NOBILES Days
Jump to navigationThe Classical Music
どうもblogの話題が世の中グローバルな話題の愚痴のような話になってしまいがちなのは、育休でほとんど家に閉じこもっているからだろうか。
娘の成長を目の当たりにできて、育児に貢献できることは本当に幸せだし充実してると思うのだが、まあ正直、外的な刺激を求めている面はあるかもしれない。そう言う意味ではここでライブ出演というのはいい刺激になりそうだ。
というわけで、しつこく告知しよう。
LOP the 7th
Loop on pooL 7th Booking Live
23rd.Dec.2008(Tue=holiday)
@Shibuya Crocodile
Open=18:30, Start=19:10
Charge=2000yen
お腹をマッサージされるとニッコリと笑う
(PentaxK10D, PentaxFA31mmLimitedF1.8, ApertureValueMode, 1/50sec, F3.2, ISO320)
さて、娘の情操教育にということで、最近は家のオーディオでちゃんと音楽を聴くことが多くなった。
改めて、そこそこちゃんとしたオーディオで聴くと、音楽を聴く環境はちゃんと整えねばと思う。立体感、きらびやかさ、どれもプレイヤー付属のヘッドフォン程度では絶対に得られないものだ。最近はCDの売り上げがどんどん落ちている（まあ全盛期が大量生産型のバブルだったと思うのだが）代わりに、ライブの入場者数が伸びているというが、こうしたちゃんとした再生環境を提案できれば、「もっといい音のメディアで聴きたい」という層を掘り起こせるんじゃないか？音楽が好きなら、もっと音楽に金かけたっていいのにと思う。重低音強調のイコライザなんてかけたもんじゃないぞ。いいステレオやヘッドフォン使えばもともと低音はちゃんと出るんだ。
音楽側からアプローチしたiTunesはともかく、携帯電話のおまけ機能としてアプローチした音楽配信サービスなんざとっととご退場願いたい。っていうか、そういうサービスを利用している連中に、それが音が悪いということに気づいていただきたい。
あーまた愚痴になった。
閑話休題。
そんなわけで、嫁さんと娘が実家から自宅に戻ってきてからしばらくはジャズ・フュージョン系をかけていたのだが、やはり乳幼児の情操教育の定番と言えばクラシックだろうと。
実は俺の実家にはなぜか80枚セットのクラシック大全がある。もう20年以上前に「どうだ、これがCDというものだ」と親父がプレイヤーとともに自慢気に買ってきたのだ。買っては来たが、アンプとスピーカーがなかったので、やっすいラジカセに繋いで聴くしかなかったというオチまである。
さらに言えば、親は決して音楽が趣味というわけでもなかったし、俺にしたって実家を出るまで、特に10代はロックだの流行音楽だのが中心だったので、そんなに熱心に聴いていなかった。購入後20年以上経っているというのに、80枚セットのうちのなんと1/5近いCDが未開封のままだった。
ということで、せっかくなので先日実家に娘を連れて行ったついでに20枚ほど一挙に借りてきてしまった。
こうして聴いてみると、やっぱりクラシック音楽は長く愛されてきただけのことはあるなぁと実感する。まあ、よくコマーシャルやらBGM的にかかっていて聞いたことがある、というだけではなくて、やっぱりダイナミズムとか、アレンジの妙とか、実によく計算してあるのだなと思う。
でも、結局気がつくとある一枚に戻っている。ピアノ名曲選のうちの一枚だ。
俺も妹も一応クラシックピアノを習っていただけあって、自分が弾く曲などを中心にピアノ名曲選はジャケットがちょっと色落ちしているくらい良く聴いていたのだ。
ピアノ曲と言えばやはりショパンだ。自身もピアニストとして高い技術を誇り、ほとんどの作曲活動をピアノ独奏曲に捧げ、新たなピアノ表現の地平を切り開いた偉大な作曲家だ。ご多例に漏れず俺もショパンはとても気に入っていた。ベートーベンやモーツァルトも伝記を読んだはずだが、一番内容を覚えているのはショパンだ。
このCDも15曲中9曲がショパンの曲となっている。その中でも、2曲はとても良く弾いたし、聴いた。
一つは「雨だれ」だ。
ほぼ全曲に亘って低音部で8分音符が刻まれ、それが雨だれを表しているこの曲は、繊細なショパンの人柄を良く表していると思う。
昔読んだ伝記で、この曲はとても印象的なシーンに登場した。
