NOBILES Days
Jump to navigationStormy Weekend (2)
最近結構体調崩しがちで、週末風邪ひいては2日きっかり休んでしまう。
...歳かね？
何をするにも二言目には「体力温存」とか言ってしまっている自分にゲンナリしたりもする。なんだろうね、もう少しリフレッシュした方がいいのかな。
船の中のシャンデリア
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/40sec, F2.5, ISO320)
さて、激動の先週末の件、パート2。
この日俺が参加する、友人Jの結婚式はトワイライトクルーズなので、出発するのは昼前で良かった。
長女の3発目の嘔吐で起きてしまったし、多少時間があるので、先日スタジオで撮影してもらった、娘たちのおめかし写真を引き取りに行くことにした。
スタジオは、最寄りローカル駅に隣接した、立体駐車場を併設したショッピングセンターの中にあった。...むー。外は大雨だった。車に乗り込むまでもかなり濡れてしまうほどだ。
...ショッピングセンターに曲がる、駅前の信号がエラく渋滞している。普段は全く待たないこの信号をクリアするのに10分近く待たされることになった。ようやく立体駐車場に...ここもびっちり渋滞である。これでは結婚式に出席するまでの時間を食い潰しかねない。俺は咄嗟に立体駐車場には入らず家へ帰ることを選択した。
立体駐車場のあるこのショッピングセンターは、雨でも濡れずに車の乗り降りができる。それを狙ってこの大雨で客が殺到したようだ。それにしても、ここまで混んでるのなんで初めて見た。一体なんていう日だ！orz
途方に暮れて家に帰ると、すぐにスーツに着替え、結婚式へ向かった。長女が心配だったが、幸い、この時点で4回目の嘔吐はしていなかった。
クルーズは、竹芝客船ターミナルから出港だった。当初は浜松町から歩くつもりだったが、大雨なのでゆりかもめで竹芝まで行くことにした。
ゆりかもめは相変わらず狭くて閉塞感があって好きになれない。だが、竹芝駅から客船ターミナルは繋がっていて、これは正解だった。
いつもの結婚式同様、時間に余裕を持って来たので、周囲の様子をパチパチと撮影していく。しかし、雨が弱まったとは言え、飴色の雲で寒々しい風景しか撮れない orz。
海を撮っていたら、カラフルな高速艇が入港してきた。望遠レンズで撮影していたら、中からオレンジ色の作業着を来た人達が大量に降りてきた。なんとその船は、数日前に台風でひどい被害の出た伊豆大島からのもので、救援活動に行ったレスキューの方々が戻ってきたところだったのだ。なんか軽い気持ちでパシャパシャ撮っていたのが済まなく思えてきてしまった orz。
そんな経緯とは裏腹に、結婚式は本当に温かく素晴らしいものだった。
俺も最初はノリノリで撮影していたのだが、お色直しの頃から具合が急変してきた。なんだか息苦しい。頭と喉を力任せに握られたような感覚がする。おでこを手で拭う。ひどい汗だ。暑い。
堪らずスーツの上着を脱いで椅子にかける。なんだか腹も膨張感がある。まさかここにきて胃腸炎だろうか？ベルトも緩めるとようやく少しだけ楽になった。
「どしたん？顔真っ青よ（山口出身男子）」
隣の友人も気づいた。自分でも顔面蒼白なのが分かる。幸い、会話をすれば思考がハッキリする。朦朧としないために必死に会話を紡ぐ。お色直しの退出は写真撮影の重要なタイミングだが、動くことができない。自席から撮れる範囲のものは撮ったが、かなり体力の限界に近づいているのは間違いなかった。
...え？移動しろ？
披露宴会場でのイベントはここまでで、デザートのサーブと、お色直し後の登場はデッキで行うのだという。
本音はもう披露宴会場で椅子でも並べて寝ていたいくらいだったが、大切な友人の晴れの場だ。最後の力を振り絞って、重いカメラバッグを背負ってデッキに上がった。
そこには既に、船を型どったウェディングケーキが置かれていた。多分ここがイベントの中心になるのだろう。
もっと奥まで行くと、ケーキやコーヒーなどがブッフェ形式でとれるようになっていたようだが、もう、動くの無理！俺はケーキカットの撮影でベストポジションとなるであろう位置にどっかりカメラバッグを下ろし、ジッとしていた。
案の定、そこからのイベントは、ほとんど動くことなく、余すことなく撮影できた。体調崩しても、んなことばっか考えてるのは病的ですかそうですか。いや別の病には罹りましたけど。
