NOBILES Days
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Apple Watchとの暮らしが（図らずも）始まって6週間ほどが過ぎた。
実はバンド部分に初期不良があって交換をしたので、もともとは行えなかった開封の儀も楽しむことができた。
それはともかく、Apple Watchで生活は変わったか？
うーん。この話題の製品を身につけているということは、新し物好きとしては誇らしいかもしれない（若干気恥ずかしさもあるが）。でも生活が一変するほどのインパクトはない。
Double Watches
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/8sec, F1.8, ISO200)
それでも、まずは良い点から上げると、ヘルスケア系だろう。「アクティビティ」という標準アプリはなかなか小粋でいい。3色の同心円はそれぞれ、消費カロリー、ワークアウト時間、スタンド回数（1時間に1回以上立ち上がったかどうか）で、それぞれ1周したらその日の目標は達成ということになる。で、新記録を達成したり、何日かだか連続達成したりすると、「メダル」がもらえる。もちろんバーチャルだけど (^_^;、なんだか遊び心が効いていて、少しずつでも余計に身体を動かそうかな、という気になる。
Apple Watchの「アクティビティ」
通勤でチャリに乗る際に、ワークアウトとして計測をすると、その走行距離や速度などがリアルタイムで表示されるのもいい。
もちろんこれらはiPhoneでもできていたことだが、チャリの場合、片手運転になってポケットから出して余所見で覗き込むか、さもなくばブラケットでハンドルに固定するとかしないといけなかった。それがサッと腕時計を見る感覚で確認できる。
Apple Watchの「ワークアウト」
そういったところで、早速イマイチ点だが、せっかくのそういった表示が見たい時に見れないことが多い。
これはこういうことだ。
Apple Watchは、ただでさえ少ない電池を少しでも節約するために、普段はディスプレイをオフにしている。肘から先を上げて時計を見るアクションをするか、例の「ディジタルクラウン」を押すとはじめて、ディスプレイが情報を表示をするようになっている。
ところが、このディスプレイ点灯が意外と不発に終わることが多い。見ようとしたのにブラックアウトしたままでは話にならない。
それに、例えば吊革につかまったままとか、会議中なんかにさりげなく時間を見たい時だってある。だが、斜めの角度では点灯してくれず、大袈裟なアクションをするか、わざわざディジタルクラウンを押さないといけない。
（旧来の）腕時計なら結構斜めからでも時間だけは確認できる。それに、フェイスが三次元に造形されているので、やはりデザイン面、高級感の面で一日の長がある。これはなかなか埋まらない溝に思える。
本体のデザインはAppleならではの角丸四角だが、これもやはり押し出しが弱い。値段的にはかなり安い部類のWiredと比較してもなお主張がない。まあそれは、ユニセックスとしたかったゆえの「狙ったデザイン」という気もするが...。
機能面でもまだまだだ。大半の3rdパーティのアプリは「とりあえず対応しました」レベルのもので、とても使えるようなものはないし、反応も鈍い。また、「ディジタルクラウン」というApple Watchを象徴するインタフェースは、Apple自身もまだ生かしきっていないように感じる。
その一方、iPhoneのくせでつい多用してしまうタッチ操作にしても、小さな画面を正確にタッチするのはかなり難しく、スクロールの反応が少し鈍いのもあって、隣のアプリを立ち上げてしまうことも多い。
まあ、この辺りはまだ始まったばかりだ。今はiPhoneアプリとの連携が前提のアプリしかないが、秋にも予定されるWatchOS2.0では、Watch専用アプリが登場する予定だ。それに伴い、今の状況も大幅に改善される可能性もある。
一方で、造りの部分で「さすがだな」と思うところもあった。バンドだ。
精緻な極小のロックによって固定されるバンドは、実に簡単に取り替えが簡単だ。まあ俺の個体はそこに不良があって、上側のバンドが固定できない状態にあったわけだが。
それでも、マグネットによってサイズが自由に変えられるミラネーゼループは快適だ。以前、有楽町で試着したメタルバンドも、工具無しで組み換えが可能で驚かされた。これも、精緻なロック機構がバンド部品ひとつひとつに組み込まれているためだ。
