NOBILES Days
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今年も会社でTOEICテストを受けた。
正直言えば、今の仕事で海外出張の可能性は低い。それなのに、会社主催の英会話はもう8年も受けているし、ここ2,3年ばかり通勤は「えいご漬け」か「もっとえいご漬け」で時間を潰している。まあ、趣味みたいなものだ。
結果、昨年・一昨年は一般的に海外赴任オッケーレベル？のスコアを叩き出していたのだが...今年は80点も下がってしまった。Listeningはほとんど変わらず、Readingが急激に下がっていた。
言い訳だが、体調はあまり良くなかった。Listeningの時はまあ良かったのだ。だが、Readingに入る頃には途中眠くなって意識が飛びそうになった。結局、最後の15問ほどは手を付けていない。人間、2時間も集中力を維持するにはやはり体力勝負だ。
まあ、点数の有効期間は2年間と言われているので、公称は去年の点数にしておいて、来年それを上回るくらいの点数を叩き出すことを心に誓ったのだった。
電灯の灯りに浮かび上がる夜桜
(PentaxK10D, PentaxFA31mmLimitedF1.8, ApertureValueMode, 1/13sec, F1.8, ISO800)
F1.8の大口径＋手ぶれ補正だからこそ手持ちでも実現した写真だ。
さて、金曜日は会社の写真部の飲み会に参加した。何名かの新入部員がいたためだ。
師匠が参加しないというので、果たして馴染めるだろうかと若干の不安もあった。が、いくつもの発見のあった有意義な会となった。
会場は割と離れた場所に電車で行かなければならなかったので、まあだいたい皆同じような時間に移動をするわけだ。結局駅で写真部部長や何名かと会ったので一緒に向かった。
ふと、隣になった部員の一人が
「あ、530ですね。」
俺のヘッドフォンを見てそう声をかけてきた。
ぬ...この人、デキる。一目でこのヘッドフォンを見抜くとは。
「実はつい先週僕も買ったんですよ。」
なんと。俺以外でSE530を持っている人に初めて会った。
...だが、それだけではなかった。
「いつも4つヘッドフォン持ち歩いてるんで、僕。」
徐に取り出したポーチの中は、俺のような人種にとっては悦楽の世界が広がっていた。
そのShure SE530に加え、Westone3、Klipsch ImageX10、Ultimate Ears Triple.fi 10 Pro。各社のハイエンドと言われるインナーイヤーヘッドフォンがそこに鎮座していたのだ。全部定価で合計すれば20万は超える。
後でKlipschとWestoneは聴かせてもらったが、それぞれに特徴があって実に興味深かった。しかしそれ以上に、俺以上のヘッドフォン狂に、リアルでは初めて会った。やはり、一応音響メーカー。こういう人がいてちょっとホッとしたのも事実だ。
お店は富山直送の魚介類が売りらしい。ちらし寿司の海鮮類も活きが良かった
(PentaxK10D, PentaxDA21mmLimitedF3.2, ApertureValueMode, 1/15sec, F3.2, ISO1250)
つい先日加入したばかりの部員の写真にも驚かされた。
以前観に行った写真展と同じように、月光写真を撮っている。メインカメラはPentaxの67（5.5cm×7cmという巨大なフィルムを使用する）だそうなのだが、その精緻でいて、月光という優しい光で描き出す世界はハッとさせられるものばかりだった。いや、カメラの性能とかそういうものだけではない。写真にかける情熱というか、かけた手間と時間、エネルギーが注ぎ込まれた作品は圧巻だった。夜間に時間をかけて光線を読んで長時間露光を行う写真撮影はタフなものに違いない。
実は彼は先日まで個展を開いていて、某カメラ情報サイトでも取り上げられているほどだったのだ。
