NOBILES Days
Jump to navigationThe 1st Athletic Festival
週末に、娘にとって最初の運動会が、保育園であった。
本当は前の週に行われるはずだったものが、この子の晴れ女パワーを持ってしても叶わず、雨でこの日に延びた。もともとは娘の誕生日祝いを兼ねて泊まりがけの旅行の予定だったが、一年に一度しかない運動会を優先してわざわざキャンセルしてまで運動会に臨んだ。
(PentaxK-7, PentaxDA*60-250mmF4(200mm), ProgramMode, 1/400sec, F4.5, ISO200)
幸い、この日の天気はとても良く、運動会日和と言えた。いつもはじいじ、ばあばに送って行ってもらっているが、今回は俺と嫁さんぶ加え、たまたま遊びに来ていた嫁さんの妹とともに保育園に向かった。
あ、じいじ、ばあばは一緒に行かないのかって？嫁さんのご両親はその辺とてもドライなのだ。誕生日の寄せ書きも「そういうの苦手だよ」の一言で拒否したくらいなんで。
しかし、その「いつもと違う感」がまずかったのだろうか。運動会を前に保母さんに預けた段階で大泣きしてしまった。多分娘としては、俺たち両親と、よく遊んでくれる叔母との4人でどこかへ楽しくお出かけとでも思っていたのだろう。それが、着いた先はいつもの保育園だわ、なんだかザワザワと人が異常に多くて落ち着かないわ、結局預けられて遊んでもらえないわで計算違いばかりだったのだろう。
保育園の狭い園庭は、割と早めの時間に着いたはずなのに、既に周囲を熱心な親御さん達が囲んでいた。俺達もなんとか前列を確保して座った。
さあ入場だ。
うわ！娘のクラスは俺達と逆側に並ぶようだ。全然遠いじゃないか。望遠レンズで必死に娘の姿を探す...。
あれ？
保母さんに抱っこされて泣いていた！相当酷い泣き方だ。ひょっとして預けてからずっと泣いていたのだろうか。
早速園長先生のお言葉が始まる。
俺らの近くに並んだ年長のクラスの子供たちの返事がとても切れ味鋭い。なかなか良く教育してるんだな、と思う。
...と、視線を一番小さなクラスに移すと、娘がまだ保母さんに抱っこされて大泣きしている (′Д`;。ちゃんとお兄さんお姉さんみたいになるんだぞ...。
開会式が終わると、まずは年長のクラスの子供たちによる体操だ。これまたかなり切れ味鋭くて驚く。小1でもこんなに踊れたっけ？というくらいだ。
その間、うちの娘のクラスはグラウンドの端へ退避していたのだが、娘はずっとこっちを見ながら泣いていた。こりゃこりゃ。
切れ味鋭い体操が終わると、娘のクラスのかけっこだ。
入場する際、俺らの座っている場所の前も通ったのだが、ずーっと俺たちのことを見ながら泣いている (′Д`;。
いや、きっと本番は決めてくれるに違いない。さあ、しっかり走れよ！ゴールシーンをしっかり写して...げっ、ゴールする方向もこっちから遠い側かよ！
ゴールシーンが写せる位置に移動しようとするが、時既に遅し。移動中に娘の名前が呼ばれてしまったので、その位置で仕方なく撮影する。
よーいどん！
掛け声で一斉に駆け出す！
...ってあれ？同時走者5人のうち、半数程度が泣いたまま一歩も動かない。無論、うちの娘も動かなかった組だ (′Д`;。
後ろから保母さんが近寄って話しかけながら、もはや押し出すようにしてゴールへと歩かせていく。
ゴールの手前まで歩かせたら、今度はゴールテープの反対側に回り、両手を広げて「さあ、おいで」のポーズだ。保母さん達の涙ぐましい努力だ。これで大半の子がゴールした。
が。
賢明なる読者諸兄の想像通りである。ウチの娘だけがそれでもなお号泣して動かなかったのだ。
結局、諦めた保母さんがそのまま抱きしめて無理やりゴール側に引き寄せてようやく完走した。いやあれで走ってると言えるのか？ウチの娘。
その後の出番、ボンボンを持ってのお遊戯も同じ。一人立ち尽くして指をしゃぶりながら、俺達の方を見ながら号泣。あんなに家で踊ってたのに...。
最後の出番は親子競技だ。面倒くさがりの嫁さんでなく、俺が参加することにした。
入場門で娘と合流する。もう既に泣きすぎて「ほうほうの体」だ。ハンカチを出して拭いてやるが、まだ泣きやまない。
しっかり抱きしめてポンポンと背中を叩いてやると少し落ち着いたが、入場のため歩き始めるとまた大泣きを始めてしまった。
