NOBILES Days
Jump to navigationMirrorless DSL Cameras - Contribution To The Birth of PentaxQ (4)
うちの会社でも、いわゆる輪番休業とやらが始まった。金曜を休み、日曜に出勤した。
でも、金曜という平日に行ったショッピングセンターはとても空いていて快適だったし、日曜の出勤は電車がすいている上に、平日は必要な乗り換え無しに座って行けるのでとても楽だった。「日曜なのに仕事」という精神的なものさえクリアすれば悪くないと思った。
もちろん、いろいろな問題はあるけど、いつの間にかどっかに行っちゃったゴールデンウィークの輪番取得とかも、考えてもいいんじゃないのかと思った。あの大型連休の人だらけで何も楽しめない状況よりも、心に余裕を持って楽しめるんじゃないか？仕事のやり方も変えられるんじゃないか？
それにしても、暑いね。
やっぱり、あじさいは雨の日だね
(PentaxK-7, PentaxFA77mmLimitedF1.8, 1/160sec, F2.8, ISO200)
さて、Olympusのミラーレスについて、PL2までのモデルに対する文句をぶーたれていたら、その文がほぼできたところで新モデルP3/PL3/PM1が一挙に発表されてしまった。
これらについて、発表された内容程度の情報であるが、どんなモデルに仕上がっているのか予想してみたい。
一番最初に発売されるのは、フラッグシップとなるE-P3である。
Olympus E-P3
E-P3はカメラの外装が全てメタル...って！ごめん、E-P1/2もそうだったんだね。あまりに操作部側が安っぽいデザインだからプラだと思ってたよ（毒）。やっぱ、P3に至っても、もうちょい趣を感じるデザインにしといても良かったんじゃないの、とは思う。使い勝手変えないまま、まだまだ何とでもできたところだと思う。フォント変えるだけでも違うんじゃないか？
早速文句だらけだが、いい方も書かないと。意外とフェアなのよ、わたくし。
このP3では、過去のOlympusミラーレスカメラで最大の不満のひとつと言ってよかったコントラストAFに大きく手を入れてきた。彼らの言葉を借りるなら、「一眼レフの位相差AFを超える、世界最速AF」なのだそうだ。
まああのアートフィルターごときを「写真文化の革命」くらいの宣伝をした彼らだから、その宣伝文句は受け流しつつ、実機を試してみたいところだ。一番条件が整ったところでどれだけ速いかよりも、微妙な条件でどれだけ実用的か、の方が重要だったりするしね。
期待が持てるのは、9ヶ月ほど前に出たフォーサーズ（4/3）一眼レフの最上位機、E-5に搭載された超解像技術の導入だ。
Olympusは本当に宣伝が下手だなと思う。この技術の話を最初聞いた時は、この俺でさえ「超解像なんて、今どき他社でもどんどんやってるじゃん。また誇大広告か、コノヤロ（毒）」と思ったくらいだ。
だが、Olympusのそれは他社とは根本的に意味が違う。
今、主にコンパクトカメラで流行している「超解像技術」は、撮像素子から得られた画像をソフト的に分析して、言ってみれば「輪郭を想像」することによってボヤけていた輪郭をくっきり浮き上がらせる。極論すれば捏造だ。
これに対し、E-5及びE-P3の「超解像」は、撮像素子の直前に置かれたローパスフィルターの効果を落とすことで実現している。
ローパスフィルターは、簡単に言うと、高周波成分を除去するもので、まさにこいつこそ解像度を下げる戦犯なのだが、ベイヤー式と呼ばれる撮像素子には不可欠なものだ。すなわち、色によって受光する画素が別々なので、例えば網だとか、細かい繰り返しパターンを撮影すると、モワレと呼ばれる、現実にはない色ズレの模様が画像に現れるのを低減させる役割があるのだ。
しかし、画素を垂直に並べて（すなわち、光の入射方向から見れば各色画素の位置が同じ）、原理的にローパスフィルターを必要としないFoveon素子を搭載したSigmaのカメラや、風景写真向けで、モワレを恐れずローパスフィルターを廃したPentax645Dといったカメラの驚異的な解像力を目の当たりにすると、ローパスフィルターによって失っている情報量の多さに驚かされる。
