NOBILES Days
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無事、納車と相成った。
今日は赤口。いや、大安とか全然気にしてなかったんだが、ふと気づいたので調べてみたら、赤口でも正午前後は吉らしい。そして、納車もまさに正午頃の約束だったので、悪くはなかろう、と。
が、朝起きた時には晴れていたのに、ディーラーに向かう頃にはバラバラと降ってきて、ショールームで説明を受けている頃にはとんでもない土砂降りとなっていた。なんて幸先の悪い...。
ところが、いざ車を引き渡されてディーラーを出よう、という頃には雨が上がった。無事、ディーラーの前で記念撮影も行えた。家に帰ってくれば、題名の通り、もう青空が出ていた。
いよいよ納車された新しい我が家の車
(PentaxK10D, PentaxDA16-45mmF4(24.0mm), ApertureValueMode, 1/60sec, F8.0, ISO100)
あ、話の展開上、まだ車名は明かすまい (^_^;。
...今はまた大雨になってる (′Д`;。早速新車がびしょ濡れだ。
さて、新しい車の決定までの顛末。あくまで自分への備忘録なんで、容赦なく長いよー (^_^;。
ミニバン系へ候補が絞られていった日曜のディーラー巡りの翌日、月曜の職場だ。
職場の人間は、同じ理系同士、俺のことを割と良く分かっている。そんな連中が俺の「割と俺の中でプレマ○ーかストリ○ムって気がしてる」というセリフを聞くなり、「お前はそんなつまらん選択をするようになったのか」の大合唱である。車好きの集まったメーリングリストに投げても同様の反応だ。えー、そんなこと言われても。
まあ、確かにまだディーラー3件（実質2件だな...）回っただけで絞り込むのは早計だとも思ったが...この反応からするに、Suさんに言って新しいエクシ○ガがいいと言おうが、Miさん行ってグランデ○スがいいと言おうが、同じ反応をされそうだ。
だからと言って、あんまりエキセントリックな非日常な車を買うと言うのも、だったらプレリュードを手放す意味ねーじゃんという話である。で、現実問題プレリュードじゃ不便が生じつつあるのだ。俺のアマノジャッキー魂が目覚めかけないでもなかったが、まあこの際、周りの声なんか気にしなきゃいいかと思ったその時である。
職場に、中途採用の女性がいる。ほぼ同年代なのだが、この子がマニアなのだ。MaのRードスターを乗り回し、ジムカーナでギンギンに攻めるらしい。当然、女だてらにマニュアルミッションだ。
「あたしが言うのもなんですけど、Maは内装とか、ホント、アレですよ。やっぱ、舶来モンは違いますよ。」...彼氏がアルファロメオだそうで (′Д`;。
バカ言うなよ。舶来モンなんて無理だよ。
「でも、プレマ○シーと307で迷って、実車見て迷わず307にした人知ってますよ。」...え？307？
プジョーである。
プジョー...実は憧れがあった。
ニースで見たプジョー406クーペ
(PanasonicDMC-FZ10(6.0mm=equiv36.0mm), ProgramMode, 1/125sec, F4.0, ISO100)
プジョー406クーペ...。
プレリュードに乗っている間に、この車なら乗り換えてもいいな、と思えた数少ない車の一つである。あのピニンファリーナのデザイン。一見地味だが、だからこそ気品溢れるノーブルなクーペマシンだ。が、このクラスのクーペはエグゼクティブ狙いの車であるため、お値段の方もエグゼクティブだった。輸入車だし。だから憧れは憧れだった。
翻って、同僚の女の子の言ったプジョー307である。
「えー、307かよ」
ハッチバックスタイルだが、大人気となった206よりも少し大きく、登場当時は豚っ鼻のようなデザインで「406のエレガントさがないなぁ」とちょっとゲンナリした記憶があった。
...あ、でも307ならブレークだかSWとかいうワゴンタイプもあったはずだ。とりあえず検索してみる。あれ？
中古車サイトで見つけたプジョー307SW
