NOBILES Days
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そういや、前エントリーで載せた写真は、いつも欠かさずLoopを見に来てくれる、今の会社の同僚が撮ってくれたものね。
ちゃんと、この瞬間も撮ってくれてたよ。
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/40sec, F2.5, ISO640)
ホントね、言ってやりたい。
「音楽のバカヤロー！」
言ってやりたくなるくらい、月曜は音楽がらみであまりに濃すぎる日となった。未だに整理がつかないほどだ。
発端は2週間前のLoopのゲネプロ（最終通しリハ）でのことだ。
「はい、どくたー」。
バンドメンバーのあややんからチケットを受け取った。メールで自分が行きたいと返事していたはずなのに、すっかり忘れていたライブイベントのチケットだった。
発端も何も、忘れてたんだけどさ (^_^;。
イベント名は「大安吉日」。月曜はまさに大安だったらしい。だから、「結婚式の二次会な感じ」という趣向らしい。
4つの出演者が順に演奏する。そのトリとして、散々小欄でも取り上げてきた森広隆が出演するのだ。
平日だし、トリの森広隆だけでも見に行くか、と思ったが、こういう時はさっくり帰らないといつ引きとめられるか分からない。定時のチャイムと同時にダッシュで電車に飛び乗る。渋谷O-Westには開演前の18時すぎには着いた。
さすが平日、O-West公演でこんなに人が少ないのは初めて見た。入場する時ちょっと躊躇したくらいだ。
一応「結婚式二次会のノリ」なので、二次会の司会者に扮した男女が壇上に上がり、小芝居を始める。だが、ほんとの二次会ではないので会場の反応は薄い。それでも、時にネタを織り交ぜつつ話を進める。プロだね。
そんなうちに、最初のバンドの演奏が始まる。
5ピースのロックバンドだ。かなり重いサウンドだが、真ん中に立つのは華奢な感じのイケメン...というより少し可愛いくらいのボーカリストだ。ちょっと成宮くんのような感じだ。もちろんドス声なんかではなく、丁寧に歌う、風貌なりのボーカルスタイルだ。メロディもすごくキャッチーだ。なかなかミスマッチで面白い。
だが、曲が進むに連れて、だんだん「アレアレ？？」と感じ始める。単純なロックかと思いきや、トリッキーなキメが入ったりして、かなりヘンタイな楽曲なのだ。とてもコピーできそうにないくらいだ。
にわかに、綺麗な顔のボーカリストの後ろに並んだ屈強な男どものことが気になり始めた。見ると、ベーシストはロックなのにピックでなく指弾きをしている。
そんな3曲目あたりで、ボーカリストが、ソロをとったベーシストを紹介した。
「オン・ベース、M供ヘンドリクス！」
...えっ！？Mとも？？
俺はハッとした。世にあまり多くはないその名字と、ベースという楽器は、すんなりと俺の中でマッチングされた。大学時代に所属していたバンドサークルで一緒だった後輩に、その名字のベーシストがいた。
髪がかなり長いので顔があまり見えないが、その輪郭や体格、弾き方は記憶の中の彼のそれらと一致した。
8割がた確信して改めてステージを見つめる。ドラマーが激しく叩いている。しかし、体幹がぶれていない。実に安定したドラミングだ。ちょっとTRFのSAMのような風貌の彼の顔立ちにも何か引っかかるものが...。
あ！！S治？？
大学時代に、だいたいMトモと組んでいた俺とタメ年のドラマーに間違いないなかった。
彼らは、テクニカル系だったあのバンドサークルの中でも飛び抜けて上手かった。
いや、上手いとかそんな生ぬるい感じじゃねーな。「ヤバかった」。
卒業後、プロになってテレビの仕事もあって活躍していると聞いていた。
とは言え、森広隆狙いで何気なく来たライブイベントで、こうして出演者として凄まじい演奏をしているのを見かけるとは、まったく想像だにしてなかったので、ただ驚いた。
それ以降は、2人の演奏を食い入るように見てしまった。
演奏が終わって、幕間にドラムのSが客席の後ろの方に出て来ているのを見つけた。
声をかけると覚えてくれていた。ミュージシャンらしく髪を伸ばしてSAMのような風貌になっても (^_^;、分け隔てない気さくな喋り方は、昔と全く変わりがなかった。
