NOBILES Days
Jump to navigationThe Small Battle (8)
今朝、またメダカが一匹死んでいた。こないだより早く気づいたので、スネイルどもにも食われずにすぐ埋葬した。
最近、スネイルの駆除にばかりかまけて水換えてなかったから、水質が悪化したからだろう。糞を砂と分けて水とともに吸い出せる道具で古い水を半分くらい吸うと、ものすごい量の糞が下に溜まっていた。こりゃあひどい水だ。そりゃ死ぬわ。申し訳ないことをした。
だが、最悪期に200〜300匹はいたと思われるスネイルを地道に駆除し、50匹ほどまで減らしていたところに、必殺最終兵器トングを買ってきた (^_^;。今日水換えついでにこれまた地道な作業で見える範囲にいた全てのスネイルを捕獲し、ついに、水槽リセットすることなくほぼ完全に駆除を完了した。
でも、今隔離してある赤ちゃんメダカや水草を戻すタイミングやら、なんやら、考えるべきことは少なくない。命を預かるのは本当に大変だね。
さて、次女の川崎病闘病記次もそろそろ締めよう。
退院して元気になって、お姉ちゃんとプールで戯れる
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/640sec, F4.5, ISO100)
嫁さんのご両親が一旦帰ってから程なく、今度は俺の父親が到着した。
オヤジは、パートの勤務があるので来れない母親が朝に作った弁当を持って来てくれた。
もう退院が確定的となり、交代する必要もほぼなくなったので、のんびりと2人でそれを食べた。俺は申し訳ない、と言ったのだが、オヤジは「いやいや、退院に立ち会えるのも嬉しいよ」なんて言っていた。
記憶が曖昧だが、この時点で次女からは点滴などは全て取り外されていた（確か回診の後だったと思う）。体調も快方に向かっていたので、機嫌はかなり良かったと記憶している。3日前には顔見るなりギャン泣きした俺のオヤジにも、笑顔を見せていた。
だが、川崎病の影響で唇が紫に近い色になり、荒れて血が滲んでいた。また、手や足の皮が剥けてきていた。それを先生が研修医に「典型的な川崎病の症状よ」と見せていたのが印象的だった。
さて、昼食が終わると、病室は入院以来かつてないほどの静けさに包まれた。次女は寝てしまったし、たくさんついていた測定器も全て外されたし、もはや血液検査の結果待ちだから看護師さんも来なくなった。手持ち無沙汰で、俺とオヤジは他愛のないことを話したり、「結果が出るまでは落ち着かないな！」なんて言っていた。
確か、午後2時過ぎだったと思うが、先生がやって来て、血液検査の結果も問題がなかったこと、そして、退院できることを伝えた。
やっとか！！！！
朝、退院という言葉を聞いた時は短いと感じたが、やはり8日というのは大変だったなと、先生の言葉を聞きながら、しみじみ思った。
しばらくして、あのガハハ系の看護師さんがやって来て、退院の説明してくれた。退院後は、最初は菌をもらわないように人ごみを避けた方がいい、という程度で、食べるものや入浴などにも制限はないとのことだった。会計の紙も後から来た事務の人が置いて行った。
ところでちょっと話が逸れるが、お子さんが川崎病になったこもがある人が知り合いにいた。それで、入院している間にいろいろメールで体験談などを聞いていた。その人が住んでいる自治体では川崎病が難病指定されているため、会計時に一旦15万円程度を払い、後で全額還元されたと言っていた。
すわ、いきなり退院だから15万なんて持ってねーぞ！一体会計いくらだ！？と見てみると...、なんと、たった3050円だった。
うちの自治体では川崎病は難病指定されておらず、1回あたり300円の診察料×8日に、病衣のレンタル代だけだった。ううむ、全額返還とどっちがいいんだろうね？
一通り事務的な話が終わると、ガハハな看護師さんの後ろに控えていた例の恰幅のいい看護研修生が前に出て来て話し始めた。なんでも、この日が研修の最終日なのだそうだ。ほぼぴったり次女の入院とかぶっていたことになる。だから、次女の退院を見届けることができて嬉しいとも言っていた。
リラックマの顔は、次女にくれた。「またね...と言いたいところだけど、病院だからもう会えない方がいいよねー」。短い間にも、人との心の通い合いがあった。
