NOBILES Days
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某SNSで呟き済だが、先週、列車の乗り換えで派手なチョンボをしでかした。乗る列車を間違えたのだ。
言い訳をすると、会社から自宅最寄りの駅に帰る路線は結構複雑なのだ。しかも混む。
それがイヤなのもあって普段は3駅も先のターミナル駅までチャリで出て乗り換えを発生させないようにしているのだ。しかしこの日の朝は大雨でチャリを使えなかったので、列車で帰らざるを得なかったのだ。
今年も曼珠沙華の季節だね
(Panasonic DMC-GM5, Lumix G Vario 35-100mmF4.0-5.6(85.0mm), 1/200sec, F5.6, ISO400)
さらに詳しく説明する。
職場から見て、最寄り駅に達する1つ手前の駅の乗り換えが魑魅魍魎（ちみもうりょう）なのだ。この駅で、ローカル線AとBがYの字状に分かれていく。俺はA線に乗らなくてはならない。
このA線とB線には、俺が普段ターミナル駅から利用している幹線であるC線から列車が乗り入れている。つまり、勤務先の最寄り駅で帰りの列車を選べば、乗り換えなしでA線の最寄り駅まで帰れるわけだ。ただしそれに該当する列車は1時間に1本もない。
それはともかく、俺が降りる駅の1つ手前の駅の、Yの字分岐と、幹線からの乗り入れという要素はご理解いただけただろうか。
ところがこの駅が魑魅魍魎なのは、これらの要素に加えて、都会から走ってくる通勤路線D線の終着駅になっていることだ。つまり、上記Yの字分岐に加え、D線がいきなり合流することで、Xの字状態になっているわけだ。
しかも、D線から来る列車もA線とB線に乗り入れをする。これがワケが分からない。
実際の駅のホームではどうなるかというと、基本的には進行方向（郊外へ向かう側）に向かって左側に、ターミナル駅から来た列車が停車し、右側にD線から来た列車が止まる。
つまり、行く先によってホームが分かれるわけではないのだ。だから、ある時左側に止まった列車がA線に行く列車だったとしても、次に左側に止まった列車は逆にB線行き、ということが平気で起こりうるのだ。
さて、魑魅魍魎な駅の状況を示したところで、チョンボを犯した時の俺の行動がどうだったのか。
先述したように、勤務先の最寄りの駅で列車を選べば、自宅の最寄り駅まで乗り換えせずに帰れるので、その日も、仕事を調整して先述のA線へ直通する列車に乗る気満々だった。
ところが、予想より手間取ったために、その列車に乗るのを見送り、B線へ直通する列車に乗ることにした。これなら、ターミナル駅では乗り換えず、先述の魑魅魍魎駅での乗り換え1回で済むからだ。これが失敗への序章である。
この列車に乗って行くと、魑魅魍魎駅では俺が乗ってきたC線からの乗り入れ列車と、D線からの乗り入れ列車がホームの左右に並んで停車して、A線へ行く人とB線へ行く人の乗り換えを待つ。
その停車時間が割と長いので、そこで俺は、降りる駅の階段に近い扉まで移動した。
D線から来た列車が先に発車した。その後、俺が乗り込んだ、C線から来た列車の扉が閉まって発車した。
「やれやれ、やっと降りる駅か。」
魑魅魍魎駅から1駅乗り、開いた扉からホームに降りた。
あれ？
駅が小さい。しかも新しい。周囲の風景もまったく違う。
俺は軽くパニックに陥った。1駅乗ったつもりで乗り過ごしてしまったのか？いや、そんなワケがない。
その時俺は、魑魅魍魎駅で扉を移動する時に何気なく見た行き先表示板を思い出した。そこで、俺が乗るべき列車は、向かいの右側のホームに止まったD列車だったということにようやく気づいた。
つまり俺は、向かいのホームの「D線から来たA線いきの列車」に乗り換えなければならないのに、「もともと乗ってきた、C線から来たB線行きの列車」に再度乗ってしまったのだ。
どうやら、もともとA線直通の列車に乗るつもりだったのが頭に残っていて、いつの間にか、自分がそれに乗っている気になっていたようだ。
