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Napsterのサブスクリプション式音楽配信サービスが始まった。
要するに月定額払っておけば、Napsterの全曲が聴きほーだいですよ、ということだ。iTunes Storeの対抗馬として業界では大層注目の存在らしい。
俺は正直なんだかなー、という気がする。
別に俺がiPodが大好きで、NapsterはiPodに対応してないから、というわけではない。そもそも、iTunesでさえ独占配信曲以外はほとんど利用したことがない。もともとが楽曲をちゃんとCDで持っておきたい人間ではある。
その上ででだ。やっぱりこのシステムに対して違和感がしてしょうがない。音楽って、素晴らしい楽曲を届けてくれたアーティストに対し、その感動の謝礼として対価を支払うものではないんだろうか？
こんな、「一定額払っておけばどんな曲でも聴き放題」なんていう、一体誰に対してお金払ってるのか希薄なシステムで、素晴らしい楽曲を作ってくれたアーティストに対する畏敬の念というものが生まれるんだろうか？
だいたいだ。どこかでコラムニストも似たこと書いていたが、金払ってる間はガンガン聴けるけど、払わなくなった瞬間にそれらライブラリは手元に残らない。「金の切れ目が縁の切れ目」。音楽が作り出す縁ってそんな寂しいものなんだろうか？
このNapsterが日本でウケるかどうか、分からない。まあ対応ハードも少ないし、その筋のサイト以外で話題になっている様子もないのでダメそうな予感バリバリではあるが、こういうサブスクリプション型配信は、ますます「音楽の聴き捨て」を助長しそうで、なんだかいい気がしない。「着うたフル」の48kbpsなんざ論外としても、音楽を単なる商売道具としてではなく、もっとちゃんと大事に扱って欲しいと思う。
（追記）
まあもっとぶっちゃけた話をすれば、この格安感、便利さがむかつくんだな。単におじさん的僻みなのかもしれないけど。
俺も昔はそれこそ手当たり次第に音楽を聴き漁ったものだ。1日最高23枚CDアルバム買ったことだってある。1月じゃないよ、1日でね。中古ばかりだけど。
でもね、それはそれなりに代償を払っていたわけだ。昼飯代やら被服費（もともとファッションなんかとは無縁の男だが）をケチりにケチってバイト代のほとんどをCDに注ぎ込んでいた。
それで...「お金を払ったから」っていうのも貧乏くさいかもしれないが、買ったからにはちゃんと聴かなきゃ、と思って真剣に聴いていた。
真剣に聴いたから、今の自分の好みの音楽が形成されていったと自負しているし、俺は基本的にCDを散々買っても絶対に売らない主義なので、買った当時趣味じゃなくてしまっているだけだったCDが、今また引っ張り出してきたら「なんだ、こんなにいいCDだったんだ！」って発見もある。それはCDという物理物体で保存していたから起きていることだと思っている。
もちろん、100万曲だかのライブラリを持つNapsterならもっと音楽への出会いの可能性はあるだろう。だけど、漫然と月定額料払っているだけで、それだけのライブラリにアクセスできてしまうというお手軽感で、俺がかつてアホみたいにCD買っていた頃の真剣さで音楽と向かい合えるか、と言われたら俺には自信がない。
音楽を提供する方法にいろいろ選択肢があるのは決して悪いこととは思わないし、安いお金でいろんな音楽に触れられるのもいい。だけど、なんだか「聞き流し」や「ツマミ食い」を助長しているような気がして、どうにもイケすかないのだ。
まあ、今日出てきたレビュー記事なんかみてると、アーティストの解説とか入っていたりして、結構ちゃんと音楽との出会いを支援しようという意気込みは感じられた。後は使う側の問題なのかもしれない。
だけど、「着うたフル」なんぞで満足するような連中が蔓延している中だけに...
