NOBILES Days
Jump to navigationThis is Formula-One
バカげた話だと思う。
楽しみにしていた今年のF-1最終戦ブラジルGPが始まったが、それと同時に日本人にとっては非常に悪いニュースが飛び込んで来た。現在唯一の日本人F-1ドライバー、小林可夢偉のザウバー残留の可能性が消えたのだ。
小林可夢偉
チームメートのセルジオ・ペレスは3度の表彰台が評価され、超名門であるマクラーレンへの移籍が決まったのと比べると、あまりに対象的で切なくすらなってくる。
だが、日本人としての贔屓目を差し引いても、可夢偉はペレスに劣っていないどころか、トップドライバーとしての実力を日本GPで完璧に証明してみせた。ペレスの3度の表彰台のようにタイヤの巡り合わせの運がバッチリはまったわけでもなく（それでも、それをキッチリ生かした点は大いに評価しなければならないが）、予選から上位で堂々と渡り合い、同じ作戦でがっぷり四つでマクラーレンのバトンと戦い、勝って得た表彰台は極めて価値が高い。トップチームに移っても冷静に「上位の戦い」ができることを示したわけだから。
ザウバーで代わりに起用が決まったのは、現在チームの順位を争うフォース・インディアから移籍となるニコ・ヒュルケンベルクと、テスト・ドライバーから昇格となるエステバン・グティエレスだ。
ヒュルケンベルクにとっては、翌年移るチームを、今年のチームで凌駕してしまうと、そのチームの分配金が減って戦力的に厳しくなるという側面を考えると、ねじ曲がった見方もしたくなる。それ以上に、グティエレスの起用はあからさまにメキシコのスポンサー、テルメックスからの圧力だ。今年のGP2でも、グティエレスは目覚ましい活躍をしたとは言えないからだ。いくらチーム代表がごたくを並べたところで、実力で選んだわけではないことは明らかだ。
こうして考えると、実に理不尽な気持ちになってくる。可夢偉ほど実力を認められたドライバーでも、チームに請われてレースシートに留まることができない。
しかしこれがF-1だとも思う。
明らかな実力があっても、F-1のシートからあっさりと追い出されたドライバーを腐るほど見てきた。いくら代わりに起用されたドライバーにいろいろケチをつけたところで、それらを全部覆してでも起用する理由がなかったのもまた事実なのだ。ペレスのことをなんだかんだと言っても、「運も実力のうち」という言葉は、F-1では実に重みを持って響く言葉だ。
だが、諦めるには早い。彼の実力はちゃんと評価されている。絶対にこの舞台から去ってはならない。ピレリのテストドライバーでもいい。なんとかこの舞台に留まり、良い条件でレースに戻って来て欲しい。
楽しみにしていた今年のF-1最終戦ブラジルGPが始まったが、それと同時に日本人にとっては非常に悪いニュースが飛び込んで来た。現在唯一の日本人F-1ドライバー、小林可夢偉のザウバー残留の可能性が消えたのだ。
小林可夢偉
チームメートのセルジオ・ペレスは3度の表彰台が評価され、超名門であるマクラーレンへの移籍が決まったのと比べると、あまりに対象的で切なくすらなってくる。
だが、日本人としての贔屓目を差し引いても、可夢偉はペレスに劣っていないどころか、トップドライバーとしての実力を日本GPで完璧に証明してみせた。ペレスの3度の表彰台のようにタイヤの巡り合わせの運がバッチリはまったわけでもなく（それでも、それをキッチリ生かした点は大いに評価しなければならないが）、予選から上位で堂々と渡り合い、同じ作戦でがっぷり四つでマクラーレンのバトンと戦い、勝って得た表彰台は極めて価値が高い。トップチームに移っても冷静に「上位の戦い」ができることを示したわけだから。
ザウバーで代わりに起用が決まったのは、現在チームの順位を争うフォース・インディアから移籍となるニコ・ヒュルケンベルクと、テスト・ドライバーから昇格となるエステバン・グティエレスだ。
ヒュルケンベルクにとっては、翌年移るチームを、今年のチームで凌駕してしまうと、そのチームの分配金が減って戦力的に厳しくなるという側面を考えると、ねじ曲がった見方もしたくなる。それ以上に、グティエレスの起用はあからさまにメキシコのスポンサー、テルメックスからの圧力だ。今年のGP2でも、グティエレスは目覚ましい活躍をしたとは言えないからだ。いくらチーム代表がごたくを並べたところで、実力で選んだわけではないことは明らかだ。
こうして考えると、実に理不尽な気持ちになってくる。可夢偉ほど実力を認められたドライバーでも、チームに請われてレースシートに留まることができない。
しかしこれがF-1だとも思う。
明らかな実力があっても、F-1のシートからあっさりと追い出されたドライバーを腐るほど見てきた。いくら代わりに起用されたドライバーにいろいろケチをつけたところで、それらを全部覆してでも起用する理由がなかったのもまた事実なのだ。ペレスのことをなんだかんだと言っても、「運も実力のうち」という言葉は、F-1では実に重みを持って響く言葉だ。
だが、諦めるには早い。彼の実力はちゃんと評価されている。絶対にこの舞台から去ってはならない。ピレリのテストドライバーでもいい。なんとかこの舞台に留まり、良い条件でレースに戻って来て欲しい。
nobilesの投稿(23:54:56-2012-11-24) -
カテゴリ: Formula-One
コメント
No comments yet
コメントを追加
トラックバック
DISALLOWED (TrackBack)TrackBack URL
DISALLOWED (TrackBack)
メインページ
Calendar
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
NewEntries
最新COMMENTS
■20-07-11 21:47>ああ、あのeh
■20-07-10 01:07>そうです、予
■20-07-09 22:36>あっ、ショー
■20-07-06 07:27>50-34のチェ�
■18-01-05 00:53>おやこれはぱ
■18-01-04 23:56>手出しちゃっ
■15-07-27 23:21>おっと、今か
■15-07-22 11:40>良質な小説読
■15-02-21 09:29>おや、どなた
■15-02-20 08:05>ほー、勉強に
カテゴリ
- All
- Bicycle
- Breast Cancer
- Change Job
- Formula-One
- Gourmet
- Injury
- Mac
- Main
- Monaco
- Music
- Peugeot
- Photo
- Travel
Archives
My Links
NOBILES Web検索
プロフィール
RSS対応
RSS v2.0
RSS v0.91
RSS v1.0
管理
管理室へ携帯用ブログ
携帯用URL