NOBILES Days
Jump to navigationThe Growth of The Lion
以前述べた、地震で崩れた屋根の修理が終わった。
が、使い終わったテープの芯やら、接着剤のパッケージやらが庭に残されていたり、足場を築いた際にどかしたものがそのまま放置されていたりと、仕事が大雑把だなー、と思わされた。
...修理してもらった屋根は、大丈夫なのか？
一つ一つの手順を抜かりなく行うことがどんな仕事でも基本だ。客先で使った道具やゴミを持って帰るなんてことは、それこそ当たり前の手順だろう。
多分、足場を組んだ業者と屋根を施工した業者は別の下請けのようだが、塗料の入れ物らしきものもご丁寧に玄関前に残されていたので大差はなかろう。
いずれにしても、それを統括する大手工務店のコントロールひとつだと思う。仮に俺が家建てるなら、あの工務店には絶対依頼しない。
もう大分経っちゃったけど、307SWの車検の納車時に、新しい車種、508を試乗してきた。
Peugeot508
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/2000sec, F2.5, ISO100)
俺、結構試乗って好きなので、プジョーの新車が出る度に、なんだかんだ言って乗せてもらいに行っている。
今回なんて車検通してるんだから、あと2年間は買う気がないのはバレバレなのだが、まあ、潜在的な購入層に商品をアピールしておくのもディーラーの仕事なわけで、快く試乗させてくれた。
508は、これまでの407の事実上の後継で、今の国内ラインナップでは最上位となる。割ととんがった印象だった407から一転し、かなりノーブルな印象だ。一説にはそうした車を好む中国市場を意識しているらしい。でも、そのおかげか、普通に快適な車だった。
応対してくれた営業は、一応顔は前から知っていた。 芸人のキム兄のようなコワモテなのだが、俺は前から好印象があった。
というのは、ろくに車のことも知らん「やる気レス営業」も多いこのディーラーにあって、車のことも結構詳しそうだし、プジョー自体にも愛情があって熱心そうだったからだ。
今回はすぐに出せるということでセダンに乗った。ほんとはSW（ワゴン）に乗りたかったのだが、今現在まったく買う気がないのに、わざわざ店にディスプレイしてあるSWを引っ張り出してまで試乗するのも申し訳ないしね。
Peugeot508
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/125sec, F2.5, ISO100)
外観デザインについては、この508から新しい世代に入ったとのことで、俺の307SWを含めた、ちょっときつめの猫顔から、大分大人しくなった印象だ。
どちらかと言うと、306や406辺りの世代への回帰にも感じた。でも、もちろん細かいところはモダンになっているし、いかにもプジョー、という雰囲気は完全に消えたわけじゃなく、主張がある。なかなかいい塩梅なんじゃないか。特に、SWの緩やかに弧を描くルーフラインなんてとても美しくてそそられる。
発進前に、装備についてキム兄（違）が丁寧に説明してくれる。さすが、中国市場を意識しているだけあって、かなり豪華に感じる。キーレスエントリーの端末は、最新のBMWあたりも採用しているような、ボタンがたくさんある大きなものだった。LEDをふんだんに奢られた室内の照明もとてもリッチで華やかな印象だ。
当然シートも、結構スポーティ系な307SWと比べると、かなりがっしりと重厚な感じがして、安心感が高い。まあいわゆる高級車のそれだ。インジケーター類は、最近の車らしくカラーLCDが奢られて、綺麗で気分を高めてくれる。
Peugeot508 Cockpit（拡大はなし）
(PentaxK-7, PentaxDA15mmLimitedF4, 1/160sec, F5.5, ISO160)
驚くべきことに、あのプジョーのステアリングに、リモコンの操作系がついている。これまでのプジョーでは考えられない。俺がそのことに驚いていると、 気付いたキム兄（違）がエアコン吹き出し口の下のスペースを押した。そこからは、カップホルダーが姿を現した。
「信じられないでしょ？あの、喉が乾いたら車を止めてカフェに入ればいい、というカフェ文化のフランス車が！」
俺がかなりプジョーの試乗を繰り返すモノ好きであることに気付いたようで、ちょっとキム兄（違）のテンションも上がってきた。
さて走り始める。エンジンはここ最近の定番の1.6リットルのターボだ。308なんかと同じだ。さすがにこの車格に対して厳しいんじゃないの？と思っていたが、とんでもない。307SWのNA2.0リットルよりもむしろ力強く、しかもスムースに発進した。
