NOBILES Days
Jump to navigationThe trend of digital camera 2013 (2)
今朝はまあやられちまった。
急に寒くなった風も、チャリンコでガンガン走る俺にとってはむしろ心地良いな、なんて思っていた矢先、タイヤがパンクした。ターミナル駅までの7.4kmの道のりのうち、まだ1/3来た程度の位置だった。以前パンクしたチャリに無理矢理乗って、チューブが外れて絡まり、押して進むことすらできなくなったことがあったので、今回はすぐに降りた。
さて、どうするか。チャリを放置して行くわけにはいかない。2.6km、家に戻るか？4.8kmのターミナル駅に向かうか？
...前へススメだ！
いつもは時速20kmくらいで駆け抜ける道を、チャリを押してトボトボ歩いた。4.8kmを45分で歩いた。朝っぱらから。だが、結果的に午前9時前の電車に乗れた。ぎりぎり、午前10時のフレックス時間に間に合った。うぉお、信じられないぜ。
タイヤは、出張修理サービスに明日の夕方のアポを取った。その分、会社は早く帰らなければならない。まあ、バスやローカル線はどうにもイヤなので、早めに直すに限る。
しかしまあ、疲れた。
Swimming Bird
(PentaxK-3, PentaxDA☆60-250mmF4(250.0mm), 1/320sec, F4.5, ISO1600)
さて、デジカメトーク2013の第2回。今回はOlympusだ。
●Olympus OM-D E-M1
ミラーレスの雄Olympusは、ついに一眼レフ規格であるフォーサーズ（4/3）の収束、正確にはマイクロフォーサーズ（μ4/3）への統合を決めた。まあ、4/3の普及が進まなかった中では自然な判断だろう。
Olympus OM-D E-M1
そしてこのE-M1は、4/3を含めたフラッグシップとしての重責も負うことになった。つまり、マウントアダプターを介して4/3レンズを使用した時の性能でも快適なものを提供するのだという。4/3レンズは、特に上級クラスには驚異的な性能のものが多い。
とはいえ、個人的にはそれは単に詭弁だと思っている。「信じて待っていた熱烈な4/3ユーザーを裏切ったわけじゃないからね！」。
いくら電子接点などフルに対応していても、マウントアダプターを伴うレンズ交換など馬鹿げている。ゆったりした撮影ならまだしも、シャッターチャンスを逃したくない慌ただしい場面においては命取りだ。
それでも、4/3レンズが実用的な速度でフォーカスできるというのは大したものだ。
4/3含めたフラッグシップとして作っただけあって、その内容は充実している。OM-Dシリーズの最初のモデルで、評価も高かったE-M5と比べても、位置づけ通り、明らかにクラスが上という感じだ。
評価が高かった（4/3最後のカメラとなった）E-5の光学ファインダーより大きなファインダー像をEVFで実現した。周辺光に合わせて表示強度を変化させたり、光学ファインダーをかなり意識して不自然さを解消しようとしたことが伺える。
ボディサイズも、4/3の上級レンズ（大概巨大だ）を装着してもホールドできるよう、かなり大型化され、結果操作系にも余裕ができたようである。
撮像素子には位相差検出画素が組み込まれ、像面位相差によるフォーカシングに対応した。ところが、これは動画撮影時と、4/3レンズ装着時にだけ使うのだという。ネイティブのμ4/3レンズを使う場合は従来通りコントラスト検出式のフォーカスを使う。
これは驚きだ。
確かに以前からOlympusのコントラスト検出式の速度には定評があった。しかし一般的にフォーカシング速度は、直接距離を測定することで、初動の方向が分かっている位相差検出式が速いとされる。それでもコントラスト式を採用するということはよほど自信があるのだろう。
そもそもコントラスト式は、対象物の距離ではなく、結果としての画像における先鋭さを基準にフォーカスを合わせるのだから精度は一番良いはずだ。安易に位相差式に頼らない点で、技術者魂を見た気がして、自分としては好感が持てる。
またEVFは、E-M5の有機ELから液晶に変わった。有機ELの方が先進のディバイス、という感じがするが、E-M5では速く振り回すと、緑かぶりがあったのだという。安定した表示のため、後退と思われても液晶を使う決断をしたというわけだ。「フィロソフィー」だの言葉遊びを興じていたPENの初期と比べると、本当に使う側の立場でモノづくりするようになったじゃないか、Olympus！
そんなわけでE-M1は、フラグシップの名に恥じない内容だと思う。ほぼ同時発売のf2.8通しのズームレンズもかなりレベルが高いようだ。
従来のイメージの「お手軽イチガン」であるミラーレスのつもりだといささか大きいかもしれないが、一眼レフに比べればまだまだ小さい。多くの人が十分満足できる性能だろう。
フルサイズのα7のインパクトには負けているが、総合力ではE-M1がトップではないかと個人的には思っている。
つづく。