...かっこいいぞ...？なんか、顔も俺が知ってる307から変わっている。何より、いかにもプジョーという感じのこの青いカラーが眼に鮮やかだ。ちょっとこれは...いいかも。
でもね、外車なんてさすがに許されないよねぇ...。恐る恐る嫁さんに上の写真を見せてみる。
「わー、綺麗な青！」お！？
「なんか輸入車っぽくないね。なんかかっこいいじゃない。」
望外の好印象である。あれれれれれ？？
一挙にテンションはプジョーモードに突入である。
とは言え...新車ではプレマ○ーやスト○ームの1.5倍くらいする。...これは中古でないと厳しいかなと思った。
実は最初に見たヤツはほとんど走っていない新古に近い状態で、値段もそれなり。だが、扱っているディーラーは今の家から車で30分もかからないところだった。一方、もう少し濃い青だが、1万kmほど走った中古がプレマ○ーの新車などと同じような値段のものも東京のディーラーにあった。とりあえず、二つの店に照会のメールを出してみた。
新古車の方はすぐに返事が来た。...既に売れてしまっていた。が、在庫の新車を同じ値段でいかがですか？と言う。予算的にはオーバーであるが...悪くない話かな？とも思った。
一方、数日してから帰ってきた東京のディーラーのメールはたった一行「在庫なし」。えーーー？
ちょっと予算的にはオーバー気味ではあるが、ひょっとしたら中古を探してくれるかもしれないし、メールの食いつきも良かったので、一件目のディーラーに、次の週末に行ってみよう、という気になってきた。
...と、いう時に電話が鳴った。プジョーのディーラーだった。実は、パンフが欲しくてプジョーのサイトから申し込んでいたのだが、その際、最寄りのディーラーへ連絡が行くのだそうだ。
話を聞くと、行こうと思っていたディーラーと電話をしてくれたディーラーは同じ系列のお店とのこと。どうせなら、せっかくのご縁だからウチに来ませんか？と言う。穏やかで礼儀正しくて、若い感じだが、なかなか強力な引っ張りである (^_^;。
でも、実は俺の家からだと、比較的混まない道を通って行けそうなことが分かったのでお言葉に甘えてみることにした。
さて次の週末、そのディーラーに行ってみると...さほど大きくはないが、白を基調とし、トレードマークたるブルーライオンのブルーをあしらった清潔感のあるショールームだった。そして...憧れの406クーペを含めたプジョーが並んでいる。ちょっとテンションが上がってしまう。
電話をくれた営業マンが出迎えてくれる。穏やかで細身な、ちょっと彫りの深い好青年だった。あとでプジョーディーラーがどこもやってるブログで見たら、サーフィンをやるそうだ。なるほど。
ショールームに入ると、3台の車が並んでいる。307、207、そして...あれ？308？？
不勉強で申し訳ないが、実はもう次モデルの308が登場していたのだ。
で、話を聞けば、もう9月には308SWが入ってくるのだという。つまるところ、もう意中の307SWは生産を終了していて、メーカー在庫はなく、ディーラー在庫...そのお店の場合は各色1台ずつを残すのみだと言う。「新車で買うなら、最後のチャンスですね」。
ちなみに308は307と比べると結構サイズアップをしているらしい。308SWについても幅が5cmくらい大きくなり、長さも結構長くなると聞いた。それはちょっとウチにとってはオーバースペックだなと思う。
それよりも、外車のモデル末期と言うのは、トラブルが出尽くして熟成されて狙い目だという意見も聞いたことがある。何も308に行く必要はない。
307SWの中古についても聞いてみる。...が...そりゃ新車を売りたい営業さんということもあるだろうが、そんなに潤沢な数が出回っているわけではないし、数が増え値段もぐっと下がる3年以上前の307SWは顔も違う（豚鼻）し、マイナートラブルも多いと言う。
まあ、何はともあれ、307SWの実車に乗ってみましょうという話になる。もう試乗車も捌けてしまったのだが、なんとその営業さん自身が307SWに乗っているので、それを運転させてくれるというのだ。
