NOBILES Days
Jump to navigationFrankly Speaking... Vol.14
大学時代のバンドサークルの先輩が、1年ほど前、脱サラして農家になった。栃木で無農薬野菜に取り組んでいる。
ところが、今回の原発事故で栃木の野菜も出荷停止を喰らってしまった。
幸い、国の出荷停止は長くは続かなかった。が、何しろ「国の農薬基準なんて信用ならん」と無農薬栽培農家を志すような人だから、国が許したからハイそうですかと出荷するわけはなかった。自主的に、然るべき機関に野菜の放射線測定を依頼して、問題ないことを確認できるまで、出荷停止は2週間以上になった。
先日、ようやく結果が帰ってきて問題なかったので、出荷再開となった。早速、俺も応援の意味も込めてセットを買い、送っていただいた。
めちゃくちゃ美味い！
愛情込めて育てれば、野菜はこんなに甘く味が強くなるのか、と感心してしまう。
先輩のブログには、セットに入る野菜の解説ビデオまで公開してある。小松菜の花など、ふだんスーパーなどでは目にしないものも一発で分かるし、調理方法のアドバイスもあるから非常に助かるのだ。
初回お試しセット送料込み1500円を買ったのだが、数日経ってもなかなか使いきれないほど盛りだくさんだった。
使い切ったらまた発注してみることにした。読者諸兄も興味あればぜひ。
「海？」
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/320sec, F2.5, ISO100)
前職ぶっちゃけ日記の第14回だ。
前職ぶっちゃけ日記
「14.編入」
*** Back Number ***
1.野放し
2.OFコンビ（ボンクラ親父達）
3.堕落人
4.砂上の楼閣1
5.砂上の楼閣2
6.火の玉、堕ちた
7.さよなら、ブーちゃん
8.新たなるチャレンジ
9.斜陽
10.ハイテンション・プログラマー
11.ドロンパ、郷里に帰る
12.盟友たち
13.大移動
移転した先の新しい事業所。そのイクイップメントについてはバックナンバーで散々触れた。中でも食堂は大変グレートになった。噂では、会社は前の業者のままで行くつもりだったらしいが、組合がコンペを提案し、3社競合で新しい業者が選ばれたらしい。
俺達の課のメンバーの大半も、食堂で昼食を摂っていた。
しかし、この食堂にも致命的な欠点があった。猛烈に混むのだ。食堂が捌くべき人数がどっかり増えたからだ。そもそも二つの事業所の合併だったし、事業所周辺に食事をできる場所もほとんどないから、分散もほとんどしなかった。だから、昼休みの時間は6つか7つくらいのグループに分かれてズラしてとっていた。それでも、品物を取る列はいつも大渋滞だった。
そこで。俺達はフライングしていた。昼休み開始時間の3分前には席を立ち、6階の居室作業台スペースから1階の食堂まで移動するわけだ。それでも、誰にも咎められなかった。ねっ、放置でしょ？
移転直後、俺達の昼食ローテーションは11時半という最初の時間帯、つまり食堂の営業開始時間だった。よってその時間になるまでは並んで待つわけだが、その時間には、俺達の前に既に10数人が列を作っていた。
...俺達、3分前に席立ってるんだぜ？一体何分前に席立ってるんだ、この人達。
まあ要するに、会社自体にこういうユルーい空気があった。フライングしてる時点で50歩100歩だから、人のこと言えないんだけどさ。
移転した頃、昼メシメイトは10人近くいた。正社員と派遣社員が半々といったところだ。
俺なんかはどちらかというと、日常の昼メシはとっとと食って、自分の好きなことや昼寝に充てるタイプなので、後から来る人を待って食ったり、ちんたら食ってる人が食い終わるのを延々待つという風潮が嫌いだ。ああ、プライベートのランチは別だよ、念のため。
その点でこのグループは付き合いやすかった。いつも同じような位置の席に自動的に集まるが、席に着いた人から食べ始め、一緒に食べている間はそれなりに世間話もするが、食べ終わった人から流れ解散だった。
実は、当初このメンバーにはFも含まれていた。というか、誘ってもいないのに勝手に合流していた。この頃Fがどんな人か、実態を把握していたのはボスくらいだったから、混じっていても、そんなに違和感がなかったのだ。
でも、ほとんど世間話に参加しない（できない）くせに、みんなが笑うタイミングで突然一緒に笑ったりするので「ん？」とは思っていた。
やがてメンバーがFの実態に気づき、さらに決定的なことが起きて、同じ食卓を囲む事すら厭われて、F以外の全員で定例の座席を移動する事態にまで発展していく事になるのである。
さて、移転してからの数ヶ月も俺の業務には特に変化はなかった。
しかし職場環境の変化で、精神的に敏感になっていた。建物が新しくなって他の雑音が減っただけに、以前は気にもならなかった雑談が、より耳について腹立たしく感じたりした。まあ、いずれにしても、あの部署は雑談が多すぎだとは今でも思うけど。
だから、ますます何の変化もない仕事の内容に、やる気を失くしていった。せっかく、プログラムもできる有望な派遣社員Sが入ったのにその能力を生かす仕事がなかった。黙々とこなしてくれるKさんにガンガンやってもらうべき課題がなかった。
多分、後に実際に転職した時以外ではこの時が一番、幸運にも就くことができた今の仕事に移りたいと思った時期だったと思う。
でもまあ、希望したところで、「入ってくる人はいても、辞める以外で出て行く人はほとんどいない」あの部署では多分異動は無理だったろうけどね。
そんな俺の様子に気づいてなのか、単に「社員をくれ！」というボスの押しに負けただけなのか知らないが、ある日、課長が俺のことを呼んだ。事業所移転から4〜5ヶ月が過ぎた頃だった。そこで俺はボスのグループへの編入を告げられた。
