NOBILES Days
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原子力発電所の状況は余談を許さない状況のようだ。
現場を想像するといたたまれなくなってくる。建屋が壊れて廃墟のようになっても、被ばくの恐怖と戦いながらほとんど不眠不休で作業をするというのは、まさに戦場と同じ状況だと思う。
今日、mixiで実名を出して日記を書いた東電福島第二原発の社員がいるということで、ネット上で急拡散していた。俺もその文を見た。
でも、今回の地震に関することだけでも、千葉のコスモ石油のコンビナートのデマ情報とか、放射能の浄化に関するうがい薬の嘘情報を例に挙げるまでもなく、ネットなんて平気で嘘が流れるので、この日記に関しても本物なのか懐疑的にもなった。
だが、さっき見たら「意図と違う広がり方をした」と削除されていたので、本物だったのかもしれない。どんどん人の恣意が入って広がってしまうネットの恐ろしさを、彼女は理解していなかったのかもしれない。一時とは言え、本名を晒してしまって、おかしなことにならなければいいのだが。
年齢かもしれないが、「情報」が怖い。たとえば「つぶやき」なんて一度つぶやいたら訂正できないよね？だから俺は手を出したくないんだ。別にやってる人のことをどうこういう意図じゃないけど、自分としては、無責任になんでも言えてしまうことが怖い。
だから、今回の件のようなものを見ても、広く人に積極的に伝えたりするべきなのかどうか、よく考えるべきなんじゃないかと感じた。いくらでも情報は形を変えてしまうんだ。心からの叫びでも、恣意的にねじ曲げられる可能性だってあるんだ。
Fly me to the moon
(PentaxK-7, PentaxDA*60-250mmF4(mm), 1/160sec, F8.0, ISO400)
地震ドキュメンタリーはなかなか筆が進まない。本当にひどい体験した人に比べたら、あまりになんてことない話だからかもしれない。まあボチボチ書くかもしれないし、このままフェードアウトするかもしれない。悪しからず。
代わりに、今日は普通の日記を書く。あ、前職ぶっちゃけ日記もまた落ち着いたらね。
今日は地震の前から、子どもの病院と、役所に行くために休む予定だった。昨日会社に行って自分の手の離れるところまで作業したのもあり、予定通り休んだ。
娘の病院は、もともと1年ほど前にO脚の傾向があったので、俺がリハビリに通っていた病院に行って以来、半年間隔で見せている。まあ、心配するレベルで、半年前のレントゲンと比べて見てもかなり足がまっすぐになっていて、順調に育っているのだと実感した。
その後、娘を保育園に預け、役所へまさに保育園の相談に行った。
間もなく、嫁さんは産休および育休に突入する。嫁さんの会社は最長3年間の育休を許されているので、嫁さんとしては2年間を考えていた。上の娘を1歳半で入れたらかなり病気が多くて可哀想だったからだ。ところが、育休を1年を超えてとると、自宅での保育が可能と見なされて、上の子も退園しなければならないと聞いたからだ。
せっかく娘も園の生活に慣れて、毎月のように歌と踊りを覚えてきて楽しそうなのに、退園させるのは忍びない。かといって、下の娘を1歳で保育園に入れるのも辛い。
こんな願望は、この待機児童が大量にいるご時世にワガママもいいところだというのは分かっている。でも、会社が3年の育休を許しているのに、行政がそれを許してくれないというのもおかしな話だと思った。
なので、保育園への入所順序などを取り仕切っている役所に直接行って、どうにかならないのかと相談しに行ったのだ。
応対してくれた職員は、いわゆる地方公務員の事務的な態度ではなく、割とぶっちゃけた話もしてくれる、若めの女性だった。だが、結論としては「育休は1年」というのは絶対的な原則のようだ。