Olympusでは、単にローパスフィルターのパワーを落としただけでなく、各色の画素ズレに対し、ソフト的に何らかの手を入れているようだ（645Dもやってるだろうね）。
ソフトで加工を加える点では他社の超解像技術と同じと思うかもしれないが、他社が、失われた輪郭情報を推測するのにすぎないのに対し、Olympusは、得られた情報を使用している点が大きく異なる。
現に、E-5の画質に対する評価は、思いのほか高い。光学的理想を追求して作られた、特にSuperHighGradeというクラスの高級4/3レンズの「真の実力を発揮させるボディがようやく登場した」とコアな4/3ファンに言わしめた。
しかしながら、ミラーレスカメラはクラス分けが非常に難しいとも思わされた。なぜなら、この高速AFも、超解像技術も、後から出る下位モデルに継承されるのだ。すなわち、わずかに早く搭載されるだけで、フラッグシップ機としてのアドヴァンテージたり得ないのだ。
どんなにいい技術でもすぐに低コストになって普及帯にも波及する。これがディジタル時代の難しさだ。
逆にこれが一般のディジタル一眼レフならば、より大きなボディに大きな素子を載せたり、高品位な光学ファインダーを載せることで上位機種として仕立て上げられる。また、ミラーなどメカニカル部品の振動やスピード、正確性など、カメラの性能に直結する部分はほぼ、かけたコストに比例する。
だが、ミラーレスはそれらの部品を減らすことで小型化を実現しているから差が出ない。
その点でまたPanasonicのラインナップ戦略はしたたかで、スリムモデル、EVF搭載モデル、動画強化＆少しだけ大きい素子搭載モデルというクラス分けをした。多分、GF3のEVF端子廃止もこの流れを加速させるためのものだろう。
翻ってOlympusはこの第3世代でラインナップ戦略の見直しに踏み切った。しかしなお、E-P3の立ち位置は微妙である。
外装が金属なのはいい。しかし操作体系は、ダイヤルが一つ多いだけでE-PL3とは恐らくほとんど差がないだろう。
仕方がないので、P2になくてPL2にあった内蔵フラッシュを、P3に搭載し、PL3は外した（オプション）。
ところがPL3はNEX対抗のため今度はチルトモニターを新規に搭載してきた。このように、クラス分けのために搭載するものを分配していて、「全部入り」がない。大柄なP3に、なんでチルトモニターを積まないんだろう？
...ああ、ごめん、P3は有機ELのタッチスクリーンになったんだね。
使い辛かった埋め込みのモードダイヤルが露出するなど、確実に使い勝手は増しているが、まだまだ懐古デザインに縛られている気がするのは残念なポイントだ。もう少しメカニカルスイッチを増やして、中級者の要望に応えるインターフェースにしても良かったんじゃないかと思う。
まあその点で、新たに搭載したタッチスクリーンがとれほど撮影を楽しくしてくれるインターフェースになっているかは期待したいところだ（中途半端なものになっているという不安も半分）。
グリップを交換できるというのも、カメラ好きの心をくすぐる演出だし、新しい12mmF2.0はマニュアルフォーカスの距離指針を有するなど、かなり期待を持たせる高級感も備えたレンズだ。
さてそんなわけで、E-PL2という、ボディ内手ブレ補正機構、内蔵フラッシュ、小型ボディ、比較的現代的なインターフェースを備えた、ハード的には最強に近い内容だった先代から、チルトモニターと引き換えに内蔵フラッシュが削ぎ落とされたのがE-PL3ということになる。
Olympus E-PL3
先にも述べた通り、これはあからさまなNEX潰しに思える。同梱する後付けフラッシュまでほとんどスタイルが一緒である。EVF装着端子があるのと、レンズを小さくできるフォーマット的な強みで、SONYより上位に立てるという目論見に見える。
じゃあさあ、内蔵フラッシュ残しても良かったじゃーん。絶対さ、P3を買おうという気合い入った人より、もう少しライトなPLシリーズユーザーの方がフラッシュ使うでしょ。や、P3にももちろん積んでてもらっていいんだけどさあ。
この辺が、ユーザーより他社の足並みを見てるような気がして納得がいかない。まあ、それでもEVF端子およびホットシュー残してるんだから良心的だと思おう。
