NOBILES Days
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2年続いた泥沼仕事のラストがようやく近づいてきた。
最後の最後までドタバタ状態が続いたが、今回ばかりは無事に終われそうだ。去年の3月ごろが一番ぐちゃぐちゃで辛い時期だったが、それを乗り越えられた事は自信になった。そして、去年の今頃からほぼ総取っ替えになったチームとともに1年間仕事できたこともまた、一つの喜びだったし、どうしたら失敗しどうしたら成功するかを、ものすごく近くで見る事ができたのはとても大きな経験だったと思う。
Spring has come
うちの裏の空き地は春満載だ
(PentaxK-3, PentaxDA★60-250mmF4(250.0mm), 1/320sec, F4.0, ISO400)
そんなわけで、Pentaxイベントに行った話の続き。
新カメラK-1の体験を終えて、よし、じゃあレンズ体験コーナーで新しいレンズを見てみよう、と今度は右側のテーブルの列に並んだ。
アレ？よく見ると「［DA/FA］レンズ体験コーナー」と書いてある。最新のフルサイズ対応レンズは「D FA」というシリーズだ。ここにはないのか？
「そういうことか...」
俺はようやく合点がいった。この「レンズ体験コーナー」は、新レンズの体験コーナーではなく、「従来のレンズラインナップをK-1につけた時にどうなるかの体験コーナー」だったのだ！
ここには、俺が持ってるレンズもしっかり網羅してレンズが揃っていた。なんてこった！重い思いをして持ってこなくて良かったのだ。こんな気の利いた、従来からのユーザーが抱くであろう疑問に明快に応えるコーナーがあったとは。
若干落ち込んだが、10分足らずで自分の番が来たので、気を取り直して、自分が持っていないDA☆50-135mmを試させてもらった。こちらは60-250と比べると、明らかにケラれがあってフルフレームで使うのは間違いなく無理のようだ。
次に、自分の常用レンズであるFA31mmでの見え方も気になったので、オーダーした。
「あー、今他のお客様が...」
「あ、じゃあ自分のものを付けてもいいですか？」
うん、やっぱり自分のを持ってきて良かった (^_^;。
Pentax K-1 with my 31mm Limited
(PentaxK-3, PentaxFA43mmLimitedF1.9, 1/50sec, F1.9, ISO1600)
K-3では45mmあたりの画角になるこのレンズが、ググッと余裕を持った広角の視野を写す。しかも、リニアな距離感、立体感がさらに際立つ。理屈では分かっていたが、これがFA31mmの本来の実力だったのか、と驚かされた。
また、レンズ側にAFモーターのないこのレンズは、本体のAFモーターがけたたましく回ることでお馴染みだが、その音がかなり小さくなっていることに気づいた。
「あれっ、ボディのモーター音、小さくなりましたね」
「えっ？いやー、音を小さくしようとはしていないと思うんですけど」
意外な答えに驚く。
でもまあ、ボディの剛性が高まった結果くぐもった音になっているのかもしれない。少なくともK-3ユーザーの俺からすると「あっ、音小さい」と驚くくらい違ったことは報告しておく。
ついでに、FA43mmを装着する。K-3では65mm近辺という中途半端な画角になって、ビミョーに影が薄いこの子だが、フルフレームのK-1ではちょい広角な準標準となって、絶妙な画角になる。心地よい、と言っても良い。こりゃあK-1ではこっちが常用レンズになるかもな、と思わせた。
あれっ？
ブルブルブル。
完全にK-1を買う仮定の感覚になっとった。なんて恐ろしい。
最後にDA fisheyeも試させてもらった。さすが10mmではフードでケラれるが、15mmほどまでズームすれば問題なくなる。画角的に180度はなさそうだが、いわゆる魚眼的なインパクトを出したい時には十分使い物になると感じた。
さて...体験コーナーを去った時点で16時過ぎ。まだファンミーティング開始まで2時間近くある。とりあえず入口付近まで戻って物販を見てみる。K-1に関する新しいグッズが並んでいるが...なかなか可愛いじゃないか。Pentaxも垢抜けたもんだ。
