NOBILES Days
Jump to navigationThe dream collaboration(2)
前エントリーで書いた長女の魔法使い姿。友達とも楽しそうにじゃれ合っていて、保育園でも楽しくやっているようだ。
「マヨネーズの魔法使い」らしい
(PentaxK-3, PentaxDA☆60-250mmF4(68.0mm), 1/125sec, F4.0, ISO400)
本編も、前エントリーの続きで森広隆xスガシカオのライブレポート。
開演は19時予定だったが、19時10分を過ぎても始まらない。あの行列を、定員6名ほどのエレベーター2台で6階まで輸送するのに時間がかかっているのだろうか。
19時15分頃になってようやく照明が落ちた。すると、バッとスポットが例の小上がり？テラス？を照らした。そこからバンドメンバー達が次々現れ、螺旋階段を下りて、それぞれの持ち場へと移動していった。そして一番後ろから、森広隆が現れた。滅多に見ない...どころか初めて見るかもしれないスーツに帽子なんて被り、長く伸ばしている髪を後ろに束ねている。それがなんとも、元キャバレーのこの会場に妙にマッチしていた。
まずは、このメンバーで森ちゃんの曲を演奏するようだ。最初は「おいしいパン」。最新アルバムの中ではかなりファンク寄りの曲だ。さらに、いつもはアンコールで演奏することが多い定番曲「ゼロ地点」を、早くも2曲目に入れてきた。
なるほど、会場の温度を上げておいて、万を持してスガシカオを呼ぶという寸法だ。
地響きのような歓声の中、やはり例のテラスから本物スガシカオが現れた。ちょっと鳥肌が立った。何しろ前から4列目。すぐ目の前をスガシカオが横切って行くのだ。若いなー、シカオちゃん。40代後半だなんて信じられない。
ここで森ちゃんとバンドメンバーは退席し、何曲かシカオがギター1本で歌った。
最初は「Party People」。これはその時の会場の雰囲気ぴったりだった。しかし、やはりメジャーでヒット曲も飛ばしただけのことはある。ギター1本でも断然存在感がある。あ、森ちゃんがないって言ってるわけじゃない。でも、何か違う種類の引き込むものがあった。
次は「サヨナラホームラン」。渋い。後でMCで話題にも上がっていたが、ダメ人間な内容な曲だが、何か切なくていい。
「月とナイフ」。1stアルバムの曲だ。シブ曲が続くなあ (^_^;。
それにしても、やっぱり森ちゃんファンとシカオちゃんファンは重なる部分が多いのか、周囲の人も普通にシカオの曲も知っている感じの反応だった。
次が、インディーズになってからリリースした「アイタイ」。恥ずかしながら、今回のライブで唯一知らない曲だったが、何とも情念的というか、怨念的というか、シカオちゃんの魅力が濃厚に練りこまれた曲で実に良かった。ライブ後、つい物販でシングル買っちゃうくらい良かった。
続いて、今度はドラムマシーンによるパターンが流れ始めた。勿体つけてからオモムロにかき鳴らし始めたリフは、これまたシカオちゃんエキス全開の「Thank you」だった。これは凄かった。ドラムパターンとギター1本なのに、猛烈に濃厚。前から好きな歌の一つだけど、やっぱり心にグッと来る曲はアレンジがどうだろうとグッと来るんだな。途中ドラムマシンを誤動作させる場面もあったが、そんなもん忘れそうになるくらい素晴らしかった。
シカオちゃんソロコーナーはここまで。今度はテラスではなく、舞台袖からバンドメンバーと森広隆が戻ると、いよいよお互いの曲を演奏およびセッションしていくコーナーだ。
最初は...森ちゃんの「Freaky Boogie」だった。
この段階に至って、俺は自分の立っている位置に猛烈に感謝した。当初俺のすぐ右前にいて視界を遮っていた男性がさらに右にズレてくれたおかげで、前にいるその連れの女性の頭の上から、ほぼ障害物なく、視界いっぱいにステージが広がっていたのだ。1番前だったら全体は見えなかっただろう。そして、そのステージの左側にエレキギターを持った森広隆、右側にアコギを持ったスガシカオが立っているのだ。ゾクゾクという高揚感が襲ってきた。