つづく。
ところが、今回の原発事故で栃木の野菜も出荷停止を喰らってしまった。
幸い、国の出荷停止は長くは続かなかった。が、何しろ「国の農薬基準なんて信用ならん」と無農薬栽培農家を志すような人だから、国が許したからハイそうですかと出荷するわけはなかった。自主的に、然るべき機関に野菜の放射線測定を依頼して、問題ないことを確認できるまで、出荷停止は2週間以上になった。
先日、ようやく結果が帰ってきて問題なかったので、出荷再開となった。早速、俺も応援の意味も込めてセットを買い、送っていただいた。
めちゃくちゃ美味い！
愛情込めて育てれば、野菜はこんなに甘く味が強くなるのか、と感心してしまう。
先輩のブログには、セットに入る野菜の解説ビデオまで公開してある。小松菜の花など、ふだんスーパーなどでは目にしないものも一発で分かるし、調理方法のアドバイスもあるから非常に助かるのだ。
初回お試しセット送料込み1500円を買ったのだが、数日経ってもなかなか使いきれないほど盛りだくさんだった。
使い切ったらまた発注してみることにした。読者諸兄も興味あればぜひ。
「海？」
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/320sec, F2.5, ISO100)
前職ぶっちゃけ日記の第14回だ。
前職ぶっちゃけ日記
「14.編入」
*** Back Number ***
1.野放し
2.OFコンビ（ボンクラ親父達）
3.堕落人
4.砂上の楼閣1
5.砂上の楼閣2
6.火の玉、堕ちた
7.さよなら、ブーちゃん
8.新たなるチャレンジ
9.斜陽
10.ハイテンション・プログラマー
11.ドロンパ、郷里に帰る
12.盟友たち
13.大移動
移転した先の新しい事業所。そのイクイップメントについてはバックナンバーで散々触れた。中でも食堂は大変グレートになった。噂では、会社は前の業者のままで行くつもりだったらしいが、組合がコンペを提案し、3社競合で新しい業者が選ばれたらしい。
俺達の課のメンバーの大半も、食堂で昼食を摂っていた。
しかし、この食堂にも致命的な欠点があった。猛烈に混むのだ。食堂が捌くべき人数がどっかり増えたからだ。そもそも二つの事業所の合併だったし、事業所周辺に食事をできる場所もほとんどないから、分散もほとんどしなかった。だから、昼休みの時間は6つか7つくらいのグループに分かれてズラしてとっていた。それでも、品物を取る列はいつも大渋滞だった。
そこで。俺達はフライングしていた。昼休み開始時間の3分前には席を立ち、6階の居室作業台スペースから1階の食堂まで移動するわけだ。それでも、誰にも咎められなかった。ねっ、放置でしょ？
移転直後、俺達の昼食ローテーションは11時半という最初の時間帯、つまり食堂の営業開始時間だった。よってその時間になるまでは並んで待つわけだが、その時間には、俺達の前に既に10数人が列を作っていた。
...俺達、3分前に席立ってるんだぜ？一体何分前に席立ってるんだ、この人達。
まあ要するに、会社自体にこういうユルーい空気があった。フライングしてる時点で50歩100歩だから、人のこと言えないんだけどさ。
移転した頃、昼メシメイトは10人近くいた。正社員と派遣社員が半々といったところだ。
俺なんかはどちらかというと、日常の昼メシはとっとと食って、自分の好きなことや昼寝に充てるタイプなので、後から来る人を待って食ったり、ちんたら食ってる人が食い終わるのを延々待つという風潮が嫌いだ。ああ、プライベートのランチは別だよ、念のため。
その点でこのグループは付き合いやすかった。いつも同じような位置の席に自動的に集まるが、席に着いた人から食べ始め、一緒に食べている間はそれなりに世間話もするが、食べ終わった人から流れ解散だった。
実は、当初このメンバーにはFも含まれていた。というか、誘ってもいないのに勝手に合流していた。この頃Fがどんな人か、実態を把握していたのはボスくらいだったから、混じっていても、そんなに違和感がなかったのだ。
でも、ほとんど世間話に参加しない（できない）くせに、みんなが笑うタイミングで突然一緒に笑ったりするので「ん？」とは思っていた。
やがてメンバーがFの実態に気づき、さらに決定的なことが起きて、同じ食卓を囲む事すら厭われて、F以外の全員で定例の座席を移動する事態にまで発展していく事になるのである。
さて、移転してからの数ヶ月も俺の業務には特に変化はなかった。
しかし職場環境の変化で、精神的に敏感になっていた。建物が新しくなって他の雑音が減っただけに、以前は気にもならなかった雑談が、より耳について腹立たしく感じたりした。まあ、いずれにしても、あの部署は雑談が多すぎだとは今でも思うけど。
だから、ますます何の変化もない仕事の内容に、やる気を失くしていった。せっかく、プログラムもできる有望な派遣社員Sが入ったのにその能力を生かす仕事がなかった。黙々とこなしてくれるKさんにガンガンやってもらうべき課題がなかった。
多分、後に実際に転職した時以外ではこの時が一番、幸運にも就くことができた今の仕事に移りたいと思った時期だったと思う。
でもまあ、希望したところで、「入ってくる人はいても、辞める以外で出て行く人はほとんどいない」あの部署では多分異動は無理だったろうけどね。
そんな俺の様子に気づいてなのか、単に「社員をくれ！」というボスの押しに負けただけなのか知らないが、ある日、課長が俺のことを呼んだ。事業所移転から4〜5ヶ月が過ぎた頃だった。そこで俺はボスのグループへの編入を告げられた。
つづく。
nobilesの投稿(23:09:22-2011-05-04) -
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