NOBILES Days
Jump to navigationThe Small Battle (5)
車の法定1年点検に行ってきた。ま、受けなくても罰則ないんだけどさ、自分でいじる気もないんで、オイル周りとかちゃんとやっといた方がいいだろうと思って今年も受けた。
撮ったのは去年の冬だけどね
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/200sec, F14.0, ISO100)
この車は前の家の時に買ったものだ。だから、今回点検に出すディーラーから買ったわけでなく、転籍してきたようなものだ。
だからと言うわけでもないとは思うのだが、今面倒見てもらってるディーラーには、やる気がない。輸入車のブランドを、同じビルでいくつか扱っているのだが、まず全体的にスタッフが少ない。お盆とは言え土曜なんだから、もうちょっとお客と営業の姿が見えてもいいんじゃないか？
1階のカウンターで車を預けたあと、最近の動向でも見るかと思って「ショールームも見て行っていいですか？」というと、「あ、2階はクーラー入ってないんで暑いですよ」...営業時間なのに、客に車見せるつもりないんかい！それでもいいや、とショールームに行ってシートに座ったりしたが、期待した特別仕様車の展示もないので、ほどなく一旦帰宅しようとした。すると、漫画から出てきたような典型的な出で立ちの掃除のおばちゃんが「あー、暑い。暑いわー」と言いながら俺の横を通って行った。営業なんていないし。
さらに、帰宅は歩きとバスだ。代車はないんだと。点検の人には「特別価格」で、同じ会社の別部門のレンタカーを1日2100円で借りれるんだと。じゃあいいよ、バスなら往復640円だし。
こんなにやる気無くてなんで成立するのかなぁ。ディーラー稼業は適当で、奥の敷地でやってる入浴施設の方がメインなんじゃないか？
もう3週間も前のことというのが驚きだ。次女の川崎病闘病記のつづき。
次女が川崎病を発症して入院した金曜日から数えて5日目、俺が2連泊した後の火曜日、俺の父親が手伝いに来てくれた。
実家から病院までは電車を乗り継いで、俺が日頃使っているターミナル駅も過ぎてローカル線を4駅下り、さらにバスで15分くらい揺られてやっと着く。全部で3時間は有にかかる。さらにこの日は電車の点検とやらで30分以上余計にかかったので、到着したのは正午過ぎだった。
オヤジを病院入口まで迎えに行った前後は次女は寝ていたが、昼食の配膳のドタバタなんかで目が覚めた。おじいちゃんの顔を見るなり、ものすごい勢いで泣き始めた。
別にそれはオヤジに限ったことではなく、見知らぬ看護師さんが来る度に烈火のごとく泣いていたし、慣れないベビーベッドの柵を上下されると、さらに火に油が注がれた。
ただ、オヤジが来た時には、精神安定剤である愛しの右手中指＋薬指は、点滴を固定するために塞がれていた。だから、ひたすら泣くしかなかったのだ。
落ち着かせるためにも、まず昼食を与えてやることにした。食べるのがゆっくりなので時間がかかる。それでも、川崎病の子どもにしては食欲がある方だというので、頑張って与えてやる。しかし、この時点でほぼまるまる2日間病室に篭っていると気分が沈んできていた。オヤジという話し相手がいるだけでもかなり気分が楽になった。
30分以上かけて昼食を与え終わると、次女は泣き疲れたのか、満腹になったのか、また寝てしまった。やっと、オヤジが買ってきてくれたパンを2人で食べた。その間も、先述した研修生が看護師さんとやってきて脈を計ったりして、とにかくバタバタ忙しかった。
昼飯を食い終わってから、オムツやら検温やらの措置方法をオヤジに伝授して俺は自宅へ帰ることにした。数時間替わってもらい、その間掃除洗濯や仮眠を
させてもらうわけだ。
次女のあの泣きっぷりが若干不安ではあったが、ぐっすり寝ているので、オヤジに任せて部屋を離れた。
すると、この日出社していた嫁さんも連泊の疲れやら心労やらで具合が良くないらしく、午後半休で帰ってくるとメールがあった。