一方で、その方は「風景は撮るが、人物は全然撮れない」と言っていた。被写体は様々だが、撮るからには手間を惜しまず、被写体と向き合い会話をすることがいい写真を撮ることに繋がるに違いないと思った。
さて、飲み会は2時間ほどで散会となった。駅へと向かう帰りの道すがら、何となく俺は新加入の年配の二人と一緒になった。
一人は会社の売店の店長で、もう一人はその方が誘った売店の管理部門の女性だ。店長さんが「せっかくだから、軽くもう一杯行こうか」と言うので、断る理由も無いし、その3人で行くことにした。
行った店は、雑居ビルの地下2階まで細い階段を下りていったところにある小さなバーだった。大量のレコードが並んでいて、マスター一人で切り盛りしてるという。どうやら二人はここの常連のようで、仲良くマスターと言葉を交わしていた。かかっている曲も素敵だ。こういうバーは学生時代に粋がって行ったり、嫁さんと結婚する前に格好つけて行ったりしたが、久しぶりだった。
二人と会話をするのはほとんど初めてだったが、実に刺激的だった。それぞれのお子さんはほとんど俺と同年代だった。つまり、二人は俺の親と同じ世代だということだ。
店長さんは長く営業をやっていたらしく、話がうまく、笑い方も豪快だった。総務部長なんて完全に後輩なので「困ったことがあったらどうしたいのか伝えてもらえれば、俺が交渉してくるぜ」などと言っていた。
女性の方もその年代になっても働いているだけあってとても気持ちが若い。息子さんの仲間達とも一緒に飲みに行くらしいし、なんとBlogをやっているらしく、そこに載せる写真を綺麗に撮りたくてディジタル一眼レフを買ったらしい。このフットワークはうちの母親にはないなぁ。
とにかく、この会話が楽しく、あっという間に終電の時間になってしまった。
今は景気動向もあって業績不振になっているウチの会社だが、かつて輝いていた時代を支えたのはこういうエネルギッシュな人たちなのかな、とも思った。
小さくまとまってはいけない。ギムレットの強めのアルコールがグッと心に染みた。
人との出会いの分だけ、新たな発見があるものだと感じた一日だった。
正直言えば、今の仕事で海外出張の可能性は低い。それなのに、会社主催の英会話はもう8年も受けているし、ここ2,3年ばかり通勤は「えいご漬け」か「もっとえいご漬け」で時間を潰している。まあ、趣味みたいなものだ。
結果、昨年・一昨年は一般的に海外赴任オッケーレベル？のスコアを叩き出していたのだが...今年は80点も下がってしまった。Listeningはほとんど変わらず、Readingが急激に下がっていた。
言い訳だが、体調はあまり良くなかった。Listeningの時はまあ良かったのだ。だが、Readingに入る頃には途中眠くなって意識が飛びそうになった。結局、最後の15問ほどは手を付けていない。人間、2時間も集中力を維持するにはやはり体力勝負だ。
まあ、点数の有効期間は2年間と言われているので、公称は去年の点数にしておいて、来年それを上回るくらいの点数を叩き出すことを心に誓ったのだった。
電灯の灯りに浮かび上がる夜桜
(PentaxK10D, PentaxFA31mmLimitedF1.8, ApertureValueMode, 1/13sec, F1.8, ISO800)
F1.8の大口径＋手ぶれ補正だからこそ手持ちでも実現した写真だ。
さて、金曜日は会社の写真部の飲み会に参加した。何名かの新入部員がいたためだ。
師匠が参加しないというので、果たして馴染めるだろうかと若干の不安もあった。が、いくつもの発見のあった有意義な会となった。
会場は割と離れた場所に電車で行かなければならなかったので、まあだいたい皆同じような時間に移動をするわけだ。結局駅で写真部部長や何名かと会ったので一緒に向かった。
ふと、隣になった部員の一人が
「あ、530ですね。」
俺のヘッドフォンを見てそう声をかけてきた。
ぬ...この人、デキる。一目でこのヘッドフォンを見抜くとは。
「実はつい先週僕も買ったんですよ。」
なんと。俺以外でSE530を持っている人に初めて会った。
...だが、それだけではなかった。
