NOBILES Days
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7/23木曜日から長期休暇に入った。8/2までの11連休だ。
もともと俺の勤務先は盆休みが短く、7月の後半に1週間夏休みがある。例年は、同じく夏休みに突入している子ども達を連れて、俺の実家に泊まりで遊びに行っている。
今年はオリンピック対応の意味合いも強かったと思うのだが、オリンピックはなくなってしまったし、子ども達も夏休みは後半だけに短縮してしまって休みじゃなくなって、家族で俺ひとりだけがまる1週間休みという状況になってしまった。しかも、天気予報が悪いときている。
なかなか困ったものだが、昨年のリフォーム後の配置転換や片付けが完遂していないので、ちょっと気合入れて進めようと思う。それにいわゆる自粛期間のようにジムが休みなわけでもないからがっつり通えるし、まあのんびり過ごそうと思う。
愛車（チャリ）であるクロスバイク、プジョーPS02を愛でるあまり、とうとう禁断のロードバイク向け高級コンポーネントへの換装を始めた俺。
奮闘作業は2日目に入った。
アップデート後のPS02
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/250sec, F8.0, ISO200)
5/31日曜日。チャリをウォークインクローゼットに持ち込んで2日目だ。
前日頑張りすぎたのか、この日も午前は触らず、昼飯を食ってから作業を開始した。あ、また昼飯で中断するというのがイヤだった面もあるかな。
前日の夜までに、機構系の取り付けは完了した。あとは、これらを結ぶケーブルを張り、チェーンをつけ、それぞれが正常に動くよう調整していく段階ということになる。
シフト機構とシフトケーブル、およびブレーキ機構とブレーキケーブル（このPS02は旧仕様）
まずは比較的単純なブレーキケーブルから張っていく。
とは言え、実はPS02ではブレーキケーブルは一度もトラブルが出ていなくて、交換したことがなかった。そして、ブレーキについては新仕様でも、本体もレバーもロード向けではないVブレーキのままなので「ロードバイクを自分で組む」は参考にできない。が、幸いにして以前から持っていた「クロスバイクメンテナンス辞典」というムックに、フラットバー向けレバー〜Vブレーキへのケーブルの張り方が載っていたので、こちらを見ながら張った。リードパイプやらストローやらの向きが意外と迷いやすく、時間がかかった。また、ブレーキが片利きにならないようにするには、毎度絶妙な調整が必要だ。
続いて、シフトケーブルを張る。まず、より簡単なフロントから張る。あれ？シフターのどこを通すんだ？
シフトケーブルは先述のように何度か（リヤだけだけど）交換していたので、迷わないと思っていたのだが、シーケンシャル型のTiagraレバーは、巻き取り型のTourneyレバーとは構造が大きく異なるのでどこを通すのかすぐには分からず、また「クロスバイク」のムックのお世話になった。大きめのねじを外した穴にインナーケーブルを通していくのね。ダウンチューブの下を通し、BB下を折り返してディレーラーにつなげる。フロント側のシフトケーブルは換えたことがない上、Tourneyのフロントディレーラーが結構複雑だったので心配だったのだが、Ultegra6700のフロントディレーラーはかなりシンプルな構造で、迷いなく張ることができた。
そしていよいよ、10速を司るリヤのシフトケーブルを張る。右手側のレバーにインナーを通し、予め長さを決めておいたアウターケーブルに入れていく。フロントのケーブルと並列にダウンチューブを通し、BB下で折り返したら、チェーンステーを這わせてまたアウターケーブルに入れ、ぐるっとアウターごとカーブさせてリヤディレーラーに至る。ケーブルの滑りは以前よりはるかに良い。
ケーブルの初期伸びをとり、ディレーラーとギヤとの位置を調整したら、最後の仕上げとしてチェーンを張る。
チェーンの長さは前後の一番大きなギヤにかけたぴったりの長さ＋2リンクだそうだ。今回、その接続には付属のピンではなく、ミッシングリンクといわれる部品を用意した。ピンを使った場合は基本的に一度外したチェーンは再利用しないが、ミッシングリンクの場合、何度か付け外しが可能になる。いろいろ整備していくときにその機会もあると考えて導入した。
ここまであまり実感がなかったが、これですべての部品が装着された。どうやら、不足部品などはないようだ。
だが、まだだ。しっかりギヤチェンジできるように調整していかなければならない。
まずはフロント。左手側のレバーを操作すると小気味よくフロントディレーラーが動作した。おお、全然調整してないのに決まったぞ。
