NOBILES Days
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昨日は長女の土曜参観日だった。そこで、ヨメさんがある男の子のお母さんから声をかけられたそうだ。
「うちの子、ちょっと孤立気味なんですけど、キホちゃんがよく声かけてくれるから、すごく助かっているところがあるんです。」
へえー、と思ってしまった。
まあ今は単に屈託ないだけなのだろうけど、話を聞くと、その子がちょっと辛い状況であることは一応長女も認識はしているようだ。
その上で、周囲の空気と関係なく自分の価値観で人と接することができるのは素晴らしいと思う。今後高度化していく交友関係の中においても、自分の意思を貫く強さを持ち続けてほしいと思う。あ、折り合いをつける柔軟さも欲しいけど！（今はむしろそっちかな）
さて、もう1ヶ月経っちゃったけど、これはちゃんと触れておこう。というか、未だに映像見たら泣いてる。
The Champion of 101st Indianapolis 500miles
正直言って、あり得ないと思っていた。だから、生で観ないで寝た。
しかし、彼は勝った。
佐藤琢磨が、伝統のインディ500マイルレースで優勝した。
凄まじい快挙である。ゴルフやテニスで言えば、日本人がマスターズやウィンブルドンで優勝するレベルの大事である。ラグビーの南ア撃破などと並ぶ「奇跡」と言っていいだろう。
F-1モナコGP、ルマン24hと並ぶ世界三大レースのひとつと言われるインディ500。このうちルマン24hでは、関谷正徳と荒聖治が優勝しているが、彼らが3人チームの1人として優勝したのに比べると（別に価値が低いという意味ではない）、シングルシーターで個人色の強いモナコとインディについては、日本人の優勝は遠いと思っていた。
とはいえ佐藤琢磨自身、その栄光に手をかけたことがあった。5年前、最終ラップでトップのマシンに仕掛けて失敗、クラッシュした経験があるのだ。
正直、もうあれきりだと思っていた。あんなチャンスは二度と訪れないと。
実際、翌2013年にロングビーチで日本人初のインディシリーズ優勝を果たしたものの、以降は目立った成績を残せていなかった。
しかしこの2017年からは、大所帯であるアンドレッティオートスポートに移籍した。それまで、小規模チームに所属してきてチームメートが少なく、セッティングに苦しんでいた状況からの変化が期待された。ところが、今シーズンから投入されたホンダのエアロキットをチームが使いこなせず、序盤戦は苦戦が続いていた。
だから正直言って、今年のインディ500もあまり期待を抱けなかったのだ。
だが、まるまる1週間かけてプラクティスから決勝までを行うスペシャルなインディ500ウィークに入ると、アンドレッティ勢の好調が伝えられた。F-1のモナコGPをキャンセルしてまで、アンドレッティに合流して参戦してきたフェルナンド・アロンソとともに、琢磨もコンスタントに上位に名を連ねた。
そうは言っても、トップをとったわけでもなかったし、俺は、翌日の勤務のことも考えて、同日に開催だったモナコGPを観終わったところで寝てしまった。
しかし、彼は勝った。
目覚めた俺がiPhoneを覗くと、SNSが大変なことになっていた。
「佐藤琢磨インディ500優勝」
なんだって！？
その日は通勤の往復の間、レースリポートや写真を漁ってiPhoneの通信量が膨れ上がってしまった。
幸い、CS放送のGAORAは月曜の夜に再放送をしてくれたので、録画してじっくりと、スタートからゴールまで観ることができた。
実に堂々とした「勝者のレース」だった。それまでインディシリーズで1勝しかしていないというのが信じられないくらい、まぐれとか、幸運とかとは対局の、勝つべくして勝ったレースだったと言える。素晴らしかった。結果を知っていても、シビれた。
ものすごいものを観たとき、顎がガクガクする感覚、俺だけだろうか。
この感覚は、F-1であれば、1992年のモナコ（セナとマンセルの超接近バトル）や、1993年のドニントン（雨のオープニングラップでのセナの怒涛のパッシング）なんかでも味わったものだ。
佐藤琢磨は1987年の鈴鹿でセナを見て、彼に憧れた。そのセナの伝説のレースと同じくらいのインパクトを、今回俺に与えてくれた。日本人であるということを差し引いても、アジア人初のインディ500チャンピオンというのは極めて価値の高い勝利だ。
どうか、さらに上を目指して欲しい。心から応援している（もう少しインディも観ないと！）。
