NOBILES Days
Jump to navigationNew Generation Cameras vol.2
スネイルが爆殖したり、2ヶ月で11匹中8匹が死ぬなど、しばらく悩みの尽きなかったメダカだが、スネイルを駆逐してからは急激に落ち着きを見せ、ここ2ヶ月は残った3匹も死ぬことなく平穏が続いていた。
そして先週末、ついにここに新しい仲間を迎えることができた。卵から孵ったメダカの赤ちゃんのうち、無事に成長した1匹を水槽に戻したのだ。
Killifish Baby
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/80sec, F2.5, ISO640)
スネイルが爆殖していた頃、食い散らかされないようバケツに退避させた水草についていた卵だ。何しろスネイルの卵ばかりで、メダカのものが付いてるなんて思わないから、しっかり水洗いまでしてしまった。だが、流されずに残った卵のうちいくつかが、いつの間にかバケツの中で孵って泳いでいた。生命とは逞しいものだ。
結局少しずつ減って1匹だけになってしまったが、外に置いたバケツの中で、鳥に食われることもなく成長してくれた。
水槽に入れた最初の数日は大人メダカに突っつかれそうになったり、隅でオドオドしていたが、最近は他の3匹の大人と並んで悠々と泳いでいる。
さらに、水槽横の虫カゴ（金魚掬いでとった金魚をしばらく入れていたものだ）は命の宝庫になっている。今度はちゃんと卵があることに気づいて水草ごと移動させたので、どんどん孵っている。目視しただけでも10匹以上がメダカの形態を成して泳いでいる。その予備軍らしき小さな移動物体も多数存在する。何匹が無事に大人メダカまで育ってくれるか、楽しみだ。
ま、あんまり爆殖されてもそれはそれで困るんだけどね (^-^;。
さて、（今さら）Photokinaに合わせたカメラトークのつづき。
いわゆる2強とはまた違ったスタンスでフルサイズ機をリリースして来たのがSONYである。
すなわち、廉価版やクラス違いというレベルではなく、フルサイズ一眼カメラの新たなジャンルの創造である。
SONY α99
SONYには長らくα900というフルサイズ素子を持つフラッグシップ機種があった。これは史上最高と言われる素晴らしい視界を誇る光学ファインダーを備えたカメラだった。
ところが、α900のリリースから3年の間にSONYの一眼カメラに関する方針は大きく変化した。すなわち、トランスルーセントミラーの導入と、光学ファインダーの廃止である。αマウントのカメラは、スタイル上は一眼レフ然としながら、事実上のノンフレックス化がなされたのである。
SONYという会社の方針として「これからのカメラはEVF（電子ファインダー）である」と徹底したこと自体を批判するものではない。しかし、高度な光学技術の結晶と言える素晴らしい光学ファインダーが消えるのは一抹な寂しさがある。寂しさだけではない、実際の光を見るのと、撮像素子が捉えて解釈して表示したものを見るのはやはり別物だ。技術が進歩して、Fuji X-Pro1のハイブリッド型のような形態を一眼レフで実現して復活してくれることを願いたい。
ところで、2強ほどの数は望むべくもなく、フルサイズ用のレンズラインナップがお世辞にも潤沢とは言えないSONYがフルサイズ機を出せるのは、SONYが撮像素子の大手メーカーだからだ。画素数から見て、α99の素子はNikonD600と基本的な部分は共通と思われる。
それはともかくこのα99は、「EVFと、SONY独自のトランスルーセントでやる」と決めた以上、この構成で実現できる利便性が追求されているように感じられる。
その一つが、トランスルーセントミラーによって実現される従来の位相差検出センサーによるAFと、新たに搭載された像面位相差式のAFのハイブリッドAFである。
これまで、像面位相差と像面コントラストのハイブリッドはあったが、位相差検出型2つのハイブリッドとは正直驚いた。このハイブリッド位相差式は、動体捕捉に有効とのことである。すなわち、トランスルーセントによる位相差検出センサーで前後の動きを、像面位相差検出で横の動きを捉えるのだという。
俺の不勉強だが、像面位相差の一般化で、俺はトランスルーセントは色を失うと考えていた。
しかし、位相差検出センサーによるAFであれだけの速さを誇るCanonが、像面位相差式ではまだまだ他社に劣るのを見て、像面位相差にはまた違う特徴、ノウハウがあることを知った。原理的なことは分からないが、位相差検出センサーと像面位相差では、特性が異なるのだろう。どれほどの効果があるのか分からないが、この位相差式のハイブリッドAFはかなり興味深い。
EVF自体も改良は加えられているらしい。蛍光灯下で無様に明滅したα77から進化していることを望みたい。
