NOBILES Days
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先週、また担当する製品の実機を見学しに行ってきた。
前回見に行った機械も狂気的と言って良い精度を実現するために、壁のようにでかい装置だったが、今回はさらに大きく、一軒家のようなサイズだった。精度は前回見た機械ほどは要求されないが、対象とする製品が非常にでかいからだ。だから、装置内部は大きな部品が恐ろしい速さで動く。一歩間違ってそれに人が巻き込まれると確実に死に至るという！とにかく、その巨大さには圧倒された。
The Bird Moutain（本文とはなんの関係もございません）
(PentaxK-7, TamronA14(130.0mm), 1/320sec, F13.0, ISO500)
さて、例の人のネタだ。
リンク先のエントリーでも書いた通り、彼は「飛ばされる」形で他の事業所に勤務となった。
ここに至り、彼はどう変化するのだろう？危機感に煽られ、心を入れ替えてバリバリ働くのだろうか？
（ツッコミまだだよ、ガマンしてねー）
先日、そんな彼と相変わらず共同で仕事をしている先輩が（この形態もどうなのよ）、彼に電話をしていた。
「おう、調子はどう？...ボチボチじゃねぇよ。明日オペレーターさんに提出なんだから、その進捗はどう？、って意味に決まってんじゃん。」
...すげぇ。のっけから飛ばしてんなー！！
電話は続く。以下、先輩の声しか聞こえないから、もちろん全部先輩のセリフだ。
「うん、質問を○○さんに出しててその回答待ちね。それ今日戻ってくるの？」
「...じゃあ催促したらいいじゃん。電話するとかさー。」
「いや、こっちで原稿混ぜたりしないといけないから、それじゃ時間足りないじゃん。ダメだよ。」
「うん、明日の朝一でアップしてくれるのね？じゃあ午前中に俺が作業してオペレーターさんに渡すよ。」
「一応もう一回言うけど、朝一ね。それで調整しておくからね。」
長い。ってか話がいちいち進まない。
っていうか、なんで全部先輩がお膳立てしてるんだ？
...まあいい、続けよう。
果たして翌日、俺が定時前に出社すると、律儀にも先輩は出社していた。
が、特に昨日の電話の作業をしているわけでもなく、いつもの自分の業務をしているようだ。あれあれ？？
（ハイ、ここでもツッコミまだよ？待って、待ってー）
しばらくして...もうフレックスタイムぎりぎりだったと思うが、彼から先輩に電話がかかってきたようだ。
「ねえ、アップされてないよ？どうなってんの？」
やっぱり？
「あのさ、今朝一番でアップするって言うから俺、やる気満々で朝早く来たんだよ？」
...彼がどれだけダメだろうと、しょーがねーな的に気長に付き合っていた、そして寛大にその穴をカバーしていた先輩が、怒っている。声のトーンは同じだが、こんな言い方をするのはおそらく初めてだ。
「昨日約束したじゃん？え？いや、だからさ、先方から回答来なかったって言ったって、それ、昨日のうちに分かってたことなんだから、一報こっちに入れなきゃダメでしょ。」
すげぇ、すげぇよ、珍しく怒った先輩の神経を逆撫でするかのように、この期に及んで言い訳しているようだ。しかも的を射ていない。
「あのね、君の作業が終わったら〆切間に合ったことにはならないんだよ？こっちで原稿混ぜてオペレーターさんに出して、ファイルができて、そこにも手を加えなきゃいけないでしょ。そういう手順とか踏んでくのが仕事ってもんでしょ。」
...相手小学生ですか？
「分かった。とにかく、午前中になんとか終わらせて。こっちではオペレーターさん達と調整しておくから。」
先輩が無理やり言いくるめるようにして、不毛な電話はようやく終了した。
この人って、二言目には「前の会社でリーダーやっていた頃は...」という話をする。
その仕事内容は、客である企業の工場に行って商品である巨大な装置を組み上げていくというものだったそうだ。客側の目もあるし、想定外の事態では臨機応変に問題に立ち向かうタフさが求められるだろう。まして、場合によっては海外の工場に数ヶ月にわたって住み込み状態ということもあったそうだから、リーダーとしては、メンバー達の士気を保つのも重要な任務だと言えるだろう。
そんなハードな仕事を、本当にこの人が務めることができていたのだろうか？