そのうち、嫁さんのご両親も大きな袋を持ってやって来た。付き添いのための枕やら、クーラーボックスやら、結構な量の荷物を袋に詰め込むと、病室は殺風景な「もぬけの殻」に戻った。それなり生活の場になってたんだな、この部屋。次女も病衣から普通のワンピースへ着替えさせた。まだ頬にできものがあったり唇がドス赤かったり多少後遺症はあったが、見た目はほとんど入院前と同じになった。
外来と同じ窓口に行って3050円の支払いを終わり、病院を出たのは午後4時ごろだった。前の週の同じ金曜に、次女がここに連れて来られたのとほとんど同じ時間だった。
家に着くと、どっと疲れが出て来た。だが、久々の家でちょっと嬉しそうに部屋を闊歩しはじめた次女の姿を見ると、喜びの方がはるかに優った。しばらくベッド生活だったので、歩くのが退化しちゃいないかと心配だったが、少しバランスを崩しやすいくらいで、すぐ元通りになりそうだった。何しろ、最後の方はベッドの柵を低めにしてたら、そこから乗り出して外に落ちそうな勢いだったしね。
持って帰ってきた大量の荷物を仕分けしたり、洗濯物を取り込んだりしていたら、嫁さんも会社から帰宅した。
すると、お義父さんがスーパーで寿司を買って持って来てくれた。それでささやかながら、退院祝いをした。次女も嫁さんの膝の上で、口の中をご飯だらけにして元気に食った。
こうして退院してからもう1ヶ月近くが経った。その間の2度の検診でも異常は見られず、今週から保育園に復帰させた。その前には、大きなプールにも連れて行った。
今や保育園でも闊歩して楽しく遊んでいるようだ。家でも、長女との小競り合いで賑やか全開だ。まるで入院なんてなかったんじゃないかというくらい、完全に元通りの生活になったと思っている。
震災などでもそうだが、日常の幸せなんてのは、崩れて初めてそのかけがえのなさが分かるもんだね。賑やかさにかまけて忘れてしまいがちだけど、家族4人家に揃っていて、みんなで川の字で寝て、飯食って、買い物行って、という日常がどれだけ平穏で幸せなことなのか、身に染みて実感した。大切にしないとね。
また、長い時間を次女と過ごして、次女への愛着が少し強まったし、変則的な生活を経て、長女も少しお姉さんになったかな。
逆説的かもしれないけど、こういう異常事態をともに乗り越えることで、家族って成長し、結びつきが強まるのかもしれないね。
最近、スネイルの駆除にばかりかまけて水換えてなかったから、水質が悪化したからだろう。糞を砂と分けて水とともに吸い出せる道具で古い水を半分くらい吸うと、ものすごい量の糞が下に溜まっていた。こりゃあひどい水だ。そりゃ死ぬわ。申し訳ないことをした。
だが、最悪期に200〜300匹はいたと思われるスネイルを地道に駆除し、50匹ほどまで減らしていたところに、必殺最終兵器トングを買ってきた (^_^;。今日水換えついでにこれまた地道な作業で見える範囲にいた全てのスネイルを捕獲し、ついに、水槽リセットすることなくほぼ完全に駆除を完了した。
でも、今隔離してある赤ちゃんメダカや水草を戻すタイミングやら、なんやら、考えるべきことは少なくない。命を預かるのは本当に大変だね。
さて、次女の川崎病闘病記次もそろそろ締めよう。
退院して元気になって、お姉ちゃんとプールで戯れる
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/640sec, F4.5, ISO100)
嫁さんのご両親が一旦帰ってから程なく、今度は俺の父親が到着した。
オヤジは、パートの勤務があるので来れない母親が朝に作った弁当を持って来てくれた。
もう退院が確定的となり、交代する必要もほぼなくなったので、のんびりと2人でそれを食べた。俺は申し訳ない、と言ったのだが、オヤジは「いやいや、退院に立ち会えるのも嬉しいよ」なんて言っていた。
記憶が曖昧だが、この時点で次女からは点滴などは全て取り外されていた（確か回診の後だったと思う）。体調も快方に向かっていたので、機嫌はかなり良かったと記憶している。3日前には顔見るなりギャン泣きした俺のオヤジにも、笑顔を見せていた。
だが、川崎病の影響で唇が紫に近い色になり、荒れて血が滲んでいた。また、手や足の皮が剥けてきていた。それを先生が研修医に「典型的な川崎病の症状よ」と見せていたのが印象的だった。
さて、昼食が終わると、病室は入院以来かつてないほどの静けさに包まれた。次女は寝てしまったし、たくさんついていた測定器も全て外されたし、もはや血液検査の結果待ちだから看護師さんも来なくなった。手持ち無沙汰で、俺とオヤジは他愛のないことを話したり、「結果が出るまでは落ち着かないな！」なんて言っていた。