時系列飛ぶけど、全てのステージが終わった後には、O-Westの下で2人揃って話すことができた。ベースのMもまんま昔のままだったし、歯に衣着せぬ会話も同じで、吹き出してしまった。
なんか、あんまり「音楽は俺の命」とか大仰なことは言いたくないんだけど、彼らが音楽を生業とし、俺もなんだかんだ音楽と隣り合って生きてきた結果、再会できた。なんか、理屈じゃないものを感じてしまった。
そして、彼らのバンド以降に出演したバンドたちも、世間的には無名なのに、実に個性的で面白かった。一体、日本の音楽界は何を見てるんだと悲しくなるくらい、日頃テレビなどから聞こえてくる音楽より、全然イキイキとして心に響くものだった。斎藤ジョニーは可愛い感じの見かけとは裏腹にギターは超絶にうまかったし、ほろりとくるものもあった。タニザワトモフミはスガシカオを総計しているだけあって、ピュアさと毒とアヴァンギャルドがない交ぜになった楽曲がとても気に入ったので、CDまで買ってしまった。
なんといっても、森広隆のステージが最高だった。
これまでライブでのギターの弾き語りで披露してきた新曲たちがバンドスタイルで披露された。どれもとても完成度が高く、新しいアルバムに期待が持てた。それだけでなく、これまでのベスト的な選曲でもう盛りだくさんな内容だった。
これを、平日ならではの観客の少なさで、間近に見ることができた。途中からおかしなテンションに入って、4時間もスタンディングでステージを見ていたのに、飛び跳ねて曲を楽しんでしまった。
大興奮のステージが終った後、所属バンドのLoop on pooLのメンバーだけでなく、同じライブを見に来ていた仲良くさせてもらっているバンドのメンバーも一緒に飲みに行った。月曜なのにね！
これがまた楽しかった。ちゃんと話すのは初めての人も多かったが、あの素晴らしいステージを一緒に見たという共通点で、全然初めてという感じがしなかった。さすがに家が遠い俺はほとんどメシが出て来ないまま帰ることになってしまったのだが...でも、これも音楽の力だな、と思えた。
ほんとに、濃すぎる一日だった。でも不思議と疲れは溜まっていなくて翌日以降も普通に仕事に行ったからね！
またオチのない記事書いちまった orz。
ちゃんと、この瞬間も撮ってくれてたよ。
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/40sec, F2.5, ISO640)
ホントね、言ってやりたい。
「音楽のバカヤロー！」
言ってやりたくなるくらい、月曜は音楽がらみであまりに濃すぎる日となった。未だに整理がつかないほどだ。
発端は2週間前のLoopのゲネプロ（最終通しリハ）でのことだ。
「はい、どくたー」。
バンドメンバーのあややんからチケットを受け取った。メールで自分が行きたいと返事していたはずなのに、すっかり忘れていたライブイベントのチケットだった。
発端も何も、忘れてたんだけどさ (^_^;。
イベント名は「大安吉日」。月曜はまさに大安だったらしい。だから、「結婚式の二次会な感じ」という趣向らしい。
4つの出演者が順に演奏する。そのトリとして、散々小欄でも取り上げてきた森広隆が出演するのだ。
平日だし、トリの森広隆だけでも見に行くか、と思ったが、こういう時はさっくり帰らないといつ引きとめられるか分からない。定時のチャイムと同時にダッシュで電車に飛び乗る。渋谷O-Westには開演前の18時すぎには着いた。
さすが平日、O-West公演でこんなに人が少ないのは初めて見た。入場する時ちょっと躊躇したくらいだ。
一応「結婚式二次会のノリ」なので、二次会の司会者に扮した男女が壇上に上がり、小芝居を始める。だが、ほんとの二次会ではないので会場の反応は薄い。それでも、時にネタを織り交ぜつつ話を進める。プロだね。
そんなうちに、最初のバンドの演奏が始まる。
5ピースのロックバンドだ。かなり重いサウンドだが、真ん中に立つのは華奢な感じのイケメン...というより少し可愛いくらいのボーカリストだ。ちょっと成宮くんのような感じだ。もちろんドス声なんかではなく、丁寧に歌う、風貌なりのボーカルスタイルだ。メロディもすごくキャッチーだ。なかなかミスマッチで面白い。
だが、曲が進むに連れて、だんだん「アレアレ？？」と感じ始める。単純なロックかと思いきや、トリッキーなキメが入ったりして、かなりヘンタイな楽曲なのだ。とてもコピーできそうにないくらいだ。
