NOBILES Days
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2年越しのプロジェクトの成果物のGO判定が下りた。別部署ながら参画してきた俺にとっても、本当にジーンときた。
みんなでやる打ち上げは月末。今日は個人乾杯。これに決めていた。
Friedrich Becker Rose Cuvee Salome
(PentaxK-3, PentaxFA77mmLimitedF1.8, 1/100sec, F2.5, ISO100)
行きつけの酒屋の春のセールで買ったフリードリッヒベッカー、ロゼのスパークリングだ。最初から、この日に飲もうと買った。
ここの当主、その酒屋に来たことがあって、サインももらったことがあるんだよね。
芳醇で瑞々しいスパークリングを飲んでいると、2年間の思い出が蘇る。長かったなぁ。
さて、しつこく続けてきたPentaxイベントの話の最終回だよ。
17時でK-1発売イベントは終了したが、先述のように、18時からはPentaxファンミーティングが開催される。
17時半から受付開始するそうなので、俺は受付のあたりで待つことにした。何しろ、事前アンケートに答えてる人から選抜されているので、並んでいる人は先ほどよりも増してコア度が高い。女性比率はさらに下がり、平均年齢もググッと上がった感がある。17時半の受付ギリギリに来る人も多かったので、俺は15番目という早い番号で入場できることになった。
会場に入るときには、ペットボトルのお茶に、お土産も渡された。お土産は、Pentaxのロゴ入りのLEDライトだった。後日ホームセンター行ったら同じものが700円で売っていたので、まあまあ値が張るものだ。無料イベントなのに、なかなか太っ腹だ。
会場内の講演スペースの開場前に、その入口付近にいつもブログを見ているプロカメラマンの田中希美男さんがいたので、記念撮影させてもらおうかと思ったが、他の人も殺到しそうだし、一緒にいるお偉方の名前を思い出せないので、やめた。消極的だな (^_^;。
講演スペースへの入場が始まる。15番目なのでかなり早い方だ。
わっ。みんな目の色を変えて俺をおしのけるようにステージ前の席にダッシュしていく。マニアは怖い。
俺は前から5番目くらい、真ん中の通路沿いの席に座った。俺を押しのけて前に座った男性が大柄で結構視界を遮る。うーん、しかたない。
時間になって、ステージ下手（しもて）に司会者が現れた。50代の男性と思われるが、プロの話し手ではなく、社内の人間のようだ。これがなかなか話がうまい。すらすらと自己紹介して、Pentaxを配下に置く、リコーイメージングの社長を紹介した。
って、あれっ、わざわざ社長まで来てんの？
どうやらさっき田中希美男さんと話していたのは社長だったようだ。なんだ、ますます記念撮影しときゃ良かったな。
社長も、写真文化やPentaxの歴史を大事にする、というような内容を、台本ではなく自分の言葉で話していたので、なかなか好感が持てた。
続いては、Ricohに買収される前からPentaxの企画として長らく見かける前川氏がレンズ開発秘話を披露した。
マニアックだ。560mmF5.6が、当初はユーザーが分解して持ち運べることを想定していたとか（埃が混入しすぎてボツ。そりゃそーだな (^_^;）。そうしたら、観客席から製品版の560mmF5.6を出してきたツワモノがいた。俺なんてまだまだ甘かった。
Pentax DA560mmF5.6試作品と、ユーザーが持っていた製品版を持つ前川氏
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/100sec, F2.5, ISO100)
前川さんに続いては、サービスの吉水さんという人が出てきた。あれ？レンズ体験コーナーで熱く話していたスタッフのようだ。
カメラのお手入れについての話をしてくれたのだが、これまた名調子でとても面白い。しかも、かなりタメになるものだった。家帰ってから、カメラとレンズ一式を一通り点検してしまったくらいだ。意識していない間に、結構センサーにもゴミが付いていた。
続いては、「ここがダメだよPentax」「ここが好きだよPentax」コーナーになった。これは参加希望者が送った事前アンケートを集計してランキングで発表するものだ。
