NOBILES Days
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遂に来た。
周到な準備。それはすべて奴に勝利するためだった。完璧なる守備で奴を封じ込め、万難を排した快適な生活を送る。そしてそれは可能な事だと先週までは思っていたのだ。それがまさかここまで完膚なきまでにやられることになろうとは...。
汝の名は、ご想像通り、そう、花粉である。
いや、厳しい。この週末で一気にやられた。2ヶ月前から処方箋をもらってせっせと薬を飲み、マスクで防護してこの季節を乗り切るつもりだったのに、この地域に本格飛散が始まって間もなく、もうぐじゅぐじゅである。あまりにひどい状態に耐えきれず、医者から渡されていた重い薬を投入したのだ。だが、きわめて強い薬の効果に今度は凄まじい怠さが襲って来た。完全に重病人である。
本文とは全然関係ないが春らしい光景を
菊系の花？
(PentaxK10D, PentaxDA★16-50mmF2.8(50.0mm), ApertureValueMode, 1/500sec, F2.8, ISO100)
今日は鍵盤楽器演奏者の、さらに一部の方々へ送る内容である。
さて。全国5000人（ほんとか？）の「10kg以上の鍵盤を担いでバンド練に電車で通勤する会」会員の皆さま。今日も担いでますかっ？
というわけで前にも書いた通り、俺はバンド練だろうがライブだろうが、基本的にシンセ（単体で15kg）は自分で持って行く。電車でだ。
そりゃね、車の方が楽だろーよ。でも、東京のど真ん中に車で行くのは時間が読めないし、大体、演奏後にみんなで飲むのがまた楽しみなのに、車じゃ酒飲めないのだ。
では今時、同じ音のクオリティで軽いシンセなんていくらでもあるではないか、という話になる（俺のKorg Triton初代機は既に登場10年経っている）。それはある意味では正しい。
だが、鍵盤とはパソコンのキーボードと同じく入力装置である。キーボードでもタッチに非常にこだわりがある人がいるように、楽器の鍵盤も同様だ。まして、ON/OFFさえ検知できればよいキーボードと違い、楽器の鍵盤では微妙なタッチの差が音楽性に大きな影響を与える。
これが、大体価格なら10万以下、重さなら10kgを切ると、搭載されている鍵盤がアカラサマにチャチくなる。この鍵盤でも、テクニックのある人や、もともとこの鍵盤で慣れた人なら豊かな表現力を保てるのかもしれないが、ピアノ出身で凄まじい打鍵力を誇り、かつテクニックもないという最悪キーボーディストの俺にとっては、「紙のようにペラッペラ」に感じてしまうのである。
じゃあピアノ鍵盤にしたら？という話にもなるのだが、ピアノ出身でありつつ、オルガン中心となった今では、ピアノ鍵盤ではグリッサンドの時に痛い、というジレンマを抱えている。なので、10万円超程度についているそこそこしっかりした鍵盤ってのがちょうどいい重さになってしまっている（慣れてるだけという話もある）。
そんな話はどーでもいいとして、要は、楽器が重いんである。重いくせに電車通勤したいと。
かつては、一直線に体力勝負である。そこら辺の楽器屋で売ってるぺらっぺらのシンセケースで肩から担いで、どこへでも行った。最悪の場合なんて...15kgのシンセ＋チャリンコ＋飲酒＋雨で片手傘という犯罪級（時効時効！）の状態で駅から家までの2kmばかりを帰ったこともある。
だが、社会人になってからはさすがに無理も利かなくなってきた。そこで、キャスター付きのケースを買おうと思ったのが2年ほど前だったろうか。
ま、そうは言っても担いじゃうんだけどね
(CanonEOS20D, EF85mm, ManualExposure, 1/400sec, F2.0, ISO800)
この電車移動がポピュラーな日本、キーボードケースもそれを考慮したキャスター付きのラインナップがいろいろと...と思いきや、これが全っ然ないのである。前述のペラッペラのソフトケースか、ごっついハードケース（ケースだけで10kg、重いものだと20kgという勢いである）かの二択状態。電車で持ち運びという条件ならペラペラソフトケースしか選択肢なしである。
そうなると、海外製品を探すことになるわけだが...実物を触れるわけでもなく、かと言って決して安いものではない。ギャンブル的要素がかなり高い買い物なのである。
そこで、「10kg以上の鍵盤を担いでバンド練に電車で通勤する会」会員の皆さまのためにも、ここは一つ、購入した海外製キーボードケースについてレビューでも書いてやろうかと思い立ったというわけである。
続く。
