NOBILES Days
Jump to navigationThe Launch of Toyota TF107
えー、業務連絡。F-1マシン、とりわけ空力に興味のない方には実につまらない内容なので読み飛ばしていただきたい (^_^;。
トヨタF1の2007年マシン、TF107がローンチされた。
...うーーーん。個人的には、ちょっと首を傾げたい気分だ。少なくともトレンドに沿っていないと感じる。
まず、異常なまでに「ハ」の字を描くフロントサスペンションアーム。
2005年のマクラーレンMP4/20の成功から、2006年は多くのチームがこぞっていわゆる「ゼロキール」フロントサスに走った。しかし、ゼロキール勢はタイヤの性能を使い切る事ができず、天候による波乱のあったハンガリーでホンダが勝ったのみで、残りは全てコンベンショナルなシングルキールのフェラーリとVキールのルノーが制している。
2007年のブリヂストンワンメイクタイヤを使いこなす上で、どちらが答えかはまだ分からない。だが、時代の流れは再びサスペンションジオメトリー優先ではないかと個人的には思う。
その点で、昨年にも増して過激なサスジオメトリーでノーズ下の空力に拘ったトヨタの方向性は？と思ってしまう。もちろん、ビーグルダイナミクスの専門家と言えるパスカル・バセロンがいるのだから、そのあたりの研究は怠りないはずですか、そうですか (^_^;。
フロントの空力はかなり先鋭的とも言える一方、サイドポンツーンから後半にかけては逆に非常に前時代的ともいえる内容になっている。
TF106Bと比べてもポンツーンのボリューム自体はようやくV8サイズというくらいに小さくはなった。だが、昨年のトップコンテンダー達のポンツーンと見比べると圧倒的にスキャロップ（下方の絞り込み）が大人しい。
それ以上に驚かされたのはリヤタイヤ周りの空力処理だ。
2006年シーズンのトップチームのマシンは、いかにリヤタイヤ前のフェンスとポンツーンの間の空間を広くとってそこに多くの空気を流入させてリヤウィングでのダウンフォースを稼ぐか、という改良が行われてきた。
TF107でも、確かにそのような処理が行われている。しかしだ。せっかく空いたその空間に大きなフェンスが張り出してきている。
この処理って、多少は洗練されているとは言え、2005年の、しかもバックエンダーであるジョーダンEJ15の処理と同じだ。きっとこっちの方がこの部分だけみればダウンフォースは発生するだろうが、とても揚抗比に優れているようには思えないんだが、トヨタさんだけにでっかい風洞ガンガン回してるからそんなわけないですか、そうですか (^_^;。
加えて、エキゾーストのシュラウドがかなり大きく張り出してきている。上からの写真を見るとそれなりに整流は考えられてそうだが...かなり無骨な印象を受ける。
マイク・ガスコインの更迭以降、他チームのような「テクニカルディレクター」という一人の責任者を置かず、言ってみれば合議制による開発体制としたトヨタだが、このマシンの外観だけを見る限り、なんだかちぐはぐな印象は否めない。一時期に比べればだいぶ絞り込んでそれなりの外観には見えるんだが、やっぱり空力が最先端になりきれていない、ガスコイン節が抜けていない、という印象を受けた。
トヨタF1の2007年マシン、TF107がローンチされた。
...うーーーん。個人的には、ちょっと首を傾げたい気分だ。少なくともトレンドに沿っていないと感じる。
まず、異常なまでに「ハ」の字を描くフロントサスペンションアーム。
2005年のマクラーレンMP4/20の成功から、2006年は多くのチームがこぞっていわゆる「ゼロキール」フロントサスに走った。しかし、ゼロキール勢はタイヤの性能を使い切る事ができず、天候による波乱のあったハンガリーでホンダが勝ったのみで、残りは全てコンベンショナルなシングルキールのフェラーリとVキールのルノーが制している。
2007年のブリヂストンワンメイクタイヤを使いこなす上で、どちらが答えかはまだ分からない。だが、時代の流れは再びサスペンションジオメトリー優先ではないかと個人的には思う。
その点で、昨年にも増して過激なサスジオメトリーでノーズ下の空力に拘ったトヨタの方向性は？と思ってしまう。もちろん、ビーグルダイナミクスの専門家と言えるパスカル・バセロンがいるのだから、そのあたりの研究は怠りないはずですか、そうですか (^_^;。
フロントの空力はかなり先鋭的とも言える一方、サイドポンツーンから後半にかけては逆に非常に前時代的ともいえる内容になっている。
TF106Bと比べてもポンツーンのボリューム自体はようやくV8サイズというくらいに小さくはなった。だが、昨年のトップコンテンダー達のポンツーンと見比べると圧倒的にスキャロップ（下方の絞り込み）が大人しい。
それ以上に驚かされたのはリヤタイヤ周りの空力処理だ。
2006年シーズンのトップチームのマシンは、いかにリヤタイヤ前のフェンスとポンツーンの間の空間を広くとってそこに多くの空気を流入させてリヤウィングでのダウンフォースを稼ぐか、という改良が行われてきた。
TF107でも、確かにそのような処理が行われている。しかしだ。せっかく空いたその空間に大きなフェンスが張り出してきている。
この処理って、多少は洗練されているとは言え、2005年の、しかもバックエンダーであるジョーダンEJ15の処理と同じだ。きっとこっちの方がこの部分だけみればダウンフォースは発生するだろうが、とても揚抗比に優れているようには思えないんだが、トヨタさんだけにでっかい風洞ガンガン回してるからそんなわけないですか、そうですか (^_^;。
加えて、エキゾーストのシュラウドがかなり大きく張り出してきている。上からの写真を見るとそれなりに整流は考えられてそうだが...かなり無骨な印象を受ける。
マイク・ガスコインの更迭以降、他チームのような「テクニカルディレクター」という一人の責任者を置かず、言ってみれば合議制による開発体制としたトヨタだが、このマシンの外観だけを見る限り、なんだかちぐはぐな印象は否めない。一時期に比べればだいぶ絞り込んでそれなりの外観には見えるんだが、やっぱり空力が最先端になりきれていない、ガスコイン節が抜けていない、という印象を受けた。
nobilesの投稿(00:57:49-2007-01-15) -
カテゴリ: Formula-One
コメント
No comments yet
コメントを追加
トラックバック
DISALLOWED (TrackBack)TrackBack URL
DISALLOWED (TrackBack)
メインページ
Calendar
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
| 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
| 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
| 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
| 29 | 30 |
NewEntries
最新COMMENTS
■20-07-11 21:47>ああ、あのeh
■20-07-10 01:07>そうです、予
■20-07-09 22:36>あっ、ショー
■20-07-06 07:27>50-34のチェ�
■18-01-05 00:53>おやこれはぱ
■18-01-04 23:56>手出しちゃっ
■15-07-27 23:21>おっと、今か
■15-07-22 11:40>良質な小説読
■15-02-21 09:29>おや、どなた
■15-02-20 08:05>ほー、勉強に
カテゴリ
- All
- Bicycle
- Breast Cancer
- Change Job
- Formula-One
- Gourmet
- Injury
- Mac
- Main
- Monaco
- Music
- Peugeot
- Photo
- Travel
Archives
My Links
NOBILES Web検索
プロフィール
RSS対応
RSS v2.0
RSS v0.91
RSS v1.0
管理
管理室へ携帯用ブログ
携帯用URL