NOBILES Days
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次女が8歳になった。
さすがは第2子なので、長女を良く見て違う道を進んでいる。圧倒的に口が達者になったので、言い争いをすると口で長女を言い負かして実力行使させて阿鼻叫喚、というのが最近のお決まりパターンだ。体格もがっしりしてきて、現代的な体型の長女と対照的だ。本人はそれを結構気にしているようだが。
最近スイミングも始めた。習い事は4つで長女より多い。いろいろなことに興味を持って取り組むのはいいことだ。若干飽きやすい性格が垣間見られるが。
これからの成長も、楽しみだ。
The Birthday
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/60sec, F1.8, ISO1600)
さて昨今、場外乱闘的に話題になっている、先日琵琶湖畔で起きた痛ましい自動車の事故について。
まず、亡くなられたお子さんのことを思うと、心から悲しいことだし、ご遺族や関係する方々にはお悔やみの言葉しかない。
その上で話題になっているのは、保育園の記者会見についてだ。
大切な園児を失くし、その責任も感じて泣き崩れる園長先生に、矢継ぎ早に記者から冷酷な質問が浴びせられたことに、記者会見の意義からして批判が上がっている。
俺もある友人と、某SNSのコメント欄で、このことについて意見を交わした。
その友人も最大限の怒りを示していた。彼女は保育士だった。現場で真摯に取り組んでいたからこそ、会見で集中砲火を浴びた園長先生の気持ちを慮って怒るのは、ごく真っ当な感情だと思う。
そして確かに、これまで聞いた事故の状況を聞いていると、保育園側に落ち度はなく、一方的に被害者側であることは間違いないようだ。その園に対して苛烈な質問をするのはどういうことか、というのが、世間の怒りの声なのだと理解している。
ただ俺はその友人や、世間とは若干違う見方をしている。
最初に言っておくが、俺は会見の全てを見たわけではないので、記者達の「質問」の全てを把握しているわけではない。
その上で【一般論として】述べたい。分かりきった質問であっても、また、回答者にストレスがかかるような質問であっても、その本音や綻びを暴き出すのは記者の「本来の仕事」なのではないか。
監視カメラなどの映像がない以上、本当に保育園側に落ち度がなかったのかどうかは、状況証拠だったり証言で判断するしかない。もし仮に、保育者が少なかったとか、子ども達が勝手に歩くのを黙認していたなどの状況が判明したらどうだろうか。目が行き届かなくて子どもが飛び出したことが実は事故の原因だった、ということも考えられないわけではない（運転者たちの取り調べが進む前のあの段階では）。
もし保育園側に、何か落ち度であったり、事故に遭わないで済んだ可能性があったのなら、それを炙り出して教訓とするというのも、重要なことだと思える。だって、保育園が責任を持って命を預かっていることは間違いないのだから。
加えて、昨今急激に数を増やしている保育園の中には、残念ながら保育の質が粗悪だったり、子どもをモノのように扱うような酷い園があることも事実だ。今回被害に遭った園がそうでないとは限らない。
その追求をこの交通事故の被害に遭ったタイミングで行うべきかどうかは判断が難しいが、ひょっとしたらそれが事故の因子の一つになっていないとも限らない。そしてまた、そうした本当の姿は、ある程度キツめの質問をしなければ表面化しない。そうした可能性を排除しないで取材に臨むことは、記者として極めて真っ当な姿勢だと思う。
そう考えると、世間の批判の対象となっている「亡くなったお子さんのこれまでの普段の様子は？」という質問も、保育者たちが本当にお子さん達に愛情を持って見守っていたかを確認する意味はあるだろう。また保育体制などを聞くのも、本当に問題がなかったかどうかを炙り出すためには必要だったのではないかと俺は思う。
そもそもショックを受けている園長先生を記者会見に出すべきだったのか？という声もある。これは、保育園の理事長ら運営側への批判ということになるだろうか。
個人的な意見を言えば、保育園の運営者としての危機管理上、あの記者会見は極めて適切だったと思う。
先述したように、保育園側に何一つ落ち度がなかったのかどうかは、客観的な証拠がない。
一方で、保育園である以上、事故の翌日にも子どもを預けざるを得ない親御さんも一定数いるだろう。しかし、事故に対する保育園のスタンスが分からない状態で信頼して預けられるだろうか。