確か、午後2時過ぎだったと思うが、先生がやって来て、血液検査の結果も問題がなかったこと、そして、退院できることを伝えた。
やっとか！！！！
朝、退院という言葉を聞いた時は短いと感じたが、やはり8日というのは大変だったなと、先生の言葉を聞きながら、しみじみ思った。
しばらくして、あのガハハ系の看護師さんがやって来て、退院の説明してくれた。退院後は、最初は菌をもらわないように人ごみを避けた方がいい、という程度で、食べるものや入浴などにも制限はないとのことだった。会計の紙も後から来た事務の人が置いて行った。
ところでちょっと話が逸れるが、お子さんが川崎病になったこもがある人が知り合いにいた。それで、入院している間にいろいろメールで体験談などを聞いていた。その人が住んでいる自治体では川崎病が難病指定されているため、会計時に一旦15万円程度を払い、後で全額還元されたと言っていた。
すわ、いきなり退院だから15万なんて持ってねーぞ！一体会計いくらだ！？と見てみると...、なんと、たった3050円だった。
うちの自治体では川崎病は難病指定されておらず、1回あたり300円の診察料×8日に、病衣のレンタル代だけだった。ううむ、全額返還とどっちがいいんだろうね？
一通り事務的な話が終わると、ガハハな看護師さんの後ろに控えていた例の恰幅のいい看護研修生が前に出て来て話し始めた。なんでも、この日が研修の最終日なのだそうだ。ほぼぴったり次女の入院とかぶっていたことになる。だから、次女の退院を見届けることができて嬉しいとも言っていた。
リラックマの顔は、次女にくれた。「またね...と言いたいところだけど、病院だからもう会えない方がいいよねー」。短い間にも、人との心の通い合いがあった。
そのうち、嫁さんのご両親も大きな袋を持ってやって来た。付き添いのための枕やら、クーラーボックスやら、結構な量の荷物を袋に詰め込むと、病室は殺風景な「もぬけの殻」に戻った。それなり生活の場になってたんだな、この部屋。次女も病衣から普通のワンピースへ着替えさせた。まだ頬にできものがあったり唇がドス赤かったり多少後遺症はあったが、見た目はほとんど入院前と同じになった。
外来と同じ窓口に行って3050円の支払いを終わり、病院を出たのは午後4時ごろだった。前の週の同じ金曜に、次女がここに連れて来られたのとほとんど同じ時間だった。
家に着くと、どっと疲れが出て来た。だが、久々の家でちょっと嬉しそうに部屋を闊歩しはじめた次女の姿を見ると、喜びの方がはるかに優った。しばらくベッド生活だったので、歩くのが退化しちゃいないかと心配だったが、少しバランスを崩しやすいくらいで、すぐ元通りになりそうだった。何しろ、最後の方はベッドの柵を低めにしてたら、そこから乗り出して外に落ちそうな勢いだったしね。
持って帰ってきた大量の荷物を仕分けしたり、洗濯物を取り込んだりしていたら、嫁さんも会社から帰宅した。
すると、お義父さんがスーパーで寿司を買って持って来てくれた。それでささやかながら、退院祝いをした。次女も嫁さんの膝の上で、口の中をご飯だらけにして元気に食った。
こうして退院してからもう1ヶ月近くが経った。その間の2度の検診でも異常は見られず、今週から保育園に復帰させた。その前には、大きなプールにも連れて行った。
今や保育園でも闊歩して楽しく遊んでいるようだ。家でも、長女との小競り合いで賑やか全開だ。まるで入院なんてなかったんじゃないかというくらい、完全に元通りの生活になったと思っている。
震災などでもそうだが、日常の幸せなんてのは、崩れて初めてそのかけがえのなさが分かるもんだね。賑やかさにかまけて忘れてしまいがちだけど、家族4人家に揃っていて、みんなで川の字で寝て、飯食って、買い物行って、という日常がどれだけ平穏で幸せなことなのか、身に染みて実感した。大切にしないとね。
また、長い時間を次女と過ごして、次女への愛着が少し強まったし、変則的な生活を経て、長女も少しお姉さんになったかな。
逆説的かもしれないけど、こういう異常事態をともに乗り越えることで、家族って成長し、結びつきが強まるのかもしれないね。
nobilesの投稿(23:56:00-2012-08-25) -
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