「うちの子、ちょっと孤立気味なんですけど、キホちゃんがよく声かけてくれるから、すごく助かっているところがあるんです。」
へえー、と思ってしまった。
まあ今は単に屈託ないだけなのだろうけど、話を聞くと、その子がちょっと辛い状況であることは一応長女も認識はしているようだ。
その上で、周囲の空気と関係なく自分の価値観で人と接することができるのは素晴らしいと思う。今後高度化していく交友関係の中においても、自分の意思を貫く強さを持ち続けてほしいと思う。あ、折り合いをつける柔軟さも欲しいけど！（今はむしろそっちかな）
さて、もう1ヶ月経っちゃったけど、これはちゃんと触れておこう。というか、未だに映像見たら泣いてる。
The Champion of 101st Indianapolis 500miles
正直言って、あり得ないと思っていた。だから、生で観ないで寝た。
しかし、彼は勝った。
佐藤琢磨が、伝統のインディ500マイルレースで優勝した。
凄まじい快挙である。ゴルフやテニスで言えば、日本人がマスターズやウィンブルドンで優勝するレベルの大事である。ラグビーの南ア撃破などと並ぶ「奇跡」と言っていいだろう。
F-1モナコGP、ルマン24hと並ぶ世界三大レースのひとつと言われるインディ500。このうちルマン24hでは、関谷正徳と荒聖治が優勝しているが、彼らが3人チームの1人として優勝したのに比べると（別に価値が低いという意味ではない）、シングルシーターで個人色の強いモナコとインディについては、日本人の優勝は遠いと思っていた。
とはいえ佐藤琢磨自身、その栄光に手をかけたことがあった。5年前、最終ラップでトップのマシンに仕掛けて失敗、クラッシュした経験があるのだ。
正直、もうあれきりだと思っていた。あんなチャンスは二度と訪れないと。
実際、翌2013年にロングビーチで日本人初のインディシリーズ優勝を果たしたものの、以降は目立った成績を残せていなかった。
しかしこの2017年からは、大所帯であるアンドレッティオートスポートに移籍した。それまで、小規模チームに所属してきてチームメートが少なく、セッティングに苦しんでいた状況からの変化が期待された。ところが、今シーズンから投入されたホンダのエアロキットをチームが使いこなせず、序盤戦は苦戦が続いていた。
だから正直言って、今年のインディ500もあまり期待を抱けなかったのだ。
だが、まるまる1週間かけてプラクティスから決勝までを行うスペシャルなインディ500ウィークに入ると、アンドレッティ勢の好調が伝えられた。F-1のモナコGPをキャンセルしてまで、アンドレッティに合流して参戦してきたフェルナンド・アロンソとともに、琢磨もコンスタントに上位に名を連ねた。
そうは言っても、トップをとったわけでもなかったし、俺は、翌日の勤務のことも考えて、同日に開催だったモナコGPを観終わったところで寝てしまった。
しかし、彼は勝った。
目覚めた俺がiPhoneを覗くと、SNSが大変なことになっていた。
「佐藤琢磨インディ500優勝」
なんだって！？
その日は通勤の往復の間、レースリポートや写真を漁ってiPhoneの通信量が膨れ上がってしまった。
幸い、CS放送のGAORAは月曜の夜に再放送をしてくれたので、録画してじっくりと、スタートからゴールまで観ることができた。
実に堂々とした「勝者のレース」だった。それまでインディシリーズで1勝しかしていないというのが信じられないくらい、まぐれとか、幸運とかとは対局の、勝つべくして勝ったレースだったと言える。素晴らしかった。結果を知っていても、シビれた。
ものすごいものを観たとき、顎がガクガクする感覚、俺だけだろうか。
この感覚は、F-1であれば、1992年のモナコ（セナとマンセルの超接近バトル）や、1993年のドニントン（雨のオープニングラップでのセナの怒涛のパッシング）なんかでも味わったものだ。
佐藤琢磨は1987年の鈴鹿でセナを見て、彼に憧れた。そのセナの伝説のレースと同じくらいのインパクトを、今回俺に与えてくれた。日本人であるということを差し引いても、アジア人初のインディ500チャンピオンというのは極めて価値の高い勝利だ。
どうか、さらに上を目指して欲しい。心から応援している（もう少しインディも観ないと！）。
nobilesの投稿(18:36:07-2017-06-25) -
カテゴリ: Formula-One
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