NOBILES Days
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世間では連休が終わった。
え？俺？この間、嫁さんの風邪と気管支炎であまり遊べなかった。
だが、なーに、焦ることはない。俺にはあと6日も休みがある！17連休なめんなよ。
数千kmを旅する渡り鳥にもいつか死が訪れ、その羽根を下ろす時が来る。
どんなに素敵な夢を見ていても、必ず覚醒の時はやって来る。
いや、それは夢なんかではなく、現実だった。
現実だからこそ、受け止めなければならない事実もある。
スーパーアグリF1チームがその翼を下ろした。
いつかはこの時が来ることは分かっていた。資本的にも、規模的にも、極めて弱小であるSAF1が、生き馬の目を抜くF-1の競争社会でずっと生き残って行けるとは思っていなかった。
それでも、海外のファンの間でも人気を獲得していたSAF1だ。何かしらの援助を何処から受けて、中団から上位で活躍してくれる夢を描いたものだ。
だが、F-1界隈がカスタマーカー許可から、一気に禁止の方向へ動いてしまったところで、SAF1の将来の雲行きは怪しくなった。昨年度の活躍が、図らずもその方向に働いてしまったのかもしれない。
そりゃそうだ。年間数百億の金と最新鋭の技術、数百人の人員を注ぎ込んでマシンを開発しているワークス勢にとってみれば、数十億程度の予算、ホンダの1年型落ちのマシンの改良型、100人程度の人員のSAF1に出し抜かれては、全く体裁が立たない。
彼らにとっては、セカンドチームにシャーシ、エンジンを供給して予算や開発の面で有利になるようにカスタマーカー制度の方向に動いたのだろう。だが、最先端ではなくてもレースを熟知した技術力や何より熱意があれば、規模がはるかに小さいセカンドチームがワークスを出し抜いてしまう自体を目の当たりにして、一気に態度を変えたのではなかろうか。
それ以前に、昨年度SS Unitedという実体があるんだかないんだか分からない、公式HPすら持たぬ怪しい企業とパートナーシップを結んだことがそもそもの伏線であったとも言える。結局、SS Unitedとは契約不履行としてパートナーシップを解消し、マグマグループとの提携に臨み、それも白紙となって撤退という流れになった。
とは言え、SS Unitedも当初契約の半額程度のスポンサーフィーは振り込んだというから、それがなければ昨年度序盤の活躍はなかったろうし、昨年1年間戦えたのも彼らとのパートナーシップがあったからという見方もできなくはない。
まあ、そんな怪しい企業でも、有利な契約であれば手を結ばざるを得ないくらい、魑魅魍魎な世界なのだろうか、F-1は。
今回は最後の方でホンダF1のCEOであるニック・フライがだいぶおしゃべりだったようだが、まあその動きを見ても、ワークスのホンダF1チームにとってもSAF1がお荷物になっていたというのは間違いないだろう。
もう少しホンダワークスの成績が情けなくないものだったのなら。もう少しホンダ自身にF-1界での発言力があったのなら。
本当に、ホンダF1の第三期活動には迷走ぶりが目立つわけだが、まあ、シャシーにエンジンも供給し、資金もかなり投入していただろう。そうそうホンダの責任をあげつらうわけにもいくまい。
改めてF-1界を見渡せば、FIATフェラーリ、マクラーレンメルセデス、BMW、ルノー、ホンダ、トヨタと、メーカーワークス系が幅を利かす。プライベーターと言いつつも、レッドブル／トロロッソ（まあトロロッソもカスタマーカー禁止で将来の雲行きは怪しいが）とフォース・インディアは巨大資本がバックについているし、超名門とはいえウィリアムズも株式を売却しているし、かつてのようにトップを争う力は残念ながら望めない。考えてみればこの中で一時は中団を張れたことは驚異的なことだった。
ホンダの型落ちシャシーを使うやり方は、言ってみれば法の隙間を突いたやり方だったかもしれない。だが、F-1だって'70年代はカスタマーカーは当たり前だった。そして、ある程度まともなシャシーの基礎と、それを何とか使いこなしてやろうという熱意があれば必ずしも最新技術を投入しなくても（まあホンダからいろいろな供与はあったろうが）、現代F-1においても戦える、これがレースなんだぜ！というのを見せつけたのは痛快でもあった。海外にもファンが多いことも頷ける。
撤退。まことに残念だ。メーカーの思惑の狭間で翻弄された熱意ある小さなチームの灯火が、消えた。