親子競技の内容は、まず二人で手をつないで1〜2m走ったら、そこに置いてある籠から、子どもが好きな動物のお面を選んで親に被せる。そこからまた2〜3m走り、パン食い競争よろしくぶら下げられた段ボールのリンゴを、親が抱っこしてあげて子どもに取らせる。そうしたら、また2〜3m一緒に走り、最後は抱っこでゴールする、というものだ。
さあ、俺達の出番だ。
...地面におろした瞬間、さらに火がついたように号泣を始めてしまった (′Д`;。
仕方なく、脇を抱えて走っているようなそぶりでお面の籠まで行く。
当然、娘と来たらお面なんかお構いなしで号泣である。また選ばせる素振りだけで、勝手にリスのお面を俺が自分で被る。段ボールリンゴも同様に娘の腕だけあてがって、実質おれがむしり取った。で、だっこでゴール。
...たかだか10〜20m程度なのに、猛烈に疲れたぞ (′Д`;。
これにて最年少のひよこ組の出番は終了で解散となった。1時間ほどだ。年長のクラスはここからまた午前中いっぱい競技があるようだ。
退場する際、保母さんからプレゼントをもらえた。保母さん手作りのメッセージ入りメダルと、ビニール袋に品物が幾つか入っていた。
中身は、赤白帽（今回は自前の帽子だったのだ）に、図鑑と虫眼鏡の付いた紙の探検バッグだった。
かようにして、娘の最初の運動会は、走らない、踊らない、笑わない、四六時中号泣という、彼女にとっても、わざわざ旅行をキャンセルした俺たちにとっても、悪夢のような結果に終わった。
が、その悪夢の最後に、お気に入りの保母さんからもらったメダルが強烈に印象に残ったのか知らないが、それ以来娘は手作りメダルを首から外そうとしない。着替えなどでちょっと外すだけでも激怒だ。なんか良くわからんが、感受性があるのかな。
どうも「いつもと違う」「大勢の人」が苦手な娘。これは嫁さんに似たのか？なんとかこれからの1年でそうした条件を跳ね返してイキイキ運動会を楽しめるようになって欲しいものだ。
ま、旅行をキャンセルして臨んだ分、かけっこの方向とか、撮影ポイントも把握できたしね。
本当は前の週に行われるはずだったものが、この子の晴れ女パワーを持ってしても叶わず、雨でこの日に延びた。もともとは娘の誕生日祝いを兼ねて泊まりがけの旅行の予定だったが、一年に一度しかない運動会を優先してわざわざキャンセルしてまで運動会に臨んだ。
(PentaxK-7, PentaxDA*60-250mmF4(200mm), ProgramMode, 1/400sec, F4.5, ISO200)
幸い、この日の天気はとても良く、運動会日和と言えた。いつもはじいじ、ばあばに送って行ってもらっているが、今回は俺と嫁さんぶ加え、たまたま遊びに来ていた嫁さんの妹とともに保育園に向かった。
あ、じいじ、ばあばは一緒に行かないのかって？嫁さんのご両親はその辺とてもドライなのだ。誕生日の寄せ書きも「そういうの苦手だよ」の一言で拒否したくらいなんで。
しかし、その「いつもと違う感」がまずかったのだろうか。運動会を前に保母さんに預けた段階で大泣きしてしまった。多分娘としては、俺たち両親と、よく遊んでくれる叔母との4人でどこかへ楽しくお出かけとでも思っていたのだろう。それが、着いた先はいつもの保育園だわ、なんだかザワザワと人が異常に多くて落ち着かないわ、結局預けられて遊んでもらえないわで計算違いばかりだったのだろう。
保育園の狭い園庭は、割と早めの時間に着いたはずなのに、既に周囲を熱心な親御さん達が囲んでいた。俺達もなんとか前列を確保して座った。
さあ入場だ。
うわ！娘のクラスは俺達と逆側に並ぶようだ。全然遠いじゃないか。望遠レンズで必死に娘の姿を探す...。
あれ？
保母さんに抱っこされて泣いていた！相当酷い泣き方だ。ひょっとして預けてからずっと泣いていたのだろうか。
早速園長先生のお言葉が始まる。
俺らの近くに並んだ年長のクラスの子供たちの返事がとても切れ味鋭い。なかなか良く教育してるんだな、と思う。
...と、視線を一番小さなクラスに移すと、娘がまだ保母さんに抱っこされて大泣きしている (′Д`;。ちゃんとお兄さんお姉さんみたいになるんだぞ...。
開会式が終わると、まずは年長のクラスの子供たちによる体操だ。これまたかなり切れ味鋭くて驚く。小1でもこんなに踊れたっけ？というくらいだ。
その間、うちの娘のクラスはグラウンドの端へ退避していたのだが、娘はずっとこっちを見ながら泣いていた。こりゃこりゃ。
