NOBILES Days
Jump to navigationCatastrophe Vol.4
我が家のある地域は製油所が近くに数多くあるので、日本でも有数のガソリンが安い地域だ。
だからか知らないが、今週に入って軒並みスタンドが復活した。24時間営業を再開したところもあり、もうほとんど待たずに入れられるようだ。
ま、落ち着くまでの期間は大体予想通りだったね。むしろ、この混乱で急騰しまくった値段の方を注視したい。リビア情勢もあるから簡単には下がらないかもしれないし。
...などと思っていたら...。
昨日、出張でまた北関東に行った。これまでは駅からシャトルバスに乗っていたが、今回は特に時間の縛りがなかったので歩いてみることにした。3.5kmほどなので俺の足なら40分かからない程度だ。
すると、反対側の道がものすごく混んでいる。混んでいるのかと思ったら、その脇を他の車が追い抜いて行く。
そう、それはガソリンスタンドを先頭にした給油渋滞だった。数えてみたら30台を超えていた。
うーん。やっぱり被災地ならずとも、場所によってはまだまだか。
ちなみに俺の歩きタイムは33分程度。まあ、ちょうどいい運動だった。ってか前職時代は毎日通勤でそのくらい歩いてたんだけどね。
本文とは関係ございません
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/500sec, F2.5, ISO100)
さて、">震災当日のドキュメンタリーの続きだ。
震災から数時間経ち、同じフロアの人達が携帯で見ているワンセグで、その甚大な被害が徐々に分かってきた。
そんな中、時刻は定時に近づこうとしていた。どうやら電車の復旧はしばらく...ヘタをすれば終日、厳しそうな情勢だった。こりゃ会社で泊まりは決定か。メールでやりとりする嫁さんも、嫁さんの会社で泊まる意思を固めたらしい。
幸い、娘はもともと嫁さんの実家が送り迎えして下さっている。俺達が帰ってこれなかったらそのまま実家に泊めて下さるそうだ。ありがたい。でも...ちゃんと寝てくれるのだろうか。怖がったりしていないだろうか。
ちょっと気分転換にコーヒーでも飲もうと立ち上がったところで、ふと気づいた。
確か、友人がここから2kmくらいのところに住んでいたはずだ。会社の研修でアメリカに行くとか最近メールが来ていたが、それはもう少し先だったはずだ。
ただ、彼のオフィスは日本の超ど真ん中のオフィス街なので彼が家に帰るには15km近くあるはずだ。当然、電車が止まってるから歩きのはずだ。
でもまあ、駄目モトでもいい。とりあえず連絡してみよう。
携帯で電話する。やはりまだまだつながりにくい。それでも、数回目につながった。が、彼は電話に出ず、留守電になってしまった。とりあえず、帰るようなら寄せて欲しい、とメッセージを入れた。
しばらくして彼から電話がかかってきた。やはりまだオフィスにいるらしい。しかも、たまたま家族が里帰りしているので、帰るかどうか迷っていたらしい。...そっすかあ。
「ってか、今おまえ●●に勤めてんじゃなかったっけ？エライ遠いんじゃないの？」
あれ？オフィス移転したこと言わなかったっけ？彼は俺がまだ前のオフィスにいると思っていたようだ。
ともかく、彼はこれをキッカケに、やっぱり帰ろうと決意したようだ。近くになったらまた連絡すると言って電話を切った。
電話がだんだん通じやすくなってきた気がするので、自分の実家にもかけてみた。妙にハイテンションな親父が出た。食器棚から食器が飛んだらしいが、そう大きな被害はなく、怪我もないらしい。また一つ安心した。
それからここに至って翌日の温泉旅行は諦め、予約していたちょっといいホテルにキャンセルの電話を入れた。
向こうもそういう電話が相次いでいたのか、なかなか繋がらなかったが、ようやく繋がったところでキャンセルを伝えると、「この事態ですから、キャンセル料はいただきません」と言ってくれた。それどころかすみません、とまで謝られてしまい、いやいや、アンタのせいじゃないだろ、と困惑した。
あちらとしても大損害だろうに。料理がうまいと評判のところなので、また機会を改めて訪れたいと思う。