この会場限定というデニム生地のトートバッグが容量も大きそうで良かったので、買った。陶器のマグカップもスタッフにプッシュされ、実際なかなか可愛かったが、自宅も会社もマグカップは足りているので、やめた。
Pentax K-1 cutmodel
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/30sec, F5.6, ISO1600)
うーん、まだまだ時間がある。
もう一回体験コーナー行って、今度は最新のレンズを試すか！
20分ほど並び、再びK-1と対峙する。
開口一番、スタッフに「24-70mmお願いします」とレンズ交換を要求した。
ところで、今回のK-1導入においてPentaxは、手っ取り早くフルフレーム対応レンズを揃えるために、Tamronの光学系を利用したレンズを用意したようだ。
今俺がオーダーしたD FA24-70mmF2.8も、Tamronの光学系を使ったレンズだそうだ。F2.8通しなので、高級シリーズの☆（スター）レンズ扱いになりそうなものだが、そうなっていないのはPentax自身が光学系を手がけていないからかもしれない。
Pentaxファンとしては若干寂しい気もするが、リソースが限られている以上仕方ない面はあろう。その分、Limitedなどの特徴あるラインナップをしっかり育てていただきたい。
しかし24-70mmを装着すると、K-1はますますずっしりと重い。ただ、F2.8であっても、そのボケ味や立体感はAPSサイズにおける単焦点レンズ並になる。ここがフルフレームの強みである。
次に、超広角ズーム15-30mmF2.8をつけさせてもらう。これもTamron光学系のレンズだ。
でかい。想像以上のインパクトだ。1リットルペットボトルくらいの大きさと重さだ。風景写真には必須と思われる超広角だが、こいつとK-1を持って山登るとか、あり得ない！と思ってしまうほどだ。
だが、フルフレームのファインダーに写し出される雄大な超広角の像はまた魅惑的だった。
今度は、Pentaxオリジナルと思しき超望遠ズーム150-450mmをオーダーする。発売してすでに数ヶ月経つレンズだが、俺が触るのは初めてだった。俺が持つ最大のレンズであるDA☆60-250mmと比較してもはるかにでかい。倍はあるんじゃないか。
望遠端である450mmではF値が5.6と、そこそこ暗くなる。だが、K-1に装着して使い始めると、60-250とは比較にならないくらいズバズバとフォーカスが合う。
それだけではない。進化したボディ内手ぶれ補正の効きが半端ではない。望遠端は450mmだから、1/450秒未満のシャッタースピードとするのがセオリーであるが、K-1なら1/20秒ほどでも安定的に手ぶれのない画像を得ることができた。1/30秒で1/500秒と比較して4段分だから、公称5段分という補正効果もオーバーな表現ではなさそうだ。Olympusも300mmF4で、ボディ側とレンズ側の機構をシンクロ制御する離れ業で6段分を達成していることを考えると、凄い時代に突入したものだ。
最後に、発売が延び延びになっているD FA☆70-200mmF2.8を...と思ったら、この場所でも大人気のようで、他の来場者が試しているようだ。それを待つ間、150-450の異次元体験を楽しませてもらった。
そして、ようやく番が回ってきた70-200mm。☆マークはPentaxのフラッグシップレンズであることを示す。これまた150-450ほどではないが、でかい。俺のDA☆60-250の1.5倍くらいのでかさ＋重さだ。
だが、ファインダーを覗くと、スパッとヌケがいい。150-450も魅惑的なレンズだったが、いきなり格の差が感じられた。
しかも、インナーフォーカス＋インナーズームなので、レンズの全長が常に一定だ。でかくても、安定的な撮影ができるレンズであると感じた。
それにしても、K-1の光学ファインダーは快適だ。透過液晶を積んでも、ヌケの良い見易い像はC社やN社に勝ることはあっても劣ることはなかろう。
そんなわけで、大変満足に試写したのだが、試写に時間を割いてこれらの写真を撮らなかった (′Д`;。
そのことに気づいてはいたが、そろそろこの日の閉場時間になるとのことだったので、俺は一旦会場の外に出ることにした。
