NOBILES Days
Jump to navigationThe sky-blue partner for 6years
来年、新たなステージにデビューする長女の伴侶となるものがやってきた。
そう、ランドセルである。
ちょっと気取ってランドセルでポーズ
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/400sec, F2.5, ISO200)
どの家庭でも、子どもにどんなランドセルを買ってあげるか、いろいろ考えるところだろう。
我が家も最初はいろいろな会社のものを見てみようと思っていた。だが実はかなり早期から俺たち親の方が一択状態になっていった。
それは、土屋鞄という老舗のランドセルだ。俺がほぼ毎日使っているシザーバッグが土屋鞄のものなのだが、とても気に入っているので、ランドセルのカタログを取り寄せた。その上質感は他とは一線を画すものだった。
土屋のラインナップの中でも、より軽い合成革「クラリーノ」を選ぶ選択肢もあった。だが、素材見本を触ると、やはり牛革の質感は別格だった。それに重さも200g程度しか変わらない。ジュース1本分だ。ならば牛革でしょ！
そんなこんなで、8月後半に近くにやってくる土屋鞄の展示販売会で実物見てもうそこで買っちまおう、という気になっていた。あ、本人はともかく親はね。
もともとランドセル選びの当初、親としては、渋い茶色なんかがいいなあ、という意見で一致していた。でもきっと長女はお姫様志向でピンクとか選びたがるんだろうなあ、と思っていた。
ところが、色に関してはあっさり結論を得た。
実は我が家から徒歩圏の場所に、なぜか某ランドセル専門業者のショールームがある。田舎だし、駅から遠いし、目立たないしで、なぜあそこにあるのかさっぱり分からないのだが、とにかく。6月後半、手始めにそこに偵察に行ってみたのだ。
まだ6月だというのに店内は若い家族でごった返していた。どうやら超早割なんてのをやっていて、7月の中旬までに申し込めば1万だかなんだかどっかり安くなるらしい。
とにかくいろいろ背負わせてみる。
ノーマルな赤。まあ、普通。
ピンク。着てる服がピンクなのでくどい。悪くないけど。
期待の茶色。...に、似合わねえ。薄めの顔の長女には茶色なんて濃い色は全然マッチしないようだ。
その時ふと俺は、この子が小さい頃、水色を気に入って水色のクレヨンばっかり消費していたのを思い出した。
「ねえ、キーちゃん、水色も背負ってみる？」
実は機嫌があまり良くなくて少しダレ始めていた長女だが、仕方なくという感じで俺が持ってきた水色ランドセルを背負った。
...！
めちゃくちゃ似合う！
俺と嫁さんが歓声をあげると、長女もあれっ？というような顔をして、なんだかその気になったらしい。
「キーちゃん、水色がいい！」
そんなわけで、色は本人、両親ともに水色で早期に一致していた。あとは、親（主に俺 (^_^;）がイチオシの土屋鞄の水色を、本人が気にいるかどうか、だ。
懸案もあった。
6月末に別の鞄屋の展示会を観に行ったとき、そこの鞄屋のオリジナルという、縁が水玉模様になったランドセルを長女が気に入ったようなのだ。
「キーちゃんね、水色で、周りにチョコの水玉がついたランドセルがいい」
なんて繰り返し言ってるほどだった。
そこの鞄屋のランドセルも土屋鞄とほとんど同じ値段だし、決して品質が悪いものではなかった。ただ、教科書などを入れる内部の処理が少し雑に感じられた。なんていうか、紙のお道具箱的な雰囲気というのかな。
それ以上に、なんて言ったって土屋鞄のランドセルの気品を見てしまうと、いくらいろいろカスタマイズできると言っても、質感の面では色褪せて見えた。形自体が、土屋のものは端正に映った。
あ、あとその鞄屋の展示会行った夜に膝腱切ったので、ちょっとトラウマなのよね（かんけーないじゃん！）。
子どもには、小さい頃から「ホンモノの道具」を与えるべきだ。親としてはなんとか土屋鞄の展示会で気に入らせたい。それでもどうしても水玉がいいと言うならそれから考えよう。
ただしそこは俺。ネットで茶色い水玉のランドセルカバーを見つけて、いざという時「これ付ければ水玉になるよ」という説得材料として写真をiPhoneに入れる根回しまでしておいた。
俺の足がまだようやく装具を外そうかどうかという頃（もちろん会社はまだ傷病欠中）、なんとか車を運転し、ビッコをひきながら土屋鞄のランドセル展示販売会の会場となっているビルに、家族みんなで入った。ちなみにこのビルは実は嫁さんの勤務先でもあったりする (^_^;。
開場の20分前に入ったが、既に先に親子連れが10組近くいた。ただ、みんな入り口からちょっと離れたソファで寛いでいる。どうせソファが埋まっていそうだったので、俺たちは入り口のすぐそばに立って待っていた。おかげで、受付が開始すると先頭から3番目くらいに会場に入ることができた。
もう俺たちのターゲットは決まっている。総牛革の水色モデル一択！会場に入るや、水色のランドセルを探し、一目散に向かった。
「ほら、キーちゃん、水色だよ。背負ってみな！」
「うん！」
良かった、機嫌もまあまあいい。
...