3008の時も感じたけど、この1.6リットルターボと、6速のオートマの組み合わせは実に完成度が高いと思う。308初期の4速オートマの時は「あー、やっぱターボだな」というクセを感じたものだが、それが全然ない。非常にリニアなレスポンスだ。
せっかくだから、シフトレバーをMモードに倒してシーケンシャルマニュアルモードで走ってみる。
あれ？あれあれ？ギヤが上がらない。
...307とはシフトの向きが逆になっていた。だがこれも理にかなっている。急停止の時はひとは身体が突っ張るから、押す方をシフトダウンにすべきで、これはレーシングカーも共通の国際標準だ。これも、プジョーがグローバルカーへと脱皮しようとしている一環かもしれない。
脚は、プジョーならではの猫足...と言うより、完全に高級車のそれだ。しなやかに振動を吸収し、キャビンをフラットに保つ。でも、カーブを少し飛ばしても全く破綻せずに追従する。静粛性もなかなかのものだった。高速の側道でそれなりのスピードに達するほど加速したのだが、車内はとても静かだし、車の挙動も極めて安定していた。
カーナビは標準だし、後席に操作部もある4エリア独立エアコンも付いている。これだけの豪華装備で400万円〜という価格設定というのは、さすがに国産よりは高いが、輸入車としてはバーゲンと言って良いんじゃなかろうか。
まあ、俺なんかにとっては年齢的にも価格的にもまだ先だろうけどね。
あーでも、ラテンらしい詰めの甘さもちょっと垣間みられた。
標準搭載のナビだが、見づらい低い位置に搭載されていた。逆に、高い位置には不自然にエアコンの操作系が収まっている。キム兄（違）によると、本国ではここにナビが入っているらしい。なんでそんなことになっちゃったのかなぁ？
まあ、かなりスペースに余裕があるから、低い位置でも思ったほど見づらくはないのだが、視線移動が多めなのは確かだ。なんとかならんのかな。
そんなことも含めて、キム兄（違）とプジョー談義を繰り広げながら試乗から戻ると、ちょっと機嫌が良くなったのだろうか、新しいプジョーロゴのサンシェードをくれた。
このサンシェード、なかなか渋くていいのだが、吸盤が弱く、素材も柔らかいのですぐに落ちてしまう。結局、以前から使ってる固いものに戻してしまった。
さてはて、次は何をきっかけに車買うんだろうね。その時に、まだ俺にプジョー熱が残ってるかな。
が、使い終わったテープの芯やら、接着剤のパッケージやらが庭に残されていたり、足場を築いた際にどかしたものがそのまま放置されていたりと、仕事が大雑把だなー、と思わされた。
...修理してもらった屋根は、大丈夫なのか？
一つ一つの手順を抜かりなく行うことがどんな仕事でも基本だ。客先で使った道具やゴミを持って帰るなんてことは、それこそ当たり前の手順だろう。
多分、足場を組んだ業者と屋根を施工した業者は別の下請けのようだが、塗料の入れ物らしきものもご丁寧に玄関前に残されていたので大差はなかろう。
いずれにしても、それを統括する大手工務店のコントロールひとつだと思う。仮に俺が家建てるなら、あの工務店には絶対依頼しない。
もう大分経っちゃったけど、307SWの車検の納車時に、新しい車種、508を試乗してきた。
Peugeot508
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/2000sec, F2.5, ISO100)
俺、結構試乗って好きなので、プジョーの新車が出る度に、なんだかんだ言って乗せてもらいに行っている。
今回なんて車検通してるんだから、あと2年間は買う気がないのはバレバレなのだが、まあ、潜在的な購入層に商品をアピールしておくのもディーラーの仕事なわけで、快く試乗させてくれた。
508は、これまでの407の事実上の後継で、今の国内ラインナップでは最上位となる。割ととんがった印象だった407から一転し、かなりノーブルな印象だ。一説にはそうした車を好む中国市場を意識しているらしい。でも、そのおかげか、普通に快適な車だった。
応対してくれた営業は、一応顔は前から知っていた。 芸人のキム兄のようなコワモテなのだが、俺は前から好印象があった。
というのは、ろくに車のことも知らん「やる気レス営業」も多いこのディーラーにあって、車のことも結構詳しそうだし、プジョー自体にも愛情があって熱心そうだったからだ。
今回はすぐに出せるということでセダンに乗った。ほんとはSW（ワゴン）に乗りたかったのだが、今現在まったく買う気がないのに、わざわざ店にディスプレイしてあるSWを引っ張り出してまで試乗するのも申し訳ないしね。
Peugeot508
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/125sec, F2.5, ISO100)
