NOBILES Days
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遂に転職先へ初出勤をした。
まあまあ、その顛末は追って書くとして...結局それまでに転職顛末記完了しなかったじゃねーかっ！
それも追って、ということで。
まずは、前職最終日の話から行こう。
転職に合わせて新調したジョルジョ・アルマーニの眼鏡
前回と同じチェーン店の店じまいセールでフレーム7割引だったのだ
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, ApertureValueMode, 1/2sec, F6.3, ISO100)
前職への最終出勤日は、本当に感慨深い、忘れ得ぬ1日になった。
最後はきっちり、と思い、転職活動で買ったスーツと、トビラ写真の新メガネを着用して行った。
出社してまずはグループミーティングだったのだが...長い。いつも以上に無駄に長かった。このblogで人のこと言えないか。
先のエントリーでも言ったように、このミーティングの主宰であるマネージャーは、最後まで俺にはジェントルだったし、決して悪い人だとは思わない。
でも...、ちょっと融通が利かなすぎるんだろう。極めて仔細な、「それを今確認してどうする」というようなことまで会議中に確認しなくては気が済まないらしい。
やっぱり、この人の下にいるままだったら俺は、仕事やりづらかっただろうなと、改めて思ってしまった。
っていうか。
まだ俺が机の荷作り完了してないの知ってるくせに、なんで無駄に長くすんだよ！基本あまり空気は読めないらしい。
そんなわけで、会議後は急いで荷作りをした。
何しろ緩い社風に甘えてコーヒーメーカーだの、雑誌など私物をごっそり持ち込んでいたので、段ボール3箱分になってしまった。
これを着払いで自宅に送る手続きをして午前中が終わった。
最後の昼飯は、今の事業所に移ってからずっと一緒に食べてきた先輩2人と、これまでと何も変わらない雰囲気で食べた。
1年少し前までは、この昼飯グループは10人近い大所帯だった。それが、いわゆる派遣ギリで半数がいなくなり、早期優遇でボスが抜け、そして今俺が抜けることでとうとう2人になってしまう。
先輩2人には本当に心苦しい思いがあったが、過度に残念がるわけでもなく、「行ってらっしゃい！」という感じだったので、気が楽になった。
午後は最後のメール打ちなどから始まり、一応机の上を拭いたりしてから挨拶回りに入った。
その間にも、このblogの超ヘビーリーダーでもある某先輩氏が何度も何度も声をかけてきた。本当に惜しんでくれているというのが分かって、嬉しくもなり、少し寂しくもなった。
挨拶回りのために、今の住まい付近で有名な菓子屋で20個入りの美味しいイチゴパイを4箱も買って会社に送りつけておいた。
いざ挨拶回りを始めてみると、想像以上に話が尽きず、なかなか進まない。
これが、11年の重みか。
それはとてもありがたいことなのだが、他のフロアも回ろうと思っていた計画はあっという間に消え去った。
定時直前にようやく今所属の新会社の社長を捕まえて挨拶をした。
「ちゃんと話してなかったけど、改めて、辞める理由、本音で聞かせてよ。」
そう言うので、やりたいことをやるためだと答えたが、
「それホントに本音全部？」
と社長はさらに突っ込んできた。
俺はどこまで話すか躊躇した。
「嫌なこととかあったんじゃないの？」
さらに畳みかける。
「確かに会社がこういう状況で雰囲気が悪くなったりしたのはキッカケになりました。でも一番は、辞めてしまったリーダーに、『自分の才能を生かす仕事をしろよ』と言われたことです。」
本音だった。
多少良い子ちゃんはしたかもしれないけど。
社長は、少し厳しい顔をして
「単なる一ライターで終わるなよ。新しいことをやりなさい。自分で考えられる人はクビにはならないから。頑張れよ！」
そう言って握手してくれた。
定時をすぎてから、遅まきながらソフトウェア部隊にも挨拶に回った。
残念ながら、俺たちの気持ちをガラガラと崩してくれた先輩は休みだった。
年度末ということもあり、他にも休み消化という人は多かったが、仕事で濃く関わった人達はなんとか回り切れた。
名残惜しくも、帰ろうとすると、既に挨拶を済ましていたが、まだ残っていた先輩や後輩が数人また集まってきてくれた。
ガッチリと握手をして別れた。
その後、音楽クラブのハンコを引き継ぎ忘れていたので、次期部長に電話した。
ちょうど4月に予定されていた社内イベントのために社内のスタジオで練習しているらしいので向かった。
すると、「最後に弾いてって下さいよ〜」などと言う。
この後にも予定があったのだが、キーボードをしっかり引っ張り出してくるものだから、まあ、10分くらい、とセッションすることになった。
みんな俺より5期以上下の若い連中だ。ホントに適当に合わせただけだけど、最後に一緒に弾けたのは、なんだか...区切りになって良かった。
だが、悲しい知らせもあった。
