NOBILES Days
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季節の変わり目ゆえか、家族全員咳をしている。俺はカモガヤ花粉だと思うけど。
特に娘は苦しくてよく夜起きて泣いてしまっていた。そこで先週の後半にお義父さんお義母さんが病院に連れて行ってくれた。幸い病気というほどのものではないようだが、気管支を広げてくれるようなテープを処方してくれたので付けて寝かせるようになってからは良く眠れるようになったようだ。
俺も土曜に病院に行った。炎症を抑える薬を出してもらって、喉の痛みがひいてきた。ついでに、広範囲のアレルギー検査も行ってもらった。
さて、ちょうど1ヶ月経とうとしてるけど、乗りかかった船なのでゴールデンウィークの山梨旅行の話の続き。
ホテルの中庭を闊歩
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, ProgramMode, 1/400sec, F2.5, ISO100)
ワイナリーを出ると、再び高速に乗り、北上する。かなり強い天気雨が去った後の山間地はビックリするほどの素晴らしい青空に変わっていた。高速も車が少なく、とことん気持ち良いドライブになった。
そのドライブ中、嫁さんが
「ちょっとエアコン強いよ、寒い。」
おっと、ちょっと気持ち良くなり過ぎちゃったかな。
「そんなに暑いなら半袖着てくりゃいいのに。」
はいはい。
1時間程度走って、最寄りのインターを降りる。降りて5分ですぐに目的地に着く。静かな林の中に佇むリゾートホテルだ。
車から降り立つと、これがかなり肌寒い。さすが高原だ。ほらみろ、半袖なんて着てきた日にゃ大風邪だぞ、妻よ。
...いや、マジで。
このホテルは設計したのが有名な建築家マリオ・ベリー二らしい。確かに色遣いのヴィヴィッドさは日本人のそれではなくイタリアンだ。
チケットを忘れたという恥ずかしい報告をフロントで行い、それでも問題なくチェックインできた。チケット送付先のプリントも渡されたけど（プリントしてある時点で結構忘れる人が多いってことか？）。
だが、ここで娘用のベビーカーさえ忘れてきたことに気づく。ダメダメだ。余裕なさ過ぎ！しかし、さすがはリゾート。ベビーカーも問題なく無料で借りることができた。
部屋に入ると...広い。
ウチのリビングもそこそこ広いのだが、それより広い居室。だがテレビだけは32インチの液晶のようだ。ここは勝った（勝ち負け？）。さらに別にカーテンで仕切れる、大きなシングルベッド二つを備えた寝室がある。
早くチェックインできたのでまだ午後2時前だった。早速ホテル内を散策することにした。
まずは、本をゆっくり選びながらお茶もできる、ブック＆カフェへ行ってみた。
さすがこういうところだけあって、置いてある本が一味違う。流行りものではなくて、例えば旅行写真記の類とか、教養系の本が多いように見えた。また、一画には文具のコーナーもあり、これまた輸入物のコジャレたものが置いてあって思わず衝動買いしたくなってしまった。
せっかくなので、興味のある本を手にとって席につき、ケーキセットなんて頼んでみた。
静かな音楽が流れ、柔らかい陽光が差し込むカフェは穏やかな空気で、つい居眠りの一つでもしたくなる。
だが、こういう空気に染まらないヤツが一名だけいる。そう、娘だ。何しろずっと車のベビーシートに縛りつけられていたから遊びたくてしょうがないのだ。どんどん落ち着きがなくなって席でのたうち始めた。
しょうがないので、カフェを出て、すぐ目の前の中庭のようなところに離すとテクテク駆け回り始めた。この子は何より動き回るのが好きな子のようだ。
とはいえ、せっかくこういう場所に来たのに子どもを走らせているだけでは家の庭と何も変わらない。程なく、自由を手に入れたと思われた娘をまたベビーカーに搭載して、今度はホテル内のショッピングモールのようなところを散策することにした。
ホテル内のショッピングモールと言っても、都会のホテルにあるようなものではなく、イタリアの街並みをイメージした通りの左右に立つホテルの建物の1階が店舗になっている。
だからまさに、陽光降り注ぐイタリアの街をショッピングしているような気分にさせてくれる。
一番手前にあるコンビニに入ると、地ビールやら地元産のワインやら、美味しそうなものがたくさん並んでいる。
思わず買ってしまいそうになるが、嫁さんがサッと耳打ちする。
「こういうところは高いから、帰りに道の駅寄って買って行こう」