自宅に着くと、朝に嫁さんが干して行った洗濯物を取り込んで畳んだ。それから他にも何かやろうと思っていたが、猛烈に眠くなって居間のラグに横になると、がっつりと眠ってしまった。
目が覚めると、嫁さんが帰ってきたところだった。2時間ほど寝てしまったようだ。
この日は嫁さんが泊まり当番だった。具合があまり良くなくて半休で帰ってきたくらいだから大丈夫かと思ったが、多分に精神的なものだから問題ないという。そばにいる方がいいということだろう。
嫁さんは泊まりに備えてシャワーを浴び、実家で夕飯を食ってから、長女と一緒に俺の車で病院へ向かうことになった。俺と長女は、せっかく俺の父が来ているので、送りがてら一緒に夕食をとることにした。
病院に着くと、嫁さんのご両親もいらしていた。この日は俺が嫁さんを連れて行ってそのまま家に帰ればいいのだが、やはり様子を見たかったのだろう。
結局、オヤジが見ている間の大半、次女は寝ていたようだ。オヤジはマメな人なので、メモ紙にわざわざ日誌のように、何時に何があった、と記録したものを俺に渡してくれた。
次女の夕食が来たので嫁さんに任せて、俺は長女とオヤジを乗せてファミレスに向かった。
保育園に行った日におじいちゃんが来ているという非日常に、長女は若干戸惑い気味だったが、ファミレスではあれ買いたい、これ食わないだの、ワガママちゃんを発揮した。でも、お子様セットは結構食べていた。
父を駅まで送って行った後、長女と2人で自宅へ車で帰った。
保育園で何して遊んだ？というように話しかけていたら、ふと長女が言った。
「リヨコちゃん、びょうきだねー。今日ママは？」
ハッとした。考えてみれば長女は、次女が入院してから、その時点でまる4日間、次女に会っていないのだ。風呂や就寝の時も俺か嫁さんのどちらかと2人きりだ。長女にもかなりストレスになっていることだろう。
そんなことを思ったら屈託のない長女がすごくいじらしく思えて、運転しながらも左手を伸ばして助手席に座った長女の頭を撫でた。
「もう少しだからね。リヨコも、ママも帰ってくるから。」
家族全員が、4人川の字で寝る日常を心から愛おしく思い、欲していた。
つづく。
撮ったのは去年の冬だけどね
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/200sec, F14.0, ISO100)
この車は前の家の時に買ったものだ。だから、今回点検に出すディーラーから買ったわけでなく、転籍してきたようなものだ。
だからと言うわけでもないとは思うのだが、今面倒見てもらってるディーラーには、やる気がない。輸入車のブランドを、同じビルでいくつか扱っているのだが、まず全体的にスタッフが少ない。お盆とは言え土曜なんだから、もうちょっとお客と営業の姿が見えてもいいんじゃないか？
1階のカウンターで車を預けたあと、最近の動向でも見るかと思って「ショールームも見て行っていいですか？」というと、「あ、2階はクーラー入ってないんで暑いですよ」...営業時間なのに、客に車見せるつもりないんかい！それでもいいや、とショールームに行ってシートに座ったりしたが、期待した特別仕様車の展示もないので、ほどなく一旦帰宅しようとした。すると、漫画から出てきたような典型的な出で立ちの掃除のおばちゃんが「あー、暑い。暑いわー」と言いながら俺の横を通って行った。営業なんていないし。
さらに、帰宅は歩きとバスだ。代車はないんだと。点検の人には「特別価格」で、同じ会社の別部門のレンタカーを1日2100円で借りれるんだと。じゃあいいよ、バスなら往復640円だし。
こんなにやる気無くてなんで成立するのかなぁ。ディーラー稼業は適当で、奥の敷地でやってる入浴施設の方がメインなんじゃないか？
もう3週間も前のことというのが驚きだ。次女の川崎病闘病記のつづき。
次女が川崎病を発症して入院した金曜日から数えて5日目、俺が2連泊した後の火曜日、俺の父親が手伝いに来てくれた。
実家から病院までは電車を乗り継いで、俺が日頃使っているターミナル駅も過ぎてローカル線を4駅下り、さらにバスで15分くらい揺られてやっと着く。全部で3時間は有にかかる。さらにこの日は電車の点検とやらで30分以上余計にかかったので、到着したのは正午過ぎだった。