最後に、新ラインナップであるE-PM1である。またぞろ「OM1の再来だ」とか戯言言いそうだが、とりあえず、MはMiniのMらしい。
その型番に違わず、ミラーレス一眼として相当画期的な小型化を果たしたようだ。
ターゲットはもちろん、ビギナーだ。気軽に使ってもらえるサイズ、というのはまさに狙い通りだろう。
だが、危惧するのはそのインターフェースだ。ビギナーのために、大幅にボタンを減らして、「ストライプスクリーン」とかいうネーミングの新インターフェースを導入したのだとか。
これがまたNEXみたいな「カメラではなくNEXと言う名の機械」と同様のPM1オリエンテッドなインターフェースになっていやしないだろうか。
カメラは奥深い道具だ。ビギナーに取っつきやすくする工夫は必要だろう。でもそこに「次」へと導くような仕掛けがあって欲しいと思う。最初は綺麗に撮れた、おしまいでいいかもしれない。でも、こうやってみたらもっと良いんじゃないか？というトライを、何人に1人かだけでもしてくれれば、また奥深い写真の世界を知る人が増える。
純血カメラメーカーであるOlympusだからこそ、そんな取り組みには熱心でいてもらいたい。PM1もそうであれば良いのだが。
どうも「フィロソフィー」だの、変な文句に走ったり、NEXをあからさまに意識したりする姿勢に、企業としてのブラックな顔が垣間見えて気に入らないのだが (^_^;、単純に持っているリソースだけ見れば、今のところ、ミラーレス一眼カメラシステムとして、画質、サイズ、機能のバランスで最強に近いポテンシャルを持っているのがPENだと思う。
でもなあ、お願いだよ、もう少しユーザーのことを見ておくれよ。
Olympus PEN
Pos
・ミラーレス一眼で唯一のボディ内手ブレ補正を搭載
・レンズを含めたシステム全体の小型化
・PL1sあたりから飛躍的に向上した画質→さらにそれを高める、他社とは一線を画す超解像技術
Cons
・定まらないラインナップ方針（他社よりユーザーを見よ）
・（P3世代で改善されてるかもしれないけど）Panasonicより融通の利かないユーザーインターフェース
・ほんとに新しいAFは速いのか？？
次回は番外編。
でも、金曜という平日に行ったショッピングセンターはとても空いていて快適だったし、日曜の出勤は電車がすいている上に、平日は必要な乗り換え無しに座って行けるのでとても楽だった。「日曜なのに仕事」という精神的なものさえクリアすれば悪くないと思った。
もちろん、いろいろな問題はあるけど、いつの間にかどっかに行っちゃったゴールデンウィークの輪番取得とかも、考えてもいいんじゃないのかと思った。あの大型連休の人だらけで何も楽しめない状況よりも、心に余裕を持って楽しめるんじゃないか？仕事のやり方も変えられるんじゃないか？
それにしても、暑いね。
やっぱり、あじさいは雨の日だね
(PentaxK-7, PentaxFA77mmLimitedF1.8, 1/160sec, F2.8, ISO200)
さて、Olympusのミラーレスについて、PL2までのモデルに対する文句をぶーたれていたら、その文がほぼできたところで新モデルP3/PL3/PM1が一挙に発表されてしまった。
これらについて、発表された内容程度の情報であるが、どんなモデルに仕上がっているのか予想してみたい。
一番最初に発売されるのは、フラッグシップとなるE-P3である。
Olympus E-P3
E-P3はカメラの外装が全てメタル...って！ごめん、E-P1/2もそうだったんだね。あまりに操作部側が安っぽいデザインだからプラだと思ってたよ（毒）。やっぱ、P3に至っても、もうちょい趣を感じるデザインにしといても良かったんじゃないの、とは思う。使い勝手変えないまま、まだまだ何とでもできたところだと思う。フォント変えるだけでも違うんじゃないか？
早速文句だらけだが、いい方も書かないと。意外とフェアなのよ、わたくし。
このP3では、過去のOlympusミラーレスカメラで最大の不満のひとつと言ってよかったコントラストAFに大きく手を入れてきた。彼らの言葉を借りるなら、「一眼レフの位相差AFを超える、世界最速AF」なのだそうだ。
