NOBILES Days
Jump to navigationThe trip to the nothern
先週の土曜に予定されていた次女の通う保育園の運動会が雨で流れた。
幼稚園とかなら日曜に延期するのだろうが、保母さんの都合かなんなのか分からないがそうとはならず、なんと水曜開催となってしまった。仕事が立て込んでいて忙しい中だったが、次女の晴れ舞台だ。見に行かないわけにはいかない。休暇を取っていつものカメラ3台体制で臨んだよっ！
今年も元気いっぱい躍動した次女だった。
ただ...保育園の先生によると、実は次女はダンスで先頭に抜擢されたことでプレッシャーを感じていたらしい。「それなのに、本番は堂々と踊っていて、感動しましたよ！」...そう聞いて、ハッとした。ここ最近家で次女は、つまらないことで号泣したりして、ちょっと不安定な様子があった。ひょっとして、運動会での大役の重圧がそうさせていただのだろうか。
でも、ちゃんと本番で演じられたということは、それに打ち勝ったということだ。結構無鉄砲なところがある次女が「怖れを知り」、「それを乗り越えた」という二つの成長をしたのを目の当たりにしたことになるわけだ。それだけでも、無理に休みを取って見に来た甲斐があったな、と思えた。
Dancing with smile
(PentaxK-3, PentaxDA☆60-250mmF4(112.0mm), 1/250sec, F5.6, ISO100)
さてだいぶ前になっちゃったけど、9月上旬に、東北と北関東の工場を訪問する1泊出張に行ってきた。7月に引き継いだ仕事だ。一緒に仕事する2人の年配者との3人旅だ。
最初に訪れた東北の工場は有名なスキー場にも近いところだった。新幹線の駅から乗ったタクシーで通った大きな国道もなんとなく、深夜バスなどで通ったことあるような気がする風景だった（本当に通ったことあるかどうかはともかく）。その国道から少し入って、綺麗な川をまたぐ橋を渡ったところ、おそらく元は田んぼだったのだろう、だだっ広い平地に訪問先の工場があった。
タクシーを降りて守衛所に行くと、Tシャツを着た可愛いお姉さんが受付をしていた。しかもすごくフレンドリーだ。一緒に行った方も「なんかこう、出だしから可愛い子に迎えてもらうと、この出張、成功だなって気がしてきますよね。」なんてデレデレだった。
でもそれとは裏腹に仕事面において、この工場では、こちらの思惑とは違う状況が多々あって、必ずしも有意義な会とはならなかった。
だがこの工場では大震災の時に社長の計らいで作った、会社のロゴマーク入りの「がんばろうTシャツ」を未だにみんながお揃いで着ていて、なんだかサークルみたいな雰囲気だった。
建て増した工場の常か、動線が混乱気味なところとか、みんなのカンパによるコーヒーメーカーが置いてあったりとか、俺が就職して最初の数年所属した事業所を小さくしたような雰囲気で、懐かしさを感じた。現在の業績も良い方なので、活気にあふれていた。
この日は、翌日行く次の目的地の近くのホテルに泊まりなので、東北から北関東へ戻る必要があった。ところが、この日は台風から変わった温帯低気圧が一帯に大雨を降らせていた。タクシーに乗っていてもハイドロプレーニング起こすんじゃないか、というくらいの激しい水しぶきが上がっていた。1日目の訪問が終わったのはいいが、予約した宿にたどり着けないなんて事態は最悪だ。だが幸い新幹線は問題なく動いていた。
しかしながら、東北方面の新幹線の駅から、北関東の新幹線の小駅（「はやぶさ」や「はやて」などが止まらない）に1本で行けないことに驚く。
東北新幹線開通時に各駅停車だった「あおば」はもう存在しないらしい。下り「やまびこ」は郡山か福島までは速達（通過駅あり）で、以北が各駅停車になる仕様になっているようだ。
なので、上りの小駅どうしの移動は、途中で乗り換えないといけない不便な状況になっている。俺たちも郡山で「やまびこ」を降り、各駅停車の「なすの」に乗り換えて目的地に向かった。
一方、一緒に行った2人は出張が多い職種で慣れているのか、もともと豪胆なのか知らないが極めて平然としていて、時間がない乗り換えの間もお土産屋を冷やかそうとしていた。
目的の駅に着くと、なんと在来線は大雨のために全滅していた。だが俺たちは新幹線駅からタクシー移動だったので、問題なく宿までたどり着けた。ギリギリセーフといったところか。