気を良くしてリヤを操作する。…あ…れ…？シフトダウンしてもなかなか10速から離れない。ケーブルの張りが全然足らないようだ。結構頑張って引っ張ってねじ止めするが、なかなか決まらない。ひょっとして、やっぱり互換性に問題があるのでは？という不安がよぎる。ここまで来て、勘弁してくれよ！
だが、以前に交換したときのことを思い出してきた。これでもかとペンチで引っ張り上げて、ねじ止めした。おお、なんとか切り替わるようになったぞ。
あとは、ケーブルの張りを調整ボルトで微調整したら、驚くほど軽やかに変速するようになった。
ついにPS02の大幅アップグレードが成った瞬間だった。
Peugeot PS02i
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/1300sec, F2.5, ISO100)
既に時刻は午後5時に近づいていた。前日から篭りっきりで結構ヘトヘトだったが、なんとか無事に完成した喜びを必死に抑えつつ、まる1日以上ぶりにPS02をウォークインクローゼットから引っ張り出した。そこで、体重計を出してきて重さを測った。約1kg軽量化されていた。
さあ、試乗してみよう。いつもジョギングに使っているほぼ直線の、往復で2.5kmのコースを思いっきり漕いで走ってみた。
おお…漕いだら漕いだだけダイレクトに加速に繋がる。クランクの回転軸が全くぶれない。どこまでもスムーズだ。クランクとギヤが直結している一体感が、ここまで分かりやすく感じられるとは想像以上だった。後先考えずに全力疾走すると、最高速度は50km/hに達していた。
変速はそれ以上に衝撃だ。レバーの操作は以前よりもはるかに軽いのに、ほとんど音もなくまるで「うなずく」ように変速が完了している。これがUltegraディレーラーの変速か…。
また、レバーはTiagraグレードだが、そのリヤのシフトアップ側のレバーは、通常の引く動作だけでなく、押しても動作する。だから、人差し指もハンドルを握ったまま、親指だけでアップレバーとダウンレバー両方を操ることもできる。これは想像以上に快適だった。
2.5kmはあっという間に走り終わって家に帰ってきた。いやあ…予想以上の上質な走りに、アップグレードして良かったと感慨深くなった。
あれから2ヶ月が経って、何度か通勤にも実戦投入した。それで分かってきたこともある。
試走時にも感じたように、走り味が全く変わった。フレームやホイール、タイヤは変わっていないのに不思議だが、なんと言っても力を入れて漕いだ時に寸分の軋みもなくそれをスイスイと受け入れてくれることで、とても上質でフラットな乗り味に感じられる。これは本当に満足感が高い。
ところが、実は通勤時の片道7.4kmのタイムは以前とまったく同じだった。結局、ギヤ比などは以前と同じようなところを選んでいるのか、結局スピードは大きくは変わらなかったのだ。
だけどふと、ひょっとしてポジションが悪いのではないか、と思って調整しなおした。具体的には、シートが低すぎるように感じたので、上げてみたら、ものすごく楽にペダリングできるようになり、加速がダイレクトになった。
これまでと同じ走り方をしていたら同じスピードでしか走れないが、正しい姿勢で正しく体力を使えば、その分伸び代はたくさん残されている、という感覚だな。
Peugeot PS02i
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/400sec, F5.0, ISO200)
このプジョーPS02は、サイクルヨーロッパという会社の製造販売だ。この会社は、現存する最古の自転車メーカーと言われ、最近では男性用のバッグでも有名なBianchi（ビアンキ）を傘下に持つ会社だ。だから、そこいらの有象無象の会社がプジョーのライセンスだけとって適当に作ったものではない。
とはいえ、クロスバイクから、ガチのロードまでフルラインナップを誇るビアンキと違い、プジョーの製品は割とミーハーよりのライトな製品に限られる上、俺が買った2016年モデルを最後に新モデルも発売されていない。...と思って今回ホームページ見たら新製品が出てる！！びっくりした。でも4年間新製品が出なかった、という程度なんだよね。
だからPS02自体も、日本に出回った数はおそらく数百台のオーダーではないかと想像する。
このPS02を手にしたオーナーの中で、こんな酔狂な改造を施した人は皆無に等しいんではないか。
なので俺のPS02は、世界最強スペックPS02であろう！俺のPS02は「PS02i」と名乗らせたい！（自己満足）
目下の悩みは、クロスにロードのコンポをぶち込む、などというお門違いな改造が、想定外に高い完成度で実現してしまったので...数年後にPS02がダメになった時に、どんなチャリを選べばいいだろうか、ということだ。新しくでたT13JP？なんだか普通の形状のフレームになっちゃったなぁ、という感じなのでコレじゃないなー。
