NOBILES Days
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前エントリーで大賞および3賞獲得ならず残念という旨書いたが...その後、観に来た皆さんの感想などを聞くにつけ、別にそんなもんどーでもいい、という思いに至った。
何か変わったことやって審査員の目に留まって賞をとったところで、それがLoopのやりたいことじゃなかったら意味がない。それよりも、聴きに来ていただいた人々を少しでも幸せな気分や楽しい雰囲気にさせることができただけでも、俺達が音楽を一生懸命やった意味があるというものだ。
さて、今日は娘の出生届を出してきた。これで無事日本国民の人口として計上されることになったわけだ。
それに先立ち、その娘と、嫁さんの退院に立ちあって来た。
力の限り泣けばいい
それを受け止めるのが親の役目だ
(PentaxK10D, PentaxFA31mmLimitedF1.8, ApertureValueMode, 1/15sec, F4.0, ISO640)
まあ、俺がいくらかっこいいこと言っても、今はほとんどママの方が解決しないといけないのだが。
退院は火曜日だった。
その前に、俺の家族はまだ娘に面会していない。で、この週末は俺も音楽祭を終えた翌日に車で行くつもりだったので、一緒に乗せて行くことにした。
まずは実家に行き、久々に家族4人で昼食を一緒に摂る。
考えてみれば、親父は来年の2月で定年後の再就職期間が終了し、とうとう本当に会社からリタイヤするし、母親もしばらくすれば還暦だ。そして、パラサイトしていた妹も、ついに来秋（遠っ！）の結婚が決まった。家族全員、いろいろな状況が変化している。
その4人が、それでも平和に昼食の席を共にできたことが妙に感慨深かった。
さあ、Peugeotで今度は嫁さんの待つ、嫁さん実家近くの病院へと全員で向かう。
母にとって、車で高速道路をドライブするなど、父親が車を手放して20数年来なかったことだけに、とても新鮮だったようだ。
「あーー、東京タワーがすぐそこだわーー！」
や、別に富士山じゃないからね。
「わーー、これが有名なベイブリッジ？」
レインボーブリッジだっての。
「ひゃーー、ほんとに球が浮いてるのね。」
はいはい、お台場のフジテレビのビルね。
「えーー、もうディズニーランドなの？？電車だとあんなにかかるのにー」
どんだけ田舎モンの会話だ。
まあ、それだけ遊びもせずにひたすら子育てに励んでくれたと言うことだ。自分も親になって初めて分かる。いやはや、まさに世間で言われている通りだ。節目では、何か感謝の気持ちを表さなくてはならないな。
それにしても車の中は楽しい気持ちで満ちあふれていた。やっぱり車は人の幸せを運ぶものだ。幸い天気も良く、307SWのパノラミックルーフでもたらされる明るさは、さらにその雰囲気を盛り上げてくれた（すっかりPeugeotの回し者である）。
気分を害す渋滞もほぼ皆無で、順調極まりないドライブで娘の待つ病院へと到着した。と、ちょうど我々のために飲み物を買いにでかけていた嫁さんのご両親と入り口ではちあわせた。
考えてみれば、両家の両親が直接顔を合わせるのは引っ越しの時以来ではないだろうか。
病室（妊娠は病気ではないから正しくはないが、まあ病院の部屋だからいいか）に入ると、嫁さんの妹とおばあちゃんも来ていた。隣がグラウンドで遮るものもなく日当りのいい個室は、光に溢れて、幸せが満ちていた。その中心に、娘がいる。
早速、俺の家族達も娘を抱いてみる。
両親は普段、母がとても饒舌で、どちらかというと寡黙なのが父だ。だが、抱きしめた表情が特に嬉しそうだったのは父の方だった。
祖父と孫娘
せっかくいい写真なのに情けないことにブレ写真なので拡大ナシ
(PentaxK10D, PentaxFA43mmLimitedF1.9, ProgramMode, 1/25sec, F1.9, ISO200)
考えてみれば、いつもこういう時言葉ではなく表情に素直に出るのはむしろ父の方だったかもしれない、と思い返してみる。叔母となった妹も、とても嬉しそうだ。妹は娘のために、よだれかけと靴下を買って来てくれた。