これと前後して、館内放送が流れた。非常食を配布するという。おお、さすが大きい事業所だ。ちゃんと備蓄があるようだ。
フロアごとに区切って配布していくようだが、一向にうちのフロアが呼ばれない。...さすが子会社。まさか対象外か？と思いきや、最後の最後に「それ以外のフロアの皆さん」扱いで呼び出しがかかった。さいでっか (′Д`;。
配布場所は食堂らしい。さっき買い出しに行った売店と同じ建物だ。
俺のいる建物に残っている人達がゾロゾロと食堂に向かう。こんなに人が残っていたか、と驚くほどだ。俺も、年代が近くて仲良くさせてもらっている人達と固まって歩いて行った。
そんな人並みの中に社長もいた。社長も帰れないらしい。
もう外は暗くなっていた。
食堂に行くと、非常食配布の列が既にできている。その列を面白がってわざわざカメラを引っ張り出して撮影しているおっさんがいた。
すると、既に非常食を受け取った人が出てきて、そのおっさんに声をかけた。「おー、お前も帰れんかー！」的なトーンで騒いでいる。で、受け取った非常食を持ってポーズをとり、記念撮影が始まった。こういう時、俺達くらいの年代より、おっさん世代の方がテンション上がっちゃうのか？ノー天気な連中だ。
さて、並んだものの、その進みは早く、2〜3分程度で中に入れた。
通常の動線とは逆で、下膳コーナーの横を通り、座席フロアへと抜けた。すると、テーブルの上に段ボールがゴロゴロと置かれている。そこから各自が非常食を取っていく形のようだ。
非常食は、牛肉か魚の缶詰と、フリーズドライのご飯を2つ（ドライカレーとか混ぜご飯など数種類から自分で選択）、それに1.5リットルペットボトルの水だった。
なんてことないのだが、この事態でちゃんと食事を配布してもらえたことが嬉しく、なんだかおじさん達が騒ぐのも少し分からないではなかった。
なので、また部署のメンバーで固まってオフィスまでガヤガヤ話しながら戻った。
つづく。
だからか知らないが、今週に入って軒並みスタンドが復活した。24時間営業を再開したところもあり、もうほとんど待たずに入れられるようだ。
ま、落ち着くまでの期間は大体予想通りだったね。むしろ、この混乱で急騰しまくった値段の方を注視したい。リビア情勢もあるから簡単には下がらないかもしれないし。
...などと思っていたら...。
昨日、出張でまた北関東に行った。これまでは駅からシャトルバスに乗っていたが、今回は特に時間の縛りがなかったので歩いてみることにした。3.5kmほどなので俺の足なら40分かからない程度だ。
すると、反対側の道がものすごく混んでいる。混んでいるのかと思ったら、その脇を他の車が追い抜いて行く。
そう、それはガソリンスタンドを先頭にした給油渋滞だった。数えてみたら30台を超えていた。
うーん。やっぱり被災地ならずとも、場所によってはまだまだか。
ちなみに俺の歩きタイムは33分程度。まあ、ちょうどいい運動だった。ってか前職時代は毎日通勤でそのくらい歩いてたんだけどね。
本文とは関係ございません
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/500sec, F2.5, ISO100)
さて、">震災当日のドキュメンタリーの続きだ。
震災から数時間経ち、同じフロアの人達が携帯で見ているワンセグで、その甚大な被害が徐々に分かってきた。
そんな中、時刻は定時に近づこうとしていた。どうやら電車の復旧はしばらく...ヘタをすれば終日、厳しそうな情勢だった。こりゃ会社で泊まりは決定か。メールでやりとりする嫁さんも、嫁さんの会社で泊まる意思を固めたらしい。
幸い、娘はもともと嫁さんの実家が送り迎えして下さっている。俺達が帰ってこれなかったらそのまま実家に泊めて下さるそうだ。ありがたい。でも...ちゃんと寝てくれるのだろうか。怖がったりしていないだろうか。
ちょっと気分転換にコーヒーでも飲もうと立ち上がったところで、ふと気づいた。
確か、友人がここから2kmくらいのところに住んでいたはずだ。会社の研修でアメリカに行くとか最近メールが来ていたが、それはもう少し先だったはずだ。
ただ、彼のオフィスは日本の超ど真ん中のオフィス街なので彼が家に帰るには15km近くあるはずだ。当然、電車が止まってるから歩きのはずだ。
