NOBILES Days
Jump to navigationI got the imaginary athlete body suddenly
先日のエントリーで、上司が異動して出向になったと書いた。その際は、先輩の涙について書いたわけだが、実は上司は俺にこんな言葉を残してくれた。
「能力に見合った自信を持ちなさい。」
まあ、不惑に近づいている人間が言われるのはどうなのかという話もあるが、すごく心に響いた言葉だった。
上司が持っていた業務のうち、かなりの部分を俺が引き継いだ。それをこなすために、ちょいと仕事はきつい状況になっているが、先の言葉はお守りのように、俺の支えになった。
一応、予定では数年のうちに上司は出向を終えて帰ってくる予定になっている。その時に、「能力と自信が一致したねー！」と言われるようにやっていかなければならないな。
Tanita RD-903
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 2.0sec, F8.0, ISO100)
夏の物欲第4弾はヘルスメーター＝体組成計だ。
小欄でも何度か報告しているように、俺は2013年の2月から節制生活、もとい身体改造計画を発動してきた。
その間、体重と体脂肪率の推移の計測を担ってきたのが、結婚式の引き出物のカタログで貰ったこれだ。
Omron HBF-351
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/160sec, F2.5, ISO800)
記憶が確かではないが、多分後輩の結婚式だと思うので、2004年だと思われる。そうだとすると、なんと12年選手だ。2007年までいた事業所時代は会社に置きっぱなしにして、みんなで各自の身体を計測していたものだ。
一応今でも普通に計れるのだが…ちょっと問題があった。このヘルスメーターは体脂肪率の計測のために手で握る部分が分離するタイプなのだが、その部分へのカールコードの皮膜ががっつり劣化して動線がむき出しになっていた。設置している脱衣室に白い皮膜がボロボロ落ちて、ヨメさんには切った爪と勘違いされる有様だった。
そもそもこんな状態で本当に正確に計れていたのか？
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/60sec, F1.8, ISO100)
さすがにご退役が近いと思っていた。
一方、「ヘルスメーター」というカテゴリーはこの10年の間に大きな進化を遂げていた。「体組成計」という言葉が示す通り、体重と体脂肪率だけでなく、筋肉、骨なども調べて、体内年齢なんぞまで算出するという。
身体改造中の俺にぴったりじゃん！...なんて言って、しばらく買う機会を伺っていた。賞与も出たし、会社でも一応昇格したし、楽天セールで大物がなかったし、ということで7月のセールで買った。
先代はOmronだったが、今回はTanitaにした。両社とも上位機種ではスマートフォンとの連携を謳っていて、計測結果をスマートフォンの画面で見たり、解析できる機能を有していた。だが、Tanitaでは2種の波長の電流を流すことで筋肉の質を計測できるということがOmronにはないウリになっていた。最近鍛えている俺としてはこの「筋肉の質」は是非計っておきたい。この一点で、俺はTanitaの最上位機種RD-903に決めた。
New Tanita vs Old Omron
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 2.5sec, F8.0, ISO100)
うーん、ムダにシャープなデザインだ。汚れも目立つし、正直デザインは好みではない。フラットなガラスデザインにせんでも、Omronのように「ここが電極だよ！」と視覚的に一発で分かった方が良いと思うんだけどな。工業デザインとは、本来機能と高度に融合しているべきものである。
新Tanitaは、単体で使っても使えなくはないのだが、たくさんのデータをとれる体組成計では、スマートフォンと連動してこそ、という側面が強い。まずは自分のiPhoneにTanitaのアプリをインストールし、BluetoothでRD-903とペアリングする。
この俺でもこの手続きが大変もどかしく感じられたので、「金はあるんやでー。兄ちゃん、イッチャンええヤツくれや！」でこの機種を買っちゃったような情弱オトーサンなんかはここでいきなりパニックになるんじゃなかろうか。
まあ、アプリ側で誕生日やら身長やらを入力するので本体でチマチマするよりは大分マシだ。だが、他のアプリでもありがちではあるけど、なんで数値をいちいちスライダーで選ばせるんだろう。直接入力させてくれよ。
ペアリングすると、アプリ側の操作に体組成計が反応して測定モードになる。おもむろに、チカチカうるさく点滅する体組成計に乗ると、2〜3秒程度で測定が終わってスマートフォン側に各種のデータが表示された。先代は体重と体脂肪率の測定だけで10〜20秒待たされたので大きな違いだ。さすがは最新機種だな。
…と、感心しながら結果表示を見る。
あれ？
体脂肪率、9%？？？
