NOBILES Days
Jump to navigationStormy Weekend (1)
先週日曜日に、学生時代来の友人Jの結婚式に参加した。
Jは、俺に嫁さんを紹介した人物でもある。俺達の結婚から9年経って、J本人がついに結婚することになった。ちょっと感慨深いものがあった。
ゆったりとした空気の流れる温和な彼が選んだのは、水野真紀に似たしっかりした感じの女性だった。ずっと感涙で目が潤んでいたし、それ以上にお父様がかなりむせび泣いていて、愛溢れる家庭に育ったのだな、と思った。
式全体としても、まさに愛溢れると言うか、彼らのキャラクターを表していると言うか、心地よいものだったと思う。
船上でのウェディング（拡大はなし）
(PentaxK-7, PentaxDA21mmLimitedF3.2, 1/25sec, F3.2, ISO800)
しかしながら、その先週末は、なんとも波乱万丈な毎日だった。
Jの結婚式に合わせ、関西在住の友人Sが上京し、東京在住の友人N宅に泊まることになっていた。
式の数日前、先週の中頃に、Sからメールが来た。
「今週末Nのとこに泊まるんだけど、Nの帰国祝いやろうよ。」
つまりまあ、一緒に泊まらんかという誘いだ。
そもそもNのお祝いをN宅でやるのはどうなのよ、というツッコミも成立するのだが、それはひとまず置いておいて。この友人Sは昔っからこういうイベントを勝手に進める傾向があったので、この段階で家主であるNに確認をとっていないことが容易に想像できた（さすがに自分が泊まることは相談してるだろうけど）。
まあ俺自身は泊まる方が準備が面倒ではあるのだが、大震災の時にもお世話になったN宅を訪れるのは、まあやぶさかではなかった。「この話聞いてる？」という感じでNにメールを送ってみた。
「いや、別に泊まる分にはウチは問題ないが...」
やっぱり確認とってない！しかも聞けば、Sが来る時間もよく分からないらしい。...いやいや驚いてはいけない。よくあることだ (^_^;。
そこでNと話し合って、「Sがどうだろうと、N宅で鍋をする。午後5時に集合」と決めた。土曜の前泊を決めたので、俺は、金曜のうちから泊まるための準備を進めておいた。
だがその日、次女が保育園で一口ゲロを吐いたという。この季節の変わり目、胃腸炎の心配もあった。土曜の朝に病院に連れて行くことにした。
実は俺も木曜頃から、タンが詰まって咳が出ていた。日曜に備えて、俺もついでに診てもらうことにした。
病院に着いて、診察を前に体温測定をした。37℃。微熱があるじゃん！人間不思議なもので、自分に熱があると分かると急に怠くなってきた。
ちなみに次女は、確かに胃腸炎かもしれないが、今年は1回吐いて終わり、という子が多いし、かなり元気なので大丈夫だろうということだった。
薬を飲んで回復すればN宅に予定通り行けるかな？なんて思っていた正午ごろ、お騒がせ企画者Sからメールが来た。
「今日はN宅でNの帰国祝いをやります。どう？」
どう？じゃねーよ！こちとらNと根回ししてお泊り準備までしてたんだよ！
いやいや、驚いてはいけない。よくあることだ (^_^;。
Sのメールを、右から左へ軽く受け流し（無視し）ながらも、自分の体調を見極める。...この怠さはダメだ。今日は大丈夫でも、明日の結婚式に差し支える。久々にNやSとの会話も楽しみたかったが、断腸の思いでNに断りの連絡をした。
その夜は、翌日の結婚式に備えて、いつもよりかなり早く寝た。
ところがそれから2時間あまりたった午前2時ごろ、俺と嫁さんは長女の声で目を覚ました。
「止まらない、止まらない、止まらないよぉ...」
「なに、どうしたの？キーちゃん！」
「ゲリが、ゲリが止まらない」
「ええっ、胃腸炎うつった？？」
嫁さんが驚いて長女の尻を触るが、何ともない。んん？
...ゲリではなく、「ゲロ」のことだった。うつ伏せに寝ていた長女の、アゴの下に組んだ腕の上やその周辺のシーツ上に、夥しい（おびただしい）量の吐瀉物が散らばっていた。阿鼻叫喚である。
前日の昼に、付録のプリキュアグッズが欲しくて食べたマクドナルドのハンバーガーの玉ねぎが全然消化されずにそのまま出てきているようだ。
まずは灯りを点け、手袋をする。呆然として、うつ伏せのまま「まんじり」とも動けない長女の腕の上の吐瀉物を取り除く。ようやく抱えて起こしてあげると、真っ赤な目をしてすすり泣きながら「パーパ、ゲリしちゃってゴメンねぇ」なんて謝っている。大丈夫だよ、可哀想にね、ちなみにゲロな、なんて言いながら、汚れたパジャマを脱がせて、嫁さんと風呂に入ってもらった。