だがさすがに、外に出て、ライトアップされたレインボーブリッジを撮影する力は残ってなかった。大変悔やまれる（←ばか）。
なんとか披露宴を乗り切った。その頃になると息苦しさもほとんどなくなった。
何しろ、数年ぶりに集まったメンバーだ。新橋に出て5人でもう少し飲もう、ということになった。素敵な式の余韻に浸りたい思いもあり、酒は飲まないことにして一緒に行った。
大学時代バンドを組んだ連中は、今やそれぞれの業界に散り散りだ。その中でも特に異色なのが中国で起業したIだ。
Iはボーカルだった。大きな身体で、歌声もパワフルだった。かなりいい加減なところもあったが、当時から「なんでそんな人と知り合いなの？」とビックリするくらい、人付き合いを広げるのがうまく、顔の広い奴だった。それが起業においてもバッチリ活きているようだ。
Iの話はとてもスケールが大きく、刺激的だった。日本だけで商売していても、あまりにも先が知れていると、改めて感じた。
飲み屋の店員の中国人バイトがまごつくと、中国語で話しかける一幕もあった。
大変有意義な時間ではあったが、具合は良くなかった。口にしたのはマズいオレンジジュースと、いかにも水道水と思われるお冷だけで、みんなが美味そうに食っていたイカの匂いも、実はかなり気持ち悪かった。
ちなみに、「泊まるんだけど、どう？」のSは、関西から来た疲れか、その他の累積か知らんが、ほとんど寝ていた。まあ、起きて厄介な行動するより良かったかもしれないが、話ができなかったのは残念だった。
午後9時ごろに散会した。Sが、この日のうちに関西に帰らなくてはならないからだ。俺も、座ってるだけとは言え少し辛くなってきたところだったので、ちょうど良かった。
帰りは、グループの中でも一番物静かで温厚なTと一緒ににグリーン車で帰ることにした。
実はTは、ウチの子どもが掛かりつけにしている子ども病院から徒歩で僅かに1分ほどのところに住んでいるくらいご近所だ。まあその割に、地元で会ったことは数える程しかないのだが。
グリーン車最高。話に夢中になっているうちにあっという間に着いてしまった。乗る列車自体は同じなのでかかる時間も同じはずなのだが、圧倒的に短く感じた。
埼玉に住んでいた独身時代は良く西武のレッドアロー号に乗っていたものが、こちらは特急料金が2倍近いので、本当に具合が悪かった1度しか使ったことがなかった。
グリーン車に乗って、いつも使っているターミナル駅に着いた。ローカル線に乗り換えるというTは、わざわざ改札まで見送ってくれた。本当に律儀な男なのである。嬉しい気持ちで、身体も多少軽くなった。
さて普段はチャリでターミナル駅に来る俺だが、さすがにこの日ばかりは、「スーツとカメラバッグでチャリ」というわけにいかず、バスを使った。
自宅まで徒歩2〜3分のところまで行ってくれるバスのバス停に並んだ。そこで初めて、iPhoneで時刻表を確認した。
...自宅最寄りバス停まで行くバスが45分先までないっ！！
一瞬、引き返してTと同じローカル線に乗ることも考えたが、そうすると駅から家まで20分近く歩くことになる。
同じ路線系統で、少し手前で曲がってしまうバスなら、曲がる手前で降りれば10分ちょっとの徒歩で済む。そのバスなら10分後くらいに来る。体調はまだ悪いが、これが最善だろう（タクシー乗れよケチ）。
まったく、なんて日だ！
その路線の中では一番自宅に近いバス停で降りて歩き始めた。雨は一応上がってはいたが、霧が立ち込めていて、身体に湿気がまとわりついてきた。重い。たすき掛けにしたカメラバッグ（レンズ6本収納＝多分10kg超えてる）が右肩に食い込む。手にぶら下げた望遠レンズ2kgも地味に辛い。身体を鋼のようにして、自分がロボットだと言い聞かせて黙々と歩いた。
やっと家に着いた。
カメラバッグを置き、スーツの上着を放り投げて、ソファに身体を預けると、もう動けない。完全に体力を使い切った。
...もう動けない...ん？
5分くらいその姿勢でいて、あれ？と気づく。さすがに、まだ動けないっておかしい。身体が重い。
なんとか身体を起こし、ソファの近くの棚から体温計を取り出し、熱を測る。
...38.4℃。完全に風邪悪化である。それはもう、身体が重いわけだ。
まったく、一体なんて日だ！
ついでにこの2日後には、俺が発症した高熱と、娘が発症した胃腸炎が、ダブルで嫁さんに遷るというオチまでついたよ。