急に寒くなった風も、チャリンコでガンガン走る俺にとってはむしろ心地良いな、なんて思っていた矢先、タイヤがパンクした。ターミナル駅までの7.4kmの道のりのうち、まだ1/3来た程度の位置だった。以前パンクしたチャリに無理矢理乗って、チューブが外れて絡まり、押して進むことすらできなくなったことがあったので、今回はすぐに降りた。
さて、どうするか。チャリを放置して行くわけにはいかない。2.6km、家に戻るか？4.8kmのターミナル駅に向かうか？
...前へススメだ！
いつもは時速20kmくらいで駆け抜ける道を、チャリを押してトボトボ歩いた。4.8kmを45分で歩いた。朝っぱらから。だが、結果的に午前9時前の電車に乗れた。ぎりぎり、午前10時のフレックス時間に間に合った。うぉお、信じられないぜ。
タイヤは、出張修理サービスに明日の夕方のアポを取った。その分、会社は早く帰らなければならない。まあ、バスやローカル線はどうにもイヤなので、早めに直すに限る。
しかしまあ、疲れた。
Swimming Bird
(PentaxK-3, PentaxDA☆60-250mmF4(250.0mm), 1/320sec, F4.5, ISO1600)
さて、デジカメトーク2013の第2回。今回はOlympusだ。
●Olympus OM-D E-M1
ミラーレスの雄Olympusは、ついに一眼レフ規格であるフォーサーズ（4/3）の収束、正確にはマイクロフォーサーズ（μ4/3）への統合を決めた。まあ、4/3の普及が進まなかった中では自然な判断だろう。
Olympus OM-D E-M1
そしてこのE-M1は、4/3を含めたフラッグシップとしての重責も負うことになった。つまり、マウントアダプターを介して4/3レンズを使用した時の性能でも快適なものを提供するのだという。4/3レンズは、特に上級クラスには驚異的な性能のものが多い。
とはいえ、個人的にはそれは単に詭弁だと思っている。「信じて待っていた熱烈な4/3ユーザーを裏切ったわけじゃないからね！」。
いくら電子接点などフルに対応していても、マウントアダプターを伴うレンズ交換など馬鹿げている。ゆったりした撮影ならまだしも、シャッターチャンスを逃したくない慌ただしい場面においては命取りだ。
それでも、4/3レンズが実用的な速度でフォーカスできるというのは大したものだ。
4/3含めたフラッグシップとして作っただけあって、その内容は充実している。OM-Dシリーズの最初のモデルで、評価も高かったE-M5と比べても、位置づけ通り、明らかにクラスが上という感じだ。
評価が高かった（4/3最後のカメラとなった）E-5の光学ファインダーより大きなファインダー像をEVFで実現した。周辺光に合わせて表示強度を変化させたり、光学ファインダーをかなり意識して不自然さを解消しようとしたことが伺える。
ボディサイズも、4/3の上級レンズ（大概巨大だ）を装着してもホールドできるよう、かなり大型化され、結果操作系にも余裕ができたようである。
撮像素子には位相差検出画素が組み込まれ、像面位相差によるフォーカシングに対応した。ところが、これは動画撮影時と、4/3レンズ装着時にだけ使うのだという。ネイティブのμ4/3レンズを使う場合は従来通りコントラスト検出式のフォーカスを使う。
これは驚きだ。
確かに以前からOlympusのコントラスト検出式の速度には定評があった。しかし一般的にフォーカシング速度は、直接距離を測定することで、初動の方向が分かっている位相差検出式が速いとされる。それでもコントラスト式を採用するということはよほど自信があるのだろう。
そもそもコントラスト式は、対象物の距離ではなく、結果としての画像における先鋭さを基準にフォーカスを合わせるのだから精度は一番良いはずだ。安易に位相差式に頼らない点で、技術者魂を見た気がして、自分としては好感が持てる。
またEVFは、E-M5の有機ELから液晶に変わった。有機ELの方が先進のディバイス、という感じがするが、E-M5では速く振り回すと、緑かぶりがあったのだという。安定した表示のため、後退と思われても液晶を使う決断をしたというわけだ。「フィロソフィー」だの言葉遊びを興じていたPENの初期と比べると、本当に使う側の立場でモノづくりするようになったじゃないか、Olympus！
そんなわけでE-M1は、フラグシップの名に恥じない内容だと思う。ほぼ同時発売のf2.8通しのズームレンズもかなりレベルが高いようだ。
従来のイメージの「お手軽イチガン」であるミラーレスのつもりだといささか大きいかもしれないが、一眼レフに比べればまだまだ小さい。多くの人が十分満足できる性能だろう。
フルサイズのα7のインパクトには負けているが、総合力ではE-M1がトップではないかと個人的には思っている。
つづく。
nobilesの投稿(23:54:20-2013-11-13) -
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