やはり、自治体として待機児童を抱えている中で、育児休業で家に親がいる子どもを預かり、働きたいのに子どもを預けられない人を作ることはできない、ということだ。
だから、下の子が産まれて1年経ったら入所願いは出してほしい、ということだった。
ただ、もしこの入所願いを出した時に保育園が満員で入れなかった場合は、育休期間の延長が認められるのだという。
ところが幸か不幸か、入所を希望している保育園は駅から離れた不便なところにあるので希望者が少ないし、俺たち両親がともにフルタイム勤務、加えて上の子も通っているので、順位的には最強ランクになっていて、下の子の入所願いを出したら通ってしまう可能性の方が高いという（「通ってしまう」というのが、大変贅沢だとは思うが）。
女性職員は、順位を下げるための裏技なんかも教えてくれたりもしたが、いずれにしても育休を延長できるかどうかはギャンブル的な要素が強いことが分かった。
それでも、もし育休を理由に上の子を退園させた場合、会社に復帰する場合に上の子、下の子ともに、優先順位は最強に格上げされるらしい。だから、たとえ上の子を退園させることになっても、半年だかいくらだか分からないが、自宅で下の子とともに保育し、そろそろ下の子もいいだろう、と思って嫁さんが仕事に復帰する時には、ほぼ確実に二人とも保育園に入れられることは分かった。
とりあえず、来た甲斐はあった。
役所を出ると、昼食に良い時間だった。しかし、そろそろ俺たちの区域が計画停電の時間にかかろうかという時間でもあった。停電になれば信号が止まって渋滞になるだろうし、家に帰ろうかどうか迷った。
でも、それを理由にやりたいことをできなかったら、最短でも4月末まで行われるという計画停電での生活を乗り切って行けないと思ったので、敢えて思った通りに昼飯を食って行くことにした。
久々夫婦2人だけで、50年だかの歴史があるという古いレストランへ入り、贅沢なランチを食べた。これが本当に美味くて、地震以来張りつめていた気が若干緩んだ気がした。
がっつりと食って店を出たが、信号は点いていた。停電時間帯に入っていたが、とりあえずこの地域はまだ行われていないようだった。
食べたら元気が出てきて、いつ停電になるか分からなかったが、どうせ乗りかかった船だ！と思い立って、前々から嫁さんが行きたいと言っていた子ども用品店にも行くことにした。
用品店はいつ行っても人で賑わっているショッピングモール内にある。まあ、平日だし、大したことないと思ったら...ガラッガラである。安全のためか立体駐車場が閉鎖されていたが、平置き駐車場でも全然捌ける数しか車が来ていない。
それどころか、いつもは煌々と色温度の高い蛍光灯を点している某電気屋チェーンは、節電のため、薄暗いまで照明を落とし、BGMも止めていた。隣接するホームセンターは営業中というのが信じられないくらい、もっと暗い。階段を登ったところにある子ども用品店も同様だった。「営業中」という大きな張り紙がなければ、踵を返して帰っていただろう。
もっとも、社長が10億もの寄付を表明した某洋服チェーンはいつも通りの照明だったりして、対応はマチマチのようだった。
しかも、道を隔てた店に渡る連絡橋も、地震後の安全点検が済んでいないとして閉鎖されていた。
客も非常に少ないのは良かったが、さすがにこれだけ薄暗いと購買意欲はしぼむ。
でもこの店には、盛んに不足が報じられているオムツが普通に売っていた。別にウチは買い占めるつもりもなかったが、地震時にパッケージが濡れてしまったというオムツが半額になっていたので、思わず買ってしまった。その他、ミルクも普通に売っていたようだ。
ガラガラの店内をいいことに、おやつやらお茶までゆっくりして、子どもを保育園に迎えに行ったのだが、結局今日のところは計画停電は行われず、無事に家に帰れた。
全然いつも通りという感じでもないが、今日は自分たちの欲求というか、やりたいと思ったことをやるように徹した。おかげで気持ちはかなり和らいだし、気分転換になった。これでまた明日からの業務に励めるかな。
