NOBILES Days
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ギプスがとれた。
手術からちょうど3週間。ベルトで固定するギプレス？というのだろうか、それに切り替えることで、自分で取り外しができるようになった。1ヶ月ぶりに風呂に入ることができた。
少しずつ、元の生活に近づいているというのは事実だ。しかし、久々に見ることができた自分の右足はどう見ても筋肉が落ち、細くなっていた。
Asymmetrical Legs
（手術痕は消してある。カラーで痕も無修正の写真を見たい酔狂な人だけ画像をクリック！）
(PentaxK-7, PentaxDA15mmLimitedF4, ApertureValueMode, 1/5sec, F8.0, ISO800)
前エントリーから、目まぐるしい日々が過ぎて、ようやく落ち着いて来た。
金曜日に退院。同部屋の方々やハスキー婦人らと挨拶や記念撮影なんかをして、若干の寂しさも感じながら迎えに来た嫁さんとともにタクシーで自宅へと帰った。
無理矢理の退院とは言え、寿司をとってささやかながら退院祝いなどを行った。嫁さんの不在の間娘の世話をするため俺の両親もやってきていたので、一緒に過ごした。翌日には引っ越しなので、冷蔵庫を空けなければいけないので、夕飯もかなりの量を作り、両親にも食べてもらった。まさに、最後の晩餐だ。慌ただしいが、2年半暮らした地との最後の夜は、穏やかに過ぎた。
打って変わって次の二日間は怒濤の日々だった。無論、自宅の引っ越しである。
怒濤と言っても俺の足が自由効かないので、梱包も開梱もやってもらういわゆる「おまかせパック」なので、自分でやることはほとんどない。それでも、部屋の中をどたばたと人が行き交い、時には指示を出さなければならない。埃で喉もイガイガとしてくる。両日とも、終わった時にはドッと疲れがきた。まあ、うちの猛烈な物量に引っ越し屋の人たちこそ疲労困憊のようだったが。
なお、旧居から新居へは、お義父さんが俺の車で迎えに来て連れて行ってくれた。自分の車に、他人の運転で乗るのは初めてで、妙な感覚だった。そういえば、怪我をする前の週末に買い物に行って以来だから、自分の車に乗ること自体ほぼ1ヶ月ぶりだったのだ。
引っ越し屋のリーダーは、まだ20代と思しき140cm台の小さな女性だった。現代的な女性の化粧をしていてとてもリーダーとは思えないのだが、腕はもの凄い筋肉だったし、どんどん若い男性スタッフや外国人スタッフにも指示を出していて、こりゃすごいと思った次第だ。もちろん、大型二種免許も持っているようだ。
彼女も1歳半の小さな息子がいるらしく、1歳を迎えたうちの娘がかなり気に入ったらしく、もの凄い早さで梱包しながらも、時々娘に声をかけたりしていた。
そんな彼女も、二日目の最後にはかなり余裕がなくなっていた。恐るべし、我が家の物量である。
もう一人、二日間とも参加したリーダー格の男性スタッフも印象的だった。リリー・フランキーのような飄々とした風貌なのだが、とても優しく、前の家で溢れていたF-1の雑誌類も、いろいろ工夫して本棚に全部綺麗に並べてくれた。また、風呂場に残されていたサービスの入浴剤のパッケージに、俺の足を気遣う心温まる彼のメッセージが残されていた。
そんなわけで、無事に新居への引っ越しも終わり、ほとんど日常生活を送れるようになった。
とは言っても、右足にはまだまだ体重もかけられず、実に不便だ。いかに病院が何の不安もなく過ごせる守られた環境であるか、改めて実感する。すぐに脱走してイタズラをする娘を追いかけて抱きかかえて戻ることすら困難なのだ。実にフラストレーションが溜まる。
まあ、それは受け入れるしかないわけで、新天地で通う病院も決めてお義父さんに連れて行っていただいた。