要するに月定額払っておけば、Napsterの全曲が聴きほーだいですよ、ということだ。iTunes Storeの対抗馬として業界では大層注目の存在らしい。
俺は正直なんだかなー、という気がする。
別に俺がiPodが大好きで、NapsterはiPodに対応してないから、というわけではない。そもそも、iTunesでさえ独占配信曲以外はほとんど利用したことがない。もともとが楽曲をちゃんとCDで持っておきたい人間ではある。
その上ででだ。やっぱりこのシステムに対して違和感がしてしょうがない。音楽って、素晴らしい楽曲を届けてくれたアーティストに対し、その感動の謝礼として対価を支払うものではないんだろうか？
こんな、「一定額払っておけばどんな曲でも聴き放題」なんていう、一体誰に対してお金払ってるのか希薄なシステムで、素晴らしい楽曲を作ってくれたアーティストに対する畏敬の念というものが生まれるんだろうか？
だいたいだ。どこかでコラムニストも似たこと書いていたが、金払ってる間はガンガン聴けるけど、払わなくなった瞬間にそれらライブラリは手元に残らない。「金の切れ目が縁の切れ目」。音楽が作り出す縁ってそんな寂しいものなんだろうか？
このNapsterが日本でウケるかどうか、分からない。まあ対応ハードも少ないし、その筋のサイト以外で話題になっている様子もないのでダメそうな予感バリバリではあるが、こういうサブスクリプション型配信は、ますます「音楽の聴き捨て」を助長しそうで、なんだかいい気がしない。「着うたフル」の48kbpsなんざ論外としても、音楽を単なる商売道具としてではなく、もっとちゃんと大事に扱って欲しいと思う。
（追記）
まあもっとぶっちゃけた話をすれば、この格安感、便利さがむかつくんだな。単におじさん的僻みなのかもしれないけど。
俺も昔はそれこそ手当たり次第に音楽を聴き漁ったものだ。1日最高23枚CDアルバム買ったことだってある。1月じゃないよ、1日でね。中古ばかりだけど。
でもね、それはそれなりに代償を払っていたわけだ。昼飯代やら被服費（もともとファッションなんかとは無縁の男だが）をケチりにケチってバイト代のほとんどをCDに注ぎ込んでいた。
それで...「お金を払ったから」っていうのも貧乏くさいかもしれないが、買ったからにはちゃんと聴かなきゃ、と思って真剣に聴いていた。
真剣に聴いたから、今の自分の好みの音楽が形成されていったと自負しているし、俺は基本的にCDを散々買っても絶対に売らない主義なので、買った当時趣味じゃなくてしまっているだけだったCDが、今また引っ張り出してきたら「なんだ、こんなにいいCDだったんだ！」って発見もある。それはCDという物理物体で保存していたから起きていることだと思っている。
もちろん、100万曲だかのライブラリを持つNapsterならもっと音楽への出会いの可能性はあるだろう。だけど、漫然と月定額料払っているだけで、それだけのライブラリにアクセスできてしまうというお手軽感で、俺がかつてアホみたいにCD買っていた頃の真剣さで音楽と向かい合えるか、と言われたら俺には自信がない。
音楽を提供する方法にいろいろ選択肢があるのは決して悪いこととは思わないし、安いお金でいろんな音楽に触れられるのもいい。だけど、なんだか「聞き流し」や「ツマミ食い」を助長しているような気がして、どうにもイケすかないのだ。
まあ、今日出てきたレビュー記事なんかみてると、アーティストの解説とか入っていたりして、結構ちゃんと音楽との出会いを支援しようという意気込みは感じられた。後は使う側の問題なのかもしれない。
だけど、「着うたフル」なんぞで満足するような連中が蔓延している中だけに...