ウチの一家が一頻り娘を抱いた後、しばらく会話をしていたが...ふと嫁さんのおばあちゃんが切り出した。
「冥途の土産に（セリフはちょっと違ったかもしれないが）抱かせてくれんかい？」
曾祖母とひ孫娘
(PentaxK10D, PentaxFA31mmLimitedF1.8, ApertureValueMode, 1/8sec, F4.5, ISO400)
「孫だけでも幸せなのに、こうしてひ孫まで抱けるなんて、おらぁ、幸せだ。」
...！
ちょっとこれはグッと来るセリフだった。こうして嫁さんのおばあちゃん（おじいちゃんもご健在で、同様に大変喜んでくれた）にひ孫を見せてあげることが出来たことは、俺にとっても大きな喜びだった。
まあ、さすがに90を超えてらっしゃるおばあちゃん、その後10回くらい同じセリフを滞在中に聞くことになるのだが (^_^;。
そして、穏やかに「大きくなるんだよ。元気に育つんだよ。」
農家の嫁として、一家を切り盛りして来た、皺の刻まれた大きな大きなその手に、その小さな身体がすっぽり収まった。他の誰よりも落ち着いたのは、おばあちゃんに抱かれた時だった。人の大きさというのが、子供には分かるのかもしれない。
さて、面会も終了。嫁さんと娘を病院に残し、皆で嫁さんの実家へと向かう。実は、我が家の家族は嫁さんの実家へ行くのはこれが初めてだった。なかなか機会がなかったのだが、こうした機会ができたのも娘のおかげだ。
その後、近くの寿司屋でみんなで食事をし、俺の家族は帰途についた。
俺は嫁さんの実家に泊まり、翌日も面会しに行き、おむつ替えを初めてやってみたりした。
そして火曜。
この日も天気予報は悪かったが、迎えに行くとやはり晴れ。やっぱり晴れ女だ、この娘は。
退院を待つ...それまで閉じていた眼を開いた
(PentaxK10D, PentaxDA21mmLimitedF3.2, ProgramMode, 1/40sec, F3.2, ISO100)
お世話になった助産師さん達にご挨拶をして、ちょっとした記念撮影などをして、嫁さん実家へと向かう。もともと評判が良いと聞いていた病院だったが、経験豊かな、しっかりした助産師さん達に恵まれて、とても良かったと嫁さんも話していた。
俺も、無事に引き出してくれて本当にありがとう、という思いだった。
さあ、実家に帰って来た。
早速、慣れない環境で泣きわめく（トビラの写真だ）。そして、嫁さんの方も慣れていないからかうまくおっぱいを飲んでくれない。焦りばかりが募ってますます子供まで萎縮してしまうようだ。多少、端から見たアドバイスくらいはできるが、こればっかりは嫁さんがうまくやらないとできないことだ。
俺も微力ながらおしめ替えなどもするが、替えているそばから、まだ付け途中の新しいおしめの上にさらに用を足してしまう始末で、また新しいおしめを出して来なければならないというようなスパイラルだ。
...頭では考えていたが、やはり子育ては大変だ。文字で書くと実に淡白だが、ちょっと途方に暮れるほどだ。
こうして俺は実家から自宅へと帰って来てしまったが、依然嫁さんは授乳で苦しんでいるようだ。新生児にとって昼夜は関係ない。嫁さんも実にハードな生活に突入したようで、メールもままならない状態だ。しばらくは嫁さんとご実家に負担をかけてしまうが、俺もなるべく通って尽力したい。
1ヶ月検診を終えたら、二人はこちらへ戻ってくる。それからが、大変だけど、本当に幸せな生活が始まるんだろう。
何か変わったことやって審査員の目に留まって賞をとったところで、それがLoopのやりたいことじゃなかったら意味がない。それよりも、聴きに来ていただいた人々を少しでも幸せな気分や楽しい雰囲気にさせることができただけでも、俺達が音楽を一生懸命やった意味があるというものだ。
さて、今日は娘の出生届を出してきた。これで無事日本国民の人口として計上されることになったわけだ。
それに先立ち、その娘と、嫁さんの退院に立ちあって来た。
力の限り泣けばいい
それを受け止めるのが親の役目だ
