NOBILES Days
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娘が今日、とうとう自発的お座りを始めた。
これまでは俺達が無理矢理座らせると、まあ一応数十秒程度は耐えるという感じだったのだが、とうとう自分で始めた。すると、早速その姿勢からセンターテーブル下に置かれた嫁さんのノートパソコンの上に手を伸ばし始めた。ACアダプターを取ろうとしていたのだ。
ついでに、どうやら
古い、金色のビデオデッキにも興味を持ち始めたらしく、ボタンをバシバシ叩き始めたらしい。
まあ成長は本当に嬉しいのだが、同時に悩みもまた一つ増えて行くのだ。
散々テレビなどでも報じられている通り、今日は日食が観測された。
Even if you cover up me, I could never give up
(PentaxK-7, PentaxDA21mmLimitedF3.2, ApertureValueMode, 1/50sec, F11.0, ISO100)
全然日食と関係ない写真で申し訳ない。
アマノジャッキーを名乗りながら、割と流行に流され易い俺は1986年のハレー彗星の接近の際、散々ねだって天体望遠鏡を買った。こないだ実家に帰って引っ張り出してみたら、まあそれはそれはひどいカビっぷりだったが。
だから、もともと天体というものには興味があった。
そして、1987年9月21日。
その日は沖縄で金冠日食が観測された日だった。
前年にハレー彗星をわざわざ海外（オーストラリアだったと思う）まで見に行った酔狂な友人（このblogも読んでいる可能性があるが）に誘われ、俺は沖縄に...さすがにガキの分際では行けないので、電車で3駅のところにあるプラネタリウムが主催した部分日食の観測会に参加したのだ。
そこでは、やっぱり日食観測グラスのようなものが配布され、日食のしくみなども説明があったと記憶している。
見慣れた太陽が欠けて行く様は、子供心にいわゆる非日常の興奮をもたらした。太陽と月と地球が一直線になるという数奇な運命。天体のロマンを目撃しているという現実に、強烈な脳内物質が分泌されたのだと思う。
それから数年の間、天体に魅了された俺は毎月そのプラネタリウムに通うようになる。単なる自然現象に、神話を絡めたギリシャ人のロマンにひかれてしまったというのは大きい。それに、ちょうど時代は聖闘士星矢の時代だった。
もっとも、1月では見える星座というのはそう大きく変わるものではない。現実に、プラネタリウムのプログラムはだいたい3月に1度大きく更新されていたと思う。だから、説明員さんのセリフをばっちり覚え、3回目の頃には説明員の先回りで「この星はおおいぬ座のシリウス。ギリシャ語で『焼き焦がすもの』の意味で、恒星で最も明るい-1.4等級で...」などとブツブツ話してしまう嫌なガキだったというわけだ。
さて翻って2009年7月22日の皆既日食だ。
やはり部分日食が観測されたこの関東で、俺は仕事に追われて結局見ることなく終わった。俺のロマン心も絶えてしまったのだろうか。
もっとも、日食というのは実は年に2〜3回は地球のどこかで必ず起きている現象だ。ただ、その範囲がかなり狭く、人が住んでいる地域で観測できる可能性が低いだけなのだ。...って、あああ、やっぱりロマンがない。
とはいえ、テレビで放映された皆既日食の光景はなかなか感動的なものだった。太陽が月に隠れると、その回りにはコロナが輝き、青空がいきなり暗くなり、遠くの空が360℃夕焼けのような色になる。確かにこれは現地で見れば感動的だろう。
まあ、これは将来、心と懐に余裕ができた時の夢ということでとっておくことにしよう。
これまでは俺達が無理矢理座らせると、まあ一応数十秒程度は耐えるという感じだったのだが、とうとう自分で始めた。すると、早速その姿勢からセンターテーブル下に置かれた嫁さんのノートパソコンの上に手を伸ばし始めた。ACアダプターを取ろうとしていたのだ。
ついでに、どうやら
古い、金色のビデオデッキにも興味を持ち始めたらしく、ボタンをバシバシ叩き始めたらしい。
まあ成長は本当に嬉しいのだが、同時に悩みもまた一つ増えて行くのだ。
散々テレビなどでも報じられている通り、今日は日食が観測された。
Even if you cover up me, I could never give up
(PentaxK-7, PentaxDA21mmLimitedF3.2, ApertureValueMode, 1/50sec, F11.0, ISO100)
全然日食と関係ない写真で申し訳ない。
アマノジャッキーを名乗りながら、割と流行に流され易い俺は1986年のハレー彗星の接近の際、散々ねだって天体望遠鏡を買った。こないだ実家に帰って引っ張り出してみたら、まあそれはそれはひどいカビっぷりだったが。
だから、もともと天体というものには興味があった。
そして、1987年9月21日。
その日は沖縄で金冠日食が観測された日だった。
前年にハレー彗星をわざわざ海外（オーストラリアだったと思う）まで見に行った酔狂な友人（このblogも読んでいる可能性があるが）に誘われ、俺は沖縄に...さすがにガキの分際では行けないので、電車で3駅のところにあるプラネタリウムが主催した部分日食の観測会に参加したのだ。
そこでは、やっぱり日食観測グラスのようなものが配布され、日食のしくみなども説明があったと記憶している。
見慣れた太陽が欠けて行く様は、子供心にいわゆる非日常の興奮をもたらした。太陽と月と地球が一直線になるという数奇な運命。天体のロマンを目撃しているという現実に、強烈な脳内物質が分泌されたのだと思う。
それから数年の間、天体に魅了された俺は毎月そのプラネタリウムに通うようになる。単なる自然現象に、神話を絡めたギリシャ人のロマンにひかれてしまったというのは大きい。それに、ちょうど時代は聖闘士星矢の時代だった。
もっとも、1月では見える星座というのはそう大きく変わるものではない。現実に、プラネタリウムのプログラムはだいたい3月に1度大きく更新されていたと思う。だから、説明員さんのセリフをばっちり覚え、3回目の頃には説明員の先回りで「この星はおおいぬ座のシリウス。ギリシャ語で『焼き焦がすもの』の意味で、恒星で最も明るい-1.4等級で...」などとブツブツ話してしまう嫌なガキだったというわけだ。
さて翻って2009年7月22日の皆既日食だ。
やはり部分日食が観測されたこの関東で、俺は仕事に追われて結局見ることなく終わった。俺のロマン心も絶えてしまったのだろうか。
もっとも、日食というのは実は年に2〜3回は地球のどこかで必ず起きている現象だ。ただ、その範囲がかなり狭く、人が住んでいる地域で観測できる可能性が低いだけなのだ。...って、あああ、やっぱりロマンがない。
とはいえ、テレビで放映された皆既日食の光景はなかなか感動的なものだった。太陽が月に隠れると、その回りにはコロナが輝き、青空がいきなり暗くなり、遠くの空が360℃夕焼けのような色になる。確かにこれは現地で見れば感動的だろう。
まあ、これは将来、心と懐に余裕ができた時の夢ということでとっておくことにしよう。
nobilesの投稿(23:34:00-2009-07-22) -
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