現場を想像するといたたまれなくなってくる。建屋が壊れて廃墟のようになっても、被ばくの恐怖と戦いながらほとんど不眠不休で作業をするというのは、まさに戦場と同じ状況だと思う。
今日、mixiで実名を出して日記を書いた東電福島第二原発の社員がいるということで、ネット上で急拡散していた。俺もその文を見た。
でも、今回の地震に関することだけでも、千葉のコスモ石油のコンビナートのデマ情報とか、放射能の浄化に関するうがい薬の嘘情報を例に挙げるまでもなく、ネットなんて平気で嘘が流れるので、この日記に関しても本物なのか懐疑的にもなった。
だが、さっき見たら「意図と違う広がり方をした」と削除されていたので、本物だったのかもしれない。どんどん人の恣意が入って広がってしまうネットの恐ろしさを、彼女は理解していなかったのかもしれない。一時とは言え、本名を晒してしまって、おかしなことにならなければいいのだが。
年齢かもしれないが、「情報」が怖い。たとえば「つぶやき」なんて一度つぶやいたら訂正できないよね？だから俺は手を出したくないんだ。別にやってる人のことをどうこういう意図じゃないけど、自分としては、無責任になんでも言えてしまうことが怖い。
だから、今回の件のようなものを見ても、広く人に積極的に伝えたりするべきなのかどうか、よく考えるべきなんじゃないかと感じた。いくらでも情報は形を変えてしまうんだ。心からの叫びでも、恣意的にねじ曲げられる可能性だってあるんだ。
Fly me to the moon
(PentaxK-7, PentaxDA*60-250mmF4(mm), 1/160sec, F8.0, ISO400)
地震ドキュメンタリーはなかなか筆が進まない。本当にひどい体験した人に比べたら、あまりになんてことない話だからかもしれない。まあボチボチ書くかもしれないし、このままフェードアウトするかもしれない。悪しからず。
代わりに、今日は普通の日記を書く。あ、前職ぶっちゃけ日記もまた落ち着いたらね。
今日は地震の前から、子どもの病院と、役所に行くために休む予定だった。昨日会社に行って自分の手の離れるところまで作業したのもあり、予定通り休んだ。
娘の病院は、もともと1年ほど前にO脚の傾向があったので、俺がリハビリに通っていた病院に行って以来、半年間隔で見せている。まあ、心配するレベルで、半年前のレントゲンと比べて見てもかなり足がまっすぐになっていて、順調に育っているのだと実感した。
その後、娘を保育園に預け、役所へまさに保育園の相談に行った。
間もなく、嫁さんは産休および育休に突入する。嫁さんの会社は最長3年間の育休を許されているので、嫁さんとしては2年間を考えていた。上の娘を1歳半で入れたらかなり病気が多くて可哀想だったからだ。ところが、育休を1年を超えてとると、自宅での保育が可能と見なされて、上の子も退園しなければならないと聞いたからだ。
せっかく娘も園の生活に慣れて、毎月のように歌と踊りを覚えてきて楽しそうなのに、退園させるのは忍びない。かといって、下の娘を1歳で保育園に入れるのも辛い。
こんな願望は、この待機児童が大量にいるご時世にワガママもいいところだというのは分かっている。でも、会社が3年の育休を許しているのに、行政がそれを許してくれないというのもおかしな話だと思った。
なので、保育園への入所順序などを取り仕切っている役所に直接行って、どうにかならないのかと相談しに行ったのだ。
応対してくれた職員は、いわゆる地方公務員の事務的な態度ではなく、割とぶっちゃけた話もしてくれる、若めの女性だった。だが、結論としては「育休は1年」というのは絶対的な原則のようだ。
やはり、自治体として待機児童を抱えている中で、育児休業で家に親がいる子どもを預かり、働きたいのに子どもを預けられない人を作ることはできない、ということだ。
だから、下の子が産まれて1年経ったら入所願いは出してほしい、ということだった。