さすが主婦、もとい、レディースプランの常連だね。
続いて通りを進んで行くと、道の左右には、常設の店の前に露店も出ている。多くはお花だったり、ちょっとしたガラス細工的なものを売っていたりするのだが、その中に、オリジナルのハンコを作ってくれる店があった。
嫁さんが興味津々で覗き込むと、山崎邦正似の女性が見本のファイルを見せてくれた。
可愛らしい鳥の絵とか、レタリングのものが並んでいる。
その中に、おかっぱの女の子のイラストのものがあった。
「ね、これキーちゃんに似てない？」
目がポチッとして、パッチリしてないところもウチの娘っぽい。
結局、嫁さんが大いに気に入り、イラストの横に名前を入れたものをオーダーした。翌日の朝には完成するというので、また買い物を続けることにする。
他の雑貨店にも、趣味の良いものが並んでいてついつい財布の紐を緩めてしまいそうになる。
結局、新しい会社でメモを取ることが増えたのでシャープペンを買った。
それから、行く前から珈琲店があることはチェックしていたので、豆をドサッと買った。
すると、今飲むコーヒーをサービスしてくれると言う。でも家族を待たせているので、と言うと家族全員分サービスしてくれると言う。さすがリゾート。太っ腹である。
ただ豆は、挽き方で調整は試みたが、俺には味が濃すぎというか、はっきりしすぎだったかな。またあそこの店に次は戻ろう。
他にも、可愛らしい子供服の店やらクレープの店などもあり、見ているだけでも楽しめた。
また、道の真ん中に花びらで絵をかたどったパネルが敷きつめてあった。去り行く春を惜しむような素敵な絨毯だった。
ひとしきりショッピングを楽しんだ末、部屋に戻った。
すると、嫁さんがおもむろに、「なんか変かも。こんなとこで申し訳ないけど熱計る。」
...7度6分。
おーい、完全に風邪じゃねーか！
さっき車で寒いなんて言ってたのは寒気だったのだ。
その直前まで娘の看病をしていた嫁さんだ。完全に伝染ってしまったのだろう。
仕方がないので、フロントに電話して常備薬を出してもらう。気休めに飲むが、鼻まで完全に詰まってしまったらしい。
うーん、せっかくのリゾートなのだが、思わぬ災難が降りかかってしまった。完全に、余裕なく走ってきたツケが回ってきた。
つづく。
特に娘は苦しくてよく夜起きて泣いてしまっていた。そこで先週の後半にお義父さんお義母さんが病院に連れて行ってくれた。幸い病気というほどのものではないようだが、気管支を広げてくれるようなテープを処方してくれたので付けて寝かせるようになってからは良く眠れるようになったようだ。
俺も土曜に病院に行った。炎症を抑える薬を出してもらって、喉の痛みがひいてきた。ついでに、広範囲のアレルギー検査も行ってもらった。
さて、ちょうど1ヶ月経とうとしてるけど、乗りかかった船なのでゴールデンウィークの山梨旅行の話の続き。
ホテルの中庭を闊歩
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, ProgramMode, 1/400sec, F2.5, ISO100)
ワイナリーを出ると、再び高速に乗り、北上する。かなり強い天気雨が去った後の山間地はビックリするほどの素晴らしい青空に変わっていた。高速も車が少なく、とことん気持ち良いドライブになった。
そのドライブ中、嫁さんが
「ちょっとエアコン強いよ、寒い。」
おっと、ちょっと気持ち良くなり過ぎちゃったかな。
「そんなに暑いなら半袖着てくりゃいいのに。」
はいはい。
1時間程度走って、最寄りのインターを降りる。降りて5分ですぐに目的地に着く。静かな林の中に佇むリゾートホテルだ。
車から降り立つと、これがかなり肌寒い。さすが高原だ。ほらみろ、半袖なんて着てきた日にゃ大風邪だぞ、妻よ。
...いや、マジで。
このホテルは設計したのが有名な建築家マリオ・ベリー二らしい。確かに色遣いのヴィヴィッドさは日本人のそれではなくイタリアンだ。
チケットを忘れたという恥ずかしい報告をフロントで行い、それでも問題なくチェックインできた。チケット送付先のプリントも渡されたけど（プリントしてある時点で結構忘れる人が多いってことか？）。
だが、ここで娘用のベビーカーさえ忘れてきたことに気づく。ダメダメだ。余裕なさ過ぎ！しかし、さすがはリゾート。ベビーカーも問題なく無料で借りることができた。
部屋に入ると...広い。
ウチのリビングもそこそこ広いのだが、それより広い居室。だがテレビだけは32インチの液晶のようだ。ここは勝った（勝ち負け？）。さらに別にカーテンで仕切れる、大きなシングルベッド二つを備えた寝室がある。