オヤジを病院入口まで迎えに行った前後は次女は寝ていたが、昼食の配膳のドタバタなんかで目が覚めた。おじいちゃんの顔を見るなり、ものすごい勢いで泣き始めた。
別にそれはオヤジに限ったことではなく、見知らぬ看護師さんが来る度に烈火のごとく泣いていたし、慣れないベビーベッドの柵を上下されると、さらに火に油が注がれた。
ただ、オヤジが来た時には、精神安定剤である愛しの右手中指＋薬指は、点滴を固定するために塞がれていた。だから、ひたすら泣くしかなかったのだ。
落ち着かせるためにも、まず昼食を与えてやることにした。食べるのがゆっくりなので時間がかかる。それでも、川崎病の子どもにしては食欲がある方だというので、頑張って与えてやる。しかし、この時点でほぼまるまる2日間病室に篭っていると気分が沈んできていた。オヤジという話し相手がいるだけでもかなり気分が楽になった。
30分以上かけて昼食を与え終わると、次女は泣き疲れたのか、満腹になったのか、また寝てしまった。やっと、オヤジが買ってきてくれたパンを2人で食べた。その間も、先述した研修生が看護師さんとやってきて脈を計ったりして、とにかくバタバタ忙しかった。
昼飯を食い終わってから、オムツやら検温やらの措置方法をオヤジに伝授して俺は自宅へ帰ることにした。数時間替わってもらい、その間掃除洗濯や仮眠を
させてもらうわけだ。
次女のあの泣きっぷりが若干不安ではあったが、ぐっすり寝ているので、オヤジに任せて部屋を離れた。
すると、この日出社していた嫁さんも連泊の疲れやら心労やらで具合が良くないらしく、午後半休で帰ってくるとメールがあった。
自宅に着くと、朝に嫁さんが干して行った洗濯物を取り込んで畳んだ。それから他にも何かやろうと思っていたが、猛烈に眠くなって居間のラグに横になると、がっつりと眠ってしまった。
目が覚めると、嫁さんが帰ってきたところだった。2時間ほど寝てしまったようだ。
この日は嫁さんが泊まり当番だった。具合があまり良くなくて半休で帰ってきたくらいだから大丈夫かと思ったが、多分に精神的なものだから問題ないという。そばにいる方がいいということだろう。
嫁さんは泊まりに備えてシャワーを浴び、実家で夕飯を食ってから、長女と一緒に俺の車で病院へ向かうことになった。俺と長女は、せっかく俺の父が来ているので、送りがてら一緒に夕食をとることにした。
病院に着くと、嫁さんのご両親もいらしていた。この日は俺が嫁さんを連れて行ってそのまま家に帰ればいいのだが、やはり様子を見たかったのだろう。
結局、オヤジが見ている間の大半、次女は寝ていたようだ。オヤジはマメな人なので、メモ紙にわざわざ日誌のように、何時に何があった、と記録したものを俺に渡してくれた。
次女の夕食が来たので嫁さんに任せて、俺は長女とオヤジを乗せてファミレスに向かった。
保育園に行った日におじいちゃんが来ているという非日常に、長女は若干戸惑い気味だったが、ファミレスではあれ買いたい、これ食わないだの、ワガママちゃんを発揮した。でも、お子様セットは結構食べていた。
父を駅まで送って行った後、長女と2人で自宅へ車で帰った。
保育園で何して遊んだ？というように話しかけていたら、ふと長女が言った。
「リヨコちゃん、びょうきだねー。今日ママは？」
ハッとした。考えてみれば長女は、次女が入院してから、その時点でまる4日間、次女に会っていないのだ。風呂や就寝の時も俺か嫁さんのどちらかと2人きりだ。長女にもかなりストレスになっていることだろう。
そんなことを思ったら屈託のない長女がすごくいじらしく思えて、運転しながらも左手を伸ばして助手席に座った長女の頭を撫でた。
「もう少しだからね。リヨコも、ママも帰ってくるから。」
家族全員が、4人川の字で寝る日常を心から愛おしく思い、欲していた。
つづく。
nobilesの投稿(23:48:35-2012-08-11) -
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