NOBILES Days
Jump to navigationThe trend of digital camera 2013 (1)
自慢になりますがね (^_^;、1年ほど前の満腹時の体重と比較すると、現在の空腹時の体重は1割減っている。これだけ減ると身体が軽く感じられる。だが、最近ズボンが緩くて気持ち悪い。別にまあ無理をして痩せたわけでもないからリバウンドもないだろうし、ウェストサイズを落としたズボンを買うことにした。
ひとまず目標体重まであと2kgだ。落としたるからな。
さすが2400万画素のK-3、1600万画素のK-7と比べ精彩感がグッと上がった
(PentaxK-3, PentaxDA21mmLimitedF3.2, 1/50sec, F9.0, ISO640)
さて、先日ミラーレスとディジタル一眼レフの撮影結果の違いについて考察したついでに、ディジタルカメラの最新情勢についても触れてみたい。
顕著なのは、ミラーレス陣営の高価格高機能機種の投入である。要素技術の進歩により、性能面でいよいよディジタル一眼レフに勝負をできる環境が整いつつあるからだ。
では各社注目モデルを一つ一つ見ていこう。
●SONY α7/α7R
SONY α7R
この秋、最も話題をさらったのは間違いなくこのモデルだろう。ミラーレスカメラとして初の、いわゆる「フルサイズ」撮像素子を備えたものだ。
SONYは実は、同じEマウント規格ながらフルサイズの素子を搭載したビデオカメラNEX-VG900を以前から発売していた。価格帯としてもプロかハイアマチュア向けの機材なので広く知られているわけではなかったが、いずれスチルカメラでもフルサイズのNEXを投入するのは間違いないと見られていた。
何より、高価なフルサイズ素子がたくさん売れれば、素子のメーカーでもあるSONY自身が「2度おいしい」のである。
これまでのSONYミラーレスについていたNEXという名称も取り払われ、一線を画している。
もっともSONYによれば、これまでもNEXとは型番の一部に過ぎなかったらしい。今後リリースされるEマウントの製品についてもNEXという名前は出さず、αシリーズとして展開するという。型番かどうかはどうでもいいが、いずれにせよ、これまでの「気楽手軽なミラーレス」から、メインストリームとしてのカメラへの方針転換の意図が透ける。
それにしても、なかなかに無骨なスタイリングである。前回述べた、「本格的なカメラ」としての条件とも言える、高精細なファインダーと、握りやすい大型のグリップを備えている。物理的に大きなフルサイズ素子を備えている分、ミラーレスタイプとしては、かなり大型になっている（もちろん、従来の一眼レフにくらべればはるかに小さいが）。
それだけに、ボディ内手ぶれ補正を搭載しなかったのは残念に思う。超高画素時代だからこそ、たとえ大口径単焦点レンズであっても手ぶれ補正は必要だ。フルサイズ素子に必要な駆動量を確保するのは難しいだろうが、なんとかして欲しかった。
え？ああ、俺はボディ内手ぶれ補正絶対必要論者なんで、とことん指摘しますよ。
RXシリーズから始まったSONYのハイスペック路線は高く評価されている。特に、フルサイズ素子を積んだRX1は世界中のカメラマンの注目を浴びた。そしてこのα7シリーズに至って「行き着くところまで来た」印象がある。しかし、これまでの「フルサイズカメラ」では考えられなかったくらい手軽に撮影できるだろう。
しかして、腑に落ちない点がある。
α7はローパスフィルター（過去エントリーK-5IIsの記事参照）あり、位相差検出画素（過去エントリーのNikon1の記事を参照）を組み込んだ2430万画素というスペックだ。α7Rはローパスレスだが、位相差検出画素がない3640万画素ということで、選ぶ側としては何やらややこしい。
まあ、ローパスフィルターは、画素ピッチが狭くなるほど必要性が低くなるので、2430万画素では許容できないレベルで3640万画素では許容できた、と理解もできる。だが、上位機種であるα7Rで像面位相差を使えないというのは理解に苦しむ。単に素子がなかっただけと見ることもできるが、それは消費者の選択の自由とは別次元の話だ。「位相差検出画素による画質劣化を心配した」のなら、今度はα7の方はどうなんのよ、という話で辻褄が合わない。
なんだか、「1機種では実現できなかったけど、SONYとしては像面位相差もローパスレスも取り組んでるんだからねっ」というポーズにしか感じられなくて気持ちが悪い。1機種に絞るのが良かったんじゃないかなあ。素子開発側の事情のような感じもするが、それは消費者には関係のない話だ。
それでも、フルサイズ素子に加え、がっしりとしたボディ、きっちり設計してきたと感じられる新レンズ群を見るにつけ、ミラーレスカメラの中では群を抜いた存在だ。
ただ（レンズ含めた）その価格はどうか。α7本体で15万程度というのはフルサイズの圧倒的な価格破壊と言えるが、ズームレンズとのセット価格で20万を超えてくる。まだまだ酔狂者のためのガジェットの域で、バカ売れとはいかないだろう。それでも、風景写真が趣味の登山者らにとっては極めて魅力的な選択肢かもしれない。
つづく。
ひとまず目標体重まであと2kgだ。落としたるからな。
