015-02-21 09:29:10
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あと私は一眼レフもビデオカメラも好きです。
ずーと昔にPentax MX（親父のお下がり）を使ってたぐらいなので。
ただビデオカメラスタイルの完成形はXactiだと思ってますが（笑