NOBILES Days
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例のボンクラ年上部下ですがね。
朝、「◯◯のやり方教えますんで、◯◯やる時に言ってくださいね」と言っておいたわけだ。
ところがいつまで経っても来ない。まあ所詮俺のプロジェクトなんて谷間仕事だし、例の子と一緒にやってる仕事にウツツぬかしてんのかな、なんて思っていた。
そしたら、定時の10分前になってノコノコやってきて、ニヤニヤしながら、こう宣いやがった。
「あ、他の部分終わったんで、休み時間にでもお願いします（・∀・）」
...
…メラメラメラメラ
おいっっっっ！！！！！！！
どっから突っ込めばいいんだ？
・人に教わるのに、自分のパートから先にやって最後に聞く、と。
・定時10分前に来るってことは、自分も俺も残業させる気なのか、と。
・っていうか、「休み時間にでもよろしく」って、どういうこと？？？
これね、ヤツ、ひとつも悪気ないからね。ネイティブでやってるからね。
結局、教えるのは明日の朝にしたけど...まず説教からだな。こいつ、今年で四十なんだけどな。
カーポートを来週直すまでは、車は庭の梅の木の下だ。うん、この距離なら、接着剤でつけた割れたフェンダーも分からないな！
(PentaxK-3, PentaxFA77mmLimitedF1.8, 1/250sec, F13.0, ISO400)
恥ずかしい告白だが、理系学生時代の俺の実験レポートなんて、「過去レポ」のコピペと捏造の嵐だった。
当時はようやく、PCでレポートを作成して印刷し提出するスタイルが定着しつつあるかどうかという頃だった。多分俺はどちらかと言うと早い方だった。クラリスワークスで頑張ったもんさ。
だから、学生達の間で出回る過去レポは、まだまだ手書きのレポートのコピーだった。伝説的な過去レポライターいたなー。あ、またこの人だ、みたいな (^_^;。
そういう過去レポをゲットしたら、毎度一旦安心してしまう。で、提出前日になって急に焦る。ひたすら、脳みそを空っぽにして、過去レポの文字を目で追い、それをキーボードを打つ手に伝えるという「作業」に追われたものだ。
まあ目で追ってる分、多少の専門用語くらいは覚えるが、身にならない点においてはコピペと大差はない。
で、実験についても、ろくに予習もせずに臨んでいるから、とれたデータが有用なのかどうかも判断できない。よって、得られたデータも、まあ大半が使えないデータだったりする。そうすると、過去レポの値をちょいちょい改竄してレポートに書くことになるわけだ。酷いモンである。せめて実験パートナー間で調整くらいしろよ。
そういうヤツが社会に出てどうなるか？
そう、使いモノにならないのである。
学生の実験レポートなんて、結局は自分のためでしかない。しかし、技術者として実験したデータは姿を変え、製品というカタチを伴って世に出て行く。誤魔化しをすれば、製品の不良として発覚して信頼の失墜になるし、そもそも学生時代に頼り切っていた「過去レポ」なんて存在しない。
結局、俺の意識の低さがすべてなわけだが、じゃあ、それを是正する機会はなかったのか？...記憶がない。
実験の授業を担当する教授陣なんて、めちゃくちゃ頭のいい人たちだから、俺のテキトーレポートなんて、一瞥すれば「分かってねーな、コイツ」と分かったと思う。でもそんなのをわざわざ指摘してる暇はなかったんだろう。教員側だって自分の研究があるし、指摘したら学生が逆ギレする可能性だってあるし。少なくとも、俺のダメレポートを是正し、そのダメ姿勢を更生されることはなかった。
あ、でも4年生となって研究室に入ってからは自分の研究になる（過去レポはない）から、それなりにちゃんとやったよ。まあでも、指導してくれた先輩が大変優秀な方で、どんどんアイディアを出してくれるから、単にそれに従っていただけの面はあるな。自分で考える回路がなかったのだ。情けない。
それから、先日も触れたように、卒業論文の中の、「ニューラルネットワークとは」というような概論的な箇所は、以前同様のシステムを利用した先輩の論文の該当箇所をまるっとコピペだった。
でも今騒がれてる件に関して「そんな一般的な説明は誰が書いても同じ」と、誰かが言っていた。確かにそれはある程度真理だと俺も思う。
それはともかく俺は、当時からレポートや発表スライドを美しく仕上げたり（←今は晴れてそっちが業務になっているわけだが (^_^;）、さもマトモな研究であるかのようにプレゼンするスキルは持ち合わせていた。そんなこんなで、なんとか卒論は単位をいただけた。
しかし、紙一重だと思う。