その夜は、ホテルの支配人がオススメしてくれた近くの料理屋へ行った。かつて大河ドラマ撮影のロケ弁を出していたらしく、俺たちもそれを食べた。想定より高くて、大河ドラマではいつもこんなロケ弁食ってるのか、と驚いた。値段の分、確かに美味かった。
ただ、同行のリーダー格の方がゲコだったので、結局全員酒は控えたこと、おかみさんの店自慢が過ぎたことがちょっと残念だったか。
Dinner
(iPhone6, 1/15sec, F2.2, ISO250)
宿は安価ながら温泉ホテルという触れ込みで、なかなかのんびりできた。ただ、同行の喫煙者が予約したので禁煙室はなかった。よく消臭はされていたが、やはり若干のキナ臭さはあった。
翌日、起きると前日の激しい雨が嘘のような晴天だった。朝飯を食ってから、予約しておいたタクシーで次の目的地に向かった。やけに礼儀正しいおばあちゃんがドライバーだった。
ホテルから工場までは10分足らずで着いた。前日の工場と比べると、周囲に団地があったりして「田舎」と言うよりは「郊外」と言ったほうが良さそうな雰囲気だ。
守衛所に行くと、前日の麗しい雰囲気とは違って、警備服を着た年配の男性が4人くらい詰めていた。前日デレデレしていた同行者も「まっ、普通はこんなもんですよね」なんて言いながら、少し残念そうだった。
工場の中の方に歩を進めていくと、前日の工場よりももっと懐かしいと言うか、牧歌的なものを感じた。町工場のような小さな平屋が整然と並んでいて、その周りには植え込みがあったりする。まるで昔の市営住宅か何かみたいだ。ある建物の入り口の自動ドアの上には、「〇〇〇号館」とわざわざ文字の形にくり抜いたものがネジ止めされていて、いかにも昭和の香りが漂っていた。
その建物の前には自転車が数台止まっているところもある。何気なくその泥除けの辺りに貼られたテプラを見たら「〇〇製造部」なんて書いてあった。どうやら、敷地内の移動のために組織の予算で買ったチャリのようだ。マジで牧歌的だ。昼飯を食べた食堂も、値段安いし、味は単純だしなんとも懐かしい感じだった。廊下なんて、頭の上に配線配管が剥き出しだしね。
仕事の方は、前日と違って有意義なものになった。好ましい結果かどうかと言われると微妙だが、間違いなく成果はあったし、タイムスケジュールも予定通りに行った。
3人で程よい達成感を感じながら、タクシーを呼んで、守衛所に向かった。
小雨が降り始めていて小走りをした。そうしたら、すれ違った見知らぬ従業員のオバちゃんに「あらあらー、傘なくて大丈夫？」なんて声をかけられた。
タクシーに乗った途端に、バケツをひっくり返したような土砂降りになった。雨雲マップを見たら半径10km程度の局地豪雨のようだった。新幹線の駅に着く頃にはほぼ止んでいた。
同行者2人は自宅が埼玉なので、大宮で別れた。2人とも、東京23区南部が職場なんだけどね。
1人、自宅近くのターミナル駅に着いて、ケーキを買った。なぜなら、この日は入籍記念日だったのだ。そんな日に出張だったわけだが、タイムスケジュールがいい感じで進んだ分、普段より早く帰れたので幸いだった。
ケーキに加え、方々へのお土産も買って紙袋をぶら下げていたが、意地でもチャリで帰った。ケーキもほぼ型崩れしていなかった。意外となんとかなるもんだ。
そんなわけで久々の本格的な出張だったが、まあまあ順調にこなせた。
Clear Sky
(iPhone6, 1/2475sec, F2.2, ISO32)
一方で、牧歌的な工場の雰囲気を味わううちに、「何が幸せなんだろうな？」という思いも湧き上がった。
俺も就職した時は似た雰囲気の事業所に7年ほどいたが、あの頃は同期とのつながりも濃かったし、部署内の団結も強かったように思う。それが、都会に移転してから、事業所は綺麗になっても、合理性ばかりで面白みは減った。転職後の職場も然りだ。
今回訪れた工場は生産子会社という扱いなので、親会社の景気次第で仕事量が大きく変動する難しい立場にある。それでも、緑豊かな牧歌的な雰囲気の中で精一杯仕事している感じがしたし、多分地域の中では羨まれるような大企業だと思う。子育てする環境としてもとても良いように思う。
そうは言っても俺は、自分の能力を活かせる仕事に移ったわけで、この選択は間違っていなかったとは思う。
それにしても、新幹線で東京に向かうと、緑豊かな風景が刻々と変化し、段々と住宅が増えていった。しかし、都内に入った途端にその密度が極端に増えた。気持ち悪くすら感じるほどだった。あの密集は異常だと思った。
そろそろ、東京の一極集中もどうにかすべきじゃないのか。そりゃ、いくら保育園作っても追いつくわけがないわな、と思った。