早くチェックインできたのでまだ午後2時前だった。早速ホテル内を散策することにした。
まずは、本をゆっくり選びながらお茶もできる、ブック＆カフェへ行ってみた。
さすがこういうところだけあって、置いてある本が一味違う。流行りものではなくて、例えば旅行写真記の類とか、教養系の本が多いように見えた。また、一画には文具のコーナーもあり、これまた輸入物のコジャレたものが置いてあって思わず衝動買いしたくなってしまった。
せっかくなので、興味のある本を手にとって席につき、ケーキセットなんて頼んでみた。
静かな音楽が流れ、柔らかい陽光が差し込むカフェは穏やかな空気で、つい居眠りの一つでもしたくなる。
だが、こういう空気に染まらないヤツが一名だけいる。そう、娘だ。何しろずっと車のベビーシートに縛りつけられていたから遊びたくてしょうがないのだ。どんどん落ち着きがなくなって席でのたうち始めた。
しょうがないので、カフェを出て、すぐ目の前の中庭のようなところに離すとテクテク駆け回り始めた。この子は何より動き回るのが好きな子のようだ。
とはいえ、せっかくこういう場所に来たのに子どもを走らせているだけでは家の庭と何も変わらない。程なく、自由を手に入れたと思われた娘をまたベビーカーに搭載して、今度はホテル内のショッピングモールのようなところを散策することにした。
ホテル内のショッピングモールと言っても、都会のホテルにあるようなものではなく、イタリアの街並みをイメージした通りの左右に立つホテルの建物の1階が店舗になっている。
だからまさに、陽光降り注ぐイタリアの街をショッピングしているような気分にさせてくれる。
一番手前にあるコンビニに入ると、地ビールやら地元産のワインやら、美味しそうなものがたくさん並んでいる。
思わず買ってしまいそうになるが、嫁さんがサッと耳打ちする。
「こういうところは高いから、帰りに道の駅寄って買って行こう」
さすが主婦、もとい、レディースプランの常連だね。
続いて通りを進んで行くと、道の左右には、常設の店の前に露店も出ている。多くはお花だったり、ちょっとしたガラス細工的なものを売っていたりするのだが、その中に、オリジナルのハンコを作ってくれる店があった。
嫁さんが興味津々で覗き込むと、山崎邦正似の女性が見本のファイルを見せてくれた。
可愛らしい鳥の絵とか、レタリングのものが並んでいる。
その中に、おかっぱの女の子のイラストのものがあった。
「ね、これキーちゃんに似てない？」
目がポチッとして、パッチリしてないところもウチの娘っぽい。
結局、嫁さんが大いに気に入り、イラストの横に名前を入れたものをオーダーした。翌日の朝には完成するというので、また買い物を続けることにする。
他の雑貨店にも、趣味の良いものが並んでいてついつい財布の紐を緩めてしまいそうになる。
結局、新しい会社でメモを取ることが増えたのでシャープペンを買った。
それから、行く前から珈琲店があることはチェックしていたので、豆をドサッと買った。
すると、今飲むコーヒーをサービスしてくれると言う。でも家族を待たせているので、と言うと家族全員分サービスしてくれると言う。さすがリゾート。太っ腹である。
ただ豆は、挽き方で調整は試みたが、俺には味が濃すぎというか、はっきりしすぎだったかな。またあそこの店に次は戻ろう。
他にも、可愛らしい子供服の店やらクレープの店などもあり、見ているだけでも楽しめた。
また、道の真ん中に花びらで絵をかたどったパネルが敷きつめてあった。去り行く春を惜しむような素敵な絨毯だった。
ひとしきりショッピングを楽しんだ末、部屋に戻った。
すると、嫁さんがおもむろに、「なんか変かも。こんなとこで申し訳ないけど熱計る。」
...7度6分。
おーい、完全に風邪じゃねーか！
さっき車で寒いなんて言ってたのは寒気だったのだ。
その直前まで娘の看病をしていた嫁さんだ。完全に伝染ってしまったのだろう。
仕方がないので、フロントに電話して常備薬を出してもらう。気休めに飲むが、鼻まで完全に詰まってしまったらしい。
うーん、せっかくのリゾートなのだが、思わぬ災難が降りかかってしまった。完全に、余裕なく走ってきたツケが回ってきた。
つづく。
nobilesの投稿(22:46:38-2010-05-30) -
カテゴリ: Travel
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