フルサイズ機のEVFならではの機能もある。APS-C向けのイメージサークルが小さいレンズを装着した場合はAPS-CのサイズがEVFいっぱいに表示される。当たり前と言えば当たり前だが、これまでの一眼レフカメラでは、ファインダーの視界中にAPS-C相当の枠があるだけだったのに比べると、極めてスマートである。
ちなみにフルサイズで2400万画素を誇るセンサーなのでAPS-Cサイズでもなお1000万画素で撮影が可能である。A3サイズでのプリントでさえ十分な解像度である。
他にもα99には新たな提案がたくさん詰まっている。一部のマクロレンズなどにあるフォーカスリミッターを本体側に積んだのだ。これにより、望遠レンズで被写体を狙った場合、手前を他の物体が横切っても、理論上はそちらに引っ張られないはずだ。
また、前面についたサイレントコマンダーも、操作による音が少なく、動画に対応するものだ。
もちろん背面モニターはα77で採用された3軸の可動式だ。
一方で、ミノルタ独自の形状だったホットシューは、業界標準形状に改められた。だが、その奥に専用の端子を設け、独自アクセサリーに対応した。α独自やNEX独自はどうすんのよ？という話はあるが、SONYなりに将来を考えた結果の変更だろう。
とにかく、これまでの一眼レフカメラとは違うものだぜ！という気迫を感じる機能のてんこ盛りである。ここまで盛り込み、彼らなりのポリシーを貫いた点で、α99は評価したい。
もっとも、像面位相差式のフォーカスが当たり前になっていく中、α37クラスの入門機で、コストがかさむトランスルーセント＋位相差検出センサーをどうするつもりなのか？仮にトランスルーセントを廃止して像面位相差式に移行したら何を訴求するつもりなのか？といった疑問はある。だが、意欲満々のα99の誕生をまずは単純に祝福したい。
まあ、せっかくほとんどα77と同サイズなんだからフラッシュくらい積んどけとか、ツッコミどころはあるけどね。
つづく。
そして先週末、ついにここに新しい仲間を迎えることができた。卵から孵ったメダカの赤ちゃんのうち、無事に成長した1匹を水槽に戻したのだ。
Killifish Baby
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/80sec, F2.5, ISO640)
スネイルが爆殖していた頃、食い散らかされないようバケツに退避させた水草についていた卵だ。何しろスネイルの卵ばかりで、メダカのものが付いてるなんて思わないから、しっかり水洗いまでしてしまった。だが、流されずに残った卵のうちいくつかが、いつの間にかバケツの中で孵って泳いでいた。生命とは逞しいものだ。
結局少しずつ減って1匹だけになってしまったが、外に置いたバケツの中で、鳥に食われることもなく成長してくれた。
水槽に入れた最初の数日は大人メダカに突っつかれそうになったり、隅でオドオドしていたが、最近は他の3匹の大人と並んで悠々と泳いでいる。
さらに、水槽横の虫カゴ（金魚掬いでとった金魚をしばらく入れていたものだ）は命の宝庫になっている。今度はちゃんと卵があることに気づいて水草ごと移動させたので、どんどん孵っている。目視しただけでも10匹以上がメダカの形態を成して泳いでいる。その予備軍らしき小さな移動物体も多数存在する。何匹が無事に大人メダカまで育ってくれるか、楽しみだ。
ま、あんまり爆殖されてもそれはそれで困るんだけどね (^-^;。
さて、（今さら）Photokinaに合わせたカメラトークのつづき。
いわゆる2強とはまた違ったスタンスでフルサイズ機をリリースして来たのがSONYである。
すなわち、廉価版やクラス違いというレベルではなく、フルサイズ一眼カメラの新たなジャンルの創造である。
SONY α99
SONYには長らくα900というフルサイズ素子を持つフラッグシップ機種があった。これは史上最高と言われる素晴らしい視界を誇る光学ファインダーを備えたカメラだった。
ところが、α900のリリースから3年の間にSONYの一眼カメラに関する方針は大きく変化した。すなわち、トランスルーセントミラーの導入と、光学ファインダーの廃止である。αマウントのカメラは、スタイル上は一眼レフ然としながら、事実上のノンフレックス化がなされたのである。
SONYという会社の方針として「これからのカメラはEVF（電子ファインダー）である」と徹底したこと自体を批判するものではない。しかし、高度な光学技術の結晶と言える素晴らしい光学ファインダーが消えるのは一抹な寂しさがある。寂しさだけではない、実際の光を見るのと、撮像素子が捉えて解釈して表示したものを見るのはやはり別物だ。技術が進歩して、Fuji X-Pro1のハイブリッド型のような形態を一眼レフで実現して復活してくれることを願いたい。
ところで、2強ほどの数は望むべくもなく、フルサイズ用のレンズラインナップがお世辞にも潤沢とは言えないSONYがフルサイズ機を出せるのは、SONYが撮像素子の大手メーカーだからだ。画素数から見て、α99の素子はNikonD600と基本的な部分は共通と思われる。