結核の静養で滞在したマジョルカ島で、同居していた女流作家ジョルジュ・サンドが出かけた際、大雨で帰れなくなってしまったという。結核を患って弱っている上に、もともと繊細なショパンだ。滴り落ちる雨だれを聞きながらこの曲を作曲し、サンドが帰るまで狂ったようにこの曲を引き続けていたという。
だが、この曲は最後の最後でふっと一度その雨だれの8分音符が途切れる。そして、降り注ぐ太陽の光のように美しいアルペジオが降りてくる。とても希望にも満ちあふれた曲だと思う。
もう一つは「別れの曲」だ。
昔、月9のドラマで武田鉄矢が弾いたとかで結構ブームになったこの曲だが、もともと俺は小学校時代から「難度F」とつけられたこの曲に興味を持って弾いていた。
でもこの曲は難度というより、やはり情感で弾く曲だ。弾き始めのメロディはそれだけで涙を誘うほど繊細で美しい。自身も「生涯でこれほど美しい旋律を書いたことはない」と語ったというし、同時代に生きた作曲家リストも「このような美しいメロディが書けたのなら私は寿命が3年縮んでも良い」と著書に記した（らしい）。
とはいえ、中盤の感情が爆発したかのようなフレーズは本当に難しい。でもこの曲も最後にはあの美しいメロディに戻って終わる。このように、繊細で哀愁を帯びた曲にも希望が込められているところが、ショパンの楽曲の魅力であると勝手に思っている。
でもこの曲、エチュード...つまり練習曲なのだ (′Д`;。
とにかくこの寒い冬、日々成長する娘とともにクラシックに興じるのも悪くないと思っている。
娘の成長を目の当たりにできて、育児に貢献できることは本当に幸せだし充実してると思うのだが、まあ正直、外的な刺激を求めている面はあるかもしれない。そう言う意味ではここでライブ出演というのはいい刺激になりそうだ。
というわけで、しつこく告知しよう。
LOP the 7th
Loop on pooL 7th Booking Live
23rd.Dec.2008(Tue=holiday)
@Shibuya Crocodile
Open=18:30, Start=19:10
Charge=2000yen
お腹をマッサージされるとニッコリと笑う
(PentaxK10D, PentaxFA31mmLimitedF1.8, ApertureValueMode, 1/50sec, F3.2, ISO320)
さて、娘の情操教育にということで、最近は家のオーディオでちゃんと音楽を聴くことが多くなった。
改めて、そこそこちゃんとしたオーディオで聴くと、音楽を聴く環境はちゃんと整えねばと思う。立体感、きらびやかさ、どれもプレイヤー付属のヘッドフォン程度では絶対に得られないものだ。最近はCDの売り上げがどんどん落ちている（まあ全盛期が大量生産型のバブルだったと思うのだが）代わりに、ライブの入場者数が伸びているというが、こうしたちゃんとした再生環境を提案できれば、「もっといい音のメディアで聴きたい」という層を掘り起こせるんじゃないか？音楽が好きなら、もっと音楽に金かけたっていいのにと思う。重低音強調のイコライザなんてかけたもんじゃないぞ。いいステレオやヘッドフォン使えばもともと低音はちゃんと出るんだ。
音楽側からアプローチしたiTunesはともかく、携帯電話のおまけ機能としてアプローチした音楽配信サービスなんざとっととご退場願いたい。っていうか、そういうサービスを利用している連中に、それが音が悪いということに気づいていただきたい。
あーまた愚痴になった。
閑話休題。
そんなわけで、嫁さんと娘が実家から自宅に戻ってきてからしばらくはジャズ・フュージョン系をかけていたのだが、やはり乳幼児の情操教育の定番と言えばクラシックだろうと。
実は俺の実家にはなぜか80枚セットのクラシック大全がある。もう20年以上前に「どうだ、これがCDというものだ」と親父がプレイヤーとともに自慢気に買ってきたのだ。買っては来たが、アンプとスピーカーがなかったので、やっすいラジカセに繋いで聴くしかなかったというオチまである。
さらに言えば、親は決して音楽が趣味というわけでもなかったし、俺にしたって実家を出るまで、特に10代はロックだの流行音楽だのが中心だったので、そんなに熱心に聴いていなかった。購入後20年以上経っているというのに、80枚セットのうちのなんと1/5近いCDが未開封のままだった。
ということで、せっかくなので先日実家に娘を連れて行ったついでに20枚ほど一挙に借りてきてしまった。
こうして聴いてみると、やっぱりクラシック音楽は長く愛されてきただけのことはあるなぁと実感する。まあ、よくコマーシャルやらBGM的にかかっていて聞いたことがある、というだけではなくて、やっぱりダイナミズムとか、アレンジの妙とか、実によく計算してあるのだなと思う。