もともと俺の勤務先は盆休みが短く、7月の後半に1週間夏休みがある。例年は、同じく夏休みに突入している子ども達を連れて、俺の実家に泊まりで遊びに行っている。
今年はオリンピック対応の意味合いも強かったと思うのだが、オリンピックはなくなってしまったし、子ども達も夏休みは後半だけに短縮してしまって休みじゃなくなって、家族で俺ひとりだけがまる1週間休みという状況になってしまった。しかも、天気予報が悪いときている。
なかなか困ったものだが、昨年のリフォーム後の配置転換や片付けが完遂していないので、ちょっと気合入れて進めようと思う。それにいわゆる自粛期間のようにジムが休みなわけでもないからがっつり通えるし、まあのんびり過ごそうと思う。
愛車（チャリ）であるクロスバイク、プジョーPS02を愛でるあまり、とうとう禁断のロードバイク向け高級コンポーネントへの換装を始めた俺。
奮闘作業は2日目に入った。
アップデート後のPS02
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/250sec, F8.0, ISO200)
●クローゼット篭り2日目。換装は大詰めに。
5/31日曜日。チャリをウォークインクローゼットに持ち込んで2日目だ。
前日頑張りすぎたのか、この日も午前は触らず、昼飯を食ってから作業を開始した。あ、また昼飯で中断するというのがイヤだった面もあるかな。
前日の夜までに、機構系の取り付けは完了した。あとは、これらを結ぶケーブルを張り、チェーンをつけ、それぞれが正常に動くよう調整していく段階ということになる。
シフト機構とシフトケーブル、およびブレーキ機構とブレーキケーブル（このPS02は旧仕様）
まずは比較的単純なブレーキケーブルから張っていく。
とは言え、実はPS02ではブレーキケーブルは一度もトラブルが出ていなくて、交換したことがなかった。そして、ブレーキについては新仕様でも、本体もレバーもロード向けではないVブレーキのままなので「ロードバイクを自分で組む」は参考にできない。が、幸いにして以前から持っていた「クロスバイクメンテナンス辞典」というムックに、フラットバー向けレバー〜Vブレーキへのケーブルの張り方が載っていたので、こちらを見ながら張った。リードパイプやらストローやらの向きが意外と迷いやすく、時間がかかった。また、ブレーキが片利きにならないようにするには、毎度絶妙な調整が必要だ。
続いて、シフトケーブルを張る。まず、より簡単なフロントから張る。あれ？シフターのどこを通すんだ？
シフトケーブルは先述のように何度か（リヤだけだけど）交換していたので、迷わないと思っていたのだが、シーケンシャル型のTiagraレバーは、巻き取り型のTourneyレバーとは構造が大きく異なるのでどこを通すのかすぐには分からず、また「クロスバイク」のムックのお世話になった。大きめのねじを外した穴にインナーケーブルを通していくのね。ダウンチューブの下を通し、BB下を折り返してディレーラーにつなげる。フロント側のシフトケーブルは換えたことがない上、Tourneyのフロントディレーラーが結構複雑だったので心配だったのだが、Ultegra6700のフロントディレーラーはかなりシンプルな構造で、迷いなく張ることができた。
そしていよいよ、10速を司るリヤのシフトケーブルを張る。右手側のレバーにインナーを通し、予め長さを決めておいたアウターケーブルに入れていく。フロントのケーブルと並列にダウンチューブを通し、BB下で折り返したら、チェーンステーを這わせてまたアウターケーブルに入れ、ぐるっとアウターごとカーブさせてリヤディレーラーに至る。ケーブルの滑りは以前よりはるかに良い。
ケーブルの初期伸びをとり、ディレーラーとギヤとの位置を調整したら、最後の仕上げとしてチェーンを張る。
チェーンの長さは前後の一番大きなギヤにかけたぴったりの長さ＋2リンクだそうだ。今回、その接続には付属のピンではなく、ミッシングリンクといわれる部品を用意した。ピンを使った場合は基本的に一度外したチェーンは再利用しないが、ミッシングリンクの場合、何度か付け外しが可能になる。いろいろ整備していくときにその機会もあると考えて導入した。
ここまであまり実感がなかったが、これですべての部品が装着された。どうやら、不足部品などはないようだ。
だが、まだだ。しっかりギヤチェンジできるように調整していかなければならない。
まずはフロント。左手側のレバーを操作すると小気味よくフロントディレーラーが動作した。おお、全然調整してないのに決まったぞ。
気を良くしてリヤを操作する。…あ…れ…？シフトダウンしてもなかなか10速から離れない。ケーブルの張りが全然足らないようだ。結構頑張って引っ張ってねじ止めするが、なかなか決まらない。ひょっとして、やっぱり互換性に問題があるのでは？という不安がよぎる。ここまで来て、勘弁してくれよ！