...歳かね？
何をするにも二言目には「体力温存」とか言ってしまっている自分にゲンナリしたりもする。なんだろうね、もう少しリフレッシュした方がいいのかな。
船の中のシャンデリア
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/40sec, F2.5, ISO320)
さて、激動の先週末の件、パート2。
この日俺が参加する、友人Jの結婚式はトワイライトクルーズなので、出発するのは昼前で良かった。
長女の3発目の嘔吐で起きてしまったし、多少時間があるので、先日スタジオで撮影してもらった、娘たちのおめかし写真を引き取りに行くことにした。
スタジオは、最寄りローカル駅に隣接した、立体駐車場を併設したショッピングセンターの中にあった。...むー。外は大雨だった。車に乗り込むまでもかなり濡れてしまうほどだ。
...ショッピングセンターに曲がる、駅前の信号がエラく渋滞している。普段は全く待たないこの信号をクリアするのに10分近く待たされることになった。ようやく立体駐車場に...ここもびっちり渋滞である。これでは結婚式に出席するまでの時間を食い潰しかねない。俺は咄嗟に立体駐車場には入らず家へ帰ることを選択した。
立体駐車場のあるこのショッピングセンターは、雨でも濡れずに車の乗り降りができる。それを狙ってこの大雨で客が殺到したようだ。それにしても、ここまで混んでるのなんで初めて見た。一体なんていう日だ！orz
途方に暮れて家に帰ると、すぐにスーツに着替え、結婚式へ向かった。長女が心配だったが、幸い、この時点で4回目の嘔吐はしていなかった。
クルーズは、竹芝客船ターミナルから出港だった。当初は浜松町から歩くつもりだったが、大雨なのでゆりかもめで竹芝まで行くことにした。
ゆりかもめは相変わらず狭くて閉塞感があって好きになれない。だが、竹芝駅から客船ターミナルは繋がっていて、これは正解だった。
いつもの結婚式同様、時間に余裕を持って来たので、周囲の様子をパチパチと撮影していく。しかし、雨が弱まったとは言え、飴色の雲で寒々しい風景しか撮れない orz。
海を撮っていたら、カラフルな高速艇が入港してきた。望遠レンズで撮影していたら、中からオレンジ色の作業着を来た人達が大量に降りてきた。なんとその船は、数日前に台風でひどい被害の出た伊豆大島からのもので、救援活動に行ったレスキューの方々が戻ってきたところだったのだ。なんか軽い気持ちでパシャパシャ撮っていたのが済まなく思えてきてしまった orz。
そんな経緯とは裏腹に、結婚式は本当に温かく素晴らしいものだった。
俺も最初はノリノリで撮影していたのだが、お色直しの頃から具合が急変してきた。なんだか息苦しい。頭と喉を力任せに握られたような感覚がする。おでこを手で拭う。ひどい汗だ。暑い。
堪らずスーツの上着を脱いで椅子にかける。なんだか腹も膨張感がある。まさかここにきて胃腸炎だろうか？ベルトも緩めるとようやく少しだけ楽になった。
「どしたん？顔真っ青よ（山口出身男子）」
隣の友人も気づいた。自分でも顔面蒼白なのが分かる。幸い、会話をすれば思考がハッキリする。朦朧としないために必死に会話を紡ぐ。お色直しの退出は写真撮影の重要なタイミングだが、動くことができない。自席から撮れる範囲のものは撮ったが、かなり体力の限界に近づいているのは間違いなかった。
...え？移動しろ？
披露宴会場でのイベントはここまでで、デザートのサーブと、お色直し後の登場はデッキで行うのだという。
本音はもう披露宴会場で椅子でも並べて寝ていたいくらいだったが、大切な友人の晴れの場だ。最後の力を振り絞って、重いカメラバッグを背負ってデッキに上がった。
そこには既に、船を型どったウェディングケーキが置かれていた。多分ここがイベントの中心になるのだろう。
もっと奥まで行くと、ケーキやコーヒーなどがブッフェ形式でとれるようになっていたようだが、もう、動くの無理！俺はケーキカットの撮影でベストポジションとなるであろう位置にどっかりカメラバッグを下ろし、ジッとしていた。
案の定、そこからのイベントは、ほとんど動くことなく、余すことなく撮影できた。体調崩しても、んなことばっか考えてるのは病的ですかそうですか。いや別の病には罹りましたけど。
だがさすがに、外に出て、ライトアップされたレインボーブリッジを撮影する力は残ってなかった。大変悔やまれる（←ばか）。