周到な準備。それはすべて奴に勝利するためだった。完璧なる守備で奴を封じ込め、万難を排した快適な生活を送る。そしてそれは可能な事だと先週までは思っていたのだ。それがまさかここまで完膚なきまでにやられることになろうとは...。
汝の名は、ご想像通り、そう、花粉である。
いや、厳しい。この週末で一気にやられた。2ヶ月前から処方箋をもらってせっせと薬を飲み、マスクで防護してこの季節を乗り切るつもりだったのに、この地域に本格飛散が始まって間もなく、もうぐじゅぐじゅである。あまりにひどい状態に耐えきれず、医者から渡されていた重い薬を投入したのだ。だが、きわめて強い薬の効果に今度は凄まじい怠さが襲って来た。完全に重病人である。
本文とは全然関係ないが春らしい光景を
菊系の花？
(PentaxK10D, PentaxDA★16-50mmF2.8(50.0mm), ApertureValueMode, 1/500sec, F2.8, ISO100)
今日は鍵盤楽器演奏者の、さらに一部の方々へ送る内容である。
さて。全国5000人（ほんとか？）の「10kg以上の鍵盤を担いでバンド練に電車で通勤する会」会員の皆さま。今日も担いでますかっ？
というわけで前にも書いた通り、俺はバンド練だろうがライブだろうが、基本的にシンセ（単体で15kg）は自分で持って行く。電車でだ。
そりゃね、車の方が楽だろーよ。でも、東京のど真ん中に車で行くのは時間が読めないし、大体、演奏後にみんなで飲むのがまた楽しみなのに、車じゃ酒飲めないのだ。
では今時、同じ音のクオリティで軽いシンセなんていくらでもあるではないか、という話になる（俺のKorg Triton初代機は既に登場10年経っている）。それはある意味では正しい。
だが、鍵盤とはパソコンのキーボードと同じく入力装置である。キーボードでもタッチに非常にこだわりがある人がいるように、楽器の鍵盤も同様だ。まして、ON/OFFさえ検知できればよいキーボードと違い、楽器の鍵盤では微妙なタッチの差が音楽性に大きな影響を与える。
これが、大体価格なら10万以下、重さなら10kgを切ると、搭載されている鍵盤がアカラサマにチャチくなる。この鍵盤でも、テクニックのある人や、もともとこの鍵盤で慣れた人なら豊かな表現力を保てるのかもしれないが、ピアノ出身で凄まじい打鍵力を誇り、かつテクニックもないという最悪キーボーディストの俺にとっては、「紙のようにペラッペラ」に感じてしまうのである。
じゃあピアノ鍵盤にしたら？という話にもなるのだが、ピアノ出身でありつつ、オルガン中心となった今では、ピアノ鍵盤ではグリッサンドの時に痛い、というジレンマを抱えている。なので、10万円超程度についているそこそこしっかりした鍵盤ってのがちょうどいい重さになってしまっている（慣れてるだけという話もある）。
そんな話はどーでもいいとして、要は、楽器が重いんである。重いくせに電車通勤したいと。
かつては、一直線に体力勝負である。そこら辺の楽器屋で売ってるぺらっぺらのシンセケースで肩から担いで、どこへでも行った。最悪の場合なんて...15kgのシンセ＋チャリンコ＋飲酒＋雨で片手傘という犯罪級（時効時効！）の状態で駅から家までの2kmばかりを帰ったこともある。
だが、社会人になってからはさすがに無理も利かなくなってきた。そこで、キャスター付きのケースを買おうと思ったのが2年ほど前だったろうか。
ま、そうは言っても担いじゃうんだけどね
(CanonEOS20D, EF85mm, ManualExposure, 1/400sec, F2.0, ISO800)
この電車移動がポピュラーな日本、キーボードケースもそれを考慮したキャスター付きのラインナップがいろいろと...と思いきや、これが全っ然ないのである。前述のペラッペラのソフトケースか、ごっついハードケース（ケースだけで10kg、重いものだと20kgという勢いである）かの二択状態。電車で持ち運びという条件ならペラペラソフトケースしか選択肢なしである。
そうなると、海外製品を探すことになるわけだが...実物を触れるわけでもなく、かと言って決して安いものではない。ギャンブル的要素がかなり高い買い物なのである。
そこで、「10kg以上の鍵盤を担いでバンド練に電車で通勤する会」会員の皆さまのためにも、ここは一つ、購入した海外製キーボードケースについてレビューでも書いてやろうかと思い立ったというわけである。
続く。
nobilesの投稿(18:00:16-2008-03-24) -
カテゴリ: Music
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