NOBILES Days
Jump to navigationNew Generation Cameras vol.3
次女が腹の風邪に罹った。たぶんロタウィルスとかだろう。
掛かりつけの小児科に、嫁さんが休みとって連れて行ったら、脱水症状になりかかっていたので点滴を2本やったらしい。飲ませているつもりだったが、普段の延長レベルだったかもしれない。こういう時はガンガン飲ませるべきだった。
さらに、何やらの値が高く、下手をするとさらに深刻な事態を招く可能性があるという。
なので、明日は俺が休んで検査に連れて行くことになった。川崎病から3ヶ月、本人は元気いっぱいだがまた少し心配な事態だ。
ちょっと前の写真...ケンカばっかりしているが、結局姉妹なのだ
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/10sec, F1.8, ISO1000)
さて、Photokina前後のリリースラッシュに対するカメラトークのつづき。
一応ここではレンズ交換式のカメラを中心に話を展開しているわけだが、このバケモノについては触れなくてはならないだろう。
SONY DSC-RX1である。
SONY DSC-RX1
レンズ一体型ながら、破格のフルサイズセンサーを搭載している。レンズは専用に開発された35mm単焦点だ。その価格も破格で、実勢価格でも20万円を超えることが予想される。
しかしながら、ネットに掲載されたそのサンプルは驚くべき画質を備えている。テストしたプロカメラマンは、レンズ交換式で、同じ撮像素子を持つα99を超える画質であるとコメントしている。バックフォーカスを考慮する必要がない専用レンズ設計で、数%の損失があると言われるトランスルーセントミラーもないことを考えればそれも頷ける。
まさにバケモノなレンズ一体カメラである。カメラの作り自体も極めて高い次元に仕上がっているようだ。
ただ、価格やサイズを考えると、どう考えても一部の（酔狂と言っても良いであろう）カメラファンに向けたニッチ製品であることは間違いない。
この3回でいわゆるフルサイズ素子を備えたカメラについて語ってきた。中でもNikonD600とCanonEOS6Dについてはフルサイズ一眼レフの裾野を広げる役割を担った意欲作と言える。
とは言え、フルサイズ機がディジタルカメラのメインストリームになるかと言われれば、極めて微妙だ。
なぜなら、今おそらく一番売れている一眼レフ、EOSKissシリーズのダブルズームレンズキット約10万円でも、大多数の人にとっては高嶺の花で、「運動会のために思い切って」買うカテゴリーのものだ。
D600や6Dがいくら「性能を考えるとバーゲン価格」だとは言え、本体のみの価格でさえ、10万円ジャストに下げるのはまだまだ見通しが立たない状態と言って良いだろう。
加えて、フルサイズ素子の性能を余すことなく引き出すレンズ価格が必要だ。ズームであれば最低でも5万は見積もるべきだろう。
さらに、サイズと重さだ。
いくら小さく軽くなったとは言え、6DはKissX6iと比べれば1.2倍も重量があるし、2周りは大きい。それよりむしろ、フルサイズに対応したレンズはAPS-Cのそれらよりもはるかに大きく重い。
やはり、少なくともあと5年、個人的見立てでは未来永劫、フルサイズはいわゆる一般家庭に広く普及するものではなく、「カメラファン」に向けたものであり続けるだろう。エントリーユーザーにはミラーレスを、カメラファンにはフルサイズとなった一眼レフを、というのが現在のカメラメーカーの目算であろう。
だから、エントリーの一眼レフを買いに来たズブのシロートなオトーサンに「CanonやNikonならフルサイズもありますよ」なんて得意気に薦める量販店店員は明らかに間違っている。オトーサンが中級機を求めて来たなら話はまた別だけどね。何度も言うように、入門機のレンズキットはフルサイズには使い回しができないし、APS-Cカメラに巨大なフルサイズ対応レンズを使うのはそのメリットをスポイルする愚かな行為だからだ。
つづく。