大抵のメタルバンドは時計店で組み直しが必要で、自分で変更可能にしてくれたWiredでも珍しい存在だった。そのWiredでも、付属する工具が必要だし、組み替える際は細かい部品が中から出てくるのでかなり気を使う。
そんなわけで、独創性あふれるバンドの機構からは、「え？お前ら何年時計作ってんの？こうすりゃいいじゃん」というApple機構設計者の声が聞こえてくるかのようだ。まあ、一方でAppleは、肝心の時計としてはダメダメなところがあるわけだが。
Apple Watch
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/60sec, F1.8, ISO100)
でもこのApple Watch、魔力はある。一度使い始めたら、ずっと使わざるを得なくなるのだ。
というのは、先述の「アクティビティ」というアプリが、装着者の活動を監視し、消費カロリーやら脈拍やら、動かずに座っている時間まで指摘してくるので、気分によって他の時計をつける、ということができないのだ。しかも前述のように、タッチ操作が難しいので、必然的に操作は利き手で行うことになる。すると装着は利き手でない方の手首になってしまう。これまで複数の腕時計が代わりばんこに分け合ってきたポジションを、Apple Watchががっつりと占拠してしまうのだ。
そんなわけで、IWCもWiredも俺の左手首から追われてしまった。
だが結局、扉写真のようにApple Watchの時刻表示機能がまだまだなので、左手首にApple Watchを着けた上で、右手首にも腕時計を着ける運用を始めた。
そう、本田△運用である。
言わずもがな、サッカーの本田圭佑の「独特の感性」によるファッションだ。
実際両手装着はちょっと恥ずかしい。しかも、通常の時計で時刻を確認しようとして、クセで左手を上げてしまうことがまだ多い。すると、そこに陣取っていた、表示が遅れるApple Watchにまたイラッとくる。
まあ、お気に入りのIWCとWiredを無駄にせず、時刻確認も素早くできることを目指し、しばらく△運用を続けてみることにした。
実はバンド部分に初期不良があって交換をしたので、もともとは行えなかった開封の儀も楽しむことができた。
それはともかく、Apple Watchで生活は変わったか？
うーん。この話題の製品を身につけているということは、新し物好きとしては誇らしいかもしれない（若干気恥ずかしさもあるが）。でも生活が一変するほどのインパクトはない。
Double Watches
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/8sec, F1.8, ISO200)
それでも、まずは良い点から上げると、ヘルスケア系だろう。「アクティビティ」という標準アプリはなかなか小粋でいい。3色の同心円はそれぞれ、消費カロリー、ワークアウト時間、スタンド回数（1時間に1回以上立ち上がったかどうか）で、それぞれ1周したらその日の目標は達成ということになる。で、新記録を達成したり、何日かだか連続達成したりすると、「メダル」がもらえる。もちろんバーチャルだけど (^_^;、なんだか遊び心が効いていて、少しずつでも余計に身体を動かそうかな、という気になる。
Apple Watchの「アクティビティ」
通勤でチャリに乗る際に、ワークアウトとして計測をすると、その走行距離や速度などがリアルタイムで表示されるのもいい。
もちろんこれらはiPhoneでもできていたことだが、チャリの場合、片手運転になってポケットから出して余所見で覗き込むか、さもなくばブラケットでハンドルに固定するとかしないといけなかった。それがサッと腕時計を見る感覚で確認できる。
Apple Watchの「ワークアウト」
そういったところで、早速イマイチ点だが、せっかくのそういった表示が見たい時に見れないことが多い。
これはこういうことだ。
Apple Watchは、ただでさえ少ない電池を少しでも節約するために、普段はディスプレイをオフにしている。肘から先を上げて時計を見るアクションをするか、例の「ディジタルクラウン」を押すとはじめて、ディスプレイが情報を表示をするようになっている。
ところが、このディスプレイ点灯が意外と不発に終わることが多い。見ようとしたのにブラックアウトしたままでは話にならない。