こちらで通う病院は、当初は膝の症例も多く、リハビリ施設も充実していると聞いた娘が産まれた病院にしようと考えていた。大きな病院で定評もあるので絶対間違いはない。
ところが、電話をしてみると、リハビリがもの凄く混んでいて、2〜3時間待ちもあると言う。
そこで、リハビリを待たなくても済む病院を探した。
前の病院からは「小さなクリニックみたいなところは止めておいた方がいい」と言われていたので迷ったが、4ヶ月ほど前に出来たばかりの新しい整形外科に行ってみることにした。未知数ではあったが、近くの定評ある大学病院出身の先生だったし、建物もかなり大きそうだったからだ。
行ってみれば、見ていただいた副院長はちょっとラサール石井に似た小柄な方だったのだが、とても話しやすく説明も丁寧だった。ギプスの代わりとなるギプレス？も当初は取り寄せとなったのだが、その日のうちに電話が来て入荷したという。この対応の早さも気に入ったし、なにより新しくて綺麗な建物も良かった。
また、リハビリルームが前の病院よりももっと広くて余裕がある。広さだけなら倍以上じゃなかろうか。何より、リハビリが予約制で待ち時間がほとんどないのが良い。
リハビリの担当となった理学療法士さんは、パチンコ海物語の宣伝にも出てる脇知弘がスキンヘッドになったような風貌の男性で、最初見た時はうおっと仰け反ったが、風貌に反してとても礼儀正しく、説明も丁寧でかなり好印象だった。是非、有意義なリハビリをして、早く復活したい。
最後に。
新居はより田舎になっただけあって、さらに広い家になった。築年数こそ前の前の家に近くて少し古いのだが、風呂も膝を伸ばしたまま入れるし（そう、今は右足は曲げられないのだ！）、娘のプレイマットをリビングに敷いても全然余裕がある。
新居に慣れてくれるか不安だった娘だが、むしろ遊ぶ場所が広がってご機嫌のようだ。少し安心した。
後はもう、この足が治すことだけだ。この離脱が無駄だったと思わないよう、過ごしたい。
手術からちょうど3週間。ベルトで固定するギプレス？というのだろうか、それに切り替えることで、自分で取り外しができるようになった。1ヶ月ぶりに風呂に入ることができた。
少しずつ、元の生活に近づいているというのは事実だ。しかし、久々に見ることができた自分の右足はどう見ても筋肉が落ち、細くなっていた。
Asymmetrical Legs
（手術痕は消してある。カラーで痕も無修正の写真を見たい酔狂な人だけ画像をクリック！）
(PentaxK-7, PentaxDA15mmLimitedF4, ApertureValueMode, 1/5sec, F8.0, ISO800)
前エントリーから、目まぐるしい日々が過ぎて、ようやく落ち着いて来た。
金曜日に退院。同部屋の方々やハスキー婦人らと挨拶や記念撮影なんかをして、若干の寂しさも感じながら迎えに来た嫁さんとともにタクシーで自宅へと帰った。
無理矢理の退院とは言え、寿司をとってささやかながら退院祝いなどを行った。嫁さんの不在の間娘の世話をするため俺の両親もやってきていたので、一緒に過ごした。翌日には引っ越しなので、冷蔵庫を空けなければいけないので、夕飯もかなりの量を作り、両親にも食べてもらった。まさに、最後の晩餐だ。慌ただしいが、2年半暮らした地との最後の夜は、穏やかに過ぎた。
打って変わって次の二日間は怒濤の日々だった。無論、自宅の引っ越しである。
怒濤と言っても俺の足が自由効かないので、梱包も開梱もやってもらういわゆる「おまかせパック」なので、自分でやることはほとんどない。それでも、部屋の中をどたばたと人が行き交い、時には指示を出さなければならない。埃で喉もイガイガとしてくる。両日とも、終わった時にはドッと疲れがきた。まあ、うちの猛烈な物量に引っ越し屋の人たちこそ疲労困憊のようだったが。
