NOBILES Days
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木曜日、後述する理由で早く帰って来たので娘と戯れていた。以前の反省から、極力近くで楽しい雰囲気で接してあげることにしているのだ。
娘は相変わらず自分の絵本や、俺たち大人の雑誌関わらず、引っ張り出してペラペラとめくるのが大好きなのだ。しかし、気づくとそれをビリビリと破いてしまうくせがある。
この日も、気づくとこどもチャレンジの絵本をビリビリやっている。前は許していたが、もう彼女は立派な保育園生だ。コラっと言ってまっすぐ向かせて説教をした。
「ほら見て。キーちゃんがビリビリしたからご本が痛い痛いって言ってるよ。大切なご本でしょ。ビリビリしちゃダメだよ。」
すると娘も、怒られていることが分かるらしい。するとみるみる機嫌が悪くなってグルグルのたうち始め、俺の膝だの腕だのをペチペチ叩き始めた。
...負けんぞ。
「ダメだよ、ちゃんとこっち向きなさい。」
のたうち回る娘を抱き起こしてまっすぐ向かせようとする。
ガブッッ
その刹那左腕の肘の少し前、内側に激痛が走った。なんと、噛みつかれてしまったのだ！
...しかし、子の所業は親の責任だ。俺も昔は喧嘩の時必ず噛みついていた。俺に似たんだろう。それにここで仕返しでぺチッなんてやったら虐待だ。抱きしめて、優しい子になって欲しいだけだよ、なんて言って揺り籠してやると落ち着いたのだが...。ちゃんと優しい子になってくれるだろうか。
5mm角くらいで皮まで剥けてしまった傷は、2日経った今でもちょっと痛々しいのである。
元気にお返事ハイッ！
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, ApertureValueMode, 1/80sec, F2.5, ISO160)
その木曜は来月会社が移転する予定の事業所で研修があり、初めて赴いた。
地図で見ると最寄りである小さな駅の前には店らしいものもほとんどない。同じ路線の2つ先にある前の会社の最寄り駅も吹きっさらしのようなところにある寂しい駅だったから、そんな雰囲気を想像して駅に降り立った。
確かにかなり小さい駅だ。しかし、快晴だったこともあるだろうが、駅前はかなり爽やかな雰囲気で、好印象を受ける。
しかも、社屋は本当に駅前ですぐに着いてしまった。
研修自体も興味深いものだった。「アクティブリスニング」といい、日本語に訳すと「積極的傾聴」となる。要は、人の話を聴く、もっと言えば濃い内容の話を引き出すテクニックの研修だ。
演習では、組になったパートナーの話を聴いて、どう頷いたり、相槌を打つかとか、さらに踏み込んでどう質問するか、どう褒めるかといったことを練習した。話す内容はテーマが与えられるのだが、最近泣いた話だとか、趣味だとか、自分の夢だとかであったりするので、全く知らなかった人の結構深いところの話なのだ。だから、ああ、この会社にもこんなに楽しい人達がたくさんいるんだ、と嬉しくなった。同じ部署にいながらほとんど話したことのなかった人達とも結構コミュニケートできた。
一方、途中で2人が「聞くのがうまい」ということでお手本として前に呼ばれた。...その2人ともが俺の同僚だった。逆に言えば、俺だけが呼ばれなかったということになる。
なるほど。設計者の意図を汲んで説明書に起こすのがこの仕事だ。人の話を聞くのは重要なスキルということだろう。
さて、いろんな人と話して驚いたのは、子会社である自分の会社のみならず、一緒に出席していた母体会社の社員も、中途採用率が非常に高いことだ。
生え抜きが悪いとは言わない。でも、居心地が良ければ良いほど甘えや馴れ合いが発生する。少なくとも俺はそうだった。
中途採用は、いやが上にも結果が求められる。だからこの会社は中途採用に積極的なのだろうか。会社は某かを生産する場所であって馴れ合いの場所ではないのだから。
だからといってよそよそしいわけではない。お互いをビジネスパートナーとして尊重している感じだ。
一方事業所の建物だが、前の会社の旧社屋を思い起こさせ、懐かしささえ感じた。食堂はごちゃごちゃしてるが、熱気が感じられるし、売店の前には靴の特売が来ていたりと、人が多くいることによる活気に溢れていた。俺はこっちの方が肌にあってるかもなあ。なんつったって通勤20分近くなるし。都心に近づく分、今は100%座れる帰りも、高い確率で座れなくなりそうなのが難点だが。
入社以来ずっと自分のオフィスから出ることがほとんどなかったが、まる一日こうして違う空気を吸って、様々な発見ができた有意義な日だった。
