NOBILES Days
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そういえば、もう大分前のことだが、すっかり書くのを忘れていた。ホワイトデーだ。
今年は嫁さんへのプレゼントはこれにした。
Kenko Z60D
(PentaxK10D, PentaxFA43mmLimitedF1.9+Macroring2, ApertureValueMode, 1.6sec, F8.0, ISO100)
フィルムカメラだ。そう、このディジタル全盛の時代に、あえて、フィルムである。
嫁さん曰く、撮ったらすぐにその結果が後ろのディスプレイで確認できてしまう手軽さが意味分からんらしい。フィルムを一本使い切るまで現像することもできないが、それが逆に「ああ、こんなの撮ってたっけ？」「こんなに綺麗に撮れてた！」という驚きがいいらしい。
なるほど、それは分かる気がする。確かに便利＝楽しいとは限らないのだ。CDの登場によって淘汰されると見られたレコードが、やがて見直されて今でもそれなりのポジションを得ているし、なんでも標本化して量子化して符号化することが幸せとは限らんのだ。
実は嫁さんが以前使っていたフィルムカメラが壊れてしまって、しかもメーカーの部品保有期間を過ぎていたので直せなかったというのを聞いていたので、わざわざフィルムカメラを探した。
中古ならオークションでも何でもいくらでもあるが、古いものだと結局前のカメラと同じことになってしまうので、新品を探した。すると、全然モノがもうなかった。それほど、カメラと言えばディジタルであり、フィルムカメラの品数は圧倒的に減っていたのだ。
結局、嫁さんの持っていた前のカメラのような、ズームレンズ、オートフォーカス、フラッシュまでついたカメラを探そうとするとかなり高いものになってしまう。しょうがなく、オートフォーカスをあきらめて、パンフォーカスのズームレンズのこのカメラにしたのだ（つまり、ピントがなく、最短撮影距離は1.5メートルとかなり長い）。
Kenko Z60D
(PentaxK10D, PentaxFA43mmLimitedF1.9, ApertureValueMode, 1sec, F11.0, ISO100)
プラスチックのぺらぺらな軽いボディだが、持ってみると思いの外持ち易い。大きさが今のトレンディな小型デジカメの2回りくらい大きいが、それがしっかり手になじんで握れる。これはとてもぶれにくいだろう。そして、”Big Finder”などとわざわざ謳っているだけあって、ファインダーもとても大きく見易い。あー、これが「カメラ」ってもんだよな、と思わせた。
まあ、そんなわけで欲しがっていたものを買ってあげられて、それなりに気に入ってもらえたようだ。相手も喜んで自分も好きなジャンルのモノだなんて、ちょっと自分も嬉しくなった。
さて一方、俺の勤める会社は技術部門なので、基本的に女っ気は低い。だから、いわゆるバレンタインの贈り物など、庶務の女性が回覧で回すものくらいしか記憶に無かった。お前がモテないだけだという突っ込みはこの際スルーする。
だが今年は、課にいる派遣の女の子が、ギリなのにわざわざ手作りのチョコクッキーを作ってきて配ってくれた。なので、ホワイトデーにはみんなでお返ししようということになった。
こんなことをここで言うのもなんだが、ウチの課はいくつかのグループに分裂状態だ。その中でも独立志向の強い（飲みなども自分たちだけで勝手に開催して他の飲みには来ない）グループが、3/14よりも前にさっさとブリザーブドフラワーなんぞを添えた素晴らしいプレゼントを彼女に渡してしまっていた（一声くらいかけてくれよ (′Д`;）。
まあ、それで残りのグループではほぼ最年少の俺（俺がまだ最年少ってどういうことだ）がまとめてちょっといいお菓子でも、ホワイトデー前日に買いに行くことになった。
が、俺の所属する部屋のボスが「いや、でも今から直球で行ってもブリなんとかフラワーなんかに叶いっこないんだから、ウチはギャグに走ろうぜ！」。あああ、また分裂か？？
そんなわけで俺はノーマルなお菓子を買うグループと、アヴァンギャルドに攻めることになった我々の部屋のグループ、二種類の贈り物を買うべく、忙しい中ではあったが定時退社をして買い物に出た。
まあ、贈り物系はもともと好きなので、せっかくだから100均でラッピンググッズなどを買って、両グループとも少しでも見栄えが良くなるよう精一杯の努力はしてみた。
一方、せっかく早く帰れたので、嫁さん向けのホワイトデーのお菓子も購入することができたのは幸いだった。
さて翌日。まずはなんの問題もないちょっと素敵なお菓子の方はまず昼過ぎくらいに渡して、まあ普通に喜んでもらえた。
一方のアヴァンギャルド組だ。
こちらは、彼女が好物だというあるものを一人一つずつ分買ってきて、各自（6人）パッケージをデコレーションするという作戦だった。