横で聞いている限り、1〜10まで周囲にお膳立てしてもらって、それでも6くらいしかできていない人なのに。どんなに〆切が迫ろうとも、ゆーっくり歩いてゆーっくりコーヒーを飲む習慣を決して崩そうとしない人なのに。挙句に、倫理に反することをして島流し状態になった人なのに。
しかし、すごく意外で驚いたことには、彼のこうした一面は、同じグループであるごく一部の人しか知らなかったことだ。
先日、仲の良いメンバーで飲んだ時のことだ。
「なんか、突然向こう行っちゃって、理由も明かされないで、まるで悪いことでもしたみたいですよね？」
「なんでも、戦略的な異動らしいよ。あっちで何か新規案件をとるためとか。」
...あー、それ、ある管理職が彼のところに来た時に、彼が苦し紛れに言ってたことだね。その直後に俺に「仕事あるかなぁ？」って弱音はいたんだけどね。ある、ないじゃなくて、仕事を探しに行くんじゃなかったっけ？？
とにかく、多くの人にとっては、俺が彼から受けた第一印象「気さくな人」というままだし、「前職でリーダーをしていた人」という印象なのかもしれない。良く言えば優しいというか、悪く言えば甘いというか。いい社風だと思うんだが、こういう人がそこにつけ込んで楽をしているのはどうかと思ってしまう。
そんな先日、俺にとって衝撃なニュースがあった。ずっと彼を面倒見ていた先輩が、他の部署の応援に行くことになったという。
一応、「丁稚奉公」ということらしいが、完全移籍を念頭に置いたものであることは間違いないらしい。
...おいおいまさか、今後はあの人の「お守り」をするのは、俺なのか？？？俺、先輩ほど包容力も忍耐力もないよ？
まあ現実的にはおそらくグループリーダーが対応するんだろうけど...ますますリーダーの心労が増えちゃうじゃん。
いい加減、自分の立場に危機感を持ってくれないかなぁ...。
前回見に行った機械も狂気的と言って良い精度を実現するために、壁のようにでかい装置だったが、今回はさらに大きく、一軒家のようなサイズだった。精度は前回見た機械ほどは要求されないが、対象とする製品が非常にでかいからだ。だから、装置内部は大きな部品が恐ろしい速さで動く。一歩間違ってそれに人が巻き込まれると確実に死に至るという！とにかく、その巨大さには圧倒された。
The Bird Moutain（本文とはなんの関係もございません）
(PentaxK-7, TamronA14(130.0mm), 1/320sec, F13.0, ISO500)
さて、例の人のネタだ。
リンク先のエントリーでも書いた通り、彼は「飛ばされる」形で他の事業所に勤務となった。
ここに至り、彼はどう変化するのだろう？危機感に煽られ、心を入れ替えてバリバリ働くのだろうか？
（ツッコミまだだよ、ガマンしてねー）
先日、そんな彼と相変わらず共同で仕事をしている先輩が（この形態もどうなのよ）、彼に電話をしていた。
「おう、調子はどう？...ボチボチじゃねぇよ。明日オペレーターさんに提出なんだから、その進捗はどう？、って意味に決まってんじゃん。」
...すげぇ。のっけから飛ばしてんなー！！
電話は続く。以下、先輩の声しか聞こえないから、もちろん全部先輩のセリフだ。
「うん、質問を○○さんに出しててその回答待ちね。それ今日戻ってくるの？」
「...じゃあ催促したらいいじゃん。電話するとかさー。」
「いや、こっちで原稿混ぜたりしないといけないから、それじゃ時間足りないじゃん。ダメだよ。」
「うん、明日の朝一でアップしてくれるのね？じゃあ午前中に俺が作業してオペレーターさんに渡すよ。」
「一応もう一回言うけど、朝一ね。それで調整しておくからね。」
長い。ってか話がいちいち進まない。
っていうか、なんで全部先輩がお膳立てしてるんだ？
...まあいい、続けよう。
果たして翌日、俺が定時前に出社すると、律儀にも先輩は出社していた。
が、特に昨日の電話の作業をしているわけでもなく、いつもの自分の業務をしているようだ。あれあれ？？
（ハイ、ここでもツッコミまだよ？待って、待ってー）
しばらくして...もうフレックスタイムぎりぎりだったと思うが、彼から先輩に電話がかかってきたようだ。
「ねえ、アップされてないよ？どうなってんの？」
やっぱり？
「あのさ、今朝一番でアップするって言うから俺、やる気満々で朝早く来たんだよ？」
...彼がどれだけダメだろうと、しょーがねーな的に気長に付き合っていた、そして寛大にその穴をカバーしていた先輩が、怒っている。声のトーンは同じだが、こんな言い方をするのはおそらく初めてだ。