総務部長まで話をつけて社員クラブで行う予定だったそのイベントは、さらに上の人間のNOが出て中止になってしまったのだそうだ。
音楽が原点のはずのこの会社において、なんとも悲しいことだ。
それでも、「イベントを口実にして、クラブでスタジオを使えることになったから演奏楽しんでます」という後輩達の姿が逞しくも思った。俺には中途半端にしかできなかったクラブを、どんどん盛り上げて欲しい。
そして、いよいよ会社を出る。ゲートを出てから、守衛に社員証を返却した。
これで本当に社員ではなくなったのだ。11年間、自分にとって当たり前だった肩書きが消えた。少し、ジーンときた。
でも涙は出なかった。
翌日から新しい会社だったというのもあるし、現実的にはその後同期と集まる予定だったからだ。
同期で集まるから送別会かと思いきや、同期の結婚式の余興の打ち合せだ。しかも招聘したのは俺だ。
何しろ、ここのところ皆やけに忙しく、この日くらいしか人が集まりそうになかったからだ。多分早期優遇退職で抜けた人達の穴を埋める中心的な役がこの世代ということなのだろう。
でも、この会がこの日の締めくくりで良かった。ワイワイ飲みながらも余興の骨子も決まったし、気がつけば結構な量の酒を飲んでいた。湿っぽくもならずに、いつものように別れて帰路についた。
こうして、前職での11年の生活が終わった。
希望に満ち溢れていて、仕事も様々でやりがいがあった前半。
業績が落ちて、事業所が移転し、仕事も閉塞感が満ちてきた中盤。
それでも、有能なボスに引っ張られてチャレンジングな仕事をできた後半。
そして次から次へと人が減って行き、所属するチームが崩壊するのを見た最後の一年。
...中身はそれなりに詰まっていたのかな。
さあ、若干ばかり二日酔いでいよいよ転職一日目だ！
まあまあ、その顛末は追って書くとして...結局それまでに転職顛末記完了しなかったじゃねーかっ！
それも追って、ということで。
まずは、前職最終日の話から行こう。
転職に合わせて新調したジョルジョ・アルマーニの眼鏡
前回と同じチェーン店の店じまいセールでフレーム7割引だったのだ
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, ApertureValueMode, 1/2sec, F6.3, ISO100)
前職への最終出勤日は、本当に感慨深い、忘れ得ぬ1日になった。
最後はきっちり、と思い、転職活動で買ったスーツと、トビラ写真の新メガネを着用して行った。
出社してまずはグループミーティングだったのだが...長い。いつも以上に無駄に長かった。このblogで人のこと言えないか。
先のエントリーでも言ったように、このミーティングの主宰であるマネージャーは、最後まで俺にはジェントルだったし、決して悪い人だとは思わない。
でも...、ちょっと融通が利かなすぎるんだろう。極めて仔細な、「それを今確認してどうする」というようなことまで会議中に確認しなくては気が済まないらしい。
やっぱり、この人の下にいるままだったら俺は、仕事やりづらかっただろうなと、改めて思ってしまった。
っていうか。
まだ俺が机の荷作り完了してないの知ってるくせに、なんで無駄に長くすんだよ！基本あまり空気は読めないらしい。
そんなわけで、会議後は急いで荷作りをした。
何しろ緩い社風に甘えてコーヒーメーカーだの、雑誌など私物をごっそり持ち込んでいたので、段ボール3箱分になってしまった。
これを着払いで自宅に送る手続きをして午前中が終わった。
最後の昼飯は、今の事業所に移ってからずっと一緒に食べてきた先輩2人と、これまでと何も変わらない雰囲気で食べた。
1年少し前までは、この昼飯グループは10人近い大所帯だった。それが、いわゆる派遣ギリで半数がいなくなり、早期優遇でボスが抜け、そして今俺が抜けることでとうとう2人になってしまう。
先輩2人には本当に心苦しい思いがあったが、過度に残念がるわけでもなく、「行ってらっしゃい！」という感じだったので、気が楽になった。
午後は最後のメール打ちなどから始まり、一応机の上を拭いたりしてから挨拶回りに入った。
その間にも、このblogの超ヘビーリーダーでもある某先輩氏が何度も何度も声をかけてきた。本当に惜しんでくれているというのが分かって、嬉しくもなり、少し寂しくもなった。
挨拶回りのために、今の住まい付近で有名な菓子屋で20個入りの美味しいイチゴパイを4箱も買って会社に送りつけておいた。
いざ挨拶回りを始めてみると、想像以上に話が尽きず、なかなか進まない。
これが、11年の重みか。
それはとてもありがたいことなのだが、他のフロアも回ろうと思っていた計画はあっという間に消え去った。
定時直前にようやく今所属の新会社の社長を捕まえて挨拶をした。
「ちゃんと話してなかったけど、改めて、辞める理由、本音で聞かせてよ。」
そう言うので、やりたいことをやるためだと答えたが、
「それホントに本音全部？」
と社長はさらに突っ込んできた。
俺はどこまで話すか躊躇した。
「嫌なこととかあったんじゃないの？」
さらに畳みかける。