俺は会社に入って（相当経ってから）、データを改竄したり、他人のレポートを写す行為の無意味さ、愚かさを真の意味で理解した。だがもし、大学院に進んでいたらどうだったろう？都合のいいデータばかりをかき集めて、さもすんごいシステムを作り上げたかのような論文を作っていただろうか。まかり間違ってそれが学会で「注目の研究」なんて、もてはやされたりなんかしたら一体どうなっていただろう？
いや、あくまで想像でしかないから、今世間で騒がれていることと比べることが正当かどうかは疑わしい。
でも、自分の立場として想像してみると、当人にとって今のこの状況は「こんなはずじゃなかった」んじゃないかなあ？本当に悪気なんてなくて、一生懸命やってたんじゃなかろうか。「やっちゃいけないことと認識していなかった」...本当にそうなんじゃなかろうか。
だから、今、世間で捏造のレッテルが貼られようとしている「世紀の発見」がまったくの捏造だったとは、俺には思えない。
俺の卒論だって、テキトー論文かもしれないけど、俺なりに独自の主張は盛り込んだ。当時、音楽の印象を抽出する研究は波形から行うものばかりだったが、俺は譜面データ（実際にはStandardMIDIFile）からも抽出できるとして研究した。
本当に有意性のある抽出ができたのかどうか怪しいところだが（何しろ相手が「印象」なので、本当に厳格にデータをとらないと何が正しいか分からなくなる）、一応ある程度成果があったとして発表した。学会にもペーパーを提出して発表したが、思わぬ食いつきがあった。波形でなくて音楽的な解析を行うというのはそれなりに斬新だったようだ。
すると数年後、ソニーが12音解析という技術をコンポなどに搭載した。これは波形から音符情報を取り出し、コード情報や速さなどから印象を割り出すものだった。これは俺の研究と、思想的にはまったく同じものだった。まあ俺のクソ論文なんか見るまでもなく作ったのだろうとは思うけどね。
だから、件の人に、なおもまだ確信があるのなら、なんとか見返して欲しい。
所属組織はスケープゴートにしようとしている。だが、そもそもなぜその人を採用したのか、原点に返って欲しい。会見でも、その研究に注目したから採用した、って言ってるじゃないか。稚拙なところはサポートしながら、確信を事実として証明させてあげなよ。
最後まで責任持てよ。俺だってな、あの年上ボンクラ採用したのは俺じゃないけど（そもそも奴の方が入社が前だ）、責任もって面倒みてんだからな。
朝、「◯◯のやり方教えますんで、◯◯やる時に言ってくださいね」と言っておいたわけだ。
ところがいつまで経っても来ない。まあ所詮俺のプロジェクトなんて谷間仕事だし、例の子と一緒にやってる仕事にウツツぬかしてんのかな、なんて思っていた。
そしたら、定時の10分前になってノコノコやってきて、ニヤニヤしながら、こう宣いやがった。
「あ、他の部分終わったんで、休み時間にでもお願いします（・∀・）」
...
…メラメラメラメラ
おいっっっっ！！！！！！！
どっから突っ込めばいいんだ？
・人に教わるのに、自分のパートから先にやって最後に聞く、と。
・定時10分前に来るってことは、自分も俺も残業させる気なのか、と。
・っていうか、「休み時間にでもよろしく」って、どういうこと？？？
これね、ヤツ、ひとつも悪気ないからね。ネイティブでやってるからね。
結局、教えるのは明日の朝にしたけど...まず説教からだな。こいつ、今年で四十なんだけどな。
カーポートを来週直すまでは、車は庭の梅の木の下だ。うん、この距離なら、接着剤でつけた割れたフェンダーも分からないな！
(PentaxK-3, PentaxFA77mmLimitedF1.8, 1/250sec, F13.0, ISO400)
恥ずかしい告白だが、理系学生時代の俺の実験レポートなんて、「過去レポ」のコピペと捏造の嵐だった。
当時はようやく、PCでレポートを作成して印刷し提出するスタイルが定着しつつあるかどうかという頃だった。多分俺はどちらかと言うと早い方だった。クラリスワークスで頑張ったもんさ。
だから、学生達の間で出回る過去レポは、まだまだ手書きのレポートのコピーだった。伝説的な過去レポライターいたなー。あ、またこの人だ、みたいな (^_^;。
そういう過去レポをゲットしたら、毎度一旦安心してしまう。で、提出前日になって急に焦る。ひたすら、脳みそを空っぽにして、過去レポの文字を目で追い、それをキーボードを打つ手に伝えるという「作業」に追われたものだ。
まあ目で追ってる分、多少の専門用語くらいは覚えるが、身にならない点においてはコピペと大差はない。
で、実験についても、ろくに予習もせずに臨んでいるから、とれたデータが有用なのかどうかも判断できない。よって、得られたデータも、まあ大半が使えないデータだったりする。そうすると、過去レポの値をちょいちょい改竄してレポートに書くことになるわけだ。酷いモンである。せめて実験パートナー間で調整くらいしろよ。