「AFが遅い」「レンズラインナップが貧弱」なんて発表されると、担当者が登壇して謝罪、コメントするなんていう趣向だ。ちょっと公開処刑的にも感じられるが、なかなかこれがホンワカしていた。
なぜなら、ここには筋金入りのPentaxファンしかいない。弱点なんて百も承知なのだ。そして、規模なりに頑張ってネガを解消しようと頑張っていることだって知ってる。だから、どっちかと言うとエールを送っているような雰囲気でさえあった。
ちなみに「ここが好きだよ」の1位は「小型軽量」だった。
そしてラストは「Pentaxマニアッククイズ」だ。
前川さんが作ったというPentaxに関するマニアックな○×クイズに答えていき、間違った人から脱落していく。上位者には景品が送られるというものだ。
俺は3問目くらいまで正解したが、ひっかけ問題に見事にやられて撃沈した。5問正解すれば上位者だった。
ちなみにその問題の1つによると、今Pentax＝リコーイメージングが入居する大崎のビルに、昔RICOHが作った子会社は「旭光学株式会社」というそうだ。Pentaxの前身会社とまったく同じ社名である。協議の結果、RICOHは快くその名称を譲ってくれたそうだが、巡り巡ってその地にPentaxが入居しているというのは実に面白い巡り合わせだ。
さて、クイズの上位者は舞台に上がり、今度は早押しクイズに答えた。優勝者には、645Zのトラピゾイドプリズムの裸状態が送られた。実用性ゼロだ (^_^;。他の人にはマグカップ。うん、こっちの方がいい。
そんなわけで、入場時のマニアの方々の荒い鼻息に恐怖をおぼえたものの、会は終始和やかな雰囲気のまま終わった。
Pentax単独では生き残れず、HOYA→RICOHの傘下と転々としてきた経緯がある。でも、こうやってイベントから感じるのは、Pentaxはその「らしさ」を失っていないな、ということだ。
単純にカメラとして、特にスピードにおいて性能ではC社N社には勝てない。でも、写真を撮る機械に対する愛では絶対に負けない。使う時の楽しさが違う。そして、そういうカメラを一緒に作っていこう、という姿勢が見えるのがいい。心から、この会社のカメラのユーザーで良かったと思えたイベントだった。
...立場的に、こんなこと言っちゃって大丈夫か、俺 (^_^;。
みんなでやる打ち上げは月末。今日は個人乾杯。これに決めていた。
Friedrich Becker Rose Cuvee Salome
(PentaxK-3, PentaxFA77mmLimitedF1.8, 1/100sec, F2.5, ISO100)
行きつけの酒屋の春のセールで買ったフリードリッヒベッカー、ロゼのスパークリングだ。最初から、この日に飲もうと買った。
ここの当主、その酒屋に来たことがあって、サインももらったことがあるんだよね。
芳醇で瑞々しいスパークリングを飲んでいると、2年間の思い出が蘇る。長かったなぁ。
さて、しつこく続けてきたPentaxイベントの話の最終回だよ。
17時でK-1発売イベントは終了したが、先述のように、18時からはPentaxファンミーティングが開催される。
17時半から受付開始するそうなので、俺は受付のあたりで待つことにした。何しろ、事前アンケートに答えてる人から選抜されているので、並んでいる人は先ほどよりも増してコア度が高い。女性比率はさらに下がり、平均年齢もググッと上がった感がある。17時半の受付ギリギリに来る人も多かったので、俺は15番目という早い番号で入場できることになった。
会場に入るときには、ペットボトルのお茶に、お土産も渡された。お土産は、Pentaxのロゴ入りのLEDライトだった。後日ホームセンター行ったら同じものが700円で売っていたので、まあまあ値が張るものだ。無料イベントなのに、なかなか太っ腹だ。
会場内の講演スペースの開場前に、その入口付近にいつもブログを見ているプロカメラマンの田中希美男さんがいたので、記念撮影させてもらおうかと思ったが、他の人も殺到しそうだし、一緒にいるお偉方の名前を思い出せないので、やめた。消極的だな (^_^;。
講演スペースへの入場が始まる。15番目なのでかなり早い方だ。
わっ。みんな目の色を変えて俺をおしのけるようにステージ前の席にダッシュしていく。マニアは怖い。
俺は前から5番目くらい、真ん中の通路沿いの席に座った。俺を押しのけて前に座った男性が大柄で結構視界を遮る。うーん、しかたない。