なんとか披露宴を乗り切った。その頃になると息苦しさもほとんどなくなった。
何しろ、数年ぶりに集まったメンバーだ。新橋に出て5人でもう少し飲もう、ということになった。素敵な式の余韻に浸りたい思いもあり、酒は飲まないことにして一緒に行った。
大学時代バンドを組んだ連中は、今やそれぞれの業界に散り散りだ。その中でも特に異色なのが中国で起業したIだ。
Iはボーカルだった。大きな身体で、歌声もパワフルだった。かなりいい加減なところもあったが、当時から「なんでそんな人と知り合いなの？」とビックリするくらい、人付き合いを広げるのがうまく、顔の広い奴だった。それが起業においてもバッチリ活きているようだ。
Iの話はとてもスケールが大きく、刺激的だった。日本だけで商売していても、あまりにも先が知れていると、改めて感じた。
飲み屋の店員の中国人バイトがまごつくと、中国語で話しかける一幕もあった。
大変有意義な時間ではあったが、具合は良くなかった。口にしたのはマズいオレンジジュースと、いかにも水道水と思われるお冷だけで、みんなが美味そうに食っていたイカの匂いも、実はかなり気持ち悪かった。
ちなみに、「泊まるんだけど、どう？」のSは、関西から来た疲れか、その他の累積か知らんが、ほとんど寝ていた。まあ、起きて厄介な行動するより良かったかもしれないが、話ができなかったのは残念だった。
午後9時ごろに散会した。Sが、この日のうちに関西に帰らなくてはならないからだ。俺も、座ってるだけとは言え少し辛くなってきたところだったので、ちょうど良かった。
帰りは、グループの中でも一番物静かで温厚なTと一緒ににグリーン車で帰ることにした。
実はTは、ウチの子どもが掛かりつけにしている子ども病院から徒歩で僅かに1分ほどのところに住んでいるくらいご近所だ。まあその割に、地元で会ったことは数える程しかないのだが。
グリーン車最高。話に夢中になっているうちにあっという間に着いてしまった。乗る列車自体は同じなのでかかる時間も同じはずなのだが、圧倒的に短く感じた。
埼玉に住んでいた独身時代は良く西武のレッドアロー号に乗っていたものが、こちらは特急料金が2倍近いので、本当に具合が悪かった1度しか使ったことがなかった。
グリーン車に乗って、いつも使っているターミナル駅に着いた。ローカル線に乗り換えるというTは、わざわざ改札まで見送ってくれた。本当に律儀な男なのである。嬉しい気持ちで、身体も多少軽くなった。
さて普段はチャリでターミナル駅に来る俺だが、さすがにこの日ばかりは、「スーツとカメラバッグでチャリ」というわけにいかず、バスを使った。
自宅まで徒歩2〜3分のところまで行ってくれるバスのバス停に並んだ。そこで初めて、iPhoneで時刻表を確認した。
...自宅最寄りバス停まで行くバスが45分先までないっ！！
一瞬、引き返してTと同じローカル線に乗ることも考えたが、そうすると駅から家まで20分近く歩くことになる。
同じ路線系統で、少し手前で曲がってしまうバスなら、曲がる手前で降りれば10分ちょっとの徒歩で済む。そのバスなら10分後くらいに来る。体調はまだ悪いが、これが最善だろう（タクシー乗れよケチ）。
まったく、なんて日だ！
その路線の中では一番自宅に近いバス停で降りて歩き始めた。雨は一応上がってはいたが、霧が立ち込めていて、身体に湿気がまとわりついてきた。重い。たすき掛けにしたカメラバッグ（レンズ6本収納＝多分10kg超えてる）が右肩に食い込む。手にぶら下げた望遠レンズ2kgも地味に辛い。身体を鋼のようにして、自分がロボットだと言い聞かせて黙々と歩いた。
やっと家に着いた。
カメラバッグを置き、スーツの上着を放り投げて、ソファに身体を預けると、もう動けない。完全に体力を使い切った。
...もう動けない...ん？
5分くらいその姿勢でいて、あれ？と気づく。さすがに、まだ動けないっておかしい。身体が重い。
なんとか身体を起こし、ソファの近くの棚から体温計を取り出し、熱を測る。
...38.4℃。完全に風邪悪化である。それはもう、身体が重いわけだ。
まったく、一体なんて日だ！
ついでにこの2日後には、俺が発症した高熱と、娘が発症した胃腸炎が、ダブルで嫁さんに遷るというオチまでついたよ。
nobilesの投稿(22:57:24-2013-10-26) -
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