それに、例えば吊革につかまったままとか、会議中なんかにさりげなく時間を見たい時だってある。だが、斜めの角度では点灯してくれず、大袈裟なアクションをするか、わざわざディジタルクラウンを押さないといけない。
（旧来の）腕時計なら結構斜めからでも時間だけは確認できる。それに、フェイスが三次元に造形されているので、やはりデザイン面、高級感の面で一日の長がある。これはなかなか埋まらない溝に思える。
本体のデザインはAppleならではの角丸四角だが、これもやはり押し出しが弱い。値段的にはかなり安い部類のWiredと比較してもなお主張がない。まあそれは、ユニセックスとしたかったゆえの「狙ったデザイン」という気もするが...。
機能面でもまだまだだ。大半の3rdパーティのアプリは「とりあえず対応しました」レベルのもので、とても使えるようなものはないし、反応も鈍い。また、「ディジタルクラウン」というApple Watchを象徴するインタフェースは、Apple自身もまだ生かしきっていないように感じる。
その一方、iPhoneのくせでつい多用してしまうタッチ操作にしても、小さな画面を正確にタッチするのはかなり難しく、スクロールの反応が少し鈍いのもあって、隣のアプリを立ち上げてしまうことも多い。
まあ、この辺りはまだ始まったばかりだ。今はiPhoneアプリとの連携が前提のアプリしかないが、秋にも予定されるWatchOS2.0では、Watch専用アプリが登場する予定だ。それに伴い、今の状況も大幅に改善される可能性もある。
一方で、造りの部分で「さすがだな」と思うところもあった。バンドだ。
精緻な極小のロックによって固定されるバンドは、実に簡単に取り替えが簡単だ。まあ俺の個体はそこに不良があって、上側のバンドが固定できない状態にあったわけだが。
それでも、マグネットによってサイズが自由に変えられるミラネーゼループは快適だ。以前、有楽町で試着したメタルバンドも、工具無しで組み換えが可能で驚かされた。これも、精緻なロック機構がバンド部品ひとつひとつに組み込まれているためだ。
大抵のメタルバンドは時計店で組み直しが必要で、自分で変更可能にしてくれたWiredでも珍しい存在だった。そのWiredでも、付属する工具が必要だし、組み替える際は細かい部品が中から出てくるのでかなり気を使う。
そんなわけで、独創性あふれるバンドの機構からは、「え？お前ら何年時計作ってんの？こうすりゃいいじゃん」というApple機構設計者の声が聞こえてくるかのようだ。まあ、一方でAppleは、肝心の時計としてはダメダメなところがあるわけだが。
Apple Watch
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/60sec, F1.8, ISO100)
でもこのApple Watch、魔力はある。一度使い始めたら、ずっと使わざるを得なくなるのだ。
というのは、先述の「アクティビティ」というアプリが、装着者の活動を監視し、消費カロリーやら脈拍やら、動かずに座っている時間まで指摘してくるので、気分によって他の時計をつける、ということができないのだ。しかも前述のように、タッチ操作が難しいので、必然的に操作は利き手で行うことになる。すると装着は利き手でない方の手首になってしまう。これまで複数の腕時計が代わりばんこに分け合ってきたポジションを、Apple Watchががっつりと占拠してしまうのだ。
そんなわけで、IWCもWiredも俺の左手首から追われてしまった。
だが結局、扉写真のようにApple Watchの時刻表示機能がまだまだなので、左手首にApple Watchを着けた上で、右手首にも腕時計を着ける運用を始めた。
そう、本田△運用である。
言わずもがな、サッカーの本田圭佑の「独特の感性」によるファッションだ。
実際両手装着はちょっと恥ずかしい。しかも、通常の時計で時刻を確認しようとして、クセで左手を上げてしまうことがまだ多い。すると、そこに陣取っていた、表示が遅れるApple Watchにまたイラッとくる。
まあ、お気に入りのIWCとWiredを無駄にせず、時刻確認も素早くできることを目指し、しばらく△運用を続けてみることにした。
nobilesの投稿(23:49:34-2015-06-28) -
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