幼稚園とかなら日曜に延期するのだろうが、保母さんの都合かなんなのか分からないがそうとはならず、なんと水曜開催となってしまった。仕事が立て込んでいて忙しい中だったが、次女の晴れ舞台だ。見に行かないわけにはいかない。休暇を取っていつものカメラ3台体制で臨んだよっ！
今年も元気いっぱい躍動した次女だった。
ただ...保育園の先生によると、実は次女はダンスで先頭に抜擢されたことでプレッシャーを感じていたらしい。「それなのに、本番は堂々と踊っていて、感動しましたよ！」...そう聞いて、ハッとした。ここ最近家で次女は、つまらないことで号泣したりして、ちょっと不安定な様子があった。ひょっとして、運動会での大役の重圧がそうさせていただのだろうか。
でも、ちゃんと本番で演じられたということは、それに打ち勝ったということだ。結構無鉄砲なところがある次女が「怖れを知り」、「それを乗り越えた」という二つの成長をしたのを目の当たりにしたことになるわけだ。それだけでも、無理に休みを取って見に来た甲斐があったな、と思えた。
Dancing with smile
(PentaxK-3, PentaxDA☆60-250mmF4(112.0mm), 1/250sec, F5.6, ISO100)
さてだいぶ前になっちゃったけど、9月上旬に、東北と北関東の工場を訪問する1泊出張に行ってきた。7月に引き継いだ仕事だ。一緒に仕事する2人の年配者との3人旅だ。
最初に訪れた東北の工場は有名なスキー場にも近いところだった。新幹線の駅から乗ったタクシーで通った大きな国道もなんとなく、深夜バスなどで通ったことあるような気がする風景だった（本当に通ったことあるかどうかはともかく）。その国道から少し入って、綺麗な川をまたぐ橋を渡ったところ、おそらく元は田んぼだったのだろう、だだっ広い平地に訪問先の工場があった。
タクシーを降りて守衛所に行くと、Tシャツを着た可愛いお姉さんが受付をしていた。しかもすごくフレンドリーだ。一緒に行った方も「なんかこう、出だしから可愛い子に迎えてもらうと、この出張、成功だなって気がしてきますよね。」なんてデレデレだった。
でもそれとは裏腹に仕事面において、この工場では、こちらの思惑とは違う状況が多々あって、必ずしも有意義な会とはならなかった。
だがこの工場では大震災の時に社長の計らいで作った、会社のロゴマーク入りの「がんばろうTシャツ」を未だにみんながお揃いで着ていて、なんだかサークルみたいな雰囲気だった。
建て増した工場の常か、動線が混乱気味なところとか、みんなのカンパによるコーヒーメーカーが置いてあったりとか、俺が就職して最初の数年所属した事業所を小さくしたような雰囲気で、懐かしさを感じた。現在の業績も良い方なので、活気にあふれていた。
この日は、翌日行く次の目的地の近くのホテルに泊まりなので、東北から北関東へ戻る必要があった。ところが、この日は台風から変わった温帯低気圧が一帯に大雨を降らせていた。タクシーに乗っていてもハイドロプレーニング起こすんじゃないか、というくらいの激しい水しぶきが上がっていた。1日目の訪問が終わったのはいいが、予約した宿にたどり着けないなんて事態は最悪だ。だが幸い新幹線は問題なく動いていた。
しかしながら、東北方面の新幹線の駅から、北関東の新幹線の小駅（「はやぶさ」や「はやて」などが止まらない）に1本で行けないことに驚く。
東北新幹線開通時に各駅停車だった「あおば」はもう存在しないらしい。下り「やまびこ」は郡山か福島までは速達（通過駅あり）で、以北が各駅停車になる仕様になっているようだ。
なので、上りの小駅どうしの移動は、途中で乗り換えないといけない不便な状況になっている。俺たちも郡山で「やまびこ」を降り、各駅停車の「なすの」に乗り換えて目的地に向かった。
一方、一緒に行った2人は出張が多い職種で慣れているのか、もともと豪胆なのか知らないが極めて平然としていて、時間がない乗り換えの間もお土産屋を冷やかそうとしていた。
目的の駅に着くと、なんと在来線は大雨のために全滅していた。だが俺たちは新幹線駅からタクシー移動だったので、問題なく宿までたどり着けた。ギリギリセーフといったところか。
その夜は、ホテルの支配人がオススメしてくれた近くの料理屋へ行った。かつて大河ドラマ撮影のロケ弁を出していたらしく、俺たちもそれを食べた。想定より高くて、大河ドラマではいつもこんなロケ弁食ってるのか、と驚いた。値段の分、確かに美味かった。