掛かりつけの小児科に、嫁さんが休みとって連れて行ったら、脱水症状になりかかっていたので点滴を2本やったらしい。飲ませているつもりだったが、普段の延長レベルだったかもしれない。こういう時はガンガン飲ませるべきだった。
さらに、何やらの値が高く、下手をするとさらに深刻な事態を招く可能性があるという。
なので、明日は俺が休んで検査に連れて行くことになった。川崎病から3ヶ月、本人は元気いっぱいだがまた少し心配な事態だ。
ちょっと前の写真...ケンカばっかりしているが、結局姉妹なのだ
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/10sec, F1.8, ISO1000)
さて、Photokina前後のリリースラッシュに対するカメラトークのつづき。
一応ここではレンズ交換式のカメラを中心に話を展開しているわけだが、このバケモノについては触れなくてはならないだろう。
SONY DSC-RX1である。
SONY DSC-RX1
レンズ一体型ながら、破格のフルサイズセンサーを搭載している。レンズは専用に開発された35mm単焦点だ。その価格も破格で、実勢価格でも20万円を超えることが予想される。
しかしながら、ネットに掲載されたそのサンプルは驚くべき画質を備えている。テストしたプロカメラマンは、レンズ交換式で、同じ撮像素子を持つα99を超える画質であるとコメントしている。バックフォーカスを考慮する必要がない専用レンズ設計で、数%の損失があると言われるトランスルーセントミラーもないことを考えればそれも頷ける。
まさにバケモノなレンズ一体カメラである。カメラの作り自体も極めて高い次元に仕上がっているようだ。
ただ、価格やサイズを考えると、どう考えても一部の（酔狂と言っても良いであろう）カメラファンに向けたニッチ製品であることは間違いない。
この3回でいわゆるフルサイズ素子を備えたカメラについて語ってきた。中でもNikonD600とCanonEOS6Dについてはフルサイズ一眼レフの裾野を広げる役割を担った意欲作と言える。
とは言え、フルサイズ機がディジタルカメラのメインストリームになるかと言われれば、極めて微妙だ。
なぜなら、今おそらく一番売れている一眼レフ、EOSKissシリーズのダブルズームレンズキット約10万円でも、大多数の人にとっては高嶺の花で、「運動会のために思い切って」買うカテゴリーのものだ。
D600や6Dがいくら「性能を考えるとバーゲン価格」だとは言え、本体のみの価格でさえ、10万円ジャストに下げるのはまだまだ見通しが立たない状態と言って良いだろう。
加えて、フルサイズ素子の性能を余すことなく引き出すレンズ価格が必要だ。ズームであれば最低でも5万は見積もるべきだろう。
さらに、サイズと重さだ。
いくら小さく軽くなったとは言え、6DはKissX6iと比べれば1.2倍も重量があるし、2周りは大きい。それよりむしろ、フルサイズに対応したレンズはAPS-Cのそれらよりもはるかに大きく重い。
やはり、少なくともあと5年、個人的見立てでは未来永劫、フルサイズはいわゆる一般家庭に広く普及するものではなく、「カメラファン」に向けたものであり続けるだろう。エントリーユーザーにはミラーレスを、カメラファンにはフルサイズとなった一眼レフを、というのが現在のカメラメーカーの目算であろう。
だから、エントリーの一眼レフを買いに来たズブのシロートなオトーサンに「CanonやNikonならフルサイズもありますよ」なんて得意気に薦める量販店店員は明らかに間違っている。オトーサンが中級機を求めて来たなら話はまた別だけどね。何度も言うように、入門機のレンズキットはフルサイズには使い回しができないし、APS-Cカメラに巨大なフルサイズ対応レンズを使うのはそのメリットをスポイルする愚かな行為だからだ。
つづく。
nobilesの投稿(01:08:45-2012-10-23) -
カテゴリ: Photo
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