さすが2400万画素のK-3、1600万画素のK-7と比べ精彩感がグッと上がった
(PentaxK-3, PentaxDA21mmLimitedF3.2, 1/50sec, F9.0, ISO640)
さて、先日ミラーレスとディジタル一眼レフの撮影結果の違いについて考察したついでに、ディジタルカメラの最新情勢についても触れてみたい。
顕著なのは、ミラーレス陣営の高価格高機能機種の投入である。要素技術の進歩により、性能面でいよいよディジタル一眼レフに勝負をできる環境が整いつつあるからだ。
では各社注目モデルを一つ一つ見ていこう。
●SONY α7/α7R
SONY α7R
この秋、最も話題をさらったのは間違いなくこのモデルだろう。ミラーレスカメラとして初の、いわゆる「フルサイズ」撮像素子を備えたものだ。
SONYは実は、同じEマウント規格ながらフルサイズの素子を搭載したビデオカメラNEX-VG900を以前から発売していた。価格帯としてもプロかハイアマチュア向けの機材なので広く知られているわけではなかったが、いずれスチルカメラでもフルサイズのNEXを投入するのは間違いないと見られていた。
何より、高価なフルサイズ素子がたくさん売れれば、素子のメーカーでもあるSONY自身が「2度おいしい」のである。
これまでのSONYミラーレスについていたNEXという名称も取り払われ、一線を画している。
もっともSONYによれば、これまでもNEXとは型番の一部に過ぎなかったらしい。今後リリースされるEマウントの製品についてもNEXという名前は出さず、αシリーズとして展開するという。型番かどうかはどうでもいいが、いずれにせよ、これまでの「気楽手軽なミラーレス」から、メインストリームとしてのカメラへの方針転換の意図が透ける。
それにしても、なかなかに無骨なスタイリングである。前回述べた、「本格的なカメラ」としての条件とも言える、高精細なファインダーと、握りやすい大型のグリップを備えている。物理的に大きなフルサイズ素子を備えている分、ミラーレスタイプとしては、かなり大型になっている（もちろん、従来の一眼レフにくらべればはるかに小さいが）。
それだけに、ボディ内手ぶれ補正を搭載しなかったのは残念に思う。超高画素時代だからこそ、たとえ大口径単焦点レンズであっても手ぶれ補正は必要だ。フルサイズ素子に必要な駆動量を確保するのは難しいだろうが、なんとかして欲しかった。
え？ああ、俺はボディ内手ぶれ補正絶対必要論者なんで、とことん指摘しますよ。
RXシリーズから始まったSONYのハイスペック路線は高く評価されている。特に、フルサイズ素子を積んだRX1は世界中のカメラマンの注目を浴びた。そしてこのα7シリーズに至って「行き着くところまで来た」印象がある。しかし、これまでの「フルサイズカメラ」では考えられなかったくらい手軽に撮影できるだろう。
しかして、腑に落ちない点がある。
α7はローパスフィルター（過去エントリーK-5IIsの記事参照）あり、位相差検出画素（過去エントリーのNikon1の記事を参照）を組み込んだ2430万画素というスペックだ。α7Rはローパスレスだが、位相差検出画素がない3640万画素ということで、選ぶ側としては何やらややこしい。
まあ、ローパスフィルターは、画素ピッチが狭くなるほど必要性が低くなるので、2430万画素では許容できないレベルで3640万画素では許容できた、と理解もできる。だが、上位機種であるα7Rで像面位相差を使えないというのは理解に苦しむ。単に素子がなかっただけと見ることもできるが、それは消費者の選択の自由とは別次元の話だ。「位相差検出画素による画質劣化を心配した」のなら、今度はα7の方はどうなんのよ、という話で辻褄が合わない。
なんだか、「1機種では実現できなかったけど、SONYとしては像面位相差もローパスレスも取り組んでるんだからねっ」というポーズにしか感じられなくて気持ちが悪い。1機種に絞るのが良かったんじゃないかなあ。素子開発側の事情のような感じもするが、それは消費者には関係のない話だ。
それでも、フルサイズ素子に加え、がっしりとしたボディ、きっちり設計してきたと感じられる新レンズ群を見るにつけ、ミラーレスカメラの中では群を抜いた存在だ。
ただ（レンズ含めた）その価格はどうか。α7本体で15万程度というのはフルサイズの圧倒的な価格破壊と言えるが、ズームレンズとのセット価格で20万を超えてくる。まだまだ酔狂者のためのガジェットの域で、バカ売れとはいかないだろう。それでも、風景写真が趣味の登山者らにとっては極めて魅力的な選択肢かもしれない。
つづく。
nobilesの投稿(00:00:00-2013-11-11) -
カテゴリ: Photo
コメント
NaN wrote:
2013-11-16 07:54:55
nobiles wrote:
おっしゃる通りです。ご指摘ありがとうございます。謹んで修正させていただきました。
2013-11-16 22:37:42
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1点訂正をお願いしたいのですが、画素数はα7R 3600万画素、α7 2400万画素のようです。確認をお願い致します。