外観デザインについては、この508から新しい世代に入ったとのことで、俺の307SWを含めた、ちょっときつめの猫顔から、大分大人しくなった印象だ。
どちらかと言うと、306や406辺りの世代への回帰にも感じた。でも、もちろん細かいところはモダンになっているし、いかにもプジョー、という雰囲気は完全に消えたわけじゃなく、主張がある。なかなかいい塩梅なんじゃないか。特に、SWの緩やかに弧を描くルーフラインなんてとても美しくてそそられる。
発進前に、装備についてキム兄（違）が丁寧に説明してくれる。さすが、中国市場を意識しているだけあって、かなり豪華に感じる。キーレスエントリーの端末は、最新のBMWあたりも採用しているような、ボタンがたくさんある大きなものだった。LEDをふんだんに奢られた室内の照明もとてもリッチで華やかな印象だ。
当然シートも、結構スポーティ系な307SWと比べると、かなりがっしりと重厚な感じがして、安心感が高い。まあいわゆる高級車のそれだ。インジケーター類は、最近の車らしくカラーLCDが奢られて、綺麗で気分を高めてくれる。
Peugeot508 Cockpit（拡大はなし）
(PentaxK-7, PentaxDA15mmLimitedF4, 1/160sec, F5.5, ISO160)
驚くべきことに、あのプジョーのステアリングに、リモコンの操作系がついている。これまでのプジョーでは考えられない。俺がそのことに驚いていると、 気付いたキム兄（違）がエアコン吹き出し口の下のスペースを押した。そこからは、カップホルダーが姿を現した。
「信じられないでしょ？あの、喉が乾いたら車を止めてカフェに入ればいい、というカフェ文化のフランス車が！」
俺がかなりプジョーの試乗を繰り返すモノ好きであることに気付いたようで、ちょっとキム兄（違）のテンションも上がってきた。
さて走り始める。エンジンはここ最近の定番の1.6リットルのターボだ。308なんかと同じだ。さすがにこの車格に対して厳しいんじゃないの？と思っていたが、とんでもない。307SWのNA2.0リットルよりもむしろ力強く、しかもスムースに発進した。
3008の時も感じたけど、この1.6リットルターボと、6速のオートマの組み合わせは実に完成度が高いと思う。308初期の4速オートマの時は「あー、やっぱターボだな」というクセを感じたものだが、それが全然ない。非常にリニアなレスポンスだ。
せっかくだから、シフトレバーをMモードに倒してシーケンシャルマニュアルモードで走ってみる。
あれ？あれあれ？ギヤが上がらない。
...307とはシフトの向きが逆になっていた。だがこれも理にかなっている。急停止の時はひとは身体が突っ張るから、押す方をシフトダウンにすべきで、これはレーシングカーも共通の国際標準だ。これも、プジョーがグローバルカーへと脱皮しようとしている一環かもしれない。
脚は、プジョーならではの猫足...と言うより、完全に高級車のそれだ。しなやかに振動を吸収し、キャビンをフラットに保つ。でも、カーブを少し飛ばしても全く破綻せずに追従する。静粛性もなかなかのものだった。高速の側道でそれなりのスピードに達するほど加速したのだが、車内はとても静かだし、車の挙動も極めて安定していた。
カーナビは標準だし、後席に操作部もある4エリア独立エアコンも付いている。これだけの豪華装備で400万円〜という価格設定というのは、さすがに国産よりは高いが、輸入車としてはバーゲンと言って良いんじゃなかろうか。
まあ、俺なんかにとっては年齢的にも価格的にもまだ先だろうけどね。
あーでも、ラテンらしい詰めの甘さもちょっと垣間みられた。
標準搭載のナビだが、見づらい低い位置に搭載されていた。逆に、高い位置には不自然にエアコンの操作系が収まっている。キム兄（違）によると、本国ではここにナビが入っているらしい。なんでそんなことになっちゃったのかなぁ？
まあ、かなりスペースに余裕があるから、低い位置でも思ったほど見づらくはないのだが、視線移動が多めなのは確かだ。なんとかならんのかな。
そんなことも含めて、キム兄（違）とプジョー談義を繰り広げながら試乗から戻ると、ちょっと機嫌が良くなったのだろうか、新しいプジョーロゴのサンシェードをくれた。
このサンシェード、なかなか渋くていいのだが、吸盤が弱く、素材も柔らかいのですぐに落ちてしまう。結局、以前から使ってる固いものに戻してしまった。
さてはて、次は何をきっかけに車買うんだろうね。その時に、まだ俺にプジョー熱が残ってるかな。
nobilesの投稿(23:57:00-2011-09-16) -
カテゴリ: Peugeot
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