nobilesの投稿(23:50:56-2006-10-17) -
カテゴリ: Music
コメント
mayu wrote:
2006-10-18 12:28:23
あけけけ wrote:
こんばんは。
う〜〜ん。 このシステム、誤解を招きやすいよね。
昔はひどい事してたからね。。。ナップ
でも、このシステムなかなかよくできているのです。
ナップ社の方へ聞いたのですが、各楽曲の再生回数情報はちゃんと管理されてるそうです。
もちろんポータブルデバイスへ転送後も。
で、その再生回数に対して各アーティストへは支払いをしているようですよ。
※私は決してナップスターの回し者ではないですよ。
で、ですが。
私は このシステム、素晴らしい者と考えております。
「何が」って？
定額で料金を支払うことでユーザーは、聞いたこともない、インディーズなアーティストの曲も気軽に聴けちゃうんです。
もちろんお気に入りのアーティストもですけどね。
で、聞いた回数分だけ無名のアーティストへもちゃんと収入が入る。
今まで知名度が無く、CDが売れず、音楽活動を諦めていた、あるいは苦しいながら音楽活動をしていた人たちが救われる。
のではないかと思ってます。
でも、そんな有名でないアーティストをナップが楽曲提供主として認めるかどうかは疑問ですがね。
また、Freeの期間ですが、実際に使用してみて私が感じた事ですが、ナップスターで聴いた曲も「次の日CD屋さんに買に行こう。」って思っちゃうんです。
なんて言うのかな、「ナップスター＝CD屋さんの視聴コーナー（CD屋まるごとですが。）？」って感じですな。
もちろん現状のナプスターにも不満はあります。
まず「楽曲提供者がまだ少ない。」もっとアーティストも仕組みを理解して、協賛してくれれば、違法なコピーも少なくなって、みんなハッピーになれる気がするんですが。。。
う〜〜ん。 このシステム、誤解を招きやすいよね。
昔はひどい事してたからね。。。ナップ
でも、このシステムなかなかよくできているのです。
ナップ社の方へ聞いたのですが、各楽曲の再生回数情報はちゃんと管理されてるそうです。
もちろんポータブルデバイスへ転送後も。
で、その再生回数に対して各アーティストへは支払いをしているようですよ。
※私は決してナップスターの回し者ではないですよ。
で、ですが。
私は このシステム、素晴らしい者と考えております。
「何が」って？
定額で料金を支払うことでユーザーは、聞いたこともない、インディーズなアーティストの曲も気軽に聴けちゃうんです。
もちろんお気に入りのアーティストもですけどね。
で、聞いた回数分だけ無名のアーティストへもちゃんと収入が入る。
今まで知名度が無く、CDが売れず、音楽活動を諦めていた、あるいは苦しいながら音楽活動をしていた人たちが救われる。
のではないかと思ってます。
でも、そんな有名でないアーティストをナップが楽曲提供主として認めるかどうかは疑問ですがね。
また、Freeの期間ですが、実際に使用してみて私が感じた事ですが、ナップスターで聴いた曲も「次の日CD屋さんに買に行こう。」って思っちゃうんです。
なんて言うのかな、「ナップスター＝CD屋さんの視聴コーナー（CD屋まるごとですが。）？」って感じですな。
もちろん現状のナプスターにも不満はあります。
まず「楽曲提供者がまだ少ない。」もっとアーティストも仕組みを理解して、協賛してくれれば、違法なコピーも少なくなって、みんなハッピーになれる気がするんですが。。。
2006-10-18 23:34:56
nobiles wrote:
＞mayuちゃん
おー、どうも。
そうねー、なんか、気軽すぎるってのが音楽に対して真摯じゃないっていうか、そんな気がしちゃうんだよね。まあ、便利は便利なんだけど。
大事な曲は...さすがに青臭くて最近はそんなに頻繁に聴くわけじゃないけど、やっぱり心が疲れた時の尾崎豊は涙が出てくるくらい響くな。
あと、スティービー・ワンダーの最新アルバムは依然ヘビーローテ中だね。あとはBjorkとか、Keiko Leeとか、Jamiroquaiとか...いたって雑食だな (^_^;。
＞あけけけ
まあ、もちろんメリットもあるとは思ってるよ。新しい音楽の付き合い方として、ありなのかなとは思うんだけど。
俺の場合、どうも保守的っていうか、古い考え方というかねぇ。1次元の波形でしかない実体感のない「音」というものを「CD」という形で持っておきたい人種なんだよね。もちろん、いろんな音楽を聴けて、出会いがあるっていうのは魅力的だけど、つまみ食いって感じがしちゃうんだ。アルバムで買ってじっくり聴くっていう方が性にあってるんだな。