まああのアートフィルターごときを「写真文化の革命」くらいの宣伝をした彼らだから、その宣伝文句は受け流しつつ、実機を試してみたいところだ。一番条件が整ったところでどれだけ速いかよりも、微妙な条件でどれだけ実用的か、の方が重要だったりするしね。
期待が持てるのは、9ヶ月ほど前に出たフォーサーズ（4/3）一眼レフの最上位機、E-5に搭載された超解像技術の導入だ。
Olympusは本当に宣伝が下手だなと思う。この技術の話を最初聞いた時は、この俺でさえ「超解像なんて、今どき他社でもどんどんやってるじゃん。また誇大広告か、コノヤロ（毒）」と思ったくらいだ。
だが、Olympusのそれは他社とは根本的に意味が違う。
今、主にコンパクトカメラで流行している「超解像技術」は、撮像素子から得られた画像をソフト的に分析して、言ってみれば「輪郭を想像」することによってボヤけていた輪郭をくっきり浮き上がらせる。極論すれば捏造だ。
これに対し、E-5及びE-P3の「超解像」は、撮像素子の直前に置かれたローパスフィルターの効果を落とすことで実現している。
ローパスフィルターは、簡単に言うと、高周波成分を除去するもので、まさにこいつこそ解像度を下げる戦犯なのだが、ベイヤー式と呼ばれる撮像素子には不可欠なものだ。すなわち、色によって受光する画素が別々なので、例えば網だとか、細かい繰り返しパターンを撮影すると、モワレと呼ばれる、現実にはない色ズレの模様が画像に現れるのを低減させる役割があるのだ。
しかし、画素を垂直に並べて（すなわち、光の入射方向から見れば各色画素の位置が同じ）、原理的にローパスフィルターを必要としないFoveon素子を搭載したSigmaのカメラや、風景写真向けで、モワレを恐れずローパスフィルターを廃したPentax645Dといったカメラの驚異的な解像力を目の当たりにすると、ローパスフィルターによって失っている情報量の多さに驚かされる。
Olympusでは、単にローパスフィルターのパワーを落としただけでなく、各色の画素ズレに対し、ソフト的に何らかの手を入れているようだ（645Dもやってるだろうね）。
ソフトで加工を加える点では他社の超解像技術と同じと思うかもしれないが、他社が、失われた輪郭情報を推測するのにすぎないのに対し、Olympusは、得られた情報を使用している点が大きく異なる。
現に、E-5の画質に対する評価は、思いのほか高い。光学的理想を追求して作られた、特にSuperHighGradeというクラスの高級4/3レンズの「真の実力を発揮させるボディがようやく登場した」とコアな4/3ファンに言わしめた。
しかしながら、ミラーレスカメラはクラス分けが非常に難しいとも思わされた。なぜなら、この高速AFも、超解像技術も、後から出る下位モデルに継承されるのだ。すなわち、わずかに早く搭載されるだけで、フラッグシップ機としてのアドヴァンテージたり得ないのだ。
どんなにいい技術でもすぐに低コストになって普及帯にも波及する。これがディジタル時代の難しさだ。
逆にこれが一般のディジタル一眼レフならば、より大きなボディに大きな素子を載せたり、高品位な光学ファインダーを載せることで上位機種として仕立て上げられる。また、ミラーなどメカニカル部品の振動やスピード、正確性など、カメラの性能に直結する部分はほぼ、かけたコストに比例する。
だが、ミラーレスはそれらの部品を減らすことで小型化を実現しているから差が出ない。
その点でまたPanasonicのラインナップ戦略はしたたかで、スリムモデル、EVF搭載モデル、動画強化＆少しだけ大きい素子搭載モデルというクラス分けをした。多分、GF3のEVF端子廃止もこの流れを加速させるためのものだろう。
翻ってOlympusはこの第3世代でラインナップ戦略の見直しに踏み切った。しかしなお、E-P3の立ち位置は微妙である。
外装が金属なのはいい。しかし操作体系は、ダイヤルが一つ多いだけでE-PL3とは恐らくほとんど差がないだろう。
仕方がないので、P2になくてPL2にあった内蔵フラッシュを、P3に搭載し、PL3は外した（オプション）。
ところがPL3はNEX対抗のため今度はチルトモニターを新規に搭載してきた。このように、クラス分けのために搭載するものを分配していて、「全部入り」がない。大柄なP3に、なんでチルトモニターを積まないんだろう？