次はシカオちゃんの「バクダンジュース」。今回、選曲は森広隆の提案らしいが、やっぱり「分かってる」感じがする。さらに、「黄金の月」。まるでシカオちゃんベストアルバムの様相だ。
一方で、この3曲でお互いの曲の一部を相手が歌う場面もあったのだが、「あれっ？」と感じた。どうやら2人の音域がかなり違うようだ。森ちゃんの方がかなり高い。だから、相手の歌を歌う時は結構苦しそうだった。
で、この後の曲では、予定通りなのか、「やめとこうか」となったのかは知らないが、ほとんど歌を交換することはなかった。ただ、コーラスは当てていたし、ギターはもうガンガンに弾きあっていて、まさにセッションだった。実に贅沢なライブだ。シカオちゃんは今回のバンドが、自身デビュー後の演奏を担当していた「ファミリーシュガー」にグルーヴが似てると言っていた。それでますます気持ちが入ってしまったようだ。
3曲一緒に弾いたあと、一旦スガシカオは退場し、森ちゃんバンドが演奏した。ここでも、途中にソロがあってセッションできる3曲を演奏した。
まずは1stアルバムからTrash。紺野さんのベースが炸裂し、ボルテージが上がる。続いて「My☆Girl」。言わずもがなの、Key河内肇が弾ける曲だ。今回も小さなKORGが客席を一周した (^_^;。次が「Cyclone」。シカオちゃんがいなくても、テンション落ちるどころかアゲアゲだ。
再びスガシカオがステージに戻ってきた。その最初の1曲は俺の中ではこの日のハイライトの一つだった。シカオちゃんの2ndアルバムに収録され、未だにシカオちゃんの俺的最高傑作である「ストーリー」だ。リフをガンガン弾きまくる森ちゃん。強力バンドグルーヴにのって歌うシカオちゃん。「一つだけ」というサビ前のところは観客全員で人差し指を立てて歌った。「All best live」収録の同曲よりいい出来なんじゃないかと思えるくらい熱い演奏だった。
一人で来てると、たとえ客席にマイクを向ける場面でも、合わせて歌うなんて少し憚（はばか）れるところがあるが、この日のテンションではもう全く関係なくなっていた。俺も全開で歌っていた。
テンション最高の中、本ステージ最後の曲だ。森ちゃんの「Funk Redemption」！ライブの終盤の定番曲だ。もちろんシカオちゃんも「応答どうぞ」と歌うし、観客席の俺たちも全開で歌う。熱い！熱すぎだぜ！
ガッチリ握手して、バンドとともに2人は舞台袖に消えていった。超ハイテンションの観客席から猛烈なアンコールが沸き起こる。
それでなのか、単に時間押していたからか知らないが、すぐにドラマーの高田真が戻ってきて叩き始めた（ちなみに、彼は森ちゃんのライブでは俺は初めて見たが、平井堅やmihimaruGTなんかで叩いているようだ）。次にベース紺野光広、Key河内肇と登場し、音を重ねて行く趣向だ。どうやら曲は森ちゃん3rd収録のインスト、「Tail」っぽい。
記憶が曖昧だが、先にスガシカオが登場し、森ちゃんをコールしたと思う。すると、今度は髪を下ろした森ちゃんが例のテラスから現れ、ギターソロをとった。
それが終わると、今度はバッと変わってシカオちゃんの「正義の味方」が始まった。アンコールになっても、なんていいところを突いてくるんだ！向かい合ってのギターバトルにグッと来た。
そしてシカオの叫んだ「ファンク最高！」に対し、観客も全力で応えたのは言うまでもない。
森ちゃんと熱い抱擁をして、スガシカオがバンドメンバー達と一緒にステージを去って行った。ステージには森広隆一人になった。
あまりの熱い演奏と会場の雰囲気に感極まったのか、まるで泣いているかのような、それでいて晴れやかな表情で、アコースティックギターを手に取った。ラストは「いいんです」の弾き語りを歌いきった。
なんだかもう、あまりの充実ぶりにひたすら胸が熱くなった。後から振り返るとコラボ演奏したのは6曲だけだったんだね。にも関わらずこれだけ充実感があるのは、それだけ濃厚だったってことだ。
森ちゃんもシカオちゃんも、お互いへのリスペクトは非常に強いものだと感じられた。ぜひ、また再共演を果たしてもらいたい。
ライブ後は、日暮里あたりに住むLoopメンバーと待ち合わせて、先述の「孤独のグルメ」に出てきた飲み屋に行った。煮込みごはんもハムカツも猛烈に美味かった。