...
やっぱり似合う！
「キーちゃん、すごい可愛いよ！鏡見てみな？」
「うん！可愛い！エルサみたい〜♪」
...アナと雪の女王よ、ありがとう。その頃急速に子ども達がハマっていたアナ雪で、長女の一番お気に入りのキャラクターが、雪の女王ことエルサだった。水色のドレスを着た、ね (^_^;。しかも、ちょっとシアンがかっているところまでこのランドセルと似ている。
「どう？これにする？」
「うん！これがいい！」
茶色の水玉忘却完了 (^_^;。入場して3分で即決。本人が目移りする前に、まだまだ空いている購入カウンターへ直行！無事に購入手続きが完了した。
その後、カウンターは猛烈な行列になっていたのでいい判断だった (^_^;。
ちなみに俺と長女が手続きしてる間に、嫁さんが次女にもいろいろ背負わせていたようだが、長女と反対に「色黒がっしり」で、すぐ男の子に間違われる次女は、ワインレッドやオレンジといった濃い色が似合っていたようだ。
そんなわけでつい先日、晴れてランドセルが届いた。実は水色はどちらかというと不人気色で、他の色が年明け納期の中、11月に届いたという次第だ。
箱を開けると、結び切り？のようなイラストが描いてある。さらに、ランドセル本体と付属品はそれぞれコットンの袋にわざわざ収められていた。ワクワクさせる演出だね。
あああ、いちいち写真に撮りたいのに、6歳児がどんどん開けちゃうよー。
布の袋に収まったランドセルを容赦なく引っ張り出そうとする長女
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/250sec, F2.5, ISO200)
本体が姿を現した。被せ蓋部分を覆っていた、メッセージが書かれた紙も長女が容赦なく剥いでしまった。
おおーー。
落ち着いた水色一色のランドセルだ。期待通り、被せ蓋がビシッと決まって浮かない、端正なフォルムだ。
土屋鞄ランドセル
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/1250sec, F2.5, ISO200)
テンション上がった長女がランドセルを抱えるように上に乗っかった。こらこらー！到着早々潰すつもりかー！
さらに、その横では疎外されたと感じた次女が毛布で顔を隠してソファで丸くなって嗚咽を始めていた。なんだなんだこの阿鼻叫喚は！
一応背負わせてもらった
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/250sec, F2.5, ISO200)
そんなわけで、とりあえずランドセルは再び箱に戻し、4月を待つことにした。
でもやっぱり土屋にして良かったなー。あの落ち着いた色は飽きがこないし、しっかり6年間長女のお伴をしてくれるに違いない。
来年度が楽しみだね！
そう、ランドセルである。
ちょっと気取ってランドセルでポーズ
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/400sec, F2.5, ISO200)
どの家庭でも、子どもにどんなランドセルを買ってあげるか、いろいろ考えるところだろう。
我が家も最初はいろいろな会社のものを見てみようと思っていた。だが実はかなり早期から俺たち親の方が一択状態になっていった。
それは、土屋鞄という老舗のランドセルだ。俺がほぼ毎日使っているシザーバッグが土屋鞄のものなのだが、とても気に入っているので、ランドセルのカタログを取り寄せた。その上質感は他とは一線を画すものだった。
土屋のラインナップの中でも、より軽い合成革「クラリーノ」を選ぶ選択肢もあった。だが、素材見本を触ると、やはり牛革の質感は別格だった。それに重さも200g程度しか変わらない。ジュース1本分だ。ならば牛革でしょ！