ウィルス性だとすると、感染力が強い。まずは胃腸炎のウィルスにも効く消毒スプレーをかけつつ、汚れてしまったシーツなどを剥いだ。長女の上下布団のシーツだけが汚れたようだ。
新しいシーツを被せ、風呂で髪まで綺麗に洗った長女に新しいパジャマを着せ、改めて就寝することにした。念のため、ビニール袋を被せたゴミ箱を近くに置いておいた。
ここまで、余裕で30分以上の時間が過ぎていた。ちなみにこの間次女は、灯りと会話に少し身悶えしたものの、終始寝たままだった。
それから2時間程度寝た4時半ごろ、俺はまた長女が咳き込む音で起きた。
ハッと目を開けると、こちら側に横を向いて寝ていた長女の口からモリモリと吐瀉物が溢れてきていた。
時既に遅し。換えたばかりの長女のパジャマとシーツに加え、今度は俺のシーツ、そして布団と布団の間から下の畳にまで漏れてしまった。ハイ、またさっきと同じ30分コースだ。
うーむ、一体何の為に自宅静養を選んだのだ。これじゃ友人宅に泊まった方が寝れたんじゃないか？
まあ、嫁さん1人でこの処理はキツかったろうから、まあ良しとしよう。
そんなことを思って、目覚ましを9時まで延長して、朝5時にまた寝付いた俺たちは2時間後、再び、今度は起きて居間に行った長女の言葉で目を覚ますのだ。
「ゴメンねぇ、またゲリしちゃった。ゴメンねぇ。」
もちろん、ゲロのことである。
結局俺は断続的な2時間の睡眠3回だけで起床するしかなかった orz。
つづく。
Jは、俺に嫁さんを紹介した人物でもある。俺達の結婚から9年経って、J本人がついに結婚することになった。ちょっと感慨深いものがあった。
ゆったりとした空気の流れる温和な彼が選んだのは、水野真紀に似たしっかりした感じの女性だった。ずっと感涙で目が潤んでいたし、それ以上にお父様がかなりむせび泣いていて、愛溢れる家庭に育ったのだな、と思った。
式全体としても、まさに愛溢れると言うか、彼らのキャラクターを表していると言うか、心地よいものだったと思う。
船上でのウェディング（拡大はなし）
(PentaxK-7, PentaxDA21mmLimitedF3.2, 1/25sec, F3.2, ISO800)
しかしながら、その先週末は、なんとも波乱万丈な毎日だった。
Jの結婚式に合わせ、関西在住の友人Sが上京し、東京在住の友人N宅に泊まることになっていた。
式の数日前、先週の中頃に、Sからメールが来た。
「今週末Nのとこに泊まるんだけど、Nの帰国祝いやろうよ。」
つまりまあ、一緒に泊まらんかという誘いだ。
そもそもNのお祝いをN宅でやるのはどうなのよ、というツッコミも成立するのだが、それはひとまず置いておいて。この友人Sは昔っからこういうイベントを勝手に進める傾向があったので、この段階で家主であるNに確認をとっていないことが容易に想像できた（さすがに自分が泊まることは相談してるだろうけど）。
まあ俺自身は泊まる方が準備が面倒ではあるのだが、大震災の時にもお世話になったN宅を訪れるのは、まあやぶさかではなかった。「この話聞いてる？」という感じでNにメールを送ってみた。
「いや、別に泊まる分にはウチは問題ないが...」
やっぱり確認とってない！しかも聞けば、Sが来る時間もよく分からないらしい。...いやいや驚いてはいけない。よくあることだ (^_^;。
そこでNと話し合って、「Sがどうだろうと、N宅で鍋をする。午後5時に集合」と決めた。土曜の前泊を決めたので、俺は、金曜のうちから泊まるための準備を進めておいた。
だがその日、次女が保育園で一口ゲロを吐いたという。この季節の変わり目、胃腸炎の心配もあった。土曜の朝に病院に連れて行くことにした。
実は俺も木曜頃から、タンが詰まって咳が出ていた。日曜に備えて、俺もついでに診てもらうことにした。
病院に着いて、診察を前に体温測定をした。37℃。微熱があるじゃん！人間不思議なもので、自分に熱があると分かると急に怠くなってきた。
ちなみに次女は、確かに胃腸炎かもしれないが、今年は1回吐いて終わり、という子が多いし、かなり元気なので大丈夫だろうということだった。
薬を飲んで回復すればN宅に予定通り行けるかな？なんて思っていた正午ごろ、お騒がせ企画者Sからメールが来た。
「今日はN宅でNの帰国祝いをやります。どう？」
どう？じゃねーよ！こちとらNと根回ししてお泊り準備までしてたんだよ！
いやいや、驚いてはいけない。よくあることだ (^_^;。
