NOBILES Days
Jump to navigationThe Political Theater Should Be Ended
一世を風靡したあの元国家元首が現役引退をするらしい。
それまでの膠着した政治形態をぶっ壊した。崩れゆく財政にくさびを打ち込み、歯止めをかけた。分かりやすい言葉を用いて政治に関心をなくした国民を振り向かせた。もちろん、評価すべき点は多くあったことは否定すべきではあるまい。
だが、たった一つの法案のYes/Noをかけて選挙を行うなどという暴政を行った一点で、俺は絶対に彼を許せない。
本文とは関係ございません (^_^;
(PentaxK10D, PentaxDA21mmLimitedF3.2, ProgramMode, 1/400sec, F7.1, ISO100)
彼が行ったことは写真撮影である。風景の中から、ある美しい一部の構図のみを切り出して国民に示したものだ。
だが、政治でそれをやってはいけない。写真に写らなかった風景にも、人が住み、そこに彼らの生活があるからだ。その選挙で選ばれた者達が行うのは、その選挙で問われた法案だけではない。むしろそれ以外の方が圧倒的に多い。本当にこのことに考えを及ばせて投票した国民がどれだけいたのだろうか。「そりゃ、民営化の方がいいよねぇ」。ばかじゃないのか。対立する党だって、あの肥大化した巨大組織をそのままにしようとしていたわけではない。その点をちゃんと理解した上で投票したのか？本当に、対立党の案と比較して、民営化する方が国のシステムとして良い方向に進むと考えて投票したか？
現にその選挙で選ばれた圧倒的数的優位を用いて、その後行われた政治を思い返すがいい。むしろ、それがあったからこそ、彼を引き継いだ者達はむしろ強行的な手段に追い込まれ、逆に打つ手がなくなっていったではないか。
あ、蛇足だけど、今散々騒がれている「後期高齢者医療制度」。あれは彼の内閣の時に可決されたものだぞ。これも、圧倒的多数を握っていたからさくっと通ってしまったのだ。「そりゃ、民営化した方がいいよねぇ」という票があの法案を可決させたんだぞ。
One Word Politics.
確かに、関心を失っていた国民を振り向かせたのは素晴らしい。だが、聞こえのいい簡潔な言葉は、一人一人がその手に握るたった一票の怖さを、とてもライトなもののように錯覚させたと思う。その罪は重い。
白と黒にきっぱり切り分ける彼のやり方は小気味いいし、聞こえもいい。だが、人々の暮らしは必ずしもそうやって二分できるものではない。それまでのあまりに膠着した状態を打破するのに、彼は必要だったかもしれない。でも、もうこれ以上は無理だった。あの小気味良さの再現を期待して再登板と望む声があるのが俺には信じられない。自分が白と黒に切り分けられてみろ。たまったもんじゃないぞ。
この引退は彼自身もそれ（自分の役割）を理解しているからこそかもしれない。まさに、「『あの人』とは違うんです」、か。
もう劇場は終幕しよう。もうちょっとずつ、国民一人一人が政治を真面目に考える時期が来たんじゃないか。
あ、あと、新しく就任した人が「漫画が好き」だとか言ってるだけで、「ア○ーカッカ！」だの「オレタチノミカタ！」なんて持ち上げるのはどうなんだろうか。
彼は、周辺国が反発する行為を繰り返した引退するその男よりも強く、第二次大戦の日本の正当性を主張している男だ。俺はもうそれだけで彼を支持する気にはなれない。彼がこの先長く政治を行うことになったら、遠からずそこで周辺国と軋轢になるはずだ。
それまでの膠着した政治形態をぶっ壊した。崩れゆく財政にくさびを打ち込み、歯止めをかけた。分かりやすい言葉を用いて政治に関心をなくした国民を振り向かせた。もちろん、評価すべき点は多くあったことは否定すべきではあるまい。
だが、たった一つの法案のYes/Noをかけて選挙を行うなどという暴政を行った一点で、俺は絶対に彼を許せない。
本文とは関係ございません (^_^;
(PentaxK10D, PentaxDA21mmLimitedF3.2, ProgramMode, 1/400sec, F7.1, ISO100)
彼が行ったことは写真撮影である。風景の中から、ある美しい一部の構図のみを切り出して国民に示したものだ。
だが、政治でそれをやってはいけない。写真に写らなかった風景にも、人が住み、そこに彼らの生活があるからだ。その選挙で選ばれた者達が行うのは、その選挙で問われた法案だけではない。むしろそれ以外の方が圧倒的に多い。本当にこのことに考えを及ばせて投票した国民がどれだけいたのだろうか。「そりゃ、民営化の方がいいよねぇ」。ばかじゃないのか。対立する党だって、あの肥大化した巨大組織をそのままにしようとしていたわけではない。その点をちゃんと理解した上で投票したのか？本当に、対立党の案と比較して、民営化する方が国のシステムとして良い方向に進むと考えて投票したか？
現にその選挙で選ばれた圧倒的数的優位を用いて、その後行われた政治を思い返すがいい。むしろ、それがあったからこそ、彼を引き継いだ者達はむしろ強行的な手段に追い込まれ、逆に打つ手がなくなっていったではないか。
あ、蛇足だけど、今散々騒がれている「後期高齢者医療制度」。あれは彼の内閣の時に可決されたものだぞ。これも、圧倒的多数を握っていたからさくっと通ってしまったのだ。「そりゃ、民営化した方がいいよねぇ」という票があの法案を可決させたんだぞ。
One Word Politics.
確かに、関心を失っていた国民を振り向かせたのは素晴らしい。だが、聞こえのいい簡潔な言葉は、一人一人がその手に握るたった一票の怖さを、とてもライトなもののように錯覚させたと思う。その罪は重い。
白と黒にきっぱり切り分ける彼のやり方は小気味いいし、聞こえもいい。だが、人々の暮らしは必ずしもそうやって二分できるものではない。それまでのあまりに膠着した状態を打破するのに、彼は必要だったかもしれない。でも、もうこれ以上は無理だった。あの小気味良さの再現を期待して再登板と望む声があるのが俺には信じられない。自分が白と黒に切り分けられてみろ。たまったもんじゃないぞ。
この引退は彼自身もそれ（自分の役割）を理解しているからこそかもしれない。まさに、「『あの人』とは違うんです」、か。
もう劇場は終幕しよう。もうちょっとずつ、国民一人一人が政治を真面目に考える時期が来たんじゃないか。
あ、あと、新しく就任した人が「漫画が好き」だとか言ってるだけで、「ア○ーカッカ！」だの「オレタチノミカタ！」なんて持ち上げるのはどうなんだろうか。
彼は、周辺国が反発する行為を繰り返した引退するその男よりも強く、第二次大戦の日本の正当性を主張している男だ。俺はもうそれだけで彼を支持する気にはなれない。彼がこの先長く政治を行うことになったら、遠からずそこで周辺国と軋轢になるはずだ。
nobilesの投稿(02:15:00-2008-09-26) -
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