NOBILES Days
Jump to navigationThe Medical Examination
ここで散々こき下ろしてる、今のグループリーダーだが、それでも立場は立場なので、一通り完成した、ある案件のチェックをお願いした。
しばらくして、声をかけられた。
グ「あ、こ、これ、良く調べましたね。どうやって調べたんですか？」
俺「え？いや、普通に開発部の掲示板見てですが...」
グ「じゃ、じゃあ前の機種との違いがまとまってたりするのかな？」
ああ？？？そんな気の利いたモン開発が作ってたらこんなに苦労せんし、開発もそんな暇なわけねーだろ！！...ってか掲示板アンタ見てないの？
俺「いえ...ファイルを一つ一つ開いて、割と地道にですね。それに、先月までの案件が割と幅広かったから、その時の情報もありますし」
グ「へえ〜♪」
へえ〜じゃねえよ。アンタもその案件関わって、俺に散々ムチャブリしてたじゃねーか！
それ以上に、情報の調査方法なんて、始める前に、初心者みたいな俺にアンタが俺に教えるべきもんじゃねーの？？
「あ！あっ！これ！これ、新しいヤツ？？」
リーダーはいきなり、机に置いてあった俺のiPhoneを指差した。
...この時点でiPhone4S発売前だし。そもそも俺のは4どころか3GSだし、リーダーだって何度も見ているはずだし。聞きかじったニュースで無理矢理世間話してるけど、仕事の話どこ行ったんだよ。
「いえ、4Sは見送るつもりです」
「珍しい、いつも新しいもの追ってるのに」
...はぁ！？アンタ、俺の何知ってるんだよ。アンタの前で新しいものなんて一つも買ってねーだろ。テキトーな印象でモノ言いやがって。
で、そうやって絡んでくるのは、早く帰りたいからだ。案の定、それから10分もしないうちに、またテニスバッグを背負ってリーダーは帰って行った。
ホントにさ、仕事できないわ、無駄に絡んでくるわ、その会話すら空回りしまくりだわ。どう扱えばいいのよ。このガキ大人。
Pampasglass
(Gakkenflex, 1/150sec, F11, ISO400)
そうそう、実は初めて人間ドックなるものを受けた。
製薬会社勤務の嫁さんにえらく驚かれたが、バリウムを飲むのも、検便してもらうのも初めてだ。前職の健康診断ではそれらの項目はなかったし、今の職場に至っては35歳未満は血液検査すらない！常備薬3000円補助なんていらんから検査系充実させてくれよー。
そんなもんだから、去年の暮れあたりから再三、受けるように嫁さんから言われていた。でも、ちゃんと受けると結構な費用がかかるよね。自分の身体のこととは言え、しばらく二の足を踏んでいた。
だが、ふとしたことで、ケチなうちの健保のくせに、俺の年齢でも人間ドック費用補助を出してもらえることに気づいた。契約病院が通勤チャリ道の脇にあることも分かった。それでようやく健保経由で予約を入れ、受診となった。
このためにわざわざ有休まで取得して、当然朝食も抜いて、チャリンコで病院に向かった。病院は、3階建てのビルで、そう大きいわけではなかった。
受付開始直後に行ったので俺は晴れて2番を拝受したが、その後も続々健康診断受診者がやって来て、俺が見る限り15人程度はいたと思う。ひょっとしたら外来より健康診断がメインなのか、この病院は。そのためか知らないが看護師さんの手際も良く、サクサクと進んでいく。
胸部レントゲン→身長体重→尿検査→心電図→視力聴力色覚→血液検査→内科検診→超音波エコーときて、いよいよ初体験のバリウム体験、胃検査だ。
発泡する粉末を、酸味のある薬剤で流し込む。続いて、マクドのコーラLサイズくらいと思しき紙コップに入った粘度の高い液体を手渡される。バリウムだ。こんなに？とちょっと滅入る。操作室に消えた放射線科のおっちゃんから間髪入れずスピーカーで指示が飛ぶ。
「はい、バリウム大口で一口飲んでー」
「ちょっと左向いて〜。あ、そうそう、僅かに右戻って〜」
テキパキ指示を出すおっちゃんは、さながらグラビア撮影しているプロカメラマンのようだ。まあ、強ち外れてないけど。胃を良い角度で撮影するという点では作業は似ている。