多分保育園側は、お散歩時の保育体制についても、やれる限りのことをやっていた自信はあったはずだ。そしてそれを説得力を持って説明できるのは、現場の責任者である園長先生しかいない。あの場に、やっぱり彼女は必要だったと俺は思う。だって、責任者だから。質問を受けるのも、責任者の宿命だ。
かといって、彼女は政治家や大企業の重役のような立場の人間でもない。その園長先生に苛烈な質問をして良いのかどうかということは、また別問題とは思う。
一方で、記者会見とは限られた時間の中で、言葉を使って、発表者の本音や綻びを暴き出すものだ。相手がどんな状態であろうと、聞くべきことは聞くというのがプロの記者だろうと思う。
ただその聞く内容やストレスのかけ方が適切だったかどうかは、全体を見ていないので俺は判断しかねるし、恐らく行き過ぎがあったからこれだけ批判の的になっているのだろう。
いずれにしても、この記者会見を通して、恐らく保育園側に落ち度らしき点はなかったし、100%同情すべき対象であろうことが世間に伝わった。子どもを預けている他の親御さん達も、あれを見れば保育園に対する信頼を却って深めたことだろう。
逆に、会見を開かなかったらどうなっていただろう？映像などがなかった以上「保育園に落ち度はなかったのか？」と言った疑問の声は少なからず上がったろうし、「子どもが2人も亡くなっているのに、なんのアクションもないのか」などという言いがかりもあったに違いない。
だから、こんな言い方をするとドライで冷たいかもしれないが、保育園側としては結果的には極めて意義のある記者会見だったと思う。
保育園というのは、みらいを担う子ども達の大切な命を預かる場所だ。全く落ち度がなくても預かっている間にその命が失われたら、それだけの責任を背負わなければならない。
だから、保育者への待遇はもっともっと改善されなければならないと強く思う。待遇に対して、背負っているものがあまりに重すぎる。
結局、今回の事故は、恐らく運転者のちょっとした緩慢さか焦りが生んだものに間違いないだろう。おそらく罪に問われる右折車側の容疑者にしても、落ち度は小さいながらも、子ども達の列に突っ込んでしまった女性にしても、刑罰以上に極めて重い十字架を背負っていかなければならないんだろう。
今回誰も、そもそも悪気はなかったというところが、なんとも哀しさを増幅させる。自らの運転に対しても、省みなくてはならないな。
さすがは第2子なので、長女を良く見て違う道を進んでいる。圧倒的に口が達者になったので、言い争いをすると口で長女を言い負かして実力行使させて阿鼻叫喚、というのが最近のお決まりパターンだ。体格もがっしりしてきて、現代的な体型の長女と対照的だ。本人はそれを結構気にしているようだが。
最近スイミングも始めた。習い事は4つで長女より多い。いろいろなことに興味を持って取り組むのはいいことだ。若干飽きやすい性格が垣間見られるが。
これからの成長も、楽しみだ。
The Birthday
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/60sec, F1.8, ISO1600)
さて昨今、場外乱闘的に話題になっている、先日琵琶湖畔で起きた痛ましい自動車の事故について。
まず、亡くなられたお子さんのことを思うと、心から悲しいことだし、ご遺族や関係する方々にはお悔やみの言葉しかない。
その上で話題になっているのは、保育園の記者会見についてだ。
大切な園児を失くし、その責任も感じて泣き崩れる園長先生に、矢継ぎ早に記者から冷酷な質問が浴びせられたことに、記者会見の意義からして批判が上がっている。
俺もある友人と、某SNSのコメント欄で、このことについて意見を交わした。
その友人も最大限の怒りを示していた。彼女は保育士だった。現場で真摯に取り組んでいたからこそ、会見で集中砲火を浴びた園長先生の気持ちを慮って怒るのは、ごく真っ当な感情だと思う。
そして確かに、これまで聞いた事故の状況を聞いていると、保育園側に落ち度はなく、一方的に被害者側であることは間違いないようだ。その園に対して苛烈な質問をするのはどういうことか、というのが、世間の怒りの声なのだと理解している。
ただ俺はその友人や、世間とは若干違う見方をしている。
最初に言っておくが、俺は会見の全てを見たわけではないので、記者達の「質問」の全てを把握しているわけではない。
その上で【一般論として】述べたい。分かりきった質問であっても、また、回答者にストレスがかかるような質問であっても、その本音や綻びを暴き出すのは記者の「本来の仕事」なのではないか。