ただ、同行のリーダー格の方がゲコだったので、結局全員酒は控えたこと、おかみさんの店自慢が過ぎたことがちょっと残念だったか。
Dinner
(iPhone6, 1/15sec, F2.2, ISO250)
宿は安価ながら温泉ホテルという触れ込みで、なかなかのんびりできた。ただ、同行の喫煙者が予約したので禁煙室はなかった。よく消臭はされていたが、やはり若干のキナ臭さはあった。
翌日、起きると前日の激しい雨が嘘のような晴天だった。朝飯を食ってから、予約しておいたタクシーで次の目的地に向かった。やけに礼儀正しいおばあちゃんがドライバーだった。
ホテルから工場までは10分足らずで着いた。前日の工場と比べると、周囲に団地があったりして「田舎」と言うよりは「郊外」と言ったほうが良さそうな雰囲気だ。
守衛所に行くと、前日の麗しい雰囲気とは違って、警備服を着た年配の男性が4人くらい詰めていた。前日デレデレしていた同行者も「まっ、普通はこんなもんですよね」なんて言いながら、少し残念そうだった。
工場の中の方に歩を進めていくと、前日の工場よりももっと懐かしいと言うか、牧歌的なものを感じた。町工場のような小さな平屋が整然と並んでいて、その周りには植え込みがあったりする。まるで昔の市営住宅か何かみたいだ。ある建物の入り口の自動ドアの上には、「〇〇〇号館」とわざわざ文字の形にくり抜いたものがネジ止めされていて、いかにも昭和の香りが漂っていた。
その建物の前には自転車が数台止まっているところもある。何気なくその泥除けの辺りに貼られたテプラを見たら「〇〇製造部」なんて書いてあった。どうやら、敷地内の移動のために組織の予算で買ったチャリのようだ。マジで牧歌的だ。昼飯を食べた食堂も、値段安いし、味は単純だしなんとも懐かしい感じだった。廊下なんて、頭の上に配線配管が剥き出しだしね。
仕事の方は、前日と違って有意義なものになった。好ましい結果かどうかと言われると微妙だが、間違いなく成果はあったし、タイムスケジュールも予定通りに行った。
3人で程よい達成感を感じながら、タクシーを呼んで、守衛所に向かった。
小雨が降り始めていて小走りをした。そうしたら、すれ違った見知らぬ従業員のオバちゃんに「あらあらー、傘なくて大丈夫？」なんて声をかけられた。
タクシーに乗った途端に、バケツをひっくり返したような土砂降りになった。雨雲マップを見たら半径10km程度の局地豪雨のようだった。新幹線の駅に着く頃にはほぼ止んでいた。
同行者2人は自宅が埼玉なので、大宮で別れた。2人とも、東京23区南部が職場なんだけどね。
1人、自宅近くのターミナル駅に着いて、ケーキを買った。なぜなら、この日は入籍記念日だったのだ。そんな日に出張だったわけだが、タイムスケジュールがいい感じで進んだ分、普段より早く帰れたので幸いだった。
ケーキに加え、方々へのお土産も買って紙袋をぶら下げていたが、意地でもチャリで帰った。ケーキもほぼ型崩れしていなかった。意外となんとかなるもんだ。
そんなわけで久々の本格的な出張だったが、まあまあ順調にこなせた。
Clear Sky
(iPhone6, 1/2475sec, F2.2, ISO32)
一方で、牧歌的な工場の雰囲気を味わううちに、「何が幸せなんだろうな？」という思いも湧き上がった。
俺も就職した時は似た雰囲気の事業所に7年ほどいたが、あの頃は同期とのつながりも濃かったし、部署内の団結も強かったように思う。それが、都会に移転してから、事業所は綺麗になっても、合理性ばかりで面白みは減った。転職後の職場も然りだ。
今回訪れた工場は生産子会社という扱いなので、親会社の景気次第で仕事量が大きく変動する難しい立場にある。それでも、緑豊かな牧歌的な雰囲気の中で精一杯仕事している感じがしたし、多分地域の中では羨まれるような大企業だと思う。子育てする環境としてもとても良いように思う。
そうは言っても俺は、自分の能力を活かせる仕事に移ったわけで、この選択は間違っていなかったとは思う。
それにしても、新幹線で東京に向かうと、緑豊かな風景が刻々と変化し、段々と住宅が増えていった。しかし、都内に入った途端にその密度が極端に増えた。気持ち悪くすら感じるほどだった。あの密集は異常だと思った。
そろそろ、東京の一極集中もどうにかすべきじゃないのか。そりゃ、いくら保育園作っても追いつくわけがないわな、と思った。
nobilesの投稿(00:56:45-2016-10-10) -
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