「マヨネーズの魔法使い」らしい
(PentaxK-3, PentaxDA☆60-250mmF4(68.0mm), 1/125sec, F4.0, ISO400)
本編も、前エントリーの続きで森広隆xスガシカオのライブレポート。
開演は19時予定だったが、19時10分を過ぎても始まらない。あの行列を、定員6名ほどのエレベーター2台で6階まで輸送するのに時間がかかっているのだろうか。
19時15分頃になってようやく照明が落ちた。すると、バッとスポットが例の小上がり？テラス？を照らした。そこからバンドメンバー達が次々現れ、螺旋階段を下りて、それぞれの持ち場へと移動していった。そして一番後ろから、森広隆が現れた。滅多に見ない...どころか初めて見るかもしれないスーツに帽子なんて被り、長く伸ばしている髪を後ろに束ねている。それがなんとも、元キャバレーのこの会場に妙にマッチしていた。
まずは、このメンバーで森ちゃんの曲を演奏するようだ。最初は「おいしいパン」。最新アルバムの中ではかなりファンク寄りの曲だ。さらに、いつもはアンコールで演奏することが多い定番曲「ゼロ地点」を、早くも2曲目に入れてきた。
なるほど、会場の温度を上げておいて、万を持してスガシカオを呼ぶという寸法だ。
地響きのような歓声の中、やはり例のテラスから本物スガシカオが現れた。ちょっと鳥肌が立った。何しろ前から4列目。すぐ目の前をスガシカオが横切って行くのだ。若いなー、シカオちゃん。40代後半だなんて信じられない。
ここで森ちゃんとバンドメンバーは退席し、何曲かシカオがギター1本で歌った。
最初は「Party People」。これはその時の会場の雰囲気ぴったりだった。しかし、やはりメジャーでヒット曲も飛ばしただけのことはある。ギター1本でも断然存在感がある。あ、森ちゃんがないって言ってるわけじゃない。でも、何か違う種類の引き込むものがあった。
次は「サヨナラホームラン」。渋い。後でMCで話題にも上がっていたが、ダメ人間な内容な曲だが、何か切なくていい。
「月とナイフ」。1stアルバムの曲だ。シブ曲が続くなあ (^_^;。
それにしても、やっぱり森ちゃんファンとシカオちゃんファンは重なる部分が多いのか、周囲の人も普通にシカオの曲も知っている感じの反応だった。
次が、インディーズになってからリリースした「アイタイ」。恥ずかしながら、今回のライブで唯一知らない曲だったが、何とも情念的というか、怨念的というか、シカオちゃんの魅力が濃厚に練りこまれた曲で実に良かった。ライブ後、つい物販でシングル買っちゃうくらい良かった。
続いて、今度はドラムマシーンによるパターンが流れ始めた。勿体つけてからオモムロにかき鳴らし始めたリフは、これまたシカオちゃんエキス全開の「Thank you」だった。これは凄かった。ドラムパターンとギター1本なのに、猛烈に濃厚。前から好きな歌の一つだけど、やっぱり心にグッと来る曲はアレンジがどうだろうとグッと来るんだな。途中ドラムマシンを誤動作させる場面もあったが、そんなもん忘れそうになるくらい素晴らしかった。
シカオちゃんソロコーナーはここまで。今度はテラスではなく、舞台袖からバンドメンバーと森広隆が戻ると、いよいよお互いの曲を演奏およびセッションしていくコーナーだ。
最初は...森ちゃんの「Freaky Boogie」だった。
この段階に至って、俺は自分の立っている位置に猛烈に感謝した。当初俺のすぐ右前にいて視界を遮っていた男性がさらに右にズレてくれたおかげで、前にいるその連れの女性の頭の上から、ほぼ障害物なく、視界いっぱいにステージが広がっていたのだ。1番前だったら全体は見えなかっただろう。そして、そのステージの左側にエレキギターを持った森広隆、右側にアコギを持ったスガシカオが立っているのだ。ゾクゾクという高揚感が襲ってきた。
次はシカオちゃんの「バクダンジュース」。今回、選曲は森広隆の提案らしいが、やっぱり「分かってる」感じがする。さらに、「黄金の月」。まるでシカオちゃんベストアルバムの様相だ。