でもまあ、駄目モトでもいい。とりあえず連絡してみよう。
携帯で電話する。やはりまだまだつながりにくい。それでも、数回目につながった。が、彼は電話に出ず、留守電になってしまった。とりあえず、帰るようなら寄せて欲しい、とメッセージを入れた。
しばらくして彼から電話がかかってきた。やはりまだオフィスにいるらしい。しかも、たまたま家族が里帰りしているので、帰るかどうか迷っていたらしい。...そっすかあ。
「ってか、今おまえ●●に勤めてんじゃなかったっけ？エライ遠いんじゃないの？」
あれ？オフィス移転したこと言わなかったっけ？彼は俺がまだ前のオフィスにいると思っていたようだ。
ともかく、彼はこれをキッカケに、やっぱり帰ろうと決意したようだ。近くになったらまた連絡すると言って電話を切った。
電話がだんだん通じやすくなってきた気がするので、自分の実家にもかけてみた。妙にハイテンションな親父が出た。食器棚から食器が飛んだらしいが、そう大きな被害はなく、怪我もないらしい。また一つ安心した。
それからここに至って翌日の温泉旅行は諦め、予約していたちょっといいホテルにキャンセルの電話を入れた。
向こうもそういう電話が相次いでいたのか、なかなか繋がらなかったが、ようやく繋がったところでキャンセルを伝えると、「この事態ですから、キャンセル料はいただきません」と言ってくれた。それどころかすみません、とまで謝られてしまい、いやいや、アンタのせいじゃないだろ、と困惑した。
あちらとしても大損害だろうに。料理がうまいと評判のところなので、また機会を改めて訪れたいと思う。
これと前後して、館内放送が流れた。非常食を配布するという。おお、さすが大きい事業所だ。ちゃんと備蓄があるようだ。
フロアごとに区切って配布していくようだが、一向にうちのフロアが呼ばれない。...さすが子会社。まさか対象外か？と思いきや、最後の最後に「それ以外のフロアの皆さん」扱いで呼び出しがかかった。さいでっか (′Д`;。
配布場所は食堂らしい。さっき買い出しに行った売店と同じ建物だ。
俺のいる建物に残っている人達がゾロゾロと食堂に向かう。こんなに人が残っていたか、と驚くほどだ。俺も、年代が近くて仲良くさせてもらっている人達と固まって歩いて行った。
そんな人並みの中に社長もいた。社長も帰れないらしい。
もう外は暗くなっていた。
食堂に行くと、非常食配布の列が既にできている。その列を面白がってわざわざカメラを引っ張り出して撮影しているおっさんがいた。
すると、既に非常食を受け取った人が出てきて、そのおっさんに声をかけた。「おー、お前も帰れんかー！」的なトーンで騒いでいる。で、受け取った非常食を持ってポーズをとり、記念撮影が始まった。こういう時、俺達くらいの年代より、おっさん世代の方がテンション上がっちゃうのか？ノー天気な連中だ。
さて、並んだものの、その進みは早く、2〜3分程度で中に入れた。
通常の動線とは逆で、下膳コーナーの横を通り、座席フロアへと抜けた。すると、テーブルの上に段ボールがゴロゴロと置かれている。そこから各自が非常食を取っていく形のようだ。
非常食は、牛肉か魚の缶詰と、フリーズドライのご飯を2つ（ドライカレーとか混ぜご飯など数種類から自分で選択）、それに1.5リットルペットボトルの水だった。
なんてことないのだが、この事態でちゃんと食事を配布してもらえたことが嬉しく、なんだかおじさん達が騒ぐのも少し分からないではなかった。
なので、また部署のメンバーで固まってオフィスまでガヤガヤ話しながら戻った。
つづく。
nobilesの投稿(23:37:04-2011-03-25) -
カテゴリ: Main
コメント
end wrote:
2011-03-26 00:40:44
nobiles_mobile wrote:
そうなんじゃないかなあ。備蓄。
カレーってば、さすがにレトルト？
カレーってば、さすがにレトルト？
2011-03-26 08:16:20
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俺が帰った直後に…
会社って非常食用意する義務とかあんのかな？