つづく。
最後の最後までドタバタ状態が続いたが、今回ばかりは無事に終われそうだ。去年の3月ごろが一番ぐちゃぐちゃで辛い時期だったが、それを乗り越えられた事は自信になった。そして、去年の今頃からほぼ総取っ替えになったチームとともに1年間仕事できたこともまた、一つの喜びだったし、どうしたら失敗しどうしたら成功するかを、ものすごく近くで見る事ができたのはとても大きな経験だったと思う。
Spring has come
うちの裏の空き地は春満載だ
(PentaxK-3, PentaxDA★60-250mmF4(250.0mm), 1/320sec, F4.0, ISO400)
そんなわけで、Pentaxイベントに行った話の続き。
新カメラK-1の体験を終えて、よし、じゃあレンズ体験コーナーで新しいレンズを見てみよう、と今度は右側のテーブルの列に並んだ。
アレ？よく見ると「［DA/FA］レンズ体験コーナー」と書いてある。最新のフルサイズ対応レンズは「D FA」というシリーズだ。ここにはないのか？
「そういうことか...」
俺はようやく合点がいった。この「レンズ体験コーナー」は、新レンズの体験コーナーではなく、「従来のレンズラインナップをK-1につけた時にどうなるかの体験コーナー」だったのだ！
ここには、俺が持ってるレンズもしっかり網羅してレンズが揃っていた。なんてこった！重い思いをして持ってこなくて良かったのだ。こんな気の利いた、従来からのユーザーが抱くであろう疑問に明快に応えるコーナーがあったとは。
若干落ち込んだが、10分足らずで自分の番が来たので、気を取り直して、自分が持っていないDA☆50-135mmを試させてもらった。こちらは60-250と比べると、明らかにケラれがあってフルフレームで使うのは間違いなく無理のようだ。
次に、自分の常用レンズであるFA31mmでの見え方も気になったので、オーダーした。
「あー、今他のお客様が...」
「あ、じゃあ自分のものを付けてもいいですか？」
うん、やっぱり自分のを持ってきて良かった (^_^;。
Pentax K-1 with my 31mm Limited
(PentaxK-3, PentaxFA43mmLimitedF1.9, 1/50sec, F1.9, ISO1600)
K-3では45mmあたりの画角になるこのレンズが、ググッと余裕を持った広角の視野を写す。しかも、リニアな距離感、立体感がさらに際立つ。理屈では分かっていたが、これがFA31mmの本来の実力だったのか、と驚かされた。
また、レンズ側にAFモーターのないこのレンズは、本体のAFモーターがけたたましく回ることでお馴染みだが、その音がかなり小さくなっていることに気づいた。
「あれっ、ボディのモーター音、小さくなりましたね」
「えっ？いやー、音を小さくしようとはしていないと思うんですけど」
意外な答えに驚く。
でもまあ、ボディの剛性が高まった結果くぐもった音になっているのかもしれない。少なくともK-3ユーザーの俺からすると「あっ、音小さい」と驚くくらい違ったことは報告しておく。
ついでに、FA43mmを装着する。K-3では65mm近辺という中途半端な画角になって、ビミョーに影が薄いこの子だが、フルフレームのK-1ではちょい広角な準標準となって、絶妙な画角になる。心地よい、と言っても良い。こりゃあK-1ではこっちが常用レンズになるかもな、と思わせた。
あれっ？
ブルブルブル。
完全にK-1を買う仮定の感覚になっとった。なんて恐ろしい。
最後にDA fisheyeも試させてもらった。さすが10mmではフードでケラれるが、15mmほどまでズームすれば問題なくなる。画角的に180度はなさそうだが、いわゆる魚眼的なインパクトを出したい時には十分使い物になると感じた。
さて...体験コーナーを去った時点で16時過ぎ。まだファンミーティング開始まで2時間近くある。とりあえず入口付近まで戻って物販を見てみる。K-1に関する新しいグッズが並んでいるが...なかなか可愛いじゃないか。Pentaxも垢抜けたもんだ。
この会場限定というデニム生地のトートバッグが容量も大きそうで良かったので、買った。陶器のマグカップもスタッフにプッシュされ、実際なかなか可愛かったが、自宅も会社もマグカップは足りているので、やめた。