だが、以前に交換したときのことを思い出してきた。これでもかとペンチで引っ張り上げて、ねじ止めした。おお、なんとか切り替わるようになったぞ。
あとは、ケーブルの張りを調整ボルトで微調整したら、驚くほど軽やかに変速するようになった。
ついにPS02の大幅アップグレードが成った瞬間だった。
●PS02 Rebirth
Peugeot PS02i
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/1300sec, F2.5, ISO100)
既に時刻は午後5時に近づいていた。前日から篭りっきりで結構ヘトヘトだったが、なんとか無事に完成した喜びを必死に抑えつつ、まる1日以上ぶりにPS02をウォークインクローゼットから引っ張り出した。そこで、体重計を出してきて重さを測った。約1kg軽量化されていた。
さあ、試乗してみよう。いつもジョギングに使っているほぼ直線の、往復で2.5kmのコースを思いっきり漕いで走ってみた。
おお…漕いだら漕いだだけダイレクトに加速に繋がる。クランクの回転軸が全くぶれない。どこまでもスムーズだ。クランクとギヤが直結している一体感が、ここまで分かりやすく感じられるとは想像以上だった。後先考えずに全力疾走すると、最高速度は50km/hに達していた。
変速はそれ以上に衝撃だ。レバーの操作は以前よりもはるかに軽いのに、ほとんど音もなくまるで「うなずく」ように変速が完了している。これがUltegraディレーラーの変速か…。
また、レバーはTiagraグレードだが、そのリヤのシフトアップ側のレバーは、通常の引く動作だけでなく、押しても動作する。だから、人差し指もハンドルを握ったまま、親指だけでアップレバーとダウンレバー両方を操ることもできる。これは想像以上に快適だった。
2.5kmはあっという間に走り終わって家に帰ってきた。いやあ…予想以上の上質な走りに、アップグレードして良かったと感慨深くなった。
あれから2ヶ月が経って、何度か通勤にも実戦投入した。それで分かってきたこともある。
試走時にも感じたように、走り味が全く変わった。フレームやホイール、タイヤは変わっていないのに不思議だが、なんと言っても力を入れて漕いだ時に寸分の軋みもなくそれをスイスイと受け入れてくれることで、とても上質でフラットな乗り味に感じられる。これは本当に満足感が高い。
ところが、実は通勤時の片道7.4kmのタイムは以前とまったく同じだった。結局、ギヤ比などは以前と同じようなところを選んでいるのか、結局スピードは大きくは変わらなかったのだ。
だけどふと、ひょっとしてポジションが悪いのではないか、と思って調整しなおした。具体的には、シートが低すぎるように感じたので、上げてみたら、ものすごく楽にペダリングできるようになり、加速がダイレクトになった。
これまでと同じ走り方をしていたら同じスピードでしか走れないが、正しい姿勢で正しく体力を使えば、その分伸び代はたくさん残されている、という感覚だな。
Peugeot PS02i
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/400sec, F5.0, ISO200)
このプジョーPS02は、サイクルヨーロッパという会社の製造販売だ。この会社は、現存する最古の自転車メーカーと言われ、最近では男性用のバッグでも有名なBianchi（ビアンキ）を傘下に持つ会社だ。だから、そこいらの有象無象の会社がプジョーのライセンスだけとって適当に作ったものではない。
とはいえ、クロスバイクから、ガチのロードまでフルラインナップを誇るビアンキと違い、プジョーの製品は割とミーハーよりのライトな製品に限られる上、俺が買った2016年モデルを最後に新モデルも発売されていない。...と思って今回ホームページ見たら新製品が出てる！！びっくりした。でも4年間新製品が出なかった、という程度なんだよね。
だからPS02自体も、日本に出回った数はおそらく数百台のオーダーではないかと想像する。
このPS02を手にしたオーナーの中で、こんな酔狂な改造を施した人は皆無に等しいんではないか。
なので俺のPS02は、世界最強スペックPS02であろう！俺のPS02は「PS02i」と名乗らせたい！（自己満足）
目下の悩みは、クロスにロードのコンポをぶち込む、などというお門違いな改造が、想定外に高い完成度で実現してしまったので...数年後にPS02がダメになった時に、どんなチャリを選べばいいだろうか、ということだ。新しくでたT13JP？なんだか普通の形状のフレームになっちゃったなぁ、という感じなのでコレじゃないなー。
nobilesの投稿(22:27:47-2020-07-27) -
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