なお、旧居から新居へは、お義父さんが俺の車で迎えに来て連れて行ってくれた。自分の車に、他人の運転で乗るのは初めてで、妙な感覚だった。そういえば、怪我をする前の週末に買い物に行って以来だから、自分の車に乗ること自体ほぼ1ヶ月ぶりだったのだ。
引っ越し屋のリーダーは、まだ20代と思しき140cm台の小さな女性だった。現代的な女性の化粧をしていてとてもリーダーとは思えないのだが、腕はもの凄い筋肉だったし、どんどん若い男性スタッフや外国人スタッフにも指示を出していて、こりゃすごいと思った次第だ。もちろん、大型二種免許も持っているようだ。
彼女も1歳半の小さな息子がいるらしく、1歳を迎えたうちの娘がかなり気に入ったらしく、もの凄い早さで梱包しながらも、時々娘に声をかけたりしていた。
そんな彼女も、二日目の最後にはかなり余裕がなくなっていた。恐るべし、我が家の物量である。
もう一人、二日間とも参加したリーダー格の男性スタッフも印象的だった。リリー・フランキーのような飄々とした風貌なのだが、とても優しく、前の家で溢れていたF-1の雑誌類も、いろいろ工夫して本棚に全部綺麗に並べてくれた。また、風呂場に残されていたサービスの入浴剤のパッケージに、俺の足を気遣う心温まる彼のメッセージが残されていた。
そんなわけで、無事に新居への引っ越しも終わり、ほとんど日常生活を送れるようになった。
とは言っても、右足にはまだまだ体重もかけられず、実に不便だ。いかに病院が何の不安もなく過ごせる守られた環境であるか、改めて実感する。すぐに脱走してイタズラをする娘を追いかけて抱きかかえて戻ることすら困難なのだ。実にフラストレーションが溜まる。
まあ、それは受け入れるしかないわけで、新天地で通う病院も決めてお義父さんに連れて行っていただいた。
こちらで通う病院は、当初は膝の症例も多く、リハビリ施設も充実していると聞いた娘が産まれた病院にしようと考えていた。大きな病院で定評もあるので絶対間違いはない。
ところが、電話をしてみると、リハビリがもの凄く混んでいて、2〜3時間待ちもあると言う。
そこで、リハビリを待たなくても済む病院を探した。
前の病院からは「小さなクリニックみたいなところは止めておいた方がいい」と言われていたので迷ったが、4ヶ月ほど前に出来たばかりの新しい整形外科に行ってみることにした。未知数ではあったが、近くの定評ある大学病院出身の先生だったし、建物もかなり大きそうだったからだ。
行ってみれば、見ていただいた副院長はちょっとラサール石井に似た小柄な方だったのだが、とても話しやすく説明も丁寧だった。ギプスの代わりとなるギプレス？も当初は取り寄せとなったのだが、その日のうちに電話が来て入荷したという。この対応の早さも気に入ったし、なにより新しくて綺麗な建物も良かった。
また、リハビリルームが前の病院よりももっと広くて余裕がある。広さだけなら倍以上じゃなかろうか。何より、リハビリが予約制で待ち時間がほとんどないのが良い。
リハビリの担当となった理学療法士さんは、パチンコ海物語の宣伝にも出てる脇知弘がスキンヘッドになったような風貌の男性で、最初見た時はうおっと仰け反ったが、風貌に反してとても礼儀正しく、説明も丁寧でかなり好印象だった。是非、有意義なリハビリをして、早く復活したい。
最後に。
新居はより田舎になっただけあって、さらに広い家になった。築年数こそ前の前の家に近くて少し古いのだが、風呂も膝を伸ばしたまま入れるし（そう、今は右足は曲げられないのだ！）、娘のプレイマットをリビングに敷いても全然余裕がある。
新居に慣れてくれるか不安だった娘だが、むしろ遊ぶ場所が広がってご機嫌のようだ。少し安心した。
後はもう、この足が治すことだけだ。この離脱が無駄だったと思わないよう、過ごしたい。
nobilesの投稿(22:55:28-2009-10-15) -
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