監視カメラなどの映像がない以上、本当に保育園側に落ち度がなかったのかどうかは、状況証拠だったり証言で判断するしかない。もし仮に、保育者が少なかったとか、子ども達が勝手に歩くのを黙認していたなどの状況が判明したらどうだろうか。目が行き届かなくて子どもが飛び出したことが実は事故の原因だった、ということも考えられないわけではない（運転者たちの取り調べが進む前のあの段階では）。
もし保育園側に、何か落ち度であったり、事故に遭わないで済んだ可能性があったのなら、それを炙り出して教訓とするというのも、重要なことだと思える。だって、保育園が責任を持って命を預かっていることは間違いないのだから。
加えて、昨今急激に数を増やしている保育園の中には、残念ながら保育の質が粗悪だったり、子どもをモノのように扱うような酷い園があることも事実だ。今回被害に遭った園がそうでないとは限らない。
その追求をこの交通事故の被害に遭ったタイミングで行うべきかどうかは判断が難しいが、ひょっとしたらそれが事故の因子の一つになっていないとも限らない。そしてまた、そうした本当の姿は、ある程度キツめの質問をしなければ表面化しない。そうした可能性を排除しないで取材に臨むことは、記者として極めて真っ当な姿勢だと思う。
そう考えると、世間の批判の対象となっている「亡くなったお子さんのこれまでの普段の様子は？」という質問も、保育者たちが本当にお子さん達に愛情を持って見守っていたかを確認する意味はあるだろう。また保育体制などを聞くのも、本当に問題がなかったかどうかを炙り出すためには必要だったのではないかと俺は思う。
そもそもショックを受けている園長先生を記者会見に出すべきだったのか？という声もある。これは、保育園の理事長ら運営側への批判ということになるだろうか。
個人的な意見を言えば、保育園の運営者としての危機管理上、あの記者会見は極めて適切だったと思う。
先述したように、保育園側に何一つ落ち度がなかったのかどうかは、客観的な証拠がない。
一方で、保育園である以上、事故の翌日にも子どもを預けざるを得ない親御さんも一定数いるだろう。しかし、事故に対する保育園のスタンスが分からない状態で信頼して預けられるだろうか。
多分保育園側は、お散歩時の保育体制についても、やれる限りのことをやっていた自信はあったはずだ。そしてそれを説得力を持って説明できるのは、現場の責任者である園長先生しかいない。あの場に、やっぱり彼女は必要だったと俺は思う。だって、責任者だから。質問を受けるのも、責任者の宿命だ。
かといって、彼女は政治家や大企業の重役のような立場の人間でもない。その園長先生に苛烈な質問をして良いのかどうかということは、また別問題とは思う。
一方で、記者会見とは限られた時間の中で、言葉を使って、発表者の本音や綻びを暴き出すものだ。相手がどんな状態であろうと、聞くべきことは聞くというのがプロの記者だろうと思う。
ただその聞く内容やストレスのかけ方が適切だったかどうかは、全体を見ていないので俺は判断しかねるし、恐らく行き過ぎがあったからこれだけ批判の的になっているのだろう。
いずれにしても、この記者会見を通して、恐らく保育園側に落ち度らしき点はなかったし、100%同情すべき対象であろうことが世間に伝わった。子どもを預けている他の親御さん達も、あれを見れば保育園に対する信頼を却って深めたことだろう。
逆に、会見を開かなかったらどうなっていただろう？映像などがなかった以上「保育園に落ち度はなかったのか？」と言った疑問の声は少なからず上がったろうし、「子どもが2人も亡くなっているのに、なんのアクションもないのか」などという言いがかりもあったに違いない。
だから、こんな言い方をするとドライで冷たいかもしれないが、保育園側としては結果的には極めて意義のある記者会見だったと思う。
保育園というのは、みらいを担う子ども達の大切な命を預かる場所だ。全く落ち度がなくても預かっている間にその命が失われたら、それだけの責任を背負わなければならない。
だから、保育者への待遇はもっともっと改善されなければならないと強く思う。待遇に対して、背負っているものがあまりに重すぎる。
結局、今回の事故は、恐らく運転者のちょっとした緩慢さか焦りが生んだものに間違いないだろう。おそらく罪に問われる右折車側の容疑者にしても、落ち度は小さいながらも、子ども達の列に突っ込んでしまった女性にしても、刑罰以上に極めて重い十字架を背負っていかなければならないんだろう。
今回誰も、そもそも悪気はなかったというところが、なんとも哀しさを増幅させる。自らの運転に対しても、省みなくてはならないな。
nobilesの投稿(23:30:38-2019-05-10) -
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