それはともかくこのα99は、「EVFと、SONY独自のトランスルーセントでやる」と決めた以上、この構成で実現できる利便性が追求されているように感じられる。
その一つが、トランスルーセントミラーによって実現される従来の位相差検出センサーによるAFと、新たに搭載された像面位相差式のAFのハイブリッドAFである。
これまで、像面位相差と像面コントラストのハイブリッドはあったが、位相差検出型2つのハイブリッドとは正直驚いた。このハイブリッド位相差式は、動体捕捉に有効とのことである。すなわち、トランスルーセントによる位相差検出センサーで前後の動きを、像面位相差検出で横の動きを捉えるのだという。
俺の不勉強だが、像面位相差の一般化で、俺はトランスルーセントは色を失うと考えていた。
しかし、位相差検出センサーによるAFであれだけの速さを誇るCanonが、像面位相差式ではまだまだ他社に劣るのを見て、像面位相差にはまた違う特徴、ノウハウがあることを知った。原理的なことは分からないが、位相差検出センサーと像面位相差では、特性が異なるのだろう。どれほどの効果があるのか分からないが、この位相差式のハイブリッドAFはかなり興味深い。
EVF自体も改良は加えられているらしい。蛍光灯下で無様に明滅したα77から進化していることを望みたい。
フルサイズ機のEVFならではの機能もある。APS-C向けのイメージサークルが小さいレンズを装着した場合はAPS-CのサイズがEVFいっぱいに表示される。当たり前と言えば当たり前だが、これまでの一眼レフカメラでは、ファインダーの視界中にAPS-C相当の枠があるだけだったのに比べると、極めてスマートである。
ちなみにフルサイズで2400万画素を誇るセンサーなのでAPS-Cサイズでもなお1000万画素で撮影が可能である。A3サイズでのプリントでさえ十分な解像度である。
他にもα99には新たな提案がたくさん詰まっている。一部のマクロレンズなどにあるフォーカスリミッターを本体側に積んだのだ。これにより、望遠レンズで被写体を狙った場合、手前を他の物体が横切っても、理論上はそちらに引っ張られないはずだ。
また、前面についたサイレントコマンダーも、操作による音が少なく、動画に対応するものだ。
もちろん背面モニターはα77で採用された3軸の可動式だ。
一方で、ミノルタ独自の形状だったホットシューは、業界標準形状に改められた。だが、その奥に専用の端子を設け、独自アクセサリーに対応した。α独自やNEX独自はどうすんのよ？という話はあるが、SONYなりに将来を考えた結果の変更だろう。
とにかく、これまでの一眼レフカメラとは違うものだぜ！という気迫を感じる機能のてんこ盛りである。ここまで盛り込み、彼らなりのポリシーを貫いた点で、α99は評価したい。
もっとも、像面位相差式のフォーカスが当たり前になっていく中、α37クラスの入門機で、コストがかさむトランスルーセント＋位相差検出センサーをどうするつもりなのか？仮にトランスルーセントを廃止して像面位相差式に移行したら何を訴求するつもりなのか？といった疑問はある。だが、意欲満々のα99の誕生をまずは単純に祝福したい。
まあ、せっかくほとんどα77と同サイズなんだからフラッシュくらい積んどけとか、ツッコミどころはあるけどね。
つづく。
nobilesの投稿(23:56:05-2012-10-16) -
カテゴリ: Photo
コメント
No comments yet
コメントを追加
トラックバック
DISALLOWED (TrackBack)TrackBack URL
DISALLOWED (TrackBack)
メインページ
Calendar
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
NewEntries
最新COMMENTS
■20-07-11 21:47>ああ、あのeh
■20-07-10 01:07>そうです、予
■20-07-09 22:36>あっ、ショー
■20-07-06 07:27>50-34のチェ�
■18-01-05 00:53>おやこれはぱ
■18-01-04 23:56>手出しちゃっ
■15-07-27 23:21>おっと、今か
■15-07-22 11:40>良質な小説読
■15-02-21 09:29>おや、どなた
■15-02-20 08:05>ほー、勉強に
カテゴリ
- All
- Bicycle
- Breast Cancer
- Change Job
- Formula-One
- Gourmet
- Injury
- Mac
- Main
- Monaco
- Music
- Peugeot
- Photo
- Travel
Archives
My Links
NOBILES Web検索
プロフィール
RSS対応
RSS v2.0
RSS v0.91
RSS v1.0
管理
管理室へ携帯用ブログ
携帯用URL