え？俺？この間、嫁さんの風邪と気管支炎であまり遊べなかった。
だが、なーに、焦ることはない。俺にはあと6日も休みがある！17連休なめんなよ。
数千kmを旅する渡り鳥にもいつか死が訪れ、その羽根を下ろす時が来る。
どんなに素敵な夢を見ていても、必ず覚醒の時はやって来る。
いや、それは夢なんかではなく、現実だった。
現実だからこそ、受け止めなければならない事実もある。
スーパーアグリF1チームがその翼を下ろした。
いつかはこの時が来ることは分かっていた。資本的にも、規模的にも、極めて弱小であるSAF1が、生き馬の目を抜くF-1の競争社会でずっと生き残って行けるとは思っていなかった。
それでも、海外のファンの間でも人気を獲得していたSAF1だ。何かしらの援助を何処から受けて、中団から上位で活躍してくれる夢を描いたものだ。
だが、F-1界隈がカスタマーカー許可から、一気に禁止の方向へ動いてしまったところで、SAF1の将来の雲行きは怪しくなった。昨年度の活躍が、図らずもその方向に働いてしまったのかもしれない。
そりゃそうだ。年間数百億の金と最新鋭の技術、数百人の人員を注ぎ込んでマシンを開発しているワークス勢にとってみれば、数十億程度の予算、ホンダの1年型落ちのマシンの改良型、100人程度の人員のSAF1に出し抜かれては、全く体裁が立たない。
彼らにとっては、セカンドチームにシャーシ、エンジンを供給して予算や開発の面で有利になるようにカスタマーカー制度の方向に動いたのだろう。だが、最先端ではなくてもレースを熟知した技術力や何より熱意があれば、規模がはるかに小さいセカンドチームがワークスを出し抜いてしまう自体を目の当たりにして、一気に態度を変えたのではなかろうか。
それ以前に、昨年度SS Unitedという実体があるんだかないんだか分からない、公式HPすら持たぬ怪しい企業とパートナーシップを結んだことがそもそもの伏線であったとも言える。結局、SS Unitedとは契約不履行としてパートナーシップを解消し、マグマグループとの提携に臨み、それも白紙となって撤退という流れになった。
とは言え、SS Unitedも当初契約の半額程度のスポンサーフィーは振り込んだというから、それがなければ昨年度序盤の活躍はなかったろうし、昨年1年間戦えたのも彼らとのパートナーシップがあったからという見方もできなくはない。
まあ、そんな怪しい企業でも、有利な契約であれば手を結ばざるを得ないくらい、魑魅魍魎な世界なのだろうか、F-1は。
今回は最後の方でホンダF1のCEOであるニック・フライがだいぶおしゃべりだったようだが、まあその動きを見ても、ワークスのホンダF1チームにとってもSAF1がお荷物になっていたというのは間違いないだろう。
もう少しホンダワークスの成績が情けなくないものだったのなら。もう少しホンダ自身にF-1界での発言力があったのなら。
本当に、ホンダF1の第三期活動には迷走ぶりが目立つわけだが、まあ、シャシーにエンジンも供給し、資金もかなり投入していただろう。そうそうホンダの責任をあげつらうわけにもいくまい。
改めてF-1界を見渡せば、FIATフェラーリ、マクラーレンメルセデス、BMW、ルノー、ホンダ、トヨタと、メーカーワークス系が幅を利かす。プライベーターと言いつつも、レッドブル／トロロッソ（まあトロロッソもカスタマーカー禁止で将来の雲行きは怪しいが）とフォース・インディアは巨大資本がバックについているし、超名門とはいえウィリアムズも株式を売却しているし、かつてのようにトップを争う力は残念ながら望めない。考えてみればこの中で一時は中団を張れたことは驚異的なことだった。
ホンダの型落ちシャシーを使うやり方は、言ってみれば法の隙間を突いたやり方だったかもしれない。だが、F-1だって'70年代はカスタマーカーは当たり前だった。そして、ある程度まともなシャシーの基礎と、それを何とか使いこなしてやろうという熱意があれば必ずしも最新技術を投入しなくても（まあホンダからいろいろな供与はあったろうが）、現代F-1においても戦える、これがレースなんだぜ！というのを見せつけたのは痛快でもあった。海外にもファンが多いことも頷ける。
撤退。まことに残念だ。メーカーの思惑の狭間で翻弄された熱意ある小さなチームの灯火が、消えた。
nobilesの投稿(12:42:51-2008-05-07) -
カテゴリ: Formula-One
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