3秒ほどでそう悟って愕然とした。
混んで苦手なローカル線を少しでも楽に過ごそうと策を講じた結果、肝心の乗る列車を間違えるとは、あまりに軽率すぎる。
すぐに、向かいのホームの電光掲示板で、魑魅魍魎駅に戻る列車の時間を見やった。
...20分以上来ない。
本来なら今頃最寄駅について、あと15分も歩けば自宅というところなのに、引き返して行くと50分以上もかかるということが分かった。マジかよ！ますます自分に腹が立ってきた。
引き返すルートを調べたGoogleMapで、ヤケクソになって「徒歩」を選択した。
あれ？6km弱で1時間ちょっとだって？俺の足なら余裕で1時間切りそうだな。
歩こう！
こんな寂しい駅で20分も自責の念に駆られているなんて御免だ。だったら、引き返すよりも多少時間かかろうが、歩いた方がマシだ。折しも、この日の消費カロリーは目標値を結構下回っていたし。...もはや完全にひとりSMプレイ状態である。
心を決めたら、即階段を駆け上がって、人の少ない改札を出た。
Google Mapの導くままに歩き始めた。く、暗い。幹線道路を横断したらすぐに住宅街に入り、街灯も少ない細い道をひたすら歩いた。
そこで気づいた。このままGoogle Mapの言う通りに帰ると、自宅近くで全く街灯のない道路を通ることになる。さすがにあそこを通るのは怖い。廃車が燃えたり、きな臭い道であることも知っていた。ちょっと遠回りになるが、確実に街灯がある道へ進路を変えた。
歩いているうちに、ウォーカーズハイになってきた。朝のEテレ「Hook Book Row」で「けっさく」くんが、斉藤和義の「歩いて帰ろう」を歌っていたのを思い出した。そうか、あれはこの暗示だったのか。
結局、当初の検索時よりも相当遠回りして6km程度。55分で自宅に着いた。それでも、あの駅から引き返して帰った場合と比較しても10分遅れ程度で帰ることができた。
ありえないチョンボをしてしまったが、なんとなく充実感を感じた徒歩帰宅だった。でも、二度とこんなチョンボはしねーからな！
言い訳をすると、会社から自宅最寄りの駅に帰る路線は結構複雑なのだ。しかも混む。
それがイヤなのもあって普段は3駅も先のターミナル駅までチャリで出て乗り換えを発生させないようにしているのだ。しかしこの日の朝は大雨でチャリを使えなかったので、列車で帰らざるを得なかったのだ。
今年も曼珠沙華の季節だね
(Panasonic DMC-GM5, Lumix G Vario 35-100mmF4.0-5.6(85.0mm), 1/200sec, F5.6, ISO400)
さらに詳しく説明する。
職場から見て、最寄り駅に達する1つ手前の駅の乗り換えが魑魅魍魎（ちみもうりょう）なのだ。この駅で、ローカル線AとBがYの字状に分かれていく。俺はA線に乗らなくてはならない。
このA線とB線には、俺が普段ターミナル駅から利用している幹線であるC線から列車が乗り入れている。つまり、勤務先の最寄り駅で帰りの列車を選べば、乗り換えなしでA線の最寄り駅まで帰れるわけだ。ただしそれに該当する列車は1時間に1本もない。
それはともかく、俺が降りる駅の1つ手前の駅の、Yの字分岐と、幹線からの乗り入れという要素はご理解いただけただろうか。
ところがこの駅が魑魅魍魎なのは、これらの要素に加えて、都会から走ってくる通勤路線D線の終着駅になっていることだ。つまり、上記Yの字分岐に加え、D線がいきなり合流することで、Xの字状態になっているわけだ。
しかも、D線から来る列車もA線とB線に乗り入れをする。これがワケが分からない。
実際の駅のホームではどうなるかというと、基本的には進行方向（郊外へ向かう側）に向かって左側に、ターミナル駅から来た列車が停車し、右側にD線から来た列車が止まる。
つまり、行く先によってホームが分かれるわけではないのだ。だから、ある時左側に止まった列車がA線に行く列車だったとしても、次に左側に止まった列車は逆にB線行き、ということが平気で起こりうるのだ。