(PentaxK10D, PentaxFA31mmLimitedF1.8, ApertureValueMode, 1/15sec, F4.0, ISO640)
まあ、俺がいくらかっこいいこと言っても、今はほとんどママの方が解決しないといけないのだが。
退院は火曜日だった。
その前に、俺の家族はまだ娘に面会していない。で、この週末は俺も音楽祭を終えた翌日に車で行くつもりだったので、一緒に乗せて行くことにした。
まずは実家に行き、久々に家族4人で昼食を一緒に摂る。
考えてみれば、親父は来年の2月で定年後の再就職期間が終了し、とうとう本当に会社からリタイヤするし、母親もしばらくすれば還暦だ。そして、パラサイトしていた妹も、ついに来秋（遠っ！）の結婚が決まった。家族全員、いろいろな状況が変化している。
その4人が、それでも平和に昼食の席を共にできたことが妙に感慨深かった。
さあ、Peugeotで今度は嫁さんの待つ、嫁さん実家近くの病院へと全員で向かう。
母にとって、車で高速道路をドライブするなど、父親が車を手放して20数年来なかったことだけに、とても新鮮だったようだ。
「あーー、東京タワーがすぐそこだわーー！」
や、別に富士山じゃないからね。
「わーー、これが有名なベイブリッジ？」
レインボーブリッジだっての。
「ひゃーー、ほんとに球が浮いてるのね。」
はいはい、お台場のフジテレビのビルね。
「えーー、もうディズニーランドなの？？電車だとあんなにかかるのにー」
どんだけ田舎モンの会話だ。
まあ、それだけ遊びもせずにひたすら子育てに励んでくれたと言うことだ。自分も親になって初めて分かる。いやはや、まさに世間で言われている通りだ。節目では、何か感謝の気持ちを表さなくてはならないな。
それにしても車の中は楽しい気持ちで満ちあふれていた。やっぱり車は人の幸せを運ぶものだ。幸い天気も良く、307SWのパノラミックルーフでもたらされる明るさは、さらにその雰囲気を盛り上げてくれた（すっかりPeugeotの回し者である）。
気分を害す渋滞もほぼ皆無で、順調極まりないドライブで娘の待つ病院へと到着した。と、ちょうど我々のために飲み物を買いにでかけていた嫁さんのご両親と入り口ではちあわせた。
考えてみれば、両家の両親が直接顔を合わせるのは引っ越しの時以来ではないだろうか。
病室（妊娠は病気ではないから正しくはないが、まあ病院の部屋だからいいか）に入ると、嫁さんの妹とおばあちゃんも来ていた。隣がグラウンドで遮るものもなく日当りのいい個室は、光に溢れて、幸せが満ちていた。その中心に、娘がいる。
早速、俺の家族達も娘を抱いてみる。
両親は普段、母がとても饒舌で、どちらかというと寡黙なのが父だ。だが、抱きしめた表情が特に嬉しそうだったのは父の方だった。
祖父と孫娘
せっかくいい写真なのに情けないことにブレ写真なので拡大ナシ
(PentaxK10D, PentaxFA43mmLimitedF1.9, ProgramMode, 1/25sec, F1.9, ISO200)
考えてみれば、いつもこういう時言葉ではなく表情に素直に出るのはむしろ父の方だったかもしれない、と思い返してみる。叔母となった妹も、とても嬉しそうだ。妹は娘のために、よだれかけと靴下を買って来てくれた。
ウチの一家が一頻り娘を抱いた後、しばらく会話をしていたが...ふと嫁さんのおばあちゃんが切り出した。
「冥途の土産に（セリフはちょっと違ったかもしれないが）抱かせてくれんかい？」
曾祖母とひ孫娘
(PentaxK10D, PentaxFA31mmLimitedF1.8, ApertureValueMode, 1/8sec, F4.5, ISO400)
「孫だけでも幸せなのに、こうしてひ孫まで抱けるなんて、おらぁ、幸せだ。」
...！
ちょっとこれはグッと来るセリフだった。こうして嫁さんのおばあちゃん（おじいちゃんもご健在で、同様に大変喜んでくれた）にひ孫を見せてあげることが出来たことは、俺にとっても大きな喜びだった。