前日までOmronで計っていたときは14%を切る程度だったのに、9%？いくらなんでも結果が違いすぎる。体脂肪率9%なんてプロアスリートレベルだ。
姿勢を正し、乗る位置を慎重に見極めながら再度計測してみる。...やっぱり9%だ。
先代Omronの出す体脂肪率の値は、計測バラつきは大きかったが、だいたいそのバラつきの下限値を採用すると説得力のある値だった（被覆があんな状態だったけど）。対してこのTanitaはほとんど結果がブレないが、あまりに低すぎる。
両社の体脂肪率測定方法は、いずれも人体の電気インピーダンスを測定するBIA（Bioelectrical Impedance Analysis）法のようだ。BIA法はアルゴリズムによってかなり算出値が異なるようだ。
Tanitaによると、体脂肪率測定において近年定番と言われるDXA（Dual Energy X-ray Absorptiometry）法による結果と合致するようにBIA法のアルゴリズムを追い込んだという。というか、書き方が紛らわしくて「本機がDXA法で測定する」のだとしばらく勘違いしていた。実際のところDXA法はX線を使うので、民生品に採用するのはまず無理だろう。
なんだかんだ言って、インピーダンス計るのには、両手も接触した方が正確なんじゃないのか？
閑話休題。
体脂肪率の結果にちょっと愕然としつつも、他の項目も眺めていく。
注目の「筋肉の質」の点数は64点と出た。...いいのか悪いのかさっぱり分からない。どうやら100点満点のようだが、俺の歳だと80点以上が「良質」ということになるらしい。チャリ通勤によって下半身の筋肉については割と自信があったので、60点台というのは残念な結果だった。
ちなみに体内年齢は24歳と出た。
これまた基準がさっぱり分からなかったが、マニュアルによると、単位体重あたりの基礎代謝量で判定しているらしい。まあ、運動してるから代謝は高い方だろう。
こうして自分の身体について、これまで以上のデータを見ることができるのは良いことだと思う。しばらく使ってみると、食べた量や運動量によって身体が敏感に変化していることを実感できた。ただ、体脂肪率の値は低すぎて困惑した。少なくとも相対値として変化は分かるので、本末転倒だが時々会社の保健室の体脂肪率計でも計って相関をとろうと思っている。
また、ハードウェアのデザインは一見カッコいいが、本体だけではマニュアルがないと操作方法が全く分からない。なんでもかんでもラベルが貼ってあるのもいかがと思うが、もう少しなんとかならなかったのか。チカチカ点滅する電飾効果もいまいち好みではない。
まあしばらくの間計測を続けて統計をとっていこう。製品に対して不満はあるが、まあますます自分の身体に対する注意は高まりそうだ。
「能力に見合った自信を持ちなさい。」
まあ、不惑に近づいている人間が言われるのはどうなのかという話もあるが、すごく心に響いた言葉だった。
上司が持っていた業務のうち、かなりの部分を俺が引き継いだ。それをこなすために、ちょいと仕事はきつい状況になっているが、先の言葉はお守りのように、俺の支えになった。
一応、予定では数年のうちに上司は出向を終えて帰ってくる予定になっている。その時に、「能力と自信が一致したねー！」と言われるようにやっていかなければならないな。
Tanita RD-903
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 2.0sec, F8.0, ISO100)
夏の物欲第4弾はヘルスメーター＝体組成計だ。
小欄でも何度か報告しているように、俺は2013年の2月から節制生活、もとい身体改造計画を発動してきた。
その間、体重と体脂肪率の推移の計測を担ってきたのが、結婚式の引き出物のカタログで貰ったこれだ。
Omron HBF-351
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/160sec, F2.5, ISO800)
記憶が確かではないが、多分後輩の結婚式だと思うので、2004年だと思われる。そうだとすると、なんと12年選手だ。2007年までいた事業所時代は会社に置きっぱなしにして、みんなで各自の身体を計測していたものだ。
一応今でも普通に計れるのだが…ちょっと問題があった。このヘルスメーターは体脂肪率の計測のために手で握る部分が分離するタイプなのだが、その部分へのカールコードの皮膜ががっつり劣化して動線がむき出しになっていた。設置している脱衣室に白い皮膜がボロボロ落ちて、ヨメさんには切った爪と勘違いされる有様だった。
そもそもこんな状態で本当に正確に計れていたのか？
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/60sec, F1.8, ISO100)
さすがにご退役が近いと思っていた。
一方、「ヘルスメーター」というカテゴリーはこの10年の間に大きな進化を遂げていた。「体組成計」という言葉が示す通り、体重と体脂肪率だけでなく、筋肉、骨なども調べて、体内年齢なんぞまで算出するという。
身体改造中の俺にぴったりじゃん！...なんて言って、しばらく買う機会を伺っていた。賞与も出たし、会社でも一応昇格したし、楽天セールで大物がなかったし、ということで7月のセールで買った。