一方で、この3曲でお互いの曲の一部を相手が歌う場面もあったのだが、「あれっ？」と感じた。どうやら2人の音域がかなり違うようだ。森ちゃんの方がかなり高い。だから、相手の歌を歌う時は結構苦しそうだった。
で、この後の曲では、予定通りなのか、「やめとこうか」となったのかは知らないが、ほとんど歌を交換することはなかった。ただ、コーラスは当てていたし、ギターはもうガンガンに弾きあっていて、まさにセッションだった。実に贅沢なライブだ。シカオちゃんは今回のバンドが、自身デビュー後の演奏を担当していた「ファミリーシュガー」にグルーヴが似てると言っていた。それでますます気持ちが入ってしまったようだ。
3曲一緒に弾いたあと、一旦スガシカオは退場し、森ちゃんバンドが演奏した。ここでも、途中にソロがあってセッションできる3曲を演奏した。
まずは1stアルバムからTrash。紺野さんのベースが炸裂し、ボルテージが上がる。続いて「My☆Girl」。言わずもがなの、Key河内肇が弾ける曲だ。今回も小さなKORGが客席を一周した (^_^;。次が「Cyclone」。シカオちゃんがいなくても、テンション落ちるどころかアゲアゲだ。
再びスガシカオがステージに戻ってきた。その最初の1曲は俺の中ではこの日のハイライトの一つだった。シカオちゃんの2ndアルバムに収録され、未だにシカオちゃんの俺的最高傑作である「ストーリー」だ。リフをガンガン弾きまくる森ちゃん。強力バンドグルーヴにのって歌うシカオちゃん。「一つだけ」というサビ前のところは観客全員で人差し指を立てて歌った。「All best live」収録の同曲よりいい出来なんじゃないかと思えるくらい熱い演奏だった。
一人で来てると、たとえ客席にマイクを向ける場面でも、合わせて歌うなんて少し憚（はばか）れるところがあるが、この日のテンションではもう全く関係なくなっていた。俺も全開で歌っていた。
テンション最高の中、本ステージ最後の曲だ。森ちゃんの「Funk Redemption」！ライブの終盤の定番曲だ。もちろんシカオちゃんも「応答どうぞ」と歌うし、観客席の俺たちも全開で歌う。熱い！熱すぎだぜ！
ガッチリ握手して、バンドとともに2人は舞台袖に消えていった。超ハイテンションの観客席から猛烈なアンコールが沸き起こる。
それでなのか、単に時間押していたからか知らないが、すぐにドラマーの高田真が戻ってきて叩き始めた（ちなみに、彼は森ちゃんのライブでは俺は初めて見たが、平井堅やmihimaruGTなんかで叩いているようだ）。次にベース紺野光広、Key河内肇と登場し、音を重ねて行く趣向だ。どうやら曲は森ちゃん3rd収録のインスト、「Tail」っぽい。
記憶が曖昧だが、先にスガシカオが登場し、森ちゃんをコールしたと思う。すると、今度は髪を下ろした森ちゃんが例のテラスから現れ、ギターソロをとった。
それが終わると、今度はバッと変わってシカオちゃんの「正義の味方」が始まった。アンコールになっても、なんていいところを突いてくるんだ！向かい合ってのギターバトルにグッと来た。
そしてシカオの叫んだ「ファンク最高！」に対し、観客も全力で応えたのは言うまでもない。
森ちゃんと熱い抱擁をして、スガシカオがバンドメンバー達と一緒にステージを去って行った。ステージには森広隆一人になった。
あまりの熱い演奏と会場の雰囲気に感極まったのか、まるで泣いているかのような、それでいて晴れやかな表情で、アコースティックギターを手に取った。ラストは「いいんです」の弾き語りを歌いきった。
なんだかもう、あまりの充実ぶりにひたすら胸が熱くなった。後から振り返るとコラボ演奏したのは6曲だけだったんだね。にも関わらずこれだけ充実感があるのは、それだけ濃厚だったってことだ。
森ちゃんもシカオちゃんも、お互いへのリスペクトは非常に強いものだと感じられた。ぜひ、また再共演を果たしてもらいたい。
ライブ後は、日暮里あたりに住むLoopメンバーと待ち合わせて、先述の「孤独のグルメ」に出てきた飲み屋に行った。煮込みごはんもハムカツも猛烈に美味かった。
nobilesの投稿(23:54:57-2013-12-11) -
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