「昨日約束したじゃん？え？いや、だからさ、先方から回答来なかったって言ったって、それ、昨日のうちに分かってたことなんだから、一報こっちに入れなきゃダメでしょ。」
すげぇ、すげぇよ、珍しく怒った先輩の神経を逆撫でするかのように、この期に及んで言い訳しているようだ。しかも的を射ていない。
「あのね、君の作業が終わったら〆切間に合ったことにはならないんだよ？こっちで原稿混ぜてオペレーターさんに出して、ファイルができて、そこにも手を加えなきゃいけないでしょ。そういう手順とか踏んでくのが仕事ってもんでしょ。」
...相手小学生ですか？
「分かった。とにかく、午前中になんとか終わらせて。こっちではオペレーターさん達と調整しておくから。」
先輩が無理やり言いくるめるようにして、不毛な電話はようやく終了した。
この人って、二言目には「前の会社でリーダーやっていた頃は...」という話をする。
その仕事内容は、客である企業の工場に行って商品である巨大な装置を組み上げていくというものだったそうだ。客側の目もあるし、想定外の事態では臨機応変に問題に立ち向かうタフさが求められるだろう。まして、場合によっては海外の工場に数ヶ月にわたって住み込み状態ということもあったそうだから、リーダーとしては、メンバー達の士気を保つのも重要な任務だと言えるだろう。
そんなハードな仕事を、本当にこの人が務めることができていたのだろうか？
横で聞いている限り、1〜10まで周囲にお膳立てしてもらって、それでも6くらいしかできていない人なのに。どんなに〆切が迫ろうとも、ゆーっくり歩いてゆーっくりコーヒーを飲む習慣を決して崩そうとしない人なのに。挙句に、倫理に反することをして島流し状態になった人なのに。
しかし、すごく意外で驚いたことには、彼のこうした一面は、同じグループであるごく一部の人しか知らなかったことだ。
先日、仲の良いメンバーで飲んだ時のことだ。
「なんか、突然向こう行っちゃって、理由も明かされないで、まるで悪いことでもしたみたいですよね？」
「なんでも、戦略的な異動らしいよ。あっちで何か新規案件をとるためとか。」
...あー、それ、ある管理職が彼のところに来た時に、彼が苦し紛れに言ってたことだね。その直後に俺に「仕事あるかなぁ？」って弱音はいたんだけどね。ある、ないじゃなくて、仕事を探しに行くんじゃなかったっけ？？
とにかく、多くの人にとっては、俺が彼から受けた第一印象「気さくな人」というままだし、「前職でリーダーをしていた人」という印象なのかもしれない。良く言えば優しいというか、悪く言えば甘いというか。いい社風だと思うんだが、こういう人がそこにつけ込んで楽をしているのはどうかと思ってしまう。
そんな先日、俺にとって衝撃なニュースがあった。ずっと彼を面倒見ていた先輩が、他の部署の応援に行くことになったという。
一応、「丁稚奉公」ということらしいが、完全移籍を念頭に置いたものであることは間違いないらしい。
...おいおいまさか、今後はあの人の「お守り」をするのは、俺なのか？？？俺、先輩ほど包容力も忍耐力もないよ？
まあ現実的にはおそらくグループリーダーが対応するんだろうけど...ますますリーダーの心労が増えちゃうじゃん。
いい加減、自分の立場に危機感を持ってくれないかなぁ...。
nobilesの投稿(23:51:55-2011-01-29) -
カテゴリ: Main
コメント
ａｓｕ wrote:
2011-02-04 21:44:50
nobiles wrote:
ほんとに「天然」ってずるい！って思いましたよ。
島流しで向こう行ったくせに、「環境が整ってないから仕事ができん」くらいのトーンですからねー。
島流しで向こう行ったくせに、「環境が整ってないから仕事ができん」くらいのトーンですからねー。
2011-02-04 22:49:49
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というか、割と多いタイプなのかも(恐)
「あのね、君の作業…」のあたりのくだり、遠い昔あたしも言ったことがあるなぁ（笑）
しかも1人ではなく、そして年上の人に（；￣ェ￣）
生意気なこと言ってるなぁなどと自分で思いながらも（笑）
そんな人との付き合いを考えたら、マモっちが言うこと聞かない位、かわいいものかもね(￣▽￣)マモっちに対しては愛があるからなぁ〜