「確かに会社がこういう状況で雰囲気が悪くなったりしたのはキッカケになりました。でも一番は、辞めてしまったリーダーに、『自分の才能を生かす仕事をしろよ』と言われたことです。」
本音だった。
多少良い子ちゃんはしたかもしれないけど。
社長は、少し厳しい顔をして
「単なる一ライターで終わるなよ。新しいことをやりなさい。自分で考えられる人はクビにはならないから。頑張れよ！」
そう言って握手してくれた。
定時をすぎてから、遅まきながらソフトウェア部隊にも挨拶に回った。
残念ながら、俺たちの気持ちをガラガラと崩してくれた先輩は休みだった。
年度末ということもあり、他にも休み消化という人は多かったが、仕事で濃く関わった人達はなんとか回り切れた。
名残惜しくも、帰ろうとすると、既に挨拶を済ましていたが、まだ残っていた先輩や後輩が数人また集まってきてくれた。
ガッチリと握手をして別れた。
その後、音楽クラブのハンコを引き継ぎ忘れていたので、次期部長に電話した。
ちょうど4月に予定されていた社内イベントのために社内のスタジオで練習しているらしいので向かった。
すると、「最後に弾いてって下さいよ〜」などと言う。
この後にも予定があったのだが、キーボードをしっかり引っ張り出してくるものだから、まあ、10分くらい、とセッションすることになった。
みんな俺より5期以上下の若い連中だ。ホントに適当に合わせただけだけど、最後に一緒に弾けたのは、なんだか...区切りになって良かった。
だが、悲しい知らせもあった。
総務部長まで話をつけて社員クラブで行う予定だったそのイベントは、さらに上の人間のNOが出て中止になってしまったのだそうだ。
音楽が原点のはずのこの会社において、なんとも悲しいことだ。
それでも、「イベントを口実にして、クラブでスタジオを使えることになったから演奏楽しんでます」という後輩達の姿が逞しくも思った。俺には中途半端にしかできなかったクラブを、どんどん盛り上げて欲しい。
そして、いよいよ会社を出る。ゲートを出てから、守衛に社員証を返却した。
これで本当に社員ではなくなったのだ。11年間、自分にとって当たり前だった肩書きが消えた。少し、ジーンときた。
でも涙は出なかった。
翌日から新しい会社だったというのもあるし、現実的にはその後同期と集まる予定だったからだ。
同期で集まるから送別会かと思いきや、同期の結婚式の余興の打ち合せだ。しかも招聘したのは俺だ。
何しろ、ここのところ皆やけに忙しく、この日くらいしか人が集まりそうになかったからだ。多分早期優遇退職で抜けた人達の穴を埋める中心的な役がこの世代ということなのだろう。
でも、この会がこの日の締めくくりで良かった。ワイワイ飲みながらも余興の骨子も決まったし、気がつけば結構な量の酒を飲んでいた。湿っぽくもならずに、いつものように別れて帰路についた。
こうして、前職での11年の生活が終わった。
希望に満ち溢れていて、仕事も様々でやりがいがあった前半。
業績が落ちて、事業所が移転し、仕事も閉塞感が満ちてきた中盤。
それでも、有能なボスに引っ張られてチャレンジングな仕事をできた後半。
そして次から次へと人が減って行き、所属するチームが崩壊するのを見た最後の一年。
...中身はそれなりに詰まっていたのかな。
さあ、若干ばかり二日酔いでいよいよ転職一日目だ！
nobilesの投稿(23:50:04-2010-04-02) -
カテゴリ: Main
コメント
うたものギタリスト wrote:
2010-04-03 01:46:25
nobiles wrote:
ありがとうございます！ご報告もせずすみませんでした。
私としても、こういう形で部長を次へ渡すことになるとは想像だにしていませんでした。
まして、音楽と全然関係ない会社に行くなんて。
でも、やりたかったことですから。ここが人生の勝負所と思って、頑張ります。
ああ、だけど音楽はしっかり続けるつもりですよ！
私としても、こういう形で部長を次へ渡すことになるとは想像だにしていませんでした。
まして、音楽と全然関係ない会社に行くなんて。
でも、やりたかったことですから。ここが人生の勝負所と思って、頑張ります。
ああ、だけど音楽はしっかり続けるつもりですよ！
2010-04-03 11:50:26
jolyholy wrote:
お疲れ様です！
残念ながら一緒に仕事をすることはありませんでしたが、
これからのご活躍を楽しみにしています。
新居にも遊びに行かせてくださいな！
残念ながら一緒に仕事をすることはありませんでしたが、
これからのご活躍を楽しみにしています。
新居にも遊びに行かせてくださいな！
2010-04-03 12:34:05
nobiles wrote:
ありがとうございます。そうですね、仕事では絡みませんでしたね。
でも、人の縁はそのまま続けていくつもりですよ。これからもよろしくお願いします！
でも、人の縁はそのまま続けていくつもりですよ。これからもよろしくお願いします！
2010-04-03 14:58:32
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