おー、どうも。
そうねー、なんか、気軽すぎるってのが音楽に対して真摯じゃないっていうか、そんな気がしちゃうんだよね。まあ、便利は便利なんだけど。
大事な曲は...さすがに青臭くて最近はそんなに頻繁に聴くわけじゃないけど、やっぱり心が疲れた時の尾崎豊は涙が出てくるくらい響くな。
あと、スティービー・ワンダーの最新アルバムは依然ヘビーローテ中だね。あとはBjorkとか、Keiko Leeとか、Jamiroquaiとか...いたって雑食だな (^_^;。
＞あけけけ
まあ、もちろんメリットもあるとは思ってるよ。新しい音楽の付き合い方として、ありなのかなとは思うんだけど。
俺の場合、どうも保守的っていうか、古い考え方というかねぇ。1次元の波形でしかない実体感のない「音」というものを「CD」という形で持っておきたい人種なんだよね。もちろん、いろんな音楽を聴けて、出会いがあるっていうのは魅力的だけど、つまみ食いって感じがしちゃうんだ。アルバムで買ってじっくり聴くっていう方が性にあってるんだな。
2006-10-19 01:11:06
Taro wrote:
CDが決して耐久性の高いメディアとは思わないんだけど、
HDDがそれにもましてもろいメディアなだけに、
現在の音楽配信サービスには、魅力を感じないね。
ほんと手元に置いてある感は必要。
その自分で持ってる感の上での、
ノンリニアの利便性のよさは魅力だけど。
ライトユーザーにはその持ってる感は、
必要ないのかも知れないけど。
コレクター習性みたいなものかな。
HDDがそれにもましてもろいメディアなだけに、
現在の音楽配信サービスには、魅力を感じないね。
ほんと手元に置いてある感は必要。
その自分で持ってる感の上での、
ノンリニアの利便性のよさは魅力だけど。
ライトユーザーにはその持ってる感は、
必要ないのかも知れないけど。
コレクター習性みたいなものかな。
2006-10-19 01:27:50
nobiles wrote:
＞Taro
まあ、レコードほどじゃないけど、音楽を聴くときの儀式としてね。
CDの蓋開けて、プレーヤーにセットして、徐にPLAYを押して、歌詞カード見ながらイメージを膨らませて聴くってスタイルが、「あー、音楽とまっすぐ向き合ってるなー」って感じがするんだよね。
iPodで聴いてる時間の方が全然長くなっちゃってるけど、たまにそうやってじっくり聴くこともしないと、なんだか音楽に対して申し訳ない感がある。
ちなみに、光メディアの専門家（プロ）として。
CDのラベルでない側のある程度の傷は実はそんなに再生に対してクリティカルじゃないんだよね。データとなるピットが刻まれているのはラベル面から0.1mmのところなので、ラベル面を雑に扱って傷つける方が実はダメージでかいのだ。参考までに。
あ、DVDは1.2mm厚ディスクのど真ん中の0.6mmのところなので、結構丈夫です。
まあ、レコードほどじゃないけど、音楽を聴くときの儀式としてね。
CDの蓋開けて、プレーヤーにセットして、徐にPLAYを押して、歌詞カード見ながらイメージを膨らませて聴くってスタイルが、「あー、音楽とまっすぐ向き合ってるなー」って感じがするんだよね。
iPodで聴いてる時間の方が全然長くなっちゃってるけど、たまにそうやってじっくり聴くこともしないと、なんだか音楽に対して申し訳ない感がある。
ちなみに、光メディアの専門家（プロ）として。
CDのラベルでない側のある程度の傷は実はそんなに再生に対してクリティカルじゃないんだよね。データとなるピットが刻まれているのはラベル面から0.1mmのところなので、ラベル面を雑に扱って傷つける方が実はダメージでかいのだ。参考までに。
あ、DVDは1.2mm厚ディスクのど真ん中の0.6mmのところなので、結構丈夫です。
2006-10-19 01:37:49
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私も同感です。
CDって、やっぱり価値のあるものだと思います。ずっと残るというか。。
CDを手にした時の満足感ていうんですかね。
だから私はネットで音楽を買いません。
音楽で人生が変わったり、辛い時に救われたり、楽しい時はいつも流れてたり、
人間にとって、とてつもなく大きな存在だと思います。
nobilesさんの言うとおり、商売道具としてではなく大事にして欲しいですね。
nobilesさんの一番大事にしている曲って何だろ〜？