そんなこんなで、8月後半に近くにやってくる土屋鞄の展示販売会で実物見てもうそこで買っちまおう、という気になっていた。あ、本人はともかく親はね。
もともとランドセル選びの当初、親としては、渋い茶色なんかがいいなあ、という意見で一致していた。でもきっと長女はお姫様志向でピンクとか選びたがるんだろうなあ、と思っていた。
ところが、色に関してはあっさり結論を得た。
実は我が家から徒歩圏の場所に、なぜか某ランドセル専門業者のショールームがある。田舎だし、駅から遠いし、目立たないしで、なぜあそこにあるのかさっぱり分からないのだが、とにかく。6月後半、手始めにそこに偵察に行ってみたのだ。
まだ6月だというのに店内は若い家族でごった返していた。どうやら超早割なんてのをやっていて、7月の中旬までに申し込めば1万だかなんだかどっかり安くなるらしい。
とにかくいろいろ背負わせてみる。
ノーマルな赤。まあ、普通。
ピンク。着てる服がピンクなのでくどい。悪くないけど。
期待の茶色。...に、似合わねえ。薄めの顔の長女には茶色なんて濃い色は全然マッチしないようだ。
その時ふと俺は、この子が小さい頃、水色を気に入って水色のクレヨンばっかり消費していたのを思い出した。
「ねえ、キーちゃん、水色も背負ってみる？」
実は機嫌があまり良くなくて少しダレ始めていた長女だが、仕方なくという感じで俺が持ってきた水色ランドセルを背負った。
...！
めちゃくちゃ似合う！
俺と嫁さんが歓声をあげると、長女もあれっ？というような顔をして、なんだかその気になったらしい。
「キーちゃん、水色がいい！」
そんなわけで、色は本人、両親ともに水色で早期に一致していた。あとは、親（主に俺 (^_^;）がイチオシの土屋鞄の水色を、本人が気にいるかどうか、だ。
懸案もあった。
6月末に別の鞄屋の展示会を観に行ったとき、そこの鞄屋のオリジナルという、縁が水玉模様になったランドセルを長女が気に入ったようなのだ。
「キーちゃんね、水色で、周りにチョコの水玉がついたランドセルがいい」
なんて繰り返し言ってるほどだった。
そこの鞄屋のランドセルも土屋鞄とほとんど同じ値段だし、決して品質が悪いものではなかった。ただ、教科書などを入れる内部の処理が少し雑に感じられた。なんていうか、紙のお道具箱的な雰囲気というのかな。
それ以上に、なんて言ったって土屋鞄のランドセルの気品を見てしまうと、いくらいろいろカスタマイズできると言っても、質感の面では色褪せて見えた。形自体が、土屋のものは端正に映った。
あ、あとその鞄屋の展示会行った夜に膝腱切ったので、ちょっとトラウマなのよね（かんけーないじゃん！）。
子どもには、小さい頃から「ホンモノの道具」を与えるべきだ。親としてはなんとか土屋鞄の展示会で気に入らせたい。それでもどうしても水玉がいいと言うならそれから考えよう。
ただしそこは俺。ネットで茶色い水玉のランドセルカバーを見つけて、いざという時「これ付ければ水玉になるよ」という説得材料として写真をiPhoneに入れる根回しまでしておいた。
俺の足がまだようやく装具を外そうかどうかという頃（もちろん会社はまだ傷病欠中）、なんとか車を運転し、ビッコをひきながら土屋鞄のランドセル展示販売会の会場となっているビルに、家族みんなで入った。ちなみにこのビルは実は嫁さんの勤務先でもあったりする (^_^;。
開場の20分前に入ったが、既に先に親子連れが10組近くいた。ただ、みんな入り口からちょっと離れたソファで寛いでいる。どうせソファが埋まっていそうだったので、俺たちは入り口のすぐそばに立って待っていた。おかげで、受付が開始すると先頭から3番目くらいに会場に入ることができた。
もう俺たちのターゲットは決まっている。総牛革の水色モデル一択！会場に入るや、水色のランドセルを探し、一目散に向かった。
「ほら、キーちゃん、水色だよ。背負ってみな！」
「うん！」
良かった、機嫌もまあまあいい。
...