これが試乗させてもらった営業さんの私物307SWそのもの
シートに座る。...着座位置はそこそこ高い。とは言っても比較対象がプレリュードだ (^_^;。鼻先が全然見えない。だが、営業さんがバンパーの前に立ってみると、びっくりするくらい近い。...まあ、コレも異常に鼻の長いプレリュードが比較対象だが。
で、このシートがしっかりしている。スト○ームほどサイドが張り出しているわけではないが、それでもプレマ○ーで感じたボワボワ感とは無縁だ。背中のしっくり感も高い。これは西洋における椅子というものの文化の重みの差だと言えるんだろうか。
シートに関しては嫁さんもかなりの好印象のようだ。
走り始めてみる。車内ではエンジン音がとても小さい。まあ、俺個人としてはエンジンの咆哮というのも聞きたいというのはあるが、この部分については嫁さんの評価がとても良い。
オートマにしてはエンジンブレーキが結構利く。これはマニュアルに乗っていた人間にとっては良い。国産のオートマにありがちなフワフワした不安が少ない。アクセル離せば減速してくれる。この方が自然だ。
乗り心地に関しても、しなやかだが、他のミニバンのようなフワフワ感がない。気持ちの良い走りだ。プレリュードから乗り換えても、これは違和感少ないんじゃないか、と思ってしまった。
ショールームに戻り、営業さんの更なる押しが始まった。
「今、数ヶ月前に行ったマイナーチェンジ前の新車が実はあります。これはライトが少し暗い仕様なのですが、こちらなら10万お安くなります。」
どうやらこれは、同系列のお店にあるというので、最初メールで返事をくれた営業さんが言っていた新車そのもののようだ。あれ？あの人は中古と同じ値段にしますよと言っていたが...
「あ...や、いきなりそのネタ来てしまいましたか。それは交渉次第で、だったのですが」営業マンが苦笑する。いきなり30万下がってしまった！
逆を言えば、俺は一歩を踏み込んでしまったことになる。これはここまで来て引き下がり辛くなったぞ...。まだもともとの予算よりもオーバーであることには間違いない。
さあ、さらなる綱引きが始まる。
「おいくらくらいまで下がれば決めていただけますか？」いよいよ直球が飛んでくる。無理とは思うがもともとの予算を言う。「いやー、それは私、上司の部屋に行って戻ってきたら顔の形変わっていますよ」。そりゃそうだよね、そりゃそうだ。
「では、ナビを購入されて取り付けるということでしたら、その工賃をサービスではいかがでしょうか」...結構大きい玉が来た。まてよ、じゃあナビも買うなら総額で...頭の中で必死に計算が始まる。
さらには...「ETCつけられていたんですね。あれも外して付け替えサービスいたしましょうか？」。え？まじで？確かに買って間もなくてもったいないと思ってたし...。
もう完全に買う前提のような思考である。
そんなモードに入った俺に気づいてか気づかぬか、嫁さんが「これっていつまでにお答え出せばいいんですか？」と聞く。「これからお店は早めのお盆休み入ってしまうので、その間にネットなどで照会でもあればそちらを優先せざるを得なくなってしまうので、もうそれ次第と言うことになります」。
まだ本格的に車を探し始めて1週間とかそういう単位。今日だって、軽い気持ちのつもりだった。まずは実物を見てみようと。それなのに、今決めていいのか？予算は超えてしまっているぞ？？
でも、せっかく気に入った車はもう生産を終え、新車はわずかな数...まして、気に入った色は極めて少ないと言って良い。
悩む俺に嫁さんがふと向いて言った。「妥協たくさんの車をお手頃価格で買うより、気に入った車をちょっと頑張って買ったっていいんじゃない？後から後悔するより、頑張れるじゃない。」
...決めた。
307SW、エーゲブルー。
愛すべきワインレッドのプレリュードを継ぐべき車は、この瞬間にこいつに決定したのだった。
今日は赤口。いや、大安とか全然気にしてなかったんだが、ふと気づいたので調べてみたら、赤口でも正午前後は吉らしい。そして、納車もまさに正午頃の約束だったので、悪くはなかろう、と。