そういうヤツが社会に出てどうなるか？
そう、使いモノにならないのである。
学生の実験レポートなんて、結局は自分のためでしかない。しかし、技術者として実験したデータは姿を変え、製品というカタチを伴って世に出て行く。誤魔化しをすれば、製品の不良として発覚して信頼の失墜になるし、そもそも学生時代に頼り切っていた「過去レポ」なんて存在しない。
結局、俺の意識の低さがすべてなわけだが、じゃあ、それを是正する機会はなかったのか？...記憶がない。
実験の授業を担当する教授陣なんて、めちゃくちゃ頭のいい人たちだから、俺のテキトーレポートなんて、一瞥すれば「分かってねーな、コイツ」と分かったと思う。でもそんなのをわざわざ指摘してる暇はなかったんだろう。教員側だって自分の研究があるし、指摘したら学生が逆ギレする可能性だってあるし。少なくとも、俺のダメレポートを是正し、そのダメ姿勢を更生されることはなかった。
あ、でも4年生となって研究室に入ってからは自分の研究になる（過去レポはない）から、それなりにちゃんとやったよ。まあでも、指導してくれた先輩が大変優秀な方で、どんどんアイディアを出してくれるから、単にそれに従っていただけの面はあるな。自分で考える回路がなかったのだ。情けない。
それから、先日も触れたように、卒業論文の中の、「ニューラルネットワークとは」というような概論的な箇所は、以前同様のシステムを利用した先輩の論文の該当箇所をまるっとコピペだった。
でも今騒がれてる件に関して「そんな一般的な説明は誰が書いても同じ」と、誰かが言っていた。確かにそれはある程度真理だと俺も思う。
それはともかく俺は、当時からレポートや発表スライドを美しく仕上げたり（←今は晴れてそっちが業務になっているわけだが (^_^;）、さもマトモな研究であるかのようにプレゼンするスキルは持ち合わせていた。そんなこんなで、なんとか卒論は単位をいただけた。
しかし、紙一重だと思う。
俺は会社に入って（相当経ってから）、データを改竄したり、他人のレポートを写す行為の無意味さ、愚かさを真の意味で理解した。だがもし、大学院に進んでいたらどうだったろう？都合のいいデータばかりをかき集めて、さもすんごいシステムを作り上げたかのような論文を作っていただろうか。まかり間違ってそれが学会で「注目の研究」なんて、もてはやされたりなんかしたら一体どうなっていただろう？
いや、あくまで想像でしかないから、今世間で騒がれていることと比べることが正当かどうかは疑わしい。
でも、自分の立場として想像してみると、当人にとって今のこの状況は「こんなはずじゃなかった」んじゃないかなあ？本当に悪気なんてなくて、一生懸命やってたんじゃなかろうか。「やっちゃいけないことと認識していなかった」...本当にそうなんじゃなかろうか。
だから、今、世間で捏造のレッテルが貼られようとしている「世紀の発見」がまったくの捏造だったとは、俺には思えない。
俺の卒論だって、テキトー論文かもしれないけど、俺なりに独自の主張は盛り込んだ。当時、音楽の印象を抽出する研究は波形から行うものばかりだったが、俺は譜面データ（実際にはStandardMIDIFile）からも抽出できるとして研究した。
本当に有意性のある抽出ができたのかどうか怪しいところだが（何しろ相手が「印象」なので、本当に厳格にデータをとらないと何が正しいか分からなくなる）、一応ある程度成果があったとして発表した。学会にもペーパーを提出して発表したが、思わぬ食いつきがあった。波形でなくて音楽的な解析を行うというのはそれなりに斬新だったようだ。
すると数年後、ソニーが12音解析という技術をコンポなどに搭載した。これは波形から音符情報を取り出し、コード情報や速さなどから印象を割り出すものだった。これは俺の研究と、思想的にはまったく同じものだった。まあ俺のクソ論文なんか見るまでもなく作ったのだろうとは思うけどね。
だから、件の人に、なおもまだ確信があるのなら、なんとか見返して欲しい。
所属組織はスケープゴートにしようとしている。だが、そもそもなぜその人を採用したのか、原点に返って欲しい。会見でも、その研究に注目したから採用した、って言ってるじゃないか。稚拙なところはサポートしながら、確信を事実として証明させてあげなよ。
最後まで責任持てよ。俺だってな、あの年上ボンクラ採用したのは俺じゃないけど（そもそも奴の方が入社が前だ）、責任もって面倒みてんだからな。
nobilesの投稿(23:51:47-2014-03-18) -
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