さて、魑魅魍魎な駅の状況を示したところで、チョンボを犯した時の俺の行動がどうだったのか。
先述したように、勤務先の最寄りの駅で列車を選べば、自宅の最寄り駅まで乗り換えせずに帰れるので、その日も、仕事を調整して先述のA線へ直通する列車に乗る気満々だった。
ところが、予想より手間取ったために、その列車に乗るのを見送り、B線へ直通する列車に乗ることにした。これなら、ターミナル駅では乗り換えず、先述の魑魅魍魎駅での乗り換え1回で済むからだ。これが失敗への序章である。
この列車に乗って行くと、魑魅魍魎駅では俺が乗ってきたC線からの乗り入れ列車と、D線からの乗り入れ列車がホームの左右に並んで停車して、A線へ行く人とB線へ行く人の乗り換えを待つ。
その停車時間が割と長いので、そこで俺は、降りる駅の階段に近い扉まで移動した。
D線から来た列車が先に発車した。その後、俺が乗り込んだ、C線から来た列車の扉が閉まって発車した。
「やれやれ、やっと降りる駅か。」
魑魅魍魎駅から1駅乗り、開いた扉からホームに降りた。
あれ？
駅が小さい。しかも新しい。周囲の風景もまったく違う。
俺は軽くパニックに陥った。1駅乗ったつもりで乗り過ごしてしまったのか？いや、そんなワケがない。
その時俺は、魑魅魍魎駅で扉を移動する時に何気なく見た行き先表示板を思い出した。そこで、俺が乗るべき列車は、向かいの右側のホームに止まったD列車だったということにようやく気づいた。
つまり俺は、向かいのホームの「D線から来たA線いきの列車」に乗り換えなければならないのに、「もともと乗ってきた、C線から来たB線行きの列車」に再度乗ってしまったのだ。
どうやら、もともとA線直通の列車に乗るつもりだったのが頭に残っていて、いつの間にか、自分がそれに乗っている気になっていたようだ。
3秒ほどでそう悟って愕然とした。
混んで苦手なローカル線を少しでも楽に過ごそうと策を講じた結果、肝心の乗る列車を間違えるとは、あまりに軽率すぎる。
すぐに、向かいのホームの電光掲示板で、魑魅魍魎駅に戻る列車の時間を見やった。
...20分以上来ない。
本来なら今頃最寄駅について、あと15分も歩けば自宅というところなのに、引き返して行くと50分以上もかかるということが分かった。マジかよ！ますます自分に腹が立ってきた。
引き返すルートを調べたGoogleMapで、ヤケクソになって「徒歩」を選択した。
あれ？6km弱で1時間ちょっとだって？俺の足なら余裕で1時間切りそうだな。
歩こう！
こんな寂しい駅で20分も自責の念に駆られているなんて御免だ。だったら、引き返すよりも多少時間かかろうが、歩いた方がマシだ。折しも、この日の消費カロリーは目標値を結構下回っていたし。...もはや完全にひとりSMプレイ状態である。
心を決めたら、即階段を駆け上がって、人の少ない改札を出た。
Google Mapの導くままに歩き始めた。く、暗い。幹線道路を横断したらすぐに住宅街に入り、街灯も少ない細い道をひたすら歩いた。
そこで気づいた。このままGoogle Mapの言う通りに帰ると、自宅近くで全く街灯のない道路を通ることになる。さすがにあそこを通るのは怖い。廃車が燃えたり、きな臭い道であることも知っていた。ちょっと遠回りになるが、確実に街灯がある道へ進路を変えた。
歩いているうちに、ウォーカーズハイになってきた。朝のEテレ「Hook Book Row」で「けっさく」くんが、斉藤和義の「歩いて帰ろう」を歌っていたのを思い出した。そうか、あれはこの暗示だったのか。
結局、当初の検索時よりも相当遠回りして6km程度。55分で自宅に着いた。それでも、あの駅から引き返して帰った場合と比較しても10分遅れ程度で帰ることができた。
ありえないチョンボをしてしまったが、なんとなく充実感を感じた徒歩帰宅だった。でも、二度とこんなチョンボはしねーからな！
nobilesの投稿(23:21:22-2015-09-24) -
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