が、朝起きた時には晴れていたのに、ディーラーに向かう頃にはバラバラと降ってきて、ショールームで説明を受けている頃にはとんでもない土砂降りとなっていた。なんて幸先の悪い...。
ところが、いざ車を引き渡されてディーラーを出よう、という頃には雨が上がった。無事、ディーラーの前で記念撮影も行えた。家に帰ってくれば、題名の通り、もう青空が出ていた。
いよいよ納車された新しい我が家の車
(PentaxK10D, PentaxDA16-45mmF4(24.0mm), ApertureValueMode, 1/60sec, F8.0, ISO100)
あ、話の展開上、まだ車名は明かすまい (^_^;。
...今はまた大雨になってる (′Д`;。早速新車がびしょ濡れだ。
さて、新しい車の決定までの顛末。あくまで自分への備忘録なんで、容赦なく長いよー (^_^;。
ミニバン系へ候補が絞られていった日曜のディーラー巡りの翌日、月曜の職場だ。
職場の人間は、同じ理系同士、俺のことを割と良く分かっている。そんな連中が俺の「割と俺の中でプレマ○ーかストリ○ムって気がしてる」というセリフを聞くなり、「お前はそんなつまらん選択をするようになったのか」の大合唱である。車好きの集まったメーリングリストに投げても同様の反応だ。えー、そんなこと言われても。
まあ、確かにまだディーラー3件（実質2件だな...）回っただけで絞り込むのは早計だとも思ったが...この反応からするに、Suさんに言って新しいエクシ○ガがいいと言おうが、Miさん行ってグランデ○スがいいと言おうが、同じ反応をされそうだ。
だからと言って、あんまりエキセントリックな非日常な車を買うと言うのも、だったらプレリュードを手放す意味ねーじゃんという話である。で、現実問題プレリュードじゃ不便が生じつつあるのだ。俺のアマノジャッキー魂が目覚めかけないでもなかったが、まあこの際、周りの声なんか気にしなきゃいいかと思ったその時である。
職場に、中途採用の女性がいる。ほぼ同年代なのだが、この子がマニアなのだ。MaのRードスターを乗り回し、ジムカーナでギンギンに攻めるらしい。当然、女だてらにマニュアルミッションだ。
「あたしが言うのもなんですけど、Maは内装とか、ホント、アレですよ。やっぱ、舶来モンは違いますよ。」...彼氏がアルファロメオだそうで (′Д`;。
バカ言うなよ。舶来モンなんて無理だよ。
「でも、プレマ○シーと307で迷って、実車見て迷わず307にした人知ってますよ。」...え？307？
プジョーである。
プジョー...実は憧れがあった。
ニースで見たプジョー406クーペ
(PanasonicDMC-FZ10(6.0mm=equiv36.0mm), ProgramMode, 1/125sec, F4.0, ISO100)
プジョー406クーペ...。
プレリュードに乗っている間に、この車なら乗り換えてもいいな、と思えた数少ない車の一つである。あのピニンファリーナのデザイン。一見地味だが、だからこそ気品溢れるノーブルなクーペマシンだ。が、このクラスのクーペはエグゼクティブ狙いの車であるため、お値段の方もエグゼクティブだった。輸入車だし。だから憧れは憧れだった。
翻って、同僚の女の子の言ったプジョー307である。
「えー、307かよ」
ハッチバックスタイルだが、大人気となった206よりも少し大きく、登場当時は豚っ鼻のようなデザインで「406のエレガントさがないなぁ」とちょっとゲンナリした記憶があった。
...あ、でも307ならブレークだかSWとかいうワゴンタイプもあったはずだ。とりあえず検索してみる。あれ？
中古車サイトで見つけたプジョー307SW
...かっこいいぞ...？なんか、顔も俺が知ってる307から変わっている。何より、いかにもプジョーという感じのこの青いカラーが眼に鮮やかだ。ちょっとこれは...いいかも。
でもね、外車なんてさすがに許されないよねぇ...。恐る恐る嫁さんに上の写真を見せてみる。
「わー、綺麗な青！」お！？