でも、結局気がつくとある一枚に戻っている。ピアノ名曲選のうちの一枚だ。
俺も妹も一応クラシックピアノを習っていただけあって、自分が弾く曲などを中心にピアノ名曲選はジャケットがちょっと色落ちしているくらい良く聴いていたのだ。
ピアノ曲と言えばやはりショパンだ。自身もピアニストとして高い技術を誇り、ほとんどの作曲活動をピアノ独奏曲に捧げ、新たなピアノ表現の地平を切り開いた偉大な作曲家だ。ご多例に漏れず俺もショパンはとても気に入っていた。ベートーベンやモーツァルトも伝記を読んだはずだが、一番内容を覚えているのはショパンだ。
このCDも15曲中9曲がショパンの曲となっている。その中でも、2曲はとても良く弾いたし、聴いた。
一つは「雨だれ」だ。
ほぼ全曲に亘って低音部で8分音符が刻まれ、それが雨だれを表しているこの曲は、繊細なショパンの人柄を良く表していると思う。
昔読んだ伝記で、この曲はとても印象的なシーンに登場した。
結核の静養で滞在したマジョルカ島で、同居していた女流作家ジョルジュ・サンドが出かけた際、大雨で帰れなくなってしまったという。結核を患って弱っている上に、もともと繊細なショパンだ。滴り落ちる雨だれを聞きながらこの曲を作曲し、サンドが帰るまで狂ったようにこの曲を引き続けていたという。
だが、この曲は最後の最後でふっと一度その雨だれの8分音符が途切れる。そして、降り注ぐ太陽の光のように美しいアルペジオが降りてくる。とても希望にも満ちあふれた曲だと思う。
もう一つは「別れの曲」だ。
昔、月9のドラマで武田鉄矢が弾いたとかで結構ブームになったこの曲だが、もともと俺は小学校時代から「難度F」とつけられたこの曲に興味を持って弾いていた。
でもこの曲は難度というより、やはり情感で弾く曲だ。弾き始めのメロディはそれだけで涙を誘うほど繊細で美しい。自身も「生涯でこれほど美しい旋律を書いたことはない」と語ったというし、同時代に生きた作曲家リストも「このような美しいメロディが書けたのなら私は寿命が3年縮んでも良い」と著書に記した（らしい）。
とはいえ、中盤の感情が爆発したかのようなフレーズは本当に難しい。でもこの曲も最後にはあの美しいメロディに戻って終わる。このように、繊細で哀愁を帯びた曲にも希望が込められているところが、ショパンの楽曲の魅力であると勝手に思っている。
でもこの曲、エチュード...つまり練習曲なのだ (′Д`;。
とにかくこの寒い冬、日々成長する娘とともにクラシックに興じるのも悪くないと思っている。
nobilesの投稿(16:01:59-2008-12-15) -
カテゴリ: Music
コメント
YaSlap wrote:
2008-12-15 19:47:36
nobiles wrote:
リズミカルな音楽はやっぱり楽しいみたいでニコニコしてますよっ！もち、英才教育っす！
2008-12-17 22:16:41
コメントを追加
トラックバック
DISALLOWED (TrackBack)TrackBack URL
DISALLOWED (TrackBack)
メインページ
Calendar
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
NewEntries
最新COMMENTS
■20-07-11 21:47>ああ、あのeh
■20-07-10 01:07>そうです、予
■20-07-09 22:36>あっ、ショー
■20-07-06 07:27>50-34のチェ�
■18-01-05 00:53>おやこれはぱ
■18-01-04 23:56>手出しちゃっ
■15-07-27 23:21>おっと、今か
■15-07-22 11:40>良質な小説読
■15-02-21 09:29>おや、どなた
■15-02-20 08:05>ほー、勉強に
カテゴリ
- All
- Bicycle
- Breast Cancer
- Change Job
- Formula-One
- Gourmet
- Injury
- Mac
- Main
- Monaco
- Music
- Peugeot
- Photo
- Travel
Archives
My Links
NOBILES Web検索
プロフィール
RSS対応
RSS v2.0
RSS v0.91
RSS v1.0
管理
管理室へ携帯用ブログ
携帯用URL
とりあえず次世代LOPのために今から仕込んでおいておくれっ(笑)