Sのメールを、右から左へ軽く受け流し（無視し）ながらも、自分の体調を見極める。...この怠さはダメだ。今日は大丈夫でも、明日の結婚式に差し支える。久々にNやSとの会話も楽しみたかったが、断腸の思いでNに断りの連絡をした。
その夜は、翌日の結婚式に備えて、いつもよりかなり早く寝た。
ところがそれから2時間あまりたった午前2時ごろ、俺と嫁さんは長女の声で目を覚ました。
「止まらない、止まらない、止まらないよぉ...」
「なに、どうしたの？キーちゃん！」
「ゲリが、ゲリが止まらない」
「ええっ、胃腸炎うつった？？」
嫁さんが驚いて長女の尻を触るが、何ともない。んん？
...ゲリではなく、「ゲロ」のことだった。うつ伏せに寝ていた長女の、アゴの下に組んだ腕の上やその周辺のシーツ上に、夥しい（おびただしい）量の吐瀉物が散らばっていた。阿鼻叫喚である。
前日の昼に、付録のプリキュアグッズが欲しくて食べたマクドナルドのハンバーガーの玉ねぎが全然消化されずにそのまま出てきているようだ。
まずは灯りを点け、手袋をする。呆然として、うつ伏せのまま「まんじり」とも動けない長女の腕の上の吐瀉物を取り除く。ようやく抱えて起こしてあげると、真っ赤な目をしてすすり泣きながら「パーパ、ゲリしちゃってゴメンねぇ」なんて謝っている。大丈夫だよ、可哀想にね、ちなみにゲロな、なんて言いながら、汚れたパジャマを脱がせて、嫁さんと風呂に入ってもらった。
ウィルス性だとすると、感染力が強い。まずは胃腸炎のウィルスにも効く消毒スプレーをかけつつ、汚れてしまったシーツなどを剥いだ。長女の上下布団のシーツだけが汚れたようだ。
新しいシーツを被せ、風呂で髪まで綺麗に洗った長女に新しいパジャマを着せ、改めて就寝することにした。念のため、ビニール袋を被せたゴミ箱を近くに置いておいた。
ここまで、余裕で30分以上の時間が過ぎていた。ちなみにこの間次女は、灯りと会話に少し身悶えしたものの、終始寝たままだった。
それから2時間程度寝た4時半ごろ、俺はまた長女が咳き込む音で起きた。
ハッと目を開けると、こちら側に横を向いて寝ていた長女の口からモリモリと吐瀉物が溢れてきていた。
時既に遅し。換えたばかりの長女のパジャマとシーツに加え、今度は俺のシーツ、そして布団と布団の間から下の畳にまで漏れてしまった。ハイ、またさっきと同じ30分コースだ。
うーむ、一体何の為に自宅静養を選んだのだ。これじゃ友人宅に泊まった方が寝れたんじゃないか？
まあ、嫁さん1人でこの処理はキツかったろうから、まあ良しとしよう。
そんなことを思って、目覚ましを9時まで延長して、朝5時にまた寝付いた俺たちは2時間後、再び、今度は起きて居間に行った長女の言葉で目を覚ますのだ。
「ゴメンねぇ、またゲリしちゃった。ゴメンねぇ。」
もちろん、ゲロのことである。
結局俺は断続的な2時間の睡眠3回だけで起床するしかなかった orz。
つづく。
nobilesの投稿(23:48:26-2013-10-25) -
カテゴリ: Main
コメント
No comments yet
コメントを追加
トラックバック
DISALLOWED (TrackBack)TrackBack URL
DISALLOWED (TrackBack)
メインページ
Calendar
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
NewEntries
最新COMMENTS
■20-07-11 21:47>ああ、あのeh
■20-07-10 01:07>そうです、予
■20-07-09 22:36>あっ、ショー
■20-07-06 07:27>50-34のチェ�
■18-01-05 00:53>おやこれはぱ
■18-01-04 23:56>手出しちゃっ
■15-07-27 23:21>おっと、今か
■15-07-22 11:40>良質な小説読
■15-02-21 09:29>おや、どなた
■15-02-20 08:05>ほー、勉強に
カテゴリ
- All
- Bicycle
- Breast Cancer
- Change Job
- Formula-One
- Gourmet
- Injury
- Mac
- Main
- Monaco
- Music
- Peugeot
- Photo
- Travel
Archives
My Links
NOBILES Web検索
プロフィール
RSS対応
RSS v2.0
RSS v0.91
RSS v1.0
管理
管理室へ携帯用ブログ
携帯用URL