時間になって、ステージ下手（しもて）に司会者が現れた。50代の男性と思われるが、プロの話し手ではなく、社内の人間のようだ。これがなかなか話がうまい。すらすらと自己紹介して、Pentaxを配下に置く、リコーイメージングの社長を紹介した。
って、あれっ、わざわざ社長まで来てんの？
どうやらさっき田中希美男さんと話していたのは社長だったようだ。なんだ、ますます記念撮影しときゃ良かったな。
社長も、写真文化やPentaxの歴史を大事にする、というような内容を、台本ではなく自分の言葉で話していたので、なかなか好感が持てた。
続いては、Ricohに買収される前からPentaxの企画として長らく見かける前川氏がレンズ開発秘話を披露した。
マニアックだ。560mmF5.6が、当初はユーザーが分解して持ち運べることを想定していたとか（埃が混入しすぎてボツ。そりゃそーだな (^_^;）。そうしたら、観客席から製品版の560mmF5.6を出してきたツワモノがいた。俺なんてまだまだ甘かった。
Pentax DA560mmF5.6試作品と、ユーザーが持っていた製品版を持つ前川氏
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/100sec, F2.5, ISO100)
前川さんに続いては、サービスの吉水さんという人が出てきた。あれ？レンズ体験コーナーで熱く話していたスタッフのようだ。
カメラのお手入れについての話をしてくれたのだが、これまた名調子でとても面白い。しかも、かなりタメになるものだった。家帰ってから、カメラとレンズ一式を一通り点検してしまったくらいだ。意識していない間に、結構センサーにもゴミが付いていた。
続いては、「ここがダメだよPentax」「ここが好きだよPentax」コーナーになった。これは参加希望者が送った事前アンケートを集計してランキングで発表するものだ。
「AFが遅い」「レンズラインナップが貧弱」なんて発表されると、担当者が登壇して謝罪、コメントするなんていう趣向だ。ちょっと公開処刑的にも感じられるが、なかなかこれがホンワカしていた。
なぜなら、ここには筋金入りのPentaxファンしかいない。弱点なんて百も承知なのだ。そして、規模なりに頑張ってネガを解消しようと頑張っていることだって知ってる。だから、どっちかと言うとエールを送っているような雰囲気でさえあった。
ちなみに「ここが好きだよ」の1位は「小型軽量」だった。
そしてラストは「Pentaxマニアッククイズ」だ。
前川さんが作ったというPentaxに関するマニアックな○×クイズに答えていき、間違った人から脱落していく。上位者には景品が送られるというものだ。
俺は3問目くらいまで正解したが、ひっかけ問題に見事にやられて撃沈した。5問正解すれば上位者だった。
ちなみにその問題の1つによると、今Pentax＝リコーイメージングが入居する大崎のビルに、昔RICOHが作った子会社は「旭光学株式会社」というそうだ。Pentaxの前身会社とまったく同じ社名である。協議の結果、RICOHは快くその名称を譲ってくれたそうだが、巡り巡ってその地にPentaxが入居しているというのは実に面白い巡り合わせだ。
さて、クイズの上位者は舞台に上がり、今度は早押しクイズに答えた。優勝者には、645Zのトラピゾイドプリズムの裸状態が送られた。実用性ゼロだ (^_^;。他の人にはマグカップ。うん、こっちの方がいい。
そんなわけで、入場時のマニアの方々の荒い鼻息に恐怖をおぼえたものの、会は終始和やかな雰囲気のまま終わった。
Pentax単独では生き残れず、HOYA→RICOHの傘下と転々としてきた経緯がある。でも、こうやってイベントから感じるのは、Pentaxはその「らしさ」を失っていないな、ということだ。
単純にカメラとして、特にスピードにおいて性能ではC社N社には勝てない。でも、写真を撮る機械に対する愛では絶対に負けない。使う時の楽しさが違う。そして、そういうカメラを一緒に作っていこう、という姿勢が見えるのがいい。心から、この会社のカメラのユーザーで良かったと思えたイベントだった。
...立場的に、こんなこと言っちゃって大丈夫か、俺 (^_^;。
nobilesの投稿(21:21:05-2016-04-15) -
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