にわかに、綺麗な顔のボーカリストの後ろに並んだ屈強な男どものことが気になり始めた。見ると、ベーシストはロックなのにピックでなく指弾きをしている。
そんな3曲目あたりで、ボーカリストが、ソロをとったベーシストを紹介した。
「オン・ベース、M供ヘンドリクス！」
...えっ！？Mとも？？
俺はハッとした。世にあまり多くはないその名字と、ベースという楽器は、すんなりと俺の中でマッチングされた。大学時代に所属していたバンドサークルで一緒だった後輩に、その名字のベーシストがいた。
髪がかなり長いので顔があまり見えないが、その輪郭や体格、弾き方は記憶の中の彼のそれらと一致した。
8割がた確信して改めてステージを見つめる。ドラマーが激しく叩いている。しかし、体幹がぶれていない。実に安定したドラミングだ。ちょっとTRFのSAMのような風貌の彼の顔立ちにも何か引っかかるものが...。
あ！！S治？？
大学時代に、だいたいMトモと組んでいた俺とタメ年のドラマーに間違いないなかった。
彼らは、テクニカル系だったあのバンドサークルの中でも飛び抜けて上手かった。
いや、上手いとかそんな生ぬるい感じじゃねーな。「ヤバかった」。
卒業後、プロになってテレビの仕事もあって活躍していると聞いていた。
とは言え、森広隆狙いで何気なく来たライブイベントで、こうして出演者として凄まじい演奏をしているのを見かけるとは、まったく想像だにしてなかったので、ただ驚いた。
それ以降は、2人の演奏を食い入るように見てしまった。
演奏が終わって、幕間にドラムのSが客席の後ろの方に出て来ているのを見つけた。
声をかけると覚えてくれていた。ミュージシャンらしく髪を伸ばしてSAMのような風貌になっても (^_^;、分け隔てない気さくな喋り方は、昔と全く変わりがなかった。
時系列飛ぶけど、全てのステージが終わった後には、O-Westの下で2人揃って話すことができた。ベースのMもまんま昔のままだったし、歯に衣着せぬ会話も同じで、吹き出してしまった。
なんか、あんまり「音楽は俺の命」とか大仰なことは言いたくないんだけど、彼らが音楽を生業とし、俺もなんだかんだ音楽と隣り合って生きてきた結果、再会できた。なんか、理屈じゃないものを感じてしまった。
そして、彼らのバンド以降に出演したバンドたちも、世間的には無名なのに、実に個性的で面白かった。一体、日本の音楽界は何を見てるんだと悲しくなるくらい、日頃テレビなどから聞こえてくる音楽より、全然イキイキとして心に響くものだった。斎藤ジョニーは可愛い感じの見かけとは裏腹にギターは超絶にうまかったし、ほろりとくるものもあった。タニザワトモフミはスガシカオを総計しているだけあって、ピュアさと毒とアヴァンギャルドがない交ぜになった楽曲がとても気に入ったので、CDまで買ってしまった。
なんといっても、森広隆のステージが最高だった。
これまでライブでのギターの弾き語りで披露してきた新曲たちがバンドスタイルで披露された。どれもとても完成度が高く、新しいアルバムに期待が持てた。それだけでなく、これまでのベスト的な選曲でもう盛りだくさんな内容だった。
これを、平日ならではの観客の少なさで、間近に見ることができた。途中からおかしなテンションに入って、4時間もスタンディングでステージを見ていたのに、飛び跳ねて曲を楽しんでしまった。
大興奮のステージが終った後、所属バンドのLoop on pooLのメンバーだけでなく、同じライブを見に来ていた仲良くさせてもらっているバンドのメンバーも一緒に飲みに行った。月曜なのにね！
これがまた楽しかった。ちゃんと話すのは初めての人も多かったが、あの素晴らしいステージを一緒に見たという共通点で、全然初めてという感じがしなかった。さすがに家が遠い俺はほとんどメシが出て来ないまま帰ることになってしまったのだが...でも、これも音楽の力だな、と思えた。
ほんとに、濃すぎる一日だった。でも不思議と疲れは溜まっていなくて翌日以降も普通に仕事に行ったからね！
またオチのない記事書いちまった orz。
nobilesの投稿(23:56:09-2012-06-02) -
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