娘は相変わらず自分の絵本や、俺たち大人の雑誌関わらず、引っ張り出してペラペラとめくるのが大好きなのだ。しかし、気づくとそれをビリビリと破いてしまうくせがある。
この日も、気づくとこどもチャレンジの絵本をビリビリやっている。前は許していたが、もう彼女は立派な保育園生だ。コラっと言ってまっすぐ向かせて説教をした。
「ほら見て。キーちゃんがビリビリしたからご本が痛い痛いって言ってるよ。大切なご本でしょ。ビリビリしちゃダメだよ。」
すると娘も、怒られていることが分かるらしい。するとみるみる機嫌が悪くなってグルグルのたうち始め、俺の膝だの腕だのをペチペチ叩き始めた。
...負けんぞ。
「ダメだよ、ちゃんとこっち向きなさい。」
のたうち回る娘を抱き起こしてまっすぐ向かせようとする。
ガブッッ
その刹那左腕の肘の少し前、内側に激痛が走った。なんと、噛みつかれてしまったのだ！
...しかし、子の所業は親の責任だ。俺も昔は喧嘩の時必ず噛みついていた。俺に似たんだろう。それにここで仕返しでぺチッなんてやったら虐待だ。抱きしめて、優しい子になって欲しいだけだよ、なんて言って揺り籠してやると落ち着いたのだが...。ちゃんと優しい子になってくれるだろうか。
5mm角くらいで皮まで剥けてしまった傷は、2日経った今でもちょっと痛々しいのである。
元気にお返事ハイッ！
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, ApertureValueMode, 1/80sec, F2.5, ISO160)
その木曜は来月会社が移転する予定の事業所で研修があり、初めて赴いた。
地図で見ると最寄りである小さな駅の前には店らしいものもほとんどない。同じ路線の2つ先にある前の会社の最寄り駅も吹きっさらしのようなところにある寂しい駅だったから、そんな雰囲気を想像して駅に降り立った。
確かにかなり小さい駅だ。しかし、快晴だったこともあるだろうが、駅前はかなり爽やかな雰囲気で、好印象を受ける。
しかも、社屋は本当に駅前ですぐに着いてしまった。
研修自体も興味深いものだった。「アクティブリスニング」といい、日本語に訳すと「積極的傾聴」となる。要は、人の話を聴く、もっと言えば濃い内容の話を引き出すテクニックの研修だ。
演習では、組になったパートナーの話を聴いて、どう頷いたり、相槌を打つかとか、さらに踏み込んでどう質問するか、どう褒めるかといったことを練習した。話す内容はテーマが与えられるのだが、最近泣いた話だとか、趣味だとか、自分の夢だとかであったりするので、全く知らなかった人の結構深いところの話なのだ。だから、ああ、この会社にもこんなに楽しい人達がたくさんいるんだ、と嬉しくなった。同じ部署にいながらほとんど話したことのなかった人達とも結構コミュニケートできた。
一方、途中で2人が「聞くのがうまい」ということでお手本として前に呼ばれた。...その2人ともが俺の同僚だった。逆に言えば、俺だけが呼ばれなかったということになる。
なるほど。設計者の意図を汲んで説明書に起こすのがこの仕事だ。人の話を聞くのは重要なスキルということだろう。
さて、いろんな人と話して驚いたのは、子会社である自分の会社のみならず、一緒に出席していた母体会社の社員も、中途採用率が非常に高いことだ。
生え抜きが悪いとは言わない。でも、居心地が良ければ良いほど甘えや馴れ合いが発生する。少なくとも俺はそうだった。
中途採用は、いやが上にも結果が求められる。だからこの会社は中途採用に積極的なのだろうか。会社は某かを生産する場所であって馴れ合いの場所ではないのだから。
だからといってよそよそしいわけではない。お互いをビジネスパートナーとして尊重している感じだ。
一方事業所の建物だが、前の会社の旧社屋を思い起こさせ、懐かしささえ感じた。食堂はごちゃごちゃしてるが、熱気が感じられるし、売店の前には靴の特売が来ていたりと、人が多くいることによる活気に溢れていた。俺はこっちの方が肌にあってるかもなあ。なんつったって通勤20分近くなるし。都心に近づく分、今は100%座れる帰りも、高い確率で座れなくなりそうなのが難点だが。
入社以来ずっと自分のオフィスから出ることがほとんどなかったが、まる一日こうして違う空気を吸って、様々な発見ができた有意義な日だった。
nobilesの投稿(22:19:56-2010-05-15) -
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