まあ、さすがに90を超えてらっしゃるおばあちゃん、その後10回くらい同じセリフを滞在中に聞くことになるのだが (^_^;。
そして、穏やかに「大きくなるんだよ。元気に育つんだよ。」
農家の嫁として、一家を切り盛りして来た、皺の刻まれた大きな大きなその手に、その小さな身体がすっぽり収まった。他の誰よりも落ち着いたのは、おばあちゃんに抱かれた時だった。人の大きさというのが、子供には分かるのかもしれない。
さて、面会も終了。嫁さんと娘を病院に残し、皆で嫁さんの実家へと向かう。実は、我が家の家族は嫁さんの実家へ行くのはこれが初めてだった。なかなか機会がなかったのだが、こうした機会ができたのも娘のおかげだ。
その後、近くの寿司屋でみんなで食事をし、俺の家族は帰途についた。
俺は嫁さんの実家に泊まり、翌日も面会しに行き、おむつ替えを初めてやってみたりした。
そして火曜。
この日も天気予報は悪かったが、迎えに行くとやはり晴れ。やっぱり晴れ女だ、この娘は。
退院を待つ...それまで閉じていた眼を開いた
(PentaxK10D, PentaxDA21mmLimitedF3.2, ProgramMode, 1/40sec, F3.2, ISO100)
お世話になった助産師さん達にご挨拶をして、ちょっとした記念撮影などをして、嫁さん実家へと向かう。もともと評判が良いと聞いていた病院だったが、経験豊かな、しっかりした助産師さん達に恵まれて、とても良かったと嫁さんも話していた。
俺も、無事に引き出してくれて本当にありがとう、という思いだった。
さあ、実家に帰って来た。
早速、慣れない環境で泣きわめく（トビラの写真だ）。そして、嫁さんの方も慣れていないからかうまくおっぱいを飲んでくれない。焦りばかりが募ってますます子供まで萎縮してしまうようだ。多少、端から見たアドバイスくらいはできるが、こればっかりは嫁さんがうまくやらないとできないことだ。
俺も微力ながらおしめ替えなどもするが、替えているそばから、まだ付け途中の新しいおしめの上にさらに用を足してしまう始末で、また新しいおしめを出して来なければならないというようなスパイラルだ。
...頭では考えていたが、やはり子育ては大変だ。文字で書くと実に淡白だが、ちょっと途方に暮れるほどだ。
こうして俺は実家から自宅へと帰って来てしまったが、依然嫁さんは授乳で苦しんでいるようだ。新生児にとって昼夜は関係ない。嫁さんも実にハードな生活に突入したようで、メールもままならない状態だ。しばらくは嫁さんとご実家に負担をかけてしまうが、俺もなるべく通って尽力したい。
1ヶ月検診を終えたら、二人はこちらへ戻ってくる。それからが、大変だけど、本当に幸せな生活が始まるんだろう。
nobilesの投稿(23:50:00-2008-10-08) -
カテゴリ: Main
コメント
はっぱ wrote:
2008-10-09 08:31:21
果汁３パック wrote:
てか眉毛がNOBILESさんそっくり(笑)
これからパパママ頑張ってくださいね。
そして近い将来、アドバイスをお願いします(´∀`*)
これからパパママ頑張ってくださいね。
そして近い将来、アドバイスをお願いします(´∀`*)
2008-10-09 19:40:39
nobiles wrote:
＞はっぱ
ぜひおいでー。娘同士遊んでくださいな。
でも、ウチのはチビだから負けそうだなぁ (^_^;。
＞過重3泊
10/9付け日記見て驚け！
まず最初のアドバイスはアレだな、タバコやめとけ。
って、やめてたっけ？
ぜひおいでー。娘同士遊んでくださいな。
でも、ウチのはチビだから負けそうだなぁ (^_^;。
＞過重3泊
10/9付け日記見て驚け！
まず最初のアドバイスはアレだな、タバコやめとけ。
って、やめてたっけ？
2008-10-10 00:52:34
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写真見て癒されております！
これから何事も子供中心の生活になるかと思いますが、
それはそれで楽しいよ〜。
落ち着いたらうちのお嬢と一緒に遊びに行かせてください！