いや、コレをいくら好物でも、6人から貰ったら絶対迷惑だ。はっきり言って、本当に買ってきてよいのかどうか実は俺は悩んだ。それより、実は別に好物でもなんでもなかったらどうしよう...。でも、結局ボスの業務命令(?)に従った。
さあ、ではこの辺でその作品を公開しよう。まずは、イラストが得意な俺に対し「挑戦状のつもりで作った」というボスの作品だ。
ハクション大魔王
(PentaxK10D, PentaxDA21mmLimitedF3.2, ApertureValueMode, 1/25sec, F5.6, ISO320)
ちゃんと形があっていること、帽子の色が赤いところがポイントらしい。
次に、それを受けて俺が作ったのがこれだ。
ドラえもん
(PentaxK10D, PentaxDA21mmLimitedF3.2, ApertureValueMode, 1/13sec, F5.6, ISO320)
青い丸が二つ並んでいるこのパッケージを見て、俺に神が降りてきた。
そして、それを見て例の研修生がデコレートしたのがこれ。
似非ドラえもん
(PentaxK10D, PentaxDA21mmLimitedF3.2, ApertureValueMode, 1/13sec, F5.6, ISO320)
おいおい、お前はクリエイティビティの欠片もないのか。
ネタがないのか知らないが、躊躇無く俺の作品を引っ張り寄せて真似したのだ。なんだか、彼の限界を見た気がする。あ、拡大する価値もないので拡大なし。
と、いうわけでそのブツとは「マヨネーズ」だったのだ。
全部で約2kg。いくら好きでもこりゃないだろう (´Д｀;。さすがに俺一人で渡しに行くのは（モノも気分も）重い。6人中、その場にいた4人で彼女のところへゾロゾロと手渡しに行った。
...彼女の反応は...。
大爆笑である！！
やった！受けた！！
どうやら彼女がマヨラーというのはデマではなかったらしい。
まあ、さすがに2kgなのでマジかよ、とはきっと思っただろうが、それ以上に衝撃的ではあったようだ。
「こんなの初めてです」。
まあ、少なくともインパクト度ではブリザーブドフラワーに圧勝できた。まんまとボスの目論見通りである。
翌日には彼女からこんな写真が送られてきた。
冷蔵庫に並んだ6本のマヨネーズ
うーん。
男の俺が持っていくのでも重かったのに、律儀にその日のうちに全部持って帰ってこの写真を撮った彼女は、かなりの根性の持ち主のようだ。
今年は嫁さんへのプレゼントはこれにした。
Kenko Z60D
(PentaxK10D, PentaxFA43mmLimitedF1.9+Macroring2, ApertureValueMode, 1.6sec, F8.0, ISO100)
フィルムカメラだ。そう、このディジタル全盛の時代に、あえて、フィルムである。
嫁さん曰く、撮ったらすぐにその結果が後ろのディスプレイで確認できてしまう手軽さが意味分からんらしい。フィルムを一本使い切るまで現像することもできないが、それが逆に「ああ、こんなの撮ってたっけ？」「こんなに綺麗に撮れてた！」という驚きがいいらしい。
なるほど、それは分かる気がする。確かに便利＝楽しいとは限らないのだ。CDの登場によって淘汰されると見られたレコードが、やがて見直されて今でもそれなりのポジションを得ているし、なんでも標本化して量子化して符号化することが幸せとは限らんのだ。
実は嫁さんが以前使っていたフィルムカメラが壊れてしまって、しかもメーカーの部品保有期間を過ぎていたので直せなかったというのを聞いていたので、わざわざフィルムカメラを探した。
中古ならオークションでも何でもいくらでもあるが、古いものだと結局前のカメラと同じことになってしまうので、新品を探した。すると、全然モノがもうなかった。それほど、カメラと言えばディジタルであり、フィルムカメラの品数は圧倒的に減っていたのだ。
結局、嫁さんの持っていた前のカメラのような、ズームレンズ、オートフォーカス、フラッシュまでついたカメラを探そうとするとかなり高いものになってしまう。しょうがなく、オートフォーカスをあきらめて、パンフォーカスのズームレンズのこのカメラにしたのだ（つまり、ピントがなく、最短撮影距離は1.5メートルとかなり長い）。
Kenko Z60D
(PentaxK10D, PentaxFA43mmLimitedF1.9, ApertureValueMode, 1sec, F11.0, ISO100)
プラスチックのぺらぺらな軽いボディだが、持ってみると思いの外持ち易い。大きさが今のトレンディな小型デジカメの2回りくらい大きいが、それがしっかり手になじんで握れる。これはとてもぶれにくいだろう。そして、”Big Finder”などとわざわざ謳っているだけあって、ファインダーもとても大きく見易い。あー、これが「カメラ」ってもんだよな、と思わせた。