「はい、半分くらいまで飲んでー」
うっぷ。発泡粉末で内側から圧迫感を感じている状況で粘度の高い液体を飲むのは辛い。
バリウムには、白っぽいその色に合わせたのか、ヨーグルトのような甘酸っぱい味がついていた。でも、こうした類の薬の定石だが、その味はまるでペルソナのようで、薄膜のすぐ下に化学的な味が隠れているのが見透かせた。なかなかゴクゴクと飲み干せるものではない。
「はい、飲んだね。じゃあバリウムは左のホルダーに置いてー」
指示通り置くと、いよいよ俺が乗った台が回転を始めた。
えっ、バリウムは？と一瞬ドキッとするが、ホルダーは台とは独立で回転するので、バリウムの自重で正立した状態を保っていた。
でもこのホルダーの回転がジャムったら悲劇だな、と脳裏をよぎった。が、その俺の想像を置き去りにするように、台はアグレッシブに回転した。
とは言え、さすがに頭からずり落ちそうなほど急な角度にはならなかった。ゲップを我慢するのが辛いと聞いていたが、中から圧迫される感覚はあるものの、ゲップが出るような感じはなかった。それより、拳のような孫の手的器具で下腹部をグイグイと押されるのは非常に気持ち悪かった。
ともかく、無事に胃検査も終わり、全てのプログラムが終了した。時間はたったの1時間ちょっとだった。
結果は3週間ほど経ってから郵送されてくるらしい。何もなければ良いが...。
しばらくして、声をかけられた。
グ「あ、こ、これ、良く調べましたね。どうやって調べたんですか？」
俺「え？いや、普通に開発部の掲示板見てですが...」
グ「じゃ、じゃあ前の機種との違いがまとまってたりするのかな？」
ああ？？？そんな気の利いたモン開発が作ってたらこんなに苦労せんし、開発もそんな暇なわけねーだろ！！...ってか掲示板アンタ見てないの？
俺「いえ...ファイルを一つ一つ開いて、割と地道にですね。それに、先月までの案件が割と幅広かったから、その時の情報もありますし」
グ「へえ〜♪」
へえ〜じゃねえよ。アンタもその案件関わって、俺に散々ムチャブリしてたじゃねーか！
それ以上に、情報の調査方法なんて、始める前に、初心者みたいな俺にアンタが俺に教えるべきもんじゃねーの？？
「あ！あっ！これ！これ、新しいヤツ？？」
リーダーはいきなり、机に置いてあった俺のiPhoneを指差した。
...この時点でiPhone4S発売前だし。そもそも俺のは4どころか3GSだし、リーダーだって何度も見ているはずだし。聞きかじったニュースで無理矢理世間話してるけど、仕事の話どこ行ったんだよ。
「いえ、4Sは見送るつもりです」
「珍しい、いつも新しいもの追ってるのに」
...はぁ！？アンタ、俺の何知ってるんだよ。アンタの前で新しいものなんて一つも買ってねーだろ。テキトーな印象でモノ言いやがって。
で、そうやって絡んでくるのは、早く帰りたいからだ。案の定、それから10分もしないうちに、またテニスバッグを背負ってリーダーは帰って行った。
ホントにさ、仕事できないわ、無駄に絡んでくるわ、その会話すら空回りしまくりだわ。どう扱えばいいのよ。このガキ大人。
Pampasglass
(Gakkenflex, 1/150sec, F11, ISO400)
そうそう、実は初めて人間ドックなるものを受けた。
製薬会社勤務の嫁さんにえらく驚かれたが、バリウムを飲むのも、検便してもらうのも初めてだ。前職の健康診断ではそれらの項目はなかったし、今の職場に至っては35歳未満は血液検査すらない！常備薬3000円補助なんていらんから検査系充実させてくれよー。
そんなもんだから、去年の暮れあたりから再三、受けるように嫁さんから言われていた。でも、ちゃんと受けると結構な費用がかかるよね。自分の身体のこととは言え、しばらく二の足を踏んでいた。
だが、ふとしたことで、ケチなうちの健保のくせに、俺の年齢でも人間ドック費用補助を出してもらえることに気づいた。契約病院が通勤チャリ道の脇にあることも分かった。それでようやく健保経由で予約を入れ、受診となった。
このためにわざわざ有休まで取得して、当然朝食も抜いて、チャリンコで病院に向かった。病院は、3階建てのビルで、そう大きいわけではなかった。