先代はOmronだったが、今回はTanitaにした。両社とも上位機種ではスマートフォンとの連携を謳っていて、計測結果をスマートフォンの画面で見たり、解析できる機能を有していた。だが、Tanitaでは2種の波長の電流を流すことで筋肉の質を計測できるということがOmronにはないウリになっていた。最近鍛えている俺としてはこの「筋肉の質」は是非計っておきたい。この一点で、俺はTanitaの最上位機種RD-903に決めた。
New Tanita vs Old Omron
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 2.5sec, F8.0, ISO100)
うーん、ムダにシャープなデザインだ。汚れも目立つし、正直デザインは好みではない。フラットなガラスデザインにせんでも、Omronのように「ここが電極だよ！」と視覚的に一発で分かった方が良いと思うんだけどな。工業デザインとは、本来機能と高度に融合しているべきものである。
新Tanitaは、単体で使っても使えなくはないのだが、たくさんのデータをとれる体組成計では、スマートフォンと連動してこそ、という側面が強い。まずは自分のiPhoneにTanitaのアプリをインストールし、BluetoothでRD-903とペアリングする。
この俺でもこの手続きが大変もどかしく感じられたので、「金はあるんやでー。兄ちゃん、イッチャンええヤツくれや！」でこの機種を買っちゃったような情弱オトーサンなんかはここでいきなりパニックになるんじゃなかろうか。
まあ、アプリ側で誕生日やら身長やらを入力するので本体でチマチマするよりは大分マシだ。だが、他のアプリでもありがちではあるけど、なんで数値をいちいちスライダーで選ばせるんだろう。直接入力させてくれよ。
ペアリングすると、アプリ側の操作に体組成計が反応して測定モードになる。おもむろに、チカチカうるさく点滅する体組成計に乗ると、2〜3秒程度で測定が終わってスマートフォン側に各種のデータが表示された。先代は体重と体脂肪率の測定だけで10〜20秒待たされたので大きな違いだ。さすがは最新機種だな。
…と、感心しながら結果表示を見る。
あれ？
体脂肪率、9%？？？
前日までOmronで計っていたときは14%を切る程度だったのに、9%？いくらなんでも結果が違いすぎる。体脂肪率9%なんてプロアスリートレベルだ。
姿勢を正し、乗る位置を慎重に見極めながら再度計測してみる。...やっぱり9%だ。
先代Omronの出す体脂肪率の値は、計測バラつきは大きかったが、だいたいそのバラつきの下限値を採用すると説得力のある値だった（被覆があんな状態だったけど）。対してこのTanitaはほとんど結果がブレないが、あまりに低すぎる。
両社の体脂肪率測定方法は、いずれも人体の電気インピーダンスを測定するBIA（Bioelectrical Impedance Analysis）法のようだ。BIA法はアルゴリズムによってかなり算出値が異なるようだ。
Tanitaによると、体脂肪率測定において近年定番と言われるDXA（Dual Energy X-ray Absorptiometry）法による結果と合致するようにBIA法のアルゴリズムを追い込んだという。というか、書き方が紛らわしくて「本機がDXA法で測定する」のだとしばらく勘違いしていた。実際のところDXA法はX線を使うので、民生品に採用するのはまず無理だろう。
なんだかんだ言って、インピーダンス計るのには、両手も接触した方が正確なんじゃないのか？
閑話休題。
体脂肪率の結果にちょっと愕然としつつも、他の項目も眺めていく。
注目の「筋肉の質」の点数は64点と出た。...いいのか悪いのかさっぱり分からない。どうやら100点満点のようだが、俺の歳だと80点以上が「良質」ということになるらしい。チャリ通勤によって下半身の筋肉については割と自信があったので、60点台というのは残念な結果だった。
ちなみに体内年齢は24歳と出た。
これまた基準がさっぱり分からなかったが、マニュアルによると、単位体重あたりの基礎代謝量で判定しているらしい。まあ、運動してるから代謝は高い方だろう。
こうして自分の身体について、これまで以上のデータを見ることができるのは良いことだと思う。しばらく使ってみると、食べた量や運動量によって身体が敏感に変化していることを実感できた。ただ、体脂肪率の値は低すぎて困惑した。少なくとも相対値として変化は分かるので、本末転倒だが時々会社の保健室の体脂肪率計でも計って相関をとろうと思っている。
また、ハードウェアのデザインは一見カッコいいが、本体だけではマニュアルがないと操作方法が全く分からない。なんでもかんでもラベルが貼ってあるのもいかがと思うが、もう少しなんとかならなかったのか。チカチカ点滅する電飾効果もいまいち好みではない。
まあしばらくの間計測を続けて統計をとっていこう。製品に対して不満はあるが、まあますます自分の身体に対する注意は高まりそうだ。
nobilesの投稿(23:28:00-2016-07-30) -
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