NOBILES Days
Jump to navigationthe gift wines from no name
恥ずかしながら会社で昇格に与った。
今週昇格者達を対象としたまる2日にわたる研修に参加した。ディスカッションと、それをウォッチして相互評価するなんてのを繰り返す、なかなかハードなものだった。
その中にもともと顔見知り同士の人達もいて「この後、ちょっと行く？...あの、せっかくだから皆さん一緒に」という感じで、飲みに行く流れになった。
急な呼びかけにも関わらず、研修参加12人中8人が来た。俺は仕事が詰まってはいたが、こんな機会は滅多にない。すべてに優先して参加した。
実に楽しい飲みだった。中途入社の俺にとって、この会社内に同期と言える人はほぼ皆無だったが、急に同期軍団ができた気がした。
様々な部署に散らばるこの人脈は絶対後々有効になるはずだ。
先日、ワインが届いた。小綺麗な化粧箱に赤白1本ずつ収まっていた。
The gift wines
(Apple iPhone6, 1/30sec, F2.2, ISO100)
だが、俺には発注した記憶がなかった。そもそも化粧箱に収まっているのでギフトのようだが、送り主がワインのお店になっている。それも、いつもの行きつけの店ではない。
じゃあ、懸賞か何かで当たったのか？
応募した記憶はないが、ワインに限らず、ちょいちょいネットでワンクリック応募したりしているのであり得なくはない。
家のPCやらネットやらを検索するが、「応募した」だの「当選した」だのという連絡や、その店名や銘柄を含む懸賞募集の形跡はなかった。
店自体は素敵なホームページがあったりして、怪しいところではなさそうだ。飲んじまった後に高額要求されるなんてことは、まずないだろう。でも、出所不明なものを飲むのも気がひける。
なので翌日、一応店に確認の電話をかけた。
店「はい、○○でございます。」
女性の店員さんが出た瞬間、俺は急に不安になった。
...この状況をどう簡潔に説明しよう。
一応苗字を名乗ってから、苦しい状況説明を始めた。
俺「えーと、つかぬことをお聞きしますが。昨日、御社からワインが届きました。ただ、私から発注した覚えはないんですね。」
店「えっ...。発注してないのにワインが届いたということですか？」
うっ、電話を通して、店員さんの顔が曇るのが映像で伝わるかのようだ。
俺「はい。一応化粧箱に入っててギフトのようなんですが、誰からという情報もないし...あの、ひょっとしてどこかの懸賞か何かで当選したのかと思いまして。まず、いただいていいものなのか確認させていただきたくて、お電話差し上げた次第です。」
気恥ずかしさを紛らすために、俺は冷静を装いつつ、一気に言葉を並べ立てた。
店「いえ、あの、ウチは単なるワインショップなので懸賞を開催とかはしてないです。」
うっ、バッサリ否定された。
店「あの、ワインの銘柄とかお分かりになりますか？」
俺「あっ、はい。モンマルテルの赤と白が1本ずつです。」
店「あっ、あれっ。」
店員さんがハッとしたのが分かった。声のトーンが急に変わったのだ。
店「あっ、あのっ、それ、多分私が一昨日送ったもので...送り主ってウチになってますか？」
俺「えっ？はい。○○になってます。」
店「すみません！依頼主を書き換えたつもりで忘れてたんですねっ。それ、弟...義理の弟の□□から頼まれてお送りしたんです。」
あっ...。
□□は俺の高校時代からの友人だ。少し前に2人目のお子さんが産まれて、出産祝いを送らせてもらったのだ。つまり、これはそのお返し、内祝というわけだ。
なあんだ...。一気に全ての筋が通った。
俺「あ、お義姉さんでしたか。恐縮です、全てクリアになりました。ありがとうございます。」
店「いえ、ほんとにお騒がせして申し訳ありません。」
俺「いえいえ、美味しくいただきます。弟さんにも届いた旨連絡しておきます。」
いやはや、確認しないまま飲まなくて良かった。「懸賞に当たったラッキー」のままだったら、お礼も言えないところだった。終わってしまえば笑い話だ。
それにしても、俺の送ったお祝いからすると、トゥーマッチなお返しをもらってしまった気もするが、俺が送ったものも、いたく喜んでくれたようなので、良かったかな、と思う。ありがたく飲ませていただくことにした。