受付開始直後に行ったので俺は晴れて2番を拝受したが、その後も続々健康診断受診者がやって来て、俺が見る限り15人程度はいたと思う。ひょっとしたら外来より健康診断がメインなのか、この病院は。そのためか知らないが看護師さんの手際も良く、サクサクと進んでいく。
胸部レントゲン→身長体重→尿検査→心電図→視力聴力色覚→血液検査→内科検診→超音波エコーときて、いよいよ初体験のバリウム体験、胃検査だ。
発泡する粉末を、酸味のある薬剤で流し込む。続いて、マクドのコーラLサイズくらいと思しき紙コップに入った粘度の高い液体を手渡される。バリウムだ。こんなに？とちょっと滅入る。操作室に消えた放射線科のおっちゃんから間髪入れずスピーカーで指示が飛ぶ。
「はい、バリウム大口で一口飲んでー」
「ちょっと左向いて〜。あ、そうそう、僅かに右戻って〜」
テキパキ指示を出すおっちゃんは、さながらグラビア撮影しているプロカメラマンのようだ。まあ、強ち外れてないけど。胃を良い角度で撮影するという点では作業は似ている。
「はい、半分くらいまで飲んでー」
うっぷ。発泡粉末で内側から圧迫感を感じている状況で粘度の高い液体を飲むのは辛い。
バリウムには、白っぽいその色に合わせたのか、ヨーグルトのような甘酸っぱい味がついていた。でも、こうした類の薬の定石だが、その味はまるでペルソナのようで、薄膜のすぐ下に化学的な味が隠れているのが見透かせた。なかなかゴクゴクと飲み干せるものではない。
「はい、飲んだね。じゃあバリウムは左のホルダーに置いてー」
指示通り置くと、いよいよ俺が乗った台が回転を始めた。
えっ、バリウムは？と一瞬ドキッとするが、ホルダーは台とは独立で回転するので、バリウムの自重で正立した状態を保っていた。
でもこのホルダーの回転がジャムったら悲劇だな、と脳裏をよぎった。が、その俺の想像を置き去りにするように、台はアグレッシブに回転した。
とは言え、さすがに頭からずり落ちそうなほど急な角度にはならなかった。ゲップを我慢するのが辛いと聞いていたが、中から圧迫される感覚はあるものの、ゲップが出るような感じはなかった。それより、拳のような孫の手的器具で下腹部をグイグイと押されるのは非常に気持ち悪かった。
ともかく、無事に胃検査も終わり、全てのプログラムが終了した。時間はたったの1時間ちょっとだった。
結果は3週間ほど経ってから郵送されてくるらしい。何もなければ良いが...。
nobilesの投稿(23:57:12-2011-10-16) -
カテゴリ: Main
コメント
No comments yet
コメントを追加
トラックバック
DISALLOWED (TrackBack)TrackBack URL
DISALLOWED (TrackBack)
メインページ
Calendar
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
NewEntries
最新COMMENTS
■20-07-11 21:47>ああ、あのeh
■20-07-10 01:07>そうです、予
■20-07-09 22:36>あっ、ショー
■20-07-06 07:27>50-34のチェ�
■18-01-05 00:53>おやこれはぱ
■18-01-04 23:56>手出しちゃっ
■15-07-27 23:21>おっと、今か
■15-07-22 11:40>良質な小説読
■15-02-21 09:29>おや、どなた
■15-02-20 08:05>ほー、勉強に
カテゴリ
- All
- Bicycle
- Breast Cancer
- Change Job
- Formula-One
- Gourmet
- Injury
- Mac
- Main
- Monaco
- Music
- Peugeot
- Photo
- Travel
Archives
My Links
NOBILES Web検索
プロフィール
RSS対応
RSS v2.0
RSS v0.91
RSS v1.0
管理
管理室へ携帯用ブログ
携帯用URL