「なんか輸入車っぽくないね。なんかかっこいいじゃない。」
望外の好印象である。あれれれれれ？？
一挙にテンションはプジョーモードに突入である。
とは言え...新車ではプレマ○ーやスト○ームの1.5倍くらいする。...これは中古でないと厳しいかなと思った。
実は最初に見たヤツはほとんど走っていない新古に近い状態で、値段もそれなり。だが、扱っているディーラーは今の家から車で30分もかからないところだった。一方、もう少し濃い青だが、1万kmほど走った中古がプレマ○ーの新車などと同じような値段のものも東京のディーラーにあった。とりあえず、二つの店に照会のメールを出してみた。
新古車の方はすぐに返事が来た。...既に売れてしまっていた。が、在庫の新車を同じ値段でいかがですか？と言う。予算的にはオーバーであるが...悪くない話かな？とも思った。
一方、数日してから帰ってきた東京のディーラーのメールはたった一行「在庫なし」。えーーー？
ちょっと予算的にはオーバー気味ではあるが、ひょっとしたら中古を探してくれるかもしれないし、メールの食いつきも良かったので、一件目のディーラーに、次の週末に行ってみよう、という気になってきた。
...と、いう時に電話が鳴った。プジョーのディーラーだった。実は、パンフが欲しくてプジョーのサイトから申し込んでいたのだが、その際、最寄りのディーラーへ連絡が行くのだそうだ。
話を聞くと、行こうと思っていたディーラーと電話をしてくれたディーラーは同じ系列のお店とのこと。どうせなら、せっかくのご縁だからウチに来ませんか？と言う。穏やかで礼儀正しくて、若い感じだが、なかなか強力な引っ張りである (^_^;。
でも、実は俺の家からだと、比較的混まない道を通って行けそうなことが分かったのでお言葉に甘えてみることにした。
さて次の週末、そのディーラーに行ってみると...さほど大きくはないが、白を基調とし、トレードマークたるブルーライオンのブルーをあしらった清潔感のあるショールームだった。そして...憧れの406クーペを含めたプジョーが並んでいる。ちょっとテンションが上がってしまう。
電話をくれた営業マンが出迎えてくれる。穏やかで細身な、ちょっと彫りの深い好青年だった。あとでプジョーディーラーがどこもやってるブログで見たら、サーフィンをやるそうだ。なるほど。
ショールームに入ると、3台の車が並んでいる。307、207、そして...あれ？308？？
不勉強で申し訳ないが、実はもう次モデルの308が登場していたのだ。
で、話を聞けば、もう9月には308SWが入ってくるのだという。つまるところ、もう意中の307SWは生産を終了していて、メーカー在庫はなく、ディーラー在庫...そのお店の場合は各色1台ずつを残すのみだと言う。「新車で買うなら、最後のチャンスですね」。
ちなみに308は307と比べると結構サイズアップをしているらしい。308SWについても幅が5cmくらい大きくなり、長さも結構長くなると聞いた。それはちょっとウチにとってはオーバースペックだなと思う。
それよりも、外車のモデル末期と言うのは、トラブルが出尽くして熟成されて狙い目だという意見も聞いたことがある。何も308に行く必要はない。
307SWの中古についても聞いてみる。...が...そりゃ新車を売りたい営業さんということもあるだろうが、そんなに潤沢な数が出回っているわけではないし、数が増え値段もぐっと下がる3年以上前の307SWは顔も違う（豚鼻）し、マイナートラブルも多いと言う。
まあ、何はともあれ、307SWの実車に乗ってみましょうという話になる。もう試乗車も捌けてしまったのだが、なんとその営業さん自身が307SWに乗っているので、それを運転させてくれるというのだ。
これが試乗させてもらった営業さんの私物307SWそのもの
シートに座る。...着座位置はそこそこ高い。とは言っても比較対象がプレリュードだ (^_^;。鼻先が全然見えない。だが、営業さんがバンパーの前に立ってみると、びっくりするくらい近い。...まあ、コレも異常に鼻の長いプレリュードが比較対象だが。