ただ、もしこの入所願いを出した時に保育園が満員で入れなかった場合は、育休期間の延長が認められるのだという。
ところが幸か不幸か、入所を希望している保育園は駅から離れた不便なところにあるので希望者が少ないし、俺たち両親がともにフルタイム勤務、加えて上の子も通っているので、順位的には最強ランクになっていて、下の子の入所願いを出したら通ってしまう可能性の方が高いという（「通ってしまう」というのが、大変贅沢だとは思うが）。
女性職員は、順位を下げるための裏技なんかも教えてくれたりもしたが、いずれにしても育休を延長できるかどうかはギャンブル的な要素が強いことが分かった。
それでも、もし育休を理由に上の子を退園させた場合、会社に復帰する場合に上の子、下の子ともに、優先順位は最強に格上げされるらしい。だから、たとえ上の子を退園させることになっても、半年だかいくらだか分からないが、自宅で下の子とともに保育し、そろそろ下の子もいいだろう、と思って嫁さんが仕事に復帰する時には、ほぼ確実に二人とも保育園に入れられることは分かった。
とりあえず、来た甲斐はあった。
役所を出ると、昼食に良い時間だった。しかし、そろそろ俺たちの区域が計画停電の時間にかかろうかという時間でもあった。停電になれば信号が止まって渋滞になるだろうし、家に帰ろうかどうか迷った。
でも、それを理由にやりたいことをできなかったら、最短でも4月末まで行われるという計画停電での生活を乗り切って行けないと思ったので、敢えて思った通りに昼飯を食って行くことにした。
久々夫婦2人だけで、50年だかの歴史があるという古いレストランへ入り、贅沢なランチを食べた。これが本当に美味くて、地震以来張りつめていた気が若干緩んだ気がした。
がっつりと食って店を出たが、信号は点いていた。停電時間帯に入っていたが、とりあえずこの地域はまだ行われていないようだった。
食べたら元気が出てきて、いつ停電になるか分からなかったが、どうせ乗りかかった船だ！と思い立って、前々から嫁さんが行きたいと言っていた子ども用品店にも行くことにした。
用品店はいつ行っても人で賑わっているショッピングモール内にある。まあ、平日だし、大したことないと思ったら...ガラッガラである。安全のためか立体駐車場が閉鎖されていたが、平置き駐車場でも全然捌ける数しか車が来ていない。
それどころか、いつもは煌々と色温度の高い蛍光灯を点している某電気屋チェーンは、節電のため、薄暗いまで照明を落とし、BGMも止めていた。隣接するホームセンターは営業中というのが信じられないくらい、もっと暗い。階段を登ったところにある子ども用品店も同様だった。「営業中」という大きな張り紙がなければ、踵を返して帰っていただろう。
もっとも、社長が10億もの寄付を表明した某洋服チェーンはいつも通りの照明だったりして、対応はマチマチのようだった。
しかも、道を隔てた店に渡る連絡橋も、地震後の安全点検が済んでいないとして閉鎖されていた。
客も非常に少ないのは良かったが、さすがにこれだけ薄暗いと購買意欲はしぼむ。
でもこの店には、盛んに不足が報じられているオムツが普通に売っていた。別にウチは買い占めるつもりもなかったが、地震時にパッケージが濡れてしまったというオムツが半額になっていたので、思わず買ってしまった。その他、ミルクも普通に売っていたようだ。
ガラガラの店内をいいことに、おやつやらお茶までゆっくりして、子どもを保育園に迎えに行ったのだが、結局今日のところは計画停電は行われず、無事に家に帰れた。
全然いつも通りという感じでもないが、今日は自分たちの欲求というか、やりたいと思ったことをやるように徹した。おかげで気持ちはかなり和らいだし、気分転換になった。これでまた明日からの業務に励めるかな。
nobilesの投稿(23:54:02-2011-03-16) -
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