切れ味鋭い体操が終わると、娘のクラスのかけっこだ。
入場する際、俺らの座っている場所の前も通ったのだが、ずーっと俺たちのことを見ながら泣いている (′Д`;。
いや、きっと本番は決めてくれるに違いない。さあ、しっかり走れよ！ゴールシーンをしっかり写して...げっ、ゴールする方向もこっちから遠い側かよ！
ゴールシーンが写せる位置に移動しようとするが、時既に遅し。移動中に娘の名前が呼ばれてしまったので、その位置で仕方なく撮影する。
よーいどん！
掛け声で一斉に駆け出す！
...ってあれ？同時走者5人のうち、半数程度が泣いたまま一歩も動かない。無論、うちの娘も動かなかった組だ (′Д`;。
後ろから保母さんが近寄って話しかけながら、もはや押し出すようにしてゴールへと歩かせていく。
ゴールの手前まで歩かせたら、今度はゴールテープの反対側に回り、両手を広げて「さあ、おいで」のポーズだ。保母さん達の涙ぐましい努力だ。これで大半の子がゴールした。
が。
賢明なる読者諸兄の想像通りである。ウチの娘だけがそれでもなお号泣して動かなかったのだ。
結局、諦めた保母さんがそのまま抱きしめて無理やりゴール側に引き寄せてようやく完走した。いやあれで走ってると言えるのか？ウチの娘。
その後の出番、ボンボンを持ってのお遊戯も同じ。一人立ち尽くして指をしゃぶりながら、俺達の方を見ながら号泣。あんなに家で踊ってたのに...。
最後の出番は親子競技だ。面倒くさがりの嫁さんでなく、俺が参加することにした。
入場門で娘と合流する。もう既に泣きすぎて「ほうほうの体」だ。ハンカチを出して拭いてやるが、まだ泣きやまない。
しっかり抱きしめてポンポンと背中を叩いてやると少し落ち着いたが、入場のため歩き始めるとまた大泣きを始めてしまった。
親子競技の内容は、まず二人で手をつないで1〜2m走ったら、そこに置いてある籠から、子どもが好きな動物のお面を選んで親に被せる。そこからまた2〜3m走り、パン食い競争よろしくぶら下げられた段ボールのリンゴを、親が抱っこしてあげて子どもに取らせる。そうしたら、また2〜3m一緒に走り、最後は抱っこでゴールする、というものだ。
さあ、俺達の出番だ。
...地面におろした瞬間、さらに火がついたように号泣を始めてしまった (′Д`;。
仕方なく、脇を抱えて走っているようなそぶりでお面の籠まで行く。
当然、娘と来たらお面なんかお構いなしで号泣である。また選ばせる素振りだけで、勝手にリスのお面を俺が自分で被る。段ボールリンゴも同様に娘の腕だけあてがって、実質おれがむしり取った。で、だっこでゴール。
...たかだか10〜20m程度なのに、猛烈に疲れたぞ (′Д`;。
これにて最年少のひよこ組の出番は終了で解散となった。1時間ほどだ。年長のクラスはここからまた午前中いっぱい競技があるようだ。
退場する際、保母さんからプレゼントをもらえた。保母さん手作りのメッセージ入りメダルと、ビニール袋に品物が幾つか入っていた。
中身は、赤白帽（今回は自前の帽子だったのだ）に、図鑑と虫眼鏡の付いた紙の探検バッグだった。
かようにして、娘の最初の運動会は、走らない、踊らない、笑わない、四六時中号泣という、彼女にとっても、わざわざ旅行をキャンセルした俺たちにとっても、悪夢のような結果に終わった。
が、その悪夢の最後に、お気に入りの保母さんからもらったメダルが強烈に印象に残ったのか知らないが、それ以来娘は手作りメダルを首から外そうとしない。着替えなどでちょっと外すだけでも激怒だ。なんか良くわからんが、感受性があるのかな。
どうも「いつもと違う」「大勢の人」が苦手な娘。これは嫁さんに似たのか？なんとかこれからの1年でそうした条件を跳ね返してイキイキ運動会を楽しめるようになって欲しいものだ。
ま、旅行をキャンセルして臨んだ分、かけっこの方向とか、撮影ポイントも把握できたしね。
nobilesの投稿(23:13:30-2010-10-04) -
カテゴリ: Main
コメント
end wrote:
2010-10-05 10:18:24
NOBILES@office wrote:
Ｔシャツ俺が選んだんじゃねーよ！
2010-10-05 12:16:44
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