で、このシートがしっかりしている。スト○ームほどサイドが張り出しているわけではないが、それでもプレマ○ーで感じたボワボワ感とは無縁だ。背中のしっくり感も高い。これは西洋における椅子というものの文化の重みの差だと言えるんだろうか。
シートに関しては嫁さんもかなりの好印象のようだ。
走り始めてみる。車内ではエンジン音がとても小さい。まあ、俺個人としてはエンジンの咆哮というのも聞きたいというのはあるが、この部分については嫁さんの評価がとても良い。
オートマにしてはエンジンブレーキが結構利く。これはマニュアルに乗っていた人間にとっては良い。国産のオートマにありがちなフワフワした不安が少ない。アクセル離せば減速してくれる。この方が自然だ。
乗り心地に関しても、しなやかだが、他のミニバンのようなフワフワ感がない。気持ちの良い走りだ。プレリュードから乗り換えても、これは違和感少ないんじゃないか、と思ってしまった。
ショールームに戻り、営業さんの更なる押しが始まった。
「今、数ヶ月前に行ったマイナーチェンジ前の新車が実はあります。これはライトが少し暗い仕様なのですが、こちらなら10万お安くなります。」
どうやらこれは、同系列のお店にあるというので、最初メールで返事をくれた営業さんが言っていた新車そのもののようだ。あれ？あの人は中古と同じ値段にしますよと言っていたが...
「あ...や、いきなりそのネタ来てしまいましたか。それは交渉次第で、だったのですが」営業マンが苦笑する。いきなり30万下がってしまった！
逆を言えば、俺は一歩を踏み込んでしまったことになる。これはここまで来て引き下がり辛くなったぞ...。まだもともとの予算よりもオーバーであることには間違いない。
さあ、さらなる綱引きが始まる。
「おいくらくらいまで下がれば決めていただけますか？」いよいよ直球が飛んでくる。無理とは思うがもともとの予算を言う。「いやー、それは私、上司の部屋に行って戻ってきたら顔の形変わっていますよ」。そりゃそうだよね、そりゃそうだ。
「では、ナビを購入されて取り付けるということでしたら、その工賃をサービスではいかがでしょうか」...結構大きい玉が来た。まてよ、じゃあナビも買うなら総額で...頭の中で必死に計算が始まる。
さらには...「ETCつけられていたんですね。あれも外して付け替えサービスいたしましょうか？」。え？まじで？確かに買って間もなくてもったいないと思ってたし...。
もう完全に買う前提のような思考である。
そんなモードに入った俺に気づいてか気づかぬか、嫁さんが「これっていつまでにお答え出せばいいんですか？」と聞く。「これからお店は早めのお盆休み入ってしまうので、その間にネットなどで照会でもあればそちらを優先せざるを得なくなってしまうので、もうそれ次第と言うことになります」。
まだ本格的に車を探し始めて1週間とかそういう単位。今日だって、軽い気持ちのつもりだった。まずは実物を見てみようと。それなのに、今決めていいのか？予算は超えてしまっているぞ？？
でも、せっかく気に入った車はもう生産を終え、新車はわずかな数...まして、気に入った色は極めて少ないと言って良い。
悩む俺に嫁さんがふと向いて言った。「妥協たくさんの車をお手頃価格で買うより、気に入った車をちょっと頑張って買ったっていいんじゃない？後から後悔するより、頑張れるじゃない。」
...決めた。
307SW、エーゲブルー。
愛すべきワインレッドのプレリュードを継ぐべき車は、この瞬間にこいつに決定したのだった。
nobilesの投稿(23:39:00-2008-08-30) -
カテゴリ: Peugeot
コメント
kabu wrote:
2008-08-31 12:36:52
nobiles wrote:
そうですね、自分が好きなようにやっているつもりでも、手のひらの上で遊ばされているに過ぎないんでしょうか (^_^;！
2008-08-31 18:50:33
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