...
やっぱり似合う！
「キーちゃん、すごい可愛いよ！鏡見てみな？」
「うん！可愛い！エルサみたい〜♪」
...アナと雪の女王よ、ありがとう。その頃急速に子ども達がハマっていたアナ雪で、長女の一番お気に入りのキャラクターが、雪の女王ことエルサだった。水色のドレスを着た、ね (^_^;。しかも、ちょっとシアンがかっているところまでこのランドセルと似ている。
「どう？これにする？」
「うん！これがいい！」
茶色の水玉忘却完了 (^_^;。入場して3分で即決。本人が目移りする前に、まだまだ空いている購入カウンターへ直行！無事に購入手続きが完了した。
その後、カウンターは猛烈な行列になっていたのでいい判断だった (^_^;。
ちなみに俺と長女が手続きしてる間に、嫁さんが次女にもいろいろ背負わせていたようだが、長女と反対に「色黒がっしり」で、すぐ男の子に間違われる次女は、ワインレッドやオレンジといった濃い色が似合っていたようだ。
そんなわけでつい先日、晴れてランドセルが届いた。実は水色はどちらかというと不人気色で、他の色が年明け納期の中、11月に届いたという次第だ。
箱を開けると、結び切り？のようなイラストが描いてある。さらに、ランドセル本体と付属品はそれぞれコットンの袋にわざわざ収められていた。ワクワクさせる演出だね。
あああ、いちいち写真に撮りたいのに、6歳児がどんどん開けちゃうよー。
布の袋に収まったランドセルを容赦なく引っ張り出そうとする長女
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/250sec, F2.5, ISO200)
本体が姿を現した。被せ蓋部分を覆っていた、メッセージが書かれた紙も長女が容赦なく剥いでしまった。
おおーー。
落ち着いた水色一色のランドセルだ。期待通り、被せ蓋がビシッと決まって浮かない、端正なフォルムだ。
土屋鞄ランドセル
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/1250sec, F2.5, ISO200)
テンション上がった長女がランドセルを抱えるように上に乗っかった。こらこらー！到着早々潰すつもりかー！
さらに、その横では疎外されたと感じた次女が毛布で顔を隠してソファで丸くなって嗚咽を始めていた。なんだなんだこの阿鼻叫喚は！
一応背負わせてもらった
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/250sec, F2.5, ISO200)
そんなわけで、とりあえずランドセルは再び箱に戻し、4月を待つことにした。
でもやっぱり土屋にして良かったなー。あの落ち着いた色は飽きがこないし、しっかり6年間長女のお伴をしてくれるに違いない。
来年度が楽しみだね！
nobilesの投稿(00:04:31-2014-12-05) -
カテゴリ: Main
コメント
No comments yet
コメントを追加
トラックバック
DISALLOWED (TrackBack)TrackBack URL
DISALLOWED (TrackBack)
メインページ
Calendar
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
NewEntries
最新COMMENTS
■20-07-11 21:47>ああ、あのeh
■20-07-10 01:07>そうです、予
■20-07-09 22:36>あっ、ショー
■20-07-06 07:27>50-34のチェ�
■18-01-05 00:53>おやこれはぱ
■18-01-04 23:56>手出しちゃっ
■15-07-27 23:21>おっと、今か
■15-07-22 11:40>良質な小説読
■15-02-21 09:29>おや、どなた
■15-02-20 08:05>ほー、勉強に
カテゴリ
- All
- Bicycle
- Breast Cancer
- Change Job
- Formula-One
- Gourmet
- Injury
- Mac
- Main
- Monaco
- Music
- Peugeot
- Photo
- Travel
Archives
My Links
NOBILES Web検索
プロフィール
RSS対応
RSS v2.0
RSS v0.91
RSS v1.0
管理
管理室へ携帯用ブログ
携帯用URL