まあ、そんなわけで欲しがっていたものを買ってあげられて、それなりに気に入ってもらえたようだ。相手も喜んで自分も好きなジャンルのモノだなんて、ちょっと自分も嬉しくなった。
さて一方、俺の勤める会社は技術部門なので、基本的に女っ気は低い。だから、いわゆるバレンタインの贈り物など、庶務の女性が回覧で回すものくらいしか記憶に無かった。お前がモテないだけだという突っ込みはこの際スルーする。
だが今年は、課にいる派遣の女の子が、ギリなのにわざわざ手作りのチョコクッキーを作ってきて配ってくれた。なので、ホワイトデーにはみんなでお返ししようということになった。
こんなことをここで言うのもなんだが、ウチの課はいくつかのグループに分裂状態だ。その中でも独立志向の強い（飲みなども自分たちだけで勝手に開催して他の飲みには来ない）グループが、3/14よりも前にさっさとブリザーブドフラワーなんぞを添えた素晴らしいプレゼントを彼女に渡してしまっていた（一声くらいかけてくれよ (′Д`;）。
まあ、それで残りのグループではほぼ最年少の俺（俺がまだ最年少ってどういうことだ）がまとめてちょっといいお菓子でも、ホワイトデー前日に買いに行くことになった。
が、俺の所属する部屋のボスが「いや、でも今から直球で行ってもブリなんとかフラワーなんかに叶いっこないんだから、ウチはギャグに走ろうぜ！」。あああ、また分裂か？？
そんなわけで俺はノーマルなお菓子を買うグループと、アヴァンギャルドに攻めることになった我々の部屋のグループ、二種類の贈り物を買うべく、忙しい中ではあったが定時退社をして買い物に出た。
まあ、贈り物系はもともと好きなので、せっかくだから100均でラッピンググッズなどを買って、両グループとも少しでも見栄えが良くなるよう精一杯の努力はしてみた。
一方、せっかく早く帰れたので、嫁さん向けのホワイトデーのお菓子も購入することができたのは幸いだった。
さて翌日。まずはなんの問題もないちょっと素敵なお菓子の方はまず昼過ぎくらいに渡して、まあ普通に喜んでもらえた。
一方のアヴァンギャルド組だ。
こちらは、彼女が好物だというあるものを一人一つずつ分買ってきて、各自（6人）パッケージをデコレーションするという作戦だった。
いや、コレをいくら好物でも、6人から貰ったら絶対迷惑だ。はっきり言って、本当に買ってきてよいのかどうか実は俺は悩んだ。それより、実は別に好物でもなんでもなかったらどうしよう...。でも、結局ボスの業務命令(?)に従った。
さあ、ではこの辺でその作品を公開しよう。まずは、イラストが得意な俺に対し「挑戦状のつもりで作った」というボスの作品だ。
ハクション大魔王
(PentaxK10D, PentaxDA21mmLimitedF3.2, ApertureValueMode, 1/25sec, F5.6, ISO320)
ちゃんと形があっていること、帽子の色が赤いところがポイントらしい。
次に、それを受けて俺が作ったのがこれだ。
ドラえもん
(PentaxK10D, PentaxDA21mmLimitedF3.2, ApertureValueMode, 1/13sec, F5.6, ISO320)
青い丸が二つ並んでいるこのパッケージを見て、俺に神が降りてきた。
そして、それを見て例の研修生がデコレートしたのがこれ。
似非ドラえもん
(PentaxK10D, PentaxDA21mmLimitedF3.2, ApertureValueMode, 1/13sec, F5.6, ISO320)
おいおい、お前はクリエイティビティの欠片もないのか。
ネタがないのか知らないが、躊躇無く俺の作品を引っ張り寄せて真似したのだ。なんだか、彼の限界を見た気がする。あ、拡大する価値もないので拡大なし。
と、いうわけでそのブツとは「マヨネーズ」だったのだ。
全部で約2kg。いくら好きでもこりゃないだろう (´Д｀;。さすがに俺一人で渡しに行くのは（モノも気分も）重い。6人中、その場にいた4人で彼女のところへゾロゾロと手渡しに行った。
...彼女の反応は...。
大爆笑である！！
やった！受けた！！
どうやら彼女がマヨラーというのはデマではなかったらしい。
まあ、さすがに2kgなのでマジかよ、とはきっと思っただろうが、それ以上に衝撃的ではあったようだ。
「こんなの初めてです」。
まあ、少なくともインパクト度ではブリザーブドフラワーに圧勝できた。まんまとボスの目論見通りである。
翌日には彼女からこんな写真が送られてきた。
冷蔵庫に並んだ6本のマヨネーズ
うーん。
男の俺が持っていくのでも重かったのに、律儀にその日のうちに全部持って帰ってこの写真を撮った彼女は、かなりの根性の持ち主のようだ。
nobilesの投稿(23:52:00-2009-04-02) -
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