NOBILES Days

Collapsed Pluto

冥界の王の陥落。
というと何やら文学的であるが、別に陥落させられた側は何も変わってはいない。黙々と自らの道を進んでいるのみだ。そう、先日国際天文学会で惑星から「ドワーフ惑星」（メディアによっては独自に矮惑星と訳しているようだ）への格下げが決まった冥王星のことだ。

新聞ではそこそこ大きく取り上げられているが、一般の人がどれほど興味あるのかいまいち良く分からない。が、少なくとも一時期天文にかぶれて月一でプラネタリウム行ったり、望遠鏡も持っていた自分にとっては感慨深いことではあった。

まあ、散々取り上げられていることではあるのだが、冥王星とはもともと特殊な惑星だった。他の8惑星がほぼ軌道の中心が太陽の位置と一致するのに対し、冥王星のそれは大きくずれ、また軌道も20度近く傾いていた。
そのため、250年近い公転周期のうち20年間は実は海王星の内側に入り込む。最近では1979～1999年がそれにあたる。俺と同世代の人間が「水金地火木土天海冥」を覚えたであろうこの時期、なんと皮肉にも実際には「水金地火木土天冥海」という並びだったことになるのだ。

それにしても天文学は昔から文化と密接に関わってきた。暦は天文学から発生したものであるし、星座も神話との関連性抜きには語ることができない。そもそも、太陽系の成り立ちは我々生命の発生の秘密でもある。
まだ発見から数十年の冥王星でさえ、ディズニーキャラクターのプルートの名の由来となっているし、占星術でも採り入れる流派もあったようだ。それが今さら「惑星ではない」と言われるのに抵抗があるというのも分かる気がする。

しかし、科学が進歩しても、まだまだ未知のことばかり。天文とは実に面白い。

nobilesの投稿(19:32:00-2006-08-27) - カテゴリ: Main

いまち wrote:

なかなかびっくりな話でした。
やっぱり星とかって子供の夢だもの。
某歌の’天体観測’じゃないけど、
センチメンタルななにかが詰まってる。

なんか天文学を政治の道具にするのは
止めてくれとも思うし、直前まで
増えるといってて何この結果はと言う
よく分からない会議もやめてほしいナァ。

昔　ハレー彗星を見た事や
しし座流星群を見に行ったりとか
いろいろ思い出しました。
そういや望遠鏡持っていたね＾＾
当時うらやましかったなぁ。
そうそう町田のプラネタリウムは
残っているのだろうか・・・・

2006-08-28 01:11:34

nobiles wrote:

そもそも、小5あたりの時に金冠日食があって、町田のプラネタリウムの観測会に誘ったのは君じゃないか。そこから俺はしばらく天文かぶれになったのだぞ。

まあ、増える案ってのは冥王星を残すためだけの施策であって、惑星の成り立ち論から考えれば学術的におかしいのであって、今回学術的にもまっとうに惑星の定義がされたこと自体は歓迎すべきなんじゃないかな、と思うけどな。

↓まだあった！
http://www.tokyu-dept.co.jp...

2006-08-28 01:26:05

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