Pentax K-1 cutmodel
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/30sec, F5.6, ISO1600)
うーん、まだまだ時間がある。
もう一回体験コーナー行って、今度は最新のレンズを試すか！
20分ほど並び、再びK-1と対峙する。
開口一番、スタッフに「24-70mmお願いします」とレンズ交換を要求した。
ところで、今回のK-1導入においてPentaxは、手っ取り早くフルフレーム対応レンズを揃えるために、Tamronの光学系を利用したレンズを用意したようだ。
今俺がオーダーしたD FA24-70mmF2.8も、Tamronの光学系を使ったレンズだそうだ。F2.8通しなので、高級シリーズの☆（スター）レンズ扱いになりそうなものだが、そうなっていないのはPentax自身が光学系を手がけていないからかもしれない。
Pentaxファンとしては若干寂しい気もするが、リソースが限られている以上仕方ない面はあろう。その分、Limitedなどの特徴あるラインナップをしっかり育てていただきたい。
しかし24-70mmを装着すると、K-1はますますずっしりと重い。ただ、F2.8であっても、そのボケ味や立体感はAPSサイズにおける単焦点レンズ並になる。ここがフルフレームの強みである。
次に、超広角ズーム15-30mmF2.8をつけさせてもらう。これもTamron光学系のレンズだ。
でかい。想像以上のインパクトだ。1リットルペットボトルくらいの大きさと重さだ。風景写真には必須と思われる超広角だが、こいつとK-1を持って山登るとか、あり得ない！と思ってしまうほどだ。
だが、フルフレームのファインダーに写し出される雄大な超広角の像はまた魅惑的だった。
今度は、Pentaxオリジナルと思しき超望遠ズーム150-450mmをオーダーする。発売してすでに数ヶ月経つレンズだが、俺が触るのは初めてだった。俺が持つ最大のレンズであるDA☆60-250mmと比較してもはるかにでかい。倍はあるんじゃないか。
望遠端である450mmではF値が5.6と、そこそこ暗くなる。だが、K-1に装着して使い始めると、60-250とは比較にならないくらいズバズバとフォーカスが合う。
それだけではない。進化したボディ内手ぶれ補正の効きが半端ではない。望遠端は450mmだから、1/450秒未満のシャッタースピードとするのがセオリーであるが、K-1なら1/20秒ほどでも安定的に手ぶれのない画像を得ることができた。1/30秒で1/500秒と比較して4段分だから、公称5段分という補正効果もオーバーな表現ではなさそうだ。Olympusも300mmF4で、ボディ側とレンズ側の機構をシンクロ制御する離れ業で6段分を達成していることを考えると、凄い時代に突入したものだ。
最後に、発売が延び延びになっているD FA☆70-200mmF2.8を...と思ったら、この場所でも大人気のようで、他の来場者が試しているようだ。それを待つ間、150-450の異次元体験を楽しませてもらった。
そして、ようやく番が回ってきた70-200mm。☆マークはPentaxのフラッグシップレンズであることを示す。これまた150-450ほどではないが、でかい。俺のDA☆60-250の1.5倍くらいのでかさ＋重さだ。
だが、ファインダーを覗くと、スパッとヌケがいい。150-450も魅惑的なレンズだったが、いきなり格の差が感じられた。
しかも、インナーフォーカス＋インナーズームなので、レンズの全長が常に一定だ。でかくても、安定的な撮影ができるレンズであると感じた。
それにしても、K-1の光学ファインダーは快適だ。透過液晶を積んでも、ヌケの良い見易い像はC社やN社に勝ることはあっても劣ることはなかろう。
そんなわけで、大変満足に試写したのだが、試写に時間を割いてこれらの写真を撮らなかった (′Д`;。
そのことに気づいてはいたが、そろそろこの日の閉場時間になるとのことだったので、俺は一旦会場の外に出ることにした。
つづく。
nobilesの投稿(23:12:58-2016-04-10) -
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