...ああ、ごめん、P3は有機ELのタッチスクリーンになったんだね。
使い辛かった埋め込みのモードダイヤルが露出するなど、確実に使い勝手は増しているが、まだまだ懐古デザインに縛られている気がするのは残念なポイントだ。もう少しメカニカルスイッチを増やして、中級者の要望に応えるインターフェースにしても良かったんじゃないかと思う。
まあその点で、新たに搭載したタッチスクリーンがとれほど撮影を楽しくしてくれるインターフェースになっているかは期待したいところだ（中途半端なものになっているという不安も半分）。
グリップを交換できるというのも、カメラ好きの心をくすぐる演出だし、新しい12mmF2.0はマニュアルフォーカスの距離指針を有するなど、かなり期待を持たせる高級感も備えたレンズだ。
さてそんなわけで、E-PL2という、ボディ内手ブレ補正機構、内蔵フラッシュ、小型ボディ、比較的現代的なインターフェースを備えた、ハード的には最強に近い内容だった先代から、チルトモニターと引き換えに内蔵フラッシュが削ぎ落とされたのがE-PL3ということになる。
Olympus E-PL3
先にも述べた通り、これはあからさまなNEX潰しに思える。同梱する後付けフラッシュまでほとんどスタイルが一緒である。EVF装着端子があるのと、レンズを小さくできるフォーマット的な強みで、SONYより上位に立てるという目論見に見える。
じゃあさあ、内蔵フラッシュ残しても良かったじゃーん。絶対さ、P3を買おうという気合い入った人より、もう少しライトなPLシリーズユーザーの方がフラッシュ使うでしょ。や、P3にももちろん積んでてもらっていいんだけどさあ。
この辺が、ユーザーより他社の足並みを見てるような気がして納得がいかない。まあ、それでもEVF端子およびホットシュー残してるんだから良心的だと思おう。
最後に、新ラインナップであるE-PM1である。またぞろ「OM1の再来だ」とか戯言言いそうだが、とりあえず、MはMiniのMらしい。
その型番に違わず、ミラーレス一眼として相当画期的な小型化を果たしたようだ。
ターゲットはもちろん、ビギナーだ。気軽に使ってもらえるサイズ、というのはまさに狙い通りだろう。
だが、危惧するのはそのインターフェースだ。ビギナーのために、大幅にボタンを減らして、「ストライプスクリーン」とかいうネーミングの新インターフェースを導入したのだとか。
これがまたNEXみたいな「カメラではなくNEXと言う名の機械」と同様のPM1オリエンテッドなインターフェースになっていやしないだろうか。
カメラは奥深い道具だ。ビギナーに取っつきやすくする工夫は必要だろう。でもそこに「次」へと導くような仕掛けがあって欲しいと思う。最初は綺麗に撮れた、おしまいでいいかもしれない。でも、こうやってみたらもっと良いんじゃないか？というトライを、何人に1人かだけでもしてくれれば、また奥深い写真の世界を知る人が増える。
純血カメラメーカーであるOlympusだからこそ、そんな取り組みには熱心でいてもらいたい。PM1もそうであれば良いのだが。
どうも「フィロソフィー」だの、変な文句に走ったり、NEXをあからさまに意識したりする姿勢に、企業としてのブラックな顔が垣間見えて気に入らないのだが (^_^;、単純に持っているリソースだけ見れば、今のところ、ミラーレス一眼カメラシステムとして、画質、サイズ、機能のバランスで最強に近いポテンシャルを持っているのがPENだと思う。
でもなあ、お願いだよ、もう少しユーザーのことを見ておくれよ。
Olympus PEN
Pos
・ミラーレス一眼で唯一のボディ内手ブレ補正を搭載
・レンズを含めたシステム全体の小型化
・PL1sあたりから飛躍的に向上した画質→さらにそれを高める、他社とは一線を画す超解像技術
Cons
・定まらないラインナップ方針（他社よりユーザーを見よ）
・（P3世代で改善されてるかもしれないけど）Panasonicより融通の利かないユーザーインターフェース
・ほんとに新しいAFは速いのか？？
次回は番外編。
nobilesの投稿(23:58:00-2011-07-04) -
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