「いつも4つヘッドフォン持ち歩いてるんで、僕。」
徐に取り出したポーチの中は、俺のような人種にとっては悦楽の世界が広がっていた。
そのShure SE530に加え、Westone3、Klipsch ImageX10、Ultimate Ears Triple.fi 10 Pro。各社のハイエンドと言われるインナーイヤーヘッドフォンがそこに鎮座していたのだ。全部定価で合計すれば20万は超える。
後でKlipschとWestoneは聴かせてもらったが、それぞれに特徴があって実に興味深かった。しかしそれ以上に、俺以上のヘッドフォン狂に、リアルでは初めて会った。やはり、一応音響メーカー。こういう人がいてちょっとホッとしたのも事実だ。
お店は富山直送の魚介類が売りらしい。ちらし寿司の海鮮類も活きが良かった
(PentaxK10D, PentaxDA21mmLimitedF3.2, ApertureValueMode, 1/15sec, F3.2, ISO1250)
つい先日加入したばかりの部員の写真にも驚かされた。
以前観に行った写真展と同じように、月光写真を撮っている。メインカメラはPentaxの67（5.5cm×7cmという巨大なフィルムを使用する）だそうなのだが、その精緻でいて、月光という優しい光で描き出す世界はハッとさせられるものばかりだった。いや、カメラの性能とかそういうものだけではない。写真にかける情熱というか、かけた手間と時間、エネルギーが注ぎ込まれた作品は圧巻だった。夜間に時間をかけて光線を読んで長時間露光を行う写真撮影はタフなものに違いない。
実は彼は先日まで個展を開いていて、某カメラ情報サイトでも取り上げられているほどだったのだ。
一方で、その方は「風景は撮るが、人物は全然撮れない」と言っていた。被写体は様々だが、撮るからには手間を惜しまず、被写体と向き合い会話をすることがいい写真を撮ることに繋がるに違いないと思った。
さて、飲み会は2時間ほどで散会となった。駅へと向かう帰りの道すがら、何となく俺は新加入の年配の二人と一緒になった。
一人は会社の売店の店長で、もう一人はその方が誘った売店の管理部門の女性だ。店長さんが「せっかくだから、軽くもう一杯行こうか」と言うので、断る理由も無いし、その3人で行くことにした。
行った店は、雑居ビルの地下2階まで細い階段を下りていったところにある小さなバーだった。大量のレコードが並んでいて、マスター一人で切り盛りしてるという。どうやら二人はここの常連のようで、仲良くマスターと言葉を交わしていた。かかっている曲も素敵だ。こういうバーは学生時代に粋がって行ったり、嫁さんと結婚する前に格好つけて行ったりしたが、久しぶりだった。
二人と会話をするのはほとんど初めてだったが、実に刺激的だった。それぞれのお子さんはほとんど俺と同年代だった。つまり、二人は俺の親と同じ世代だということだ。
店長さんは長く営業をやっていたらしく、話がうまく、笑い方も豪快だった。総務部長なんて完全に後輩なので「困ったことがあったらどうしたいのか伝えてもらえれば、俺が交渉してくるぜ」などと言っていた。
女性の方もその年代になっても働いているだけあってとても気持ちが若い。息子さんの仲間達とも一緒に飲みに行くらしいし、なんとBlogをやっているらしく、そこに載せる写真を綺麗に撮りたくてディジタル一眼レフを買ったらしい。このフットワークはうちの母親にはないなぁ。
とにかく、この会話が楽しく、あっという間に終電の時間になってしまった。
今は景気動向もあって業績不振になっているウチの会社だが、かつて輝いていた時代を支えたのはこういうエネルギッシュな人たちなのかな、とも思った。
小さくまとまってはいけない。ギムレットの強めのアルコールがグッと心に染みた。
人との出会いの分だけ、新たな発見があるものだと感じた一日だった。
nobilesの投稿(23:26:00-2009-04-11) -
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