NOBILES Days
Jump to navigationThe Launch of Williams FW29
さて今日はウィリアムズFW29である。
ドライバーズタイトル、コンストラクターズタイトルに輝くことそれぞれ7回ずつ。押しも押されぬ名門ウィリアムズはしかし、昨年はBMWのワークスエンジンを失い、なんとコンストラクターズ8位という屈辱を味わった。
それは、チームの運営にエンジンメーカー側の口は挟ませない、チームの独立性を保つ、というウィリアムズの崇高なる姿勢がもたらしたもので、しっぺ返しは大きかった。
トヨタエンジンを得て出直すことになった今年。'88年にホンダを失って苦戦した後、ルノーを得て復活したあの再現、といきたいところだろうが、実際のところ、BMW系のスポンサーが下りた後遺症で依然チームの財政状況は厳しいらしい。
レギュラードライバーには恐らくウェバーよりもサラリーのかなり安いブルツをテストドライバーから昇格させ、依然能力が疑問視されるがインドマネーを期待できるカーティケヤンがテストドライバー留任、第二テストドライバーもトヨタ傘下の中嶋一貴。とてもウィリアムズがフリーハンドで決めた布陣とは思えない。とは言え、テストが始まってからの一貴は、レースディスタンスを軽々こなすなど、評価が高まっているようだが。
さて、マシンだ。
野暮ったい。さすが、ロイ・ビゴワのデザインだ。なんとなく、雰囲気がプロストAP02（'98年）っぽいではないか。
全体的には概ね昨年型を踏襲している。
ゼロキールを採用し、先端をかなり低く垂れ下げたアリクイのようなノーズが相変わらずダルさ前回だ。さらには、昨年終盤採用したルノー調のヒゲっぽいフロントウィングのアッパーエレメントが野暮ったさを強調している。カラーリングも、なんでわざわざこんな風になるんだろうってくらいダサい。
一方サイドポンツーンは、割とボリュームの大きかった昨年型から大きく贅肉を削ってきた。スキャロップもかなり深く絞り込まれている。昨年よりもずっと攻撃的な造形だ。でも、やっぱりなんだかラインが野暮ったい。それでも、スキャロップの緩いワークストヨタなんかと比べるとよっぽどトレンディなのだが。
いかにもビゴワって感じなのがインダクションポットだ。このぐねぐねした感じ、まさにAP02と共通するものを感じる。本当に空力的にいいのかどうかもちょっと疑問だ (^_^;。もっとスムースな形状にした方がむしろ良さそうにも思うが...。
ディフューザーも少々疑問な形状だ。今年から厳しくなったリヤの衝撃吸収性を高めるため、クラッシャブルストラクチャーがでかくなっているのはどのチームも同じだ。しかし、ウィリアムズのそれは、完全にセンターディフューザの流路に突き出してしまっている。これではディフューザの効果もがた落ちだろう。
昨年の屈辱から這い上がるため、それなりに頑張って来たのは分かるが、細部はまだまだ洗練されていない。ちょっとウィリアムズというチームの実力を考えると、少々物足りない感じがする。やっぱり、お金が厳しいのかもしれない。
今年も大幅ジャンプアップというのは難しそうだな。本当は、ワークストヨタを食ってもらって、トヨタの目を覚まさせてやりたいところなのだが。
ドライバーズタイトル、コンストラクターズタイトルに輝くことそれぞれ7回ずつ。押しも押されぬ名門ウィリアムズはしかし、昨年はBMWのワークスエンジンを失い、なんとコンストラクターズ8位という屈辱を味わった。
それは、チームの運営にエンジンメーカー側の口は挟ませない、チームの独立性を保つ、というウィリアムズの崇高なる姿勢がもたらしたもので、しっぺ返しは大きかった。
トヨタエンジンを得て出直すことになった今年。'88年にホンダを失って苦戦した後、ルノーを得て復活したあの再現、といきたいところだろうが、実際のところ、BMW系のスポンサーが下りた後遺症で依然チームの財政状況は厳しいらしい。
レギュラードライバーには恐らくウェバーよりもサラリーのかなり安いブルツをテストドライバーから昇格させ、依然能力が疑問視されるがインドマネーを期待できるカーティケヤンがテストドライバー留任、第二テストドライバーもトヨタ傘下の中嶋一貴。とてもウィリアムズがフリーハンドで決めた布陣とは思えない。とは言え、テストが始まってからの一貴は、レースディスタンスを軽々こなすなど、評価が高まっているようだが。
さて、マシンだ。
野暮ったい。さすが、ロイ・ビゴワのデザインだ。なんとなく、雰囲気がプロストAP02（'98年）っぽいではないか。
全体的には概ね昨年型を踏襲している。
ゼロキールを採用し、先端をかなり低く垂れ下げたアリクイのようなノーズが相変わらずダルさ前回だ。さらには、昨年終盤採用したルノー調のヒゲっぽいフロントウィングのアッパーエレメントが野暮ったさを強調している。カラーリングも、なんでわざわざこんな風になるんだろうってくらいダサい。
一方サイドポンツーンは、割とボリュームの大きかった昨年型から大きく贅肉を削ってきた。スキャロップもかなり深く絞り込まれている。昨年よりもずっと攻撃的な造形だ。でも、やっぱりなんだかラインが野暮ったい。それでも、スキャロップの緩いワークストヨタなんかと比べるとよっぽどトレンディなのだが。
いかにもビゴワって感じなのがインダクションポットだ。このぐねぐねした感じ、まさにAP02と共通するものを感じる。本当に空力的にいいのかどうかもちょっと疑問だ (^_^;。もっとスムースな形状にした方がむしろ良さそうにも思うが...。
ディフューザーも少々疑問な形状だ。今年から厳しくなったリヤの衝撃吸収性を高めるため、クラッシャブルストラクチャーがでかくなっているのはどのチームも同じだ。しかし、ウィリアムズのそれは、完全にセンターディフューザの流路に突き出してしまっている。これではディフューザの効果もがた落ちだろう。
昨年の屈辱から這い上がるため、それなりに頑張って来たのは分かるが、細部はまだまだ洗練されていない。ちょっとウィリアムズというチームの実力を考えると、少々物足りない感じがする。やっぱり、お金が厳しいのかもしれない。
今年も大幅ジャンプアップというのは難しそうだな。本当は、ワークストヨタを食ってもらって、トヨタの目を覚まさせてやりたいところなのだが。
nobilesの投稿(13:39:27-2007-02-10) -
カテゴリ: Formula-One
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