今週昇格者達を対象としたまる2日にわたる研修に参加した。ディスカッションと、それをウォッチして相互評価するなんてのを繰り返す、なかなかハードなものだった。
その中にもともと顔見知り同士の人達もいて「この後、ちょっと行く？...あの、せっかくだから皆さん一緒に」という感じで、飲みに行く流れになった。
急な呼びかけにも関わらず、研修参加12人中8人が来た。俺は仕事が詰まってはいたが、こんな機会は滅多にない。すべてに優先して参加した。
実に楽しい飲みだった。中途入社の俺にとって、この会社内に同期と言える人はほぼ皆無だったが、急に同期軍団ができた気がした。
様々な部署に散らばるこの人脈は絶対後々有効になるはずだ。
先日、ワインが届いた。小綺麗な化粧箱に赤白1本ずつ収まっていた。
The gift wines
(Apple iPhone6, 1/30sec, F2.2, ISO100)
だが、俺には発注した記憶がなかった。そもそも化粧箱に収まっているのでギフトのようだが、送り主がワインのお店になっている。それも、いつもの行きつけの店ではない。
じゃあ、懸賞か何かで当たったのか？
応募した記憶はないが、ワインに限らず、ちょいちょいネットでワンクリック応募したりしているのであり得なくはない。
家のPCやらネットやらを検索するが、「応募した」だの「当選した」だのという連絡や、その店名や銘柄を含む懸賞募集の形跡はなかった。
店自体は素敵なホームページがあったりして、怪しいところではなさそうだ。飲んじまった後に高額要求されるなんてことは、まずないだろう。でも、出所不明なものを飲むのも気がひける。
なので翌日、一応店に確認の電話をかけた。
店「はい、○○でございます。」
女性の店員さんが出た瞬間、俺は急に不安になった。
...この状況をどう簡潔に説明しよう。
一応苗字を名乗ってから、苦しい状況説明を始めた。
俺「えーと、つかぬことをお聞きしますが。昨日、御社からワインが届きました。ただ、私から発注した覚えはないんですね。」
店「えっ...。発注してないのにワインが届いたということですか？」
うっ、電話を通して、店員さんの顔が曇るのが映像で伝わるかのようだ。
俺「はい。一応化粧箱に入っててギフトのようなんですが、誰からという情報もないし...あの、ひょっとしてどこかの懸賞か何かで当選したのかと思いまして。まず、いただいていいものなのか確認させていただきたくて、お電話差し上げた次第です。」
気恥ずかしさを紛らすために、俺は冷静を装いつつ、一気に言葉を並べ立てた。
店「いえ、あの、ウチは単なるワインショップなので懸賞を開催とかはしてないです。」
うっ、バッサリ否定された。
店「あの、ワインの銘柄とかお分かりになりますか？」
俺「あっ、はい。モンマルテルの赤と白が1本ずつです。」
店「あっ、あれっ。」
店員さんがハッとしたのが分かった。声のトーンが急に変わったのだ。
店「あっ、あのっ、それ、多分私が一昨日送ったもので...送り主ってウチになってますか？」
俺「えっ？はい。○○になってます。」
店「すみません！依頼主を書き換えたつもりで忘れてたんですねっ。それ、弟...義理の弟の□□から頼まれてお送りしたんです。」
あっ...。
□□は俺の高校時代からの友人だ。少し前に2人目のお子さんが産まれて、出産祝いを送らせてもらったのだ。つまり、これはそのお返し、内祝というわけだ。
なあんだ...。一気に全ての筋が通った。
俺「あ、お義姉さんでしたか。恐縮です、全てクリアになりました。ありがとうございます。」
店「いえ、ほんとにお騒がせして申し訳ありません。」
俺「いえいえ、美味しくいただきます。弟さんにも届いた旨連絡しておきます。」
いやはや、確認しないまま飲まなくて良かった。「懸賞に当たったラッキー」のままだったら、お礼も言えないところだった。終わってしまえば笑い話だ。
それにしても、俺の送ったお祝いからすると、トゥーマッチなお返しをもらってしまった気もするが、俺が送ったものも、いたく喜んでくれたようなので、良かったかな、と思う。ありがたく